経験者から学ぶ!転職活動を始めるときに、失敗しないタイミングとは?
「プロジェクトがひと段落して次のキャリアを考え始めた」
「異動を機に、社外に目を向けてみようと思った」
「30歳までにやりたいことがある」
業務内容やライフステージの変化によって、転職のタイミングは人それぞれ。すべての人に当てはまる正解はありませんが、やってしまいがちな“失敗”は避けたいものです。
そこで、リクナビNEXT編集部では、転職経験者から「失敗しないタイミング」を学ぶべく、20代後半~30代の男女500人にアンケートを実施。「転職のタイミングを失敗した!」「こんなことに気を付ければよかった!」と感じている111人のエピソードから、4つのケースをご紹介します。
目次
失敗ケース1:ボーナス取り損ねた!
「転職のタイミングを失敗した」と回答した転職経験者にその内容を聞いたところ、もっとも多くの声が寄せられたのが「ボーナスをもらう前に転職してしまった」というもの。
「あと2か月で賞与がもらえる時期に転職が決まって、賞与のタイミングを逃した」(建築・女性・30代)、「臨時ボーナスが出る時期を知らずにやめてしまった」(飲食・男性・30代)など、ボーナスの時期を計算して転職するべきだったと悔やむコメントが目立ちました。
転職活動を始めてから入社までに必要なのは、平均3カ月。ボーナス支給時期を頭に入れつつ活動時期を決めるのも手です。また、内定をもらったあとはもちろん、面接の段階から、現職をいつ退職する予定なのか、入社時期をどのタイミングにするか、自分の主張を転職先に伝え、お互いが納得できるよう交渉するのも大切。転職先で「ボーナスへの未練」を引きずらないようにしてください。
失敗ケース2:転職市場の好転を待てばよかった!
失敗しない転職活動のためには、転職市場の動向をしっかりと見極めることが大切。「転職市場が好転したときにやればよかった」(金融・男性・30代)、「あと一年待てば、売り手に有利な状況になっていた」(メーカー・男性・30代)と悔やむ声や、「転職決定後に大本命から募集がかかった」(アミューズメント・男性・20代)といった回答も寄せられました。
市場を動かすことはできませんが、経済動向にアンテナを張り、求人倍率の変化を調べ、動きを予測しながら転職タイミングをはかるのも、一つの方法です。
失敗ケース3:焦りすぎて入社を決めちゃった!
転職を焦るあまり、求人情報の比較検討をせずに企業を選び、内定をもらったから即入社を決めてしまった――。アンケートには、決断を急いでしまった後悔の声も目立ちました。
「辞めることを会社に告げてから活動を開始したのが失敗。早く決めなくては! と、あまり吟味せずに次の職場を決めてしまった」(メーカー・女性・30代)といった意見のほか、「(前の会社に)もう少し我慢強くいればよかった」(ソフトウェア・女性・20代)という後悔も。さらに、「いい会社と思って、転職したら起業直後の会社で待遇が良くなかった。もっと見極めてからにすればよかった」(清掃・男性・30代)、「見つけた求人が良い会社だと思い、慌てて転職したが、経営力のない会社だったため1年足らずで倒産。もっといろいろな企業を見て回り、多くの会社に興味を持つべきだった」(インターネット・女性・30代)など、思いは切実です。
焦って決断すると、「今いる会社では、本当にダメなの?」という大前提を忘れてしまいがち。入社後に「こんなはずじゃなかった!」と思うことがないよう、複数の転職候補先と現職の仕事内容や条件を比較すること。「今の場所でもう少し頑張ろう」と思えたら、それは転職活動の一つの結果です。企業情報を読み込み、じっくり考える時間を持つことを忘れずに。
失敗ケース4:有給消化できなかった!
転職の合間の“有給消化”は、ビジネスパーソンにとって人生の夏休みのようなもの。前職できちんと働いて、休む権利を得た時間ですから、しっかり消化して次のステージに進みましょう。まとまった休みを取ることでキャリアを見直す時間ができたり、趣味に投じて世界を広げたり、次の会社で元気に活躍するための準備期間としても有効です。
アンケートでも、「退職から新たな就職先で働き始めるまでの間がまったくなく、退職日の翌日から次の職場で働き始めた。肉体的にも疲弊しており、心の整理もつかぬまま始まったので、トラブル続きだった」(サービス・男性・30代)といった経験談がありました。転職活動を始める際に、有給はどれくらい取れるのか確認してから、動き出してみては。
会社を辞める時期で失敗しないためには
中途採用は、理想の求人がいつ出るかわからず、転職開始のタイミングにも、絶対の正解はありません。ただ、「こんなはずじゃなかった!」とならないよう、ボーナスや有給消化といった、自分で確認できるスケジュールは頭に入れておくといいでしょう。活動の中で、転職先企業に希望条件を伝え、話し合って決められることも多いので、まずは動き出しながら調整していくことをオススメします。
【アンケート調査概要】「リクナビNEXT 転職活動に関するアンケート」 実施期間:2016年9月5日~9月10日 調査機関:楽天リサーチ 調査対象:5年以内に転職した20~30代正社員 男女500名
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