職務経歴書は手書きとパソコン、どちらで作成した方が良い?
企業に提出する履歴書は、手書きで書いている方も多いようですが、職務経歴書はどちらで作成した方が良いのでしょうか?履歴書に比べて文字量が多い職務経歴書。どちらで作成するか迷っている方もいるのでは。
今回は、職務経歴書の作成方法についてご紹介いたします。
職務経歴書は手書きとパソコン、どちらで作成する?
リクナビNEXTが行った独自のアンケート調査では、転職成功者の約半数の方が職務経歴書も「手書きで作成した」という回答でした。なお、履歴書について調査したときは、約7割が「手書き」と回答していました。履歴書と比較すると、職務経歴書はパソコンで作成する人が多いようです。
関連記事:転職活動の履歴書は、手書きとパソコンどちらが有利?
職務経歴書を手書きで作成した方の回答には、「手書きにすることで丁寧さや真面目さが伝わると思ったので(事務・管理 27歳)」、「会社指定の紙に書いたから(営業 37歳)」、「印刷できる環境がないため(素材・化学・食品・医薬品技術職 26歳)」といった声が寄せられました。なお、市販の履歴書には職務経歴書もセットされている製品もあるようです。
一方、パソコンで作成した方は、「手書きの指定もなく、より利便性が高く合理的だと思うので(事務・管理 25歳)」「パソコンの方が見やすいと思ったし、事務だったのである程度パソコンを使えるアピールになると思った(事務・管理 25歳)」など、見やすさや効率を優先しているようです。
職務経歴書をパソコンで作成するメリット
「手書き」と「パソコン」、どちらを選択しても間違いではありませんが、パソコン操作の基本スキルを問われる仕事に応募する場合や、文字量が多い場合はパソコンで作成した方が良さそうです。ここでは、パソコン作成のメリットをまとめてみました。
読みやすい
企業から指定がない限り、職務経歴書に決められた様式はありません。そのためアピールしたい経験を中心に、キャリアに合わせてまとめるのが一般的です。過去の経歴や自己PRなどをA4の書類1~2枚程度に記載する必要があるため、文字数は履歴書に比べて多くなりがち。手書きで作成するよりも、フォントが揃っているパソコンで職務経歴書を作成した方が、読みやすい書類になるでしょう。
レイアウト調整がしやすい
職務経歴書を読みやすくするには、時期や仕事内容などの項目を揃えてまとめた方が分かりやすくなります。また、経歴によっては表形式でまとめた方が分かりやすいことも。市販の職務経歴書を使用しない限り、インデントを揃えたり表を組んだりする作業を手書きで行うのは難しいものです。レイアウト調整や表組みなどの機能を持っているオフィスソフトを利用した方が、手軽に見栄えの良い職務経歴書を作成することができるでしょう。
作成時間が短縮できる
手書きで作成すると、間違えてしまった時に修正することができません。あちこちに修正箇所がある職務経歴書では、採用担当者の印象にも響いてしまいます。その点、パソコンで作成しておけば、プリントアウトしない限り、修正はいつでも可能。作成後に気になる個所を修正し、内容をブラッシュアップしていくこともできます。作成の手間を省きたいなら、職務経歴書はパソコンで作成したほうが時間短縮につながるでしょう。
職務経歴書を手書きで作成するメリット
身近にパソコンやプリントアウトできる環境がない場合や、採用担当者に対して自分の文字で気持ちを伝えたい場合は、職務経歴書を手書きで作成します。ここでは手書きで作成するメリットについてご紹介します。
個性や人柄を伝えられる
人によって筆致は異なります。もちろん確実ではありませんが、パソコンで作成した均一の文字による職務経歴書と比較すると、手書きの職務経歴書の方が個性や人柄が伝わる可能性は高くなります。未経験歓迎の求人などで「個性や人柄を重視」といった募集内容が謳われている場合には、職務経歴書を手書きで作成してみてもいいのでは。
入社意欲を伝えることができる
一文字一文字、思いを込めて丁寧に書かれた書類には、印刷した書類では伝えることができない意欲が表れるものです。特に手書きが一般的だった時代から採用を行っている人事担当者の中には、手書きの書類に意欲を見出すケースもあるでしょう。
「是が非でも入社したい」と考えている企業に対して、溢れる入社意欲を伝えたい場合は、手書きの職務経歴書を作成してみるのもひとつの戦略かもしれません。
文字の美しさをアピールできる
達筆で文字を書くことに自信があり、応募する仕事も秘書や講師など、文字を書くことが多い仕事の場合は、「字の美しさ」も強みとなります。文字の美しさをアピールしたい場合は、職務経歴書を手書きで作成することで、採用担当者の印象が変わるかもしれません。
職務経歴書作成のコツ
それぞれのメリットについてご紹介してきましたが、職務経歴書の作成方法は「手書き」「パソコン」のどちらを選択しても不正解ではありません。
それよりも重要なのは、これまでの経験・スキル、自己PRなどが分かりやすくまとまっており、採用担当者が見たときに「ぜひ面接で会って話したい」と思えるような書類になっているかどうかです。
企業は、職務経歴書を見て「求めている経験・スキルを持っているか」「人物像が合っているか」「意欲があるか」を判断しています。採用担当者の気持ちに立って、あなたの魅力が存分に伝わる職務経歴書を目指しましょう。
【アンケート調査概要】
「リクナビNEXT 採用実態調査」 実施期間:2017年5月23日~6月5日 調査機関:Fastask 調査対象:直近一年間に正社員として転職した20~30代男女260名
記事作成日:2017年6月16日 EDIT:リクナビNEXT編集部 ILLUST:二村大輔
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