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社内SEの職務経歴書|見本と書き方・自己PR例

この記事でわかること

  • 少人数の体制と対象ユーザー規模を書き、対応の幅を示す
  • 件数・割合・台数で日常業務の「量」を見せる
  • 日常業務は「役割と工夫」を整理して書く
  • 自己PRは転職先(同じ社内SE・IT上流工程)に合わせて言い換える。

社内SEの職務経歴書は、大規模な開発実績がなくても、体制・件数・改善の書き方で実務力が伝わります。少人数の情シスで日常業務をこなしてきた方でも、問い合わせ対応や運用改善の実績を数字で示すことで、経歴書の説得力は変わります。見本と書き方のポイント、転職先別の自己PR例文をまとめました。

監修 粟野友樹

国家資格 キャリアコンサルタント,組織人事コンサルティングSeguros 代表

社内SEの職務経歴書の見本(ダウンロードテンプレート)

非ITの事業会社で、情シス(社内SE)として少人数体制の運用・ヘルプデスク・ベンダー調整を担った方を想定した見本です。件数や改善実績などの数字は自分の環境に、会社規模や業種も実態に合わせて書き換えて使ってください。

職務経歴書

20xx年x月xx日現在

陸波 太郎

【職務要約】

大学卒業後、従業員約350名の製造業で情報システム部門に配属され、社内SEとして約5年従事しています。情シスは23名の少人数体制のため、実務の主担当として、ヘルプデスク、PC・アカウント管理、ネットワーク・サーバーの一次対応、ベンダー調整まで幅広く担当。従業員・派遣社員を含む約400名のユーザーを対象に、突発トラブルと中長期の案件を並行して進めてきました。問い合わせの削減やクラウド移行など、運用の改善にも取り組んでいます。

【職務経歴】

  • ○○株式会社
    事業内容:産業用部品の製造・販売
    資本金:億円
    従業員数:約350名/非上場

期間 業務内容

20xx年4月 

現在

【所属】
情報システム部(情シス)
雇用形態:正社員

【担当環境・規模】

  • 体制: 情シス23名(うち実務主担当としてヘルプデスク・運用を中心に担当)
  • 対象ユーザー: 本社・工場・営業拠点あわせて約400
  • 主な環境: Windowsクライアント、Active Directory、ファイルサーバー、Microsoft 365VPN、ネットワーク機器(ベンダー保守あり)

【担当業務】
<ヘルプデスク・運用>(約5年)

  • PCキッティング、アカウント発行・権限変更、プリンタ・周辺機器のトラブル対応
  • ネットワーク・サーバー障害の一次切り分け、ベンダーへのエスカレーション
  • 月間問い合わせ: おおよそ80件(メール・電話・チャット)

<ベンダー調整>

  • 要件が曖昧な社内各部門からの要望を整理し、保守ベンダーへ仕様・優先度を伝達
  • 見積・スケジュール調整、社内説明資料の作成

<プロジェクト>
全社PC入れ替えプロジェクト(約200台)(20xxxx月〜20xxxx月)

  • 機種選定の補助、キッティング手順の標準化、拠点別の展開スケジュール調整を担当
  • 手順書を整備し、担当者が変わっても同品質で展開できる体制を構築

Microsoft 365 導入・移行プロジェクト(対象約400名)(20xxxx月〜20xxxx月)

  • 権限設計のたたき台を作成し、部門ごとの要件をベンダーへ伝達
  • メール移行に向けたユーザー向け案内資料の作成・全社展開
  • 移行後の問い合わせ窓口を運営し、初動トラブルの一次対応を担当

【主な実績・工夫】

  • 社内FAQ・手順書を整備し、月間問い合わせを約8055件(おおよそ30%減)に抑制(直近1年)
  • PC入れ替え時にキッティング手順を標準化し、拠点ごとのばらつきと手戻りを削減
  • 障害対応と中長期案件の優先順位を週次で可視化し、対応漏れを防止

【活かせる経験・知識・スキル】

  • 社内IT運用: ヘルプデスク、アカウント・PC管理、一次切り分け
  • ベンダー調整: 要件の言語化、見積・スケジュール調整
  • 改善: FAQ・手順書整備、問い合わせ削減
  • ツール・環境: WindowsActive DirectoryMicrosoft 365Excel(集計)

【資格

  • ITパスポート(20xxxx月合格)
  • 普通自動車第一種運転免許(20xxxx月取得)

【自己PR

私の強みは、属人化しがちな業務を手順書・FAQに落として再現性のある仕組みに変えるタスク管理力と、社内の曖昧な要望をベンダーに伝わる言葉に翻訳できる調整力です。少人数の情シスで幅広い対応を担うなかで、FAQ整備による問い合わせ30%削減や、クラウド移行時の権限設計・ユーザー展開にも主体的に関わってきました。今後は、この経験を土台に要件定義やベンダーマネジメントなど上流工程にも携わり、ITで組織に貢献できる領域を広げていきたいと考えています。

以上

社内SE用の見本は、下のリンクからWord形式でダウンロードできます。

Word以外の形式を使う場合は、職務経歴書のフォーマット(テンプレート)から探せます。

担当業務が問い合わせ対応が中心の方は、[ITヘルプデスクの職務経歴書]も参考になります。

社内SEの職務経歴書の書き方のポイント

社内SEで日常業務を実務力として採用担当者に伝えるポイントは、「体制と規模」「業務の定量化」「課題・役割・工夫の整理」「改善の実績化」を具体的に伝えることです。それぞれを順に解説します。

体制と規模で「対応の幅」を裏付ける

情シスが何名で、対象ユーザーが何名か、本社以外に工場や支店などの拠点があるかどうかも書くとよいです。少人数であることは弱みではなく、「幅広い業務への対応力」の裏付けになります。

「2〜3名で全社を見る」など、体制が分かる一文があると、採用側は負荷と裁量を想像しやすくなります。サーバーやクラウドの有無、ベンダー保守の有無も、環境の規模感として短く添えると伝わります。

「件数、割合、台数など」で業務の「量」を見せる

対象ユーザー数、月間の問い合わせ件数、対応チャネル(メール・電話・チャット)など、日常業務を数字に落とします。「ヘルプデスク対応」だけでは、量も質も伝わりにくいからです。

完璧なKPIがなくても構いません。おおよその件数や一次解決の割合など、自分で説明できる手元で再現できる数字で十分です。障害対応と定型作業が混在する場合は、分けて書くと把握しやすくなります。

日常業務は「課題・役割・工夫」を整理して書く

PC入れ替えやクラウド移行など、日常に近い業務では、単なる「作業内容」の羅列で終わらせず、取り組みの背景にある「課題・役割・工夫」を整理して伝えることが大切です。

期間や規模(台数・対象範囲)に加えて、具体的に担った役割や工夫(キッティング標準化、ユーザー案内、ベンダー調整など)をセットで示しましょう。単なる作業担当者ではなく、「課題に対して主体的に動ける人材」としての評価に繋がります。

少人数体制の情シスでは、業務の中でベンダー折衝(仕様・納期・コストの調整)まで担うケースが多いです。その場合は、自分がどの部分をコントロールしたかという「役割や工夫」を具体的に書き添えると、上流工程への対応力としてしっかり伝わります。

自発的な改善を実績に変える

社内SEから特に上流工程への転職を目指したい人は、対応した事実だけではなく、自発的に工夫した点を積極的にアピールすることが重要です。FAQや手順書の整備で問い合わせを〇%減らした、手順を標準化して手戻りを減らした、などです。

改善のきっかけ(何を問題と感じたか)と結果(どう変わったか)をセットで書くと、説得力のある内容になります。

資格は「職種に近いもの」を優先して書く

社内SEの場合、資格の内容より実務実績の方が重視されますが、保有している資格は積極的に書くようにしましょう。

資格欄は、職種との関連性が高いものを先に書くのが基本です。社内SEの場合、ITパスポートや基本情報技術者試験などのIPA系資格があれば最初に記載します。担当業務に対応するベンダー系資格(Microsoft認定資格・CCNAなど)があれば、環境の記載と合わせて書くと説得力が増します。

また、転職前に取得予定のものがあれば「取得予定(20xx年xx月)」と書くのも良いでしょう。

職務経歴書の自己PRで差をつける方法

社内SEの自己PRで差をつけるポイントは、「対応範囲の広さ」を伝えることではなく、「自分が組織の中でどう動いてきたか」を示すことにあります。

同じ社内SEへ転職するなら「転職先でも再現できる仕組みをつくれる人材」、SIerやITコンサル・PMなど上流工程への転職なら「要件を整理してプロジェクトを前に進められる人材」として見せるのが重要です。

転職先の職種例アピールになる自己PR・強み
社内SE(情シス・IT運用)仕組み化、標準化力、課題に切り分け力、ベンダー調整力など実務上の対応力
IT上流工程(SIer・ITコンサル・PMなど)要件整理力、ステークホルダー調整力、業務改善の実績

同職種(社内SE・IT運用など)への転職

私の強みは、突発トラブルと中長期の案件が混在する環境でも、優先順位を整理しながら安定した運用を維持し続けてきた実務対応力です。2〜3名の少人数情シスで約400名のユーザーを支えるなかで、ヘルプデスクから一次切り分け・ベンダー調整まで一貫して担ってきました。FAQ整備で月間問い合わせを約30%削減するなど、対応に追われるだけでなく再発を防ぐ動き方も意識してきました。次の職場でも、即戦力として運用を支えながら、仕組みづくりや属人化の解消にも貢献したいと考えています。
💡差別化のポイント
社内SEとしての実務対応力をアピールするため、「どんな環境で、どれだけの量をこなしたか」を示すことが重要です。また、この例文のように「優先度付け」や「再発防止策の策定」まで踏み込んで書くと、即戦力としての説得力が増します。

IT上流工程(SIer・ITコンサル・PMなど)への転職

私の強みは、現場部門の曖昧な要望を整理してベンダーに伝わる言葉に落とす要件整理力と、社内外のステークホルダーを巻き込む調整力です。少人数の情シスで、各部門からの要望のヒアリング・仕様整理・ベンダーへの伝達を一貫して担ってきました。Microsoft 365移行では権限設計のたたき台作成からユーザー展開まで関与し、FAQ整備で問い合わせを約30%削減するなど、課題を特定して仕組みで解決する動き方をしてきました。今後は、この経験を土台に要件定義やベンダーマネジメントなど上流工程に軸足を移し、ITで組織全体に貢献できる領域を広げていきたいと考えています。
💡差別化のポイント
上流工程への転職を目指す場合は、日常業務で「各部門の要望をまとめてベンダーに伝えてきた」経験は、上流工程では「要件整理力」「ステークホルダー調整」として通用する経験です。自己PRでは、自分がやってきたことをそのまま書くのではなく、応募先の職種で使われる言葉に置き換えることで、転職先での再現性が伝わります。

職務経歴書全体の基本は[職務経歴書の書き方完全ガイド]で確認できます。

粟野友樹
監修 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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