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面接で退職理由・転職理由を聞かれたらどう答える?ポジティブな伝え方のコツと退職理由別の回答例

面接で退職理由・転職理由を聞かれたらどう答える?

この記事でわかること

  • 転職理由や退職理由は、面接で深掘りされることが多い
  • 採用担当者は、決定的なミスマッチの有無と、転職へのモチベーションを確認するのが目的
  • ネガティブな退職理由別に、ポジティブに変換する方法

転職活動の面接では、「転職理由(今の仕事を退職したい理由と転職で実現したいこと)」は、ほぼ必ず聞かれる質問です。

転職を思い立ったのがネガティブな理由だったとしても、落ち着いて回答できるように、ここでは、面接での退職理由(転職理由)の伝え方と理由別の例文、良い回答が思いつかない場合の対処法などについて解説します。

監修 粟野友樹

国家資格 キャリアコンサルタント,組織人事コンサルティングSeguros 代表

目次

転職理由・退職理由は、面接で深掘りされる可能性が高い質問

2026年6月に実施した転職経験者へのアンケートによると、面接で最も深掘りされた質問でスコアが最も高かったのが「転職理由(退職理由)」です。

面接で最も深掘りされた質問
質問 割合
転職理由(退職理由) 26.6%
職務経歴(実績・成果) 23.7%
志望動機 11.8%
応募先で活かせる職歴、自分の強み 10.0%
自己紹介 8.6%

転職理由(退職理由)には、「なぜ今の職場や前職を辞めてまで仕事を変えたいのか」という、応募者のホンネや転職へのモチベーションが現れやすい質問です。そのため、入社後のミスマッチや活躍ができないことが起こらないよう、入念に確認する会社が多いようです。

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面接で転職理由・退職理由を聞く目的とは

面接で転職理由・退職理由を聞く目的とは

では、転職理由や退職理由の内容から何をみているのか、中途採用をする企業側の目線から、質問の目的を考えていきましょう。

同じ理由で(早期)退職につながらないか

採用担当者が転職理由・退職理由を聞く最大の目的は、「同じ理由で早期退職する可能性がないか」を確認することです。

転職したいと考える背景には、これまでの職場で実現できなかったことや、次の職場で重視したい条件が現れやすいです。そのため、面接では、応募者が入社後に「こんなはずでは」というギャップを感じる要素がないかを、見極めようとしています。

面接での対策としては、現職や前職で感じていた課題が転職先の環境であれば解消されると考えている理由を伝えるのが大切です。

自社の社風や組織に合うか

退職理由や転職理由には、応募者の仕事に対する向き合い方や価値観(どのような環境にストレスを感じやすいか)も現れやすい項目です。

そこで、自社の社風や配属を考えている組織の雰囲気にあっているか、大きなズレはないかを確認することもできます。

社風や評価制度などがきっかけで転職を考えている人は、退職理由や転職理由を伝える際は、単なる環境への不満ではなく、「自分はどんな環境で力を発揮できるか」という前向きな志望動機につなげると説得力が増します。

当事者意識や問題解決能力はあるか

どのような職場環境であっても、不満や課題は必ず生じるものです。採用担当者は、壁にぶつかった際に他責で終わらせず、当事者意識を持って自ら解決しようと動ける姿勢があるかを確認しています。

「〇〇が不満だったから辞めた」と伝えるだけでは、他責思考のように映ります。現職や前職での課題に対して「自分なりにどのような改善行動をとったか」、それでも「なぜ解決が難しかったのか」までをセットにし、客観的に説明できるように準備しておきましょう。

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退職理由を伝える際のポイント

退職理由を伝える際のポイント

退職理由は、実際はネガティブな理由がきっかけになることが多いですが、マイナス面をそのまま伝えると、採用担当者の印象もマイナスになりやすいです。

そこで、どう前向きな印象に変えられるのか、伝え方のポイントを紹介します。

不満や愚痴ではなく、客観的な状況を伝える

退職理由を伝える際は、「~が不満だった」という主観的な感情ではなく、客観的な状況を伝えることが大切です。

「残業が多かった」「給与が低い」「仕事が物足りなかった」といった表現では、応募者が求める基準や、具体的に不満を感じる職場環境が採用担当者に正しく伝わりません。

例えば、「残業が多かった」という理由であれば、「月60時間の残業が常態化していた」という客観的な事実と、「多くても月30時間程度に抑えたい」という希望をセットにすると伝わりやすくなります。

また、現職や前職の問題点を指摘するだけでなく、状況を改善するために自身が起こした行動や、それでも解決に至らなかった背景まで併せて伝えると説得力が増します。

自分のキャリアビジョンと一貫性を持たせる

退職理由や転職理由は、志望動機や入社後のキャリアプランなど、中期的な視点との一貫性が重要です。

特に条件や働き方が転職活動の理由の場合は、「なぜ給与を上げたいか」「働く時間を調整したいか」など、プライベートも含めたキャリアビジョンに照らし合わせて、退職理由や転職理由を伝えると説得力を出すことができます。

大事なのは「目の前の不満から短期的に逃げたいだけ」と思われないように表現することです。退職の要因と次の職場で叶えたい目的をしっかりとリンクさせて伝えるのがポイントです。

ポジティブな表現で締める

退職理由や転職理由の締めは、ポジティブな言葉でまとめましょう。

ネガティブな状況、叶えたい状況、どうしていきたいかという順序で回答した場合、最後の「どうしていきたいか」に「入社後の貢献イメージ」で締めることで、熱意と納得感が伝わり説得力のある退職理由となります。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

面接担当者が退職理由で知りたいのは、「前職への不満」ではなく、「なぜ転職を考え、その経験から何を学んだのか」という点です。

そのため、退職理由を説明する際は、ネガティブな出来事そのものよりも、自分なりに改善へ取り組んだことや、次の職場で実現したいことまで含めて伝えることをおすすめします。

特定の人物や会社への不満を語るよりも、自身の価値観やキャリアの方向性を説明した方が、前向きな印象につながるでしょう。

よくある3つの退職理由の回答のコツと例文

ここでは特に多く見られる退職理由3つについて、伝え方のポイントと例文を紹介します。

給料が低い、仕事と給料が見合わない

面接で給与面を伝える際には、いくつかの方法があります。1つ目は、「業界平均と比較して低かった」「役職が上がっても基本給の変動がなかった」など、客観的な状況を伝える方法です。2つ目は、転職先で大きなマーケットやポジションに挑戦したい、より大きな仕事に挑戦したいという伝え方もできるでしょう。

例)成果が待遇に反映されにくい制度
前職では、業務の成果が待遇に反映されにくい環境であったため、退職を決意いたしました。
具体的には、役職が上がり業務責任やチームの売上成果が増加した際も、基本給の変動がほとんどなく、業界平均と比較しても待遇面に乖離が生じている状態でした。
御社のように業務成果に対して客観的かつ適正な評価制度が整っている環境で、組織の成長に貢献したいと考えております。
例)現在の担当市場が小さい
現在は、個人の飲食店を中心に自社商品の営業をしていますが、商品の特性上、チェーン店様との商談機会が今は難しい状況です。
そこで、御社で規模の大きいお客様との仕事に挑戦したいと考え志望しました。大手のお客様への営業経験は多くありませんが、お客様の売上課題をデータ分析して提案する力を活かしていきたいと考えています。よろしくお願いいたします。

残業が多い、労働時間に関する不満

「上司に相談したのに、業務を減らしてくれませんでした」と環境のせいにするのではなく、状況を改善するために自分なりに努力したことや工夫したプロセスを伝えましょう。

その上で、「業務内容に対して人員が足りなかった」「人員を増やさないまま案件数が倍増した」など、個人の努力では限界がある構造的な問題であったことを客観的に説明すると説得力が増します。

前職では、長時間労働が常態化していたため、退職を決意いたしました。
案件数が増加する中で、マニュアルの作成や進捗管理の効率化など、自分なりに労働時間の短縮に努めてまいりました。しかし、慢性的な人員不足もあり月〇〇時間以上の残業が常態化し、個人の工夫だけでは改善が困難な状況でした。
今後は、メリハリをつけて業務に集中できる御社の環境で、自身のパフォーマンスを最大限に発揮し、早期に戦力として貢献したいと考えております。

人間関係が悪い

「上司が感情的に怒鳴る人で、精神的に耐えられなくなり退職しました」という表現は、たとえ事実だとしても、主観的な愚痴と捉えられやすいため避けましょう。

前職の職場ではどのような状態であり、自分はどうしたかったのかを言語化し、ポジティブな表現に言い換えることが大切です。

現職では、新しい仕事を進めるために、長く在籍する社員の方に理解してもらう必要がある職場です。
経験のある方に理解してもらうのはとても重要なことですが、例えば、会計管理システムを入れて作業効率を高める提案をした際も、建設的な意見交換がしづらかったり、時間がかかる場面が多くあります。
私は、経験年数に関わらず、互いに尊重し合いながら意見を交わして成果を高める環境で働きたいと考えています。
これまでの経験から、それぞれの立場を理解すること、提案の根拠を数字など客観的に説明することの大切さを学んできました。御社では、周囲の方と良好な信頼関係を築きながら、正確でスピーディなサポートができるよう貢献していきたいと考えています。

その他の退職理由の回答のコツと例文

そのほか、よく見られる退職理由について、伝え方の例文と回答のコツを紹介します。

仕事の内容に興味が持てない

「前職の業務がつまらなく、やりがいを感じられなかった」という表現では、単なる主観的な不満としてネガティブに受け取られかねません。

前職ではどのような業務を経験しており、その中で自分はどのような分野に関心があると気づいたのかを説明するとよいでしょう。

前職ではWeb記事の執筆やリサーチを担当していました。
しかし、既存の枠組みをなぞるだけの定型業務が多いことに不満があり、データ分析に基づいた戦略的なコンテンツ企画に挑戦したいという自分の関心の変化に気づきました。
御社のように、深いマーケティング視点を持って業務に従事する環境で、自分の強みを発揮したいと考えています。

能力を発揮できなかった

「思うように能力を発揮できなかった」という退職理由は、伝え方次第では環境のせいにする他責思考や本人の実力不足と捉えられる恐れがあります。

能力そのものではなく、「前職の環境(役割)」と「自身の目指す方向性」にギャップがあったという客観的な事実として説明するのが効果的です。

現職では、細分化されたルーティン業務が多く、自分の強みである主体的に考えて提案するという能力を十分に発揮できない環境にあります。
御社のように、個人の裁量が大きく挑戦を推奨する環境であれば、自分の強みを活かして貢献できると考えています。

会社の将来が不安

「市場環境の変化に対する事業方針の乖離」や「業界全体の構造的な課題」など、ビジネス視点を交えつつ、会社の将来を不安視したことを伝えましょう。

客観的な事実として説明することで、ビジネスリテラシーの高さや当事者意識をアピールすることができます。

競合が急速にデジタル化する中で、前職は従来のアナログな事業方針へのこだわりが強い会社で、時流の波にうまくのれていないと感じ、業績が下がり続けている状況に強い危機感を抱きました。
今後は、変化を恐れず新しいテクノロジーを積極的に導入されている御社のような環境で、自身のスキルを常にアップデートしながら事業成長に貢献したいと考えております。

結婚・出産・育児・介護など家庭の事情

育児や介護などの事情で退職した場合、現在は仕事に集中できる体制(保育園、家族の協力など)が整っていることを明確に提示しましょう。

仕事への復帰に向けて前向きに動いている姿勢を示すことで、計画性や自己管理能力の高さをアピールできます。

前職は家族の介護が必要となり、サポートに専念するため退職いたしました。
現在はデイサービスの利用や親族の協力により、業務に支障のない安定したケア体制を整えることができております。
離職中も復職を見据え、業界のトレンドやスキルアップの勉強を自主的に続けてまいりました。これからは万全の状態で、仕事にしっかりと集中し、学んだことを活かして貢献したいと考えております。

会社都合(倒産、事業撤退など)

経営陣の判断ミスや上司の失態などがあったとしても、誰かを責めたり嘆いたりするのではなく、倒産や事業撤退といった事実のみを客観的に伝えることが大切です。

会社都合というきっかけを前向きな転機として捉え、「自分がこれから何をしたいのか」という目的意識に紐づけて伝えましょう。

前職は業績悪化による事業撤退が決まり、会社都合で退職いたしました。突然のことで悔しさはありましたが、これを機に「本当にやりたいことに挑戦しよう」と前向きに捉えています。
これまではWeb編集やSEOマーケティングを中心に経験を積んできましたが、今後はそのスキルを活かし、御社のWeb広告事業で新たな価値提供に取り組んでいきたいと考えております。

契約期間満了

契約期間満了による退職を伝える際には、当初の契約やプロジェクトをやり遂げたことをベースに次に挑戦したいことへとつなげましょう。

契約満了をネガティブに捉えず、「前職での経験があるからこそ即戦力になれる」というポジティブなアピールに変換しましょう。

現職は、当初からプロジェクトの期間が決まっている契約でしたので、次の◯月末で退職を予定しています。現在のチームで掲げていた目標は、今のまま順調にいけば達成する見込みです。
現職では、Webマーケティング施策の最適化やチーム運営の効率化に深く注力してきたため、この実務経験を活かして御社でも即戦力として貢献したいと考えています。

評価に不満がある

前職での評価に不満があった場合、「自分がどのような成果を達成したのか」「それに対してどのような評価しか得られなかったのか」など、事実のみを伝えます。

このとき「上司が自分の頑張りを評価してくれなかった」「会社の評価基準が悪く、自分のスキルが活かせなかった」といった感情的な不満や他責に見える表現は避けましょう。

前職では、新規顧客獲得数でチーム内1位の成果を上げました。ただ、当時は数字以外のプロセス面を重視する評価制度が導入されたばかりで、成果そのものへの正当な評価や報酬に結びつきにくい環境でした。
制度の意図は理解していましたが、自身の成果が事業の成長に直結し、適正に評価される環境でさらに貢献の幅を広げたいと考え、転職を決意いたしました。

昇進の機会が少ない

「昇進させてもらえなかった」と不満を伝えるのではなく、前職での組織内の年齢構成や若手に任せられる権限範囲などを説明しましょう。

この退職理由を踏まえて、「自分がどのような環境で働きたいのか」を明確にすることで、説得力のある志望動機へと繋げることができます。

現在は、年功序列の傾向が強く、年次の高い方が退職しないと次の世代が担えるポストに制限があります。
私は早期からチームを率いる経験を積み、より組織の成長に貢献したいと考えていましたが、現状の組織構成では数年先も昇進の機会が限られている状態でした。
そのため、年齢に関係なく実績や意欲を評価し、若手にも積極的に裁量を与えてくれる環境で、自身の力を発揮してステップアップしたいと思い御社を志望しました。

仕事の幅が広がらない

任せてもらえる仕事の幅が狭かったという理由で退職した際には、前職で任せられた仕事内容とこれから目指すキャリアビジョンを伝えましょう。

「やりたい仕事を任せてもらえなかった」という主観的な不満は、「不満があるとすぐに辞めるのでは?」という誤解を与える恐れがあるため避けるのが無難です。

前職では、支給されたワイヤーフレーム通りにパーツやバナーを制作する、Webデザイン業務を担当していました。
日々の制作を通じてスキルを磨く中で、次第にマーケティングの領域にも挑戦したいという思いが強くなりました。
当時の分業体制では自身の業務範囲を広げることが難しかったため、幅広い領域に横断して携われる御社の環境で、マーケティング視点を持ったデザイナーとして貢献したいと考えております。

新しい仕事にチャレンジしたい

これまでの経験から、なぜ新しい分野の仕事に挑戦したくなったのか、背景やきっかけを説明しましょう。

「今の仕事に飽きた」「単純に興味がわいたから」といった伝え方では、説得力が薄く、志望動機が弱く感じられてしまいます。

現職では営業として、お客さまの課題に寄り添った提案や信頼関係の構築に注力しています。
その中で、単に商品を売るだけでなく、お客さまの社内業務を効率化するシステムや仕組みづくりを一緒に考え、サポートすることにやりがいを感じました。
この経験から、従来の営業という枠組みを超え、企業の業務改善やDXをより専門的に支援する仕事に挑戦したいと考え、退職を決意いたしました。これまでのヒアリング力を活かし、御社のコンサルティング営業として早期に戦力になりたいと考えております。

ハラスメントを受けた

どのような職場環境だったのか、それが業務にどのような支障をきたしていたのかを伝え、自分がどういった環境で働きたいのかを説明するのが効果的です。

ハラスメントの事実があったとしても、感情的な言葉や一方的な批判に見える表現は極力控えるようにしましょう。

前職では、チーム内で高圧的な言動による指導が常態化しており、メンバーが萎縮し本来の力を発揮して業務に集中することが難しい環境でした。
私自身、周囲と協力しながら前向きに成果を出せる職場で貢献したいと考えておりましたが、会社に相談しても状況の改善が難しかったため、退職を決意いたしました。
今後は、個の意見を尊重し合う風土であり、建設的な議論ができる御社の環境で、しっかりと業務に集中し成果を出したいと考えております。

成長できる環境で働きたい

前職までの経験を踏まえて、これからどのようなキャリアビジョンを実現したいのかを具体的に説明します。

ただし、「自分を成長させてもらえる環境に行きたい」という受動的な表現では、他力本願な印象を与えてしまうため、能動的な表現を心がけましょう。

現職では、指示書に沿ったプログラミングや保守運用を中心に、プログラマーとしての実務スキルを身につけてまいりました。
今後は要件定義や設計といった上流工程から関わり、技術者としてより難易度の高い業務に従事したいと考え、退職を決意しました。
自発的な提案が歓迎される御社において、自ら新しい技術を吸収しながら、プロダクトの価値向上に貢献したいと考えております。

面接で退職理由を伝えるにあたって、よくある質問

面接で退職理由を伝える際のよくある疑問や質問を紹介します。

転職活動時の面接について、具体的なポイントが知りたい方は、こちらも参考にしてください。

前職での不満をうまく言語化できない場合どうすればいい?

不満が漠然としている場合は、まず「何が嫌だったのか」「どんな時に辞めたいと感じたのか」といった感情や出来事を書き出し、整理してみるのが効果的です。

要因が明確になったら、自分はどういった働き方をしたいのか、職場環境に何を求めているのかが見えてきます。これを基に、退職理由と今後の希望を紐付けて言語化していくと良いでしょう。

嘘をついたらバレますか?

その場限りの面接であっても、嘘を織り交ぜた回答は、深掘りされた際に矛盾が生じて、バレる可能性があります。

数多くの応募者と面接をしている採用担当者は、表情や声のトーン、主張の矛盾などから違和感を持ちます。深掘りする質問をされた際に答えに窮し、かえって「誠実さに欠ける」というマイナス評価に直結してしまうため、経歴や退職理由の虚偽記載はやめましょう。

今後のキャリアプランが描けていないけどどう伝えればいい?

面接時点で今後のキャリアプランが明確になっていなかったとしても問題ありません。

面接の段階では、これまでの経験で得た、やりがいや自身の強みを伝え、応募先企業でどのように貢献したいのかを伝えましょう。

採用担当者が知りたいのは、応募者が「自社で長く活躍できそうか」「自社の労働環境とミスマッチがないか」ということです。

過去の経験に基づく貢献意欲があれば、キャリアプランが描けていなかったとしても、前向きな姿勢が評価されるでしょう。

退職理由を深掘りした質問にはどう回答すればいい?

退職理由を深掘りされた際は、当時の状況、転職を考えるに至った判断、自分なりに取った改善行動、次の職場で実現したいことを具体的に自分なりの言葉で伝えましょう。

退職理由の深掘りは、最初の回答が曖昧だったり、一般論すぎたりして、採用担当者が「本当の理由は何か」「入社後に同じ理由で退職しないか」を確認したい場合に行われます。

ポジティブに言い換えようとしすぎると、かえって本音や判断の背景が見えにくくなるため、キレイにまとめようとせずに、自分の言葉で具体的に回答しましょう。

履歴書で「一身上の都合」と書くと深掘りされませんか?

自己都合やあまり公にしたくない退職理由を「一身上の都合」と記載することは一般的なマナーですが、面接の場では「具体的な理由」をほぼ確実に深掘りされます。

採用担当者は前職と同じ退職理由で早期離職してしまわないかを懸念しています。

面接で深掘りされることを前提に、「質問された際にはこう答える」という回答を事前に考えておきましょう。

やむを得ない退職理由なら、そのまま伝えても問題ない?

病気や介護などの事情で退職した場合、事実をそのまま伝えること自体は問題ありません。ただし、採用担当者は「入社後にまた同じ事情で働けなくなるのでは」という懸念を抱く可能性があります。

そのため、病気なら「現在は完治し、医師からも就業許可が出ている」、介護なら「介護サービスや家族の協力体制が整った」など、開示できる範囲で補足し、仕事に集中できる状態であると伝えるのが良いでしょう。

入社3カ月で辞めたことをどのように説明すればいい?

短期離職の場合、「入社前の説明と実態が違った」などの正当な理由があったとしても、不満だけを伝えると「他責傾向が強く、自社でもすぐ辞めるのでは」と警戒されてしまいます。事実を客観的に伝えたうえで、「この経験から、企業選びで〇〇を重視するようになった」「だからこそ御社で長く働きたい」というように、早期離職の反省を次の職場での意欲へと変換して伝えることが重要です。

面接前に答え方をシミュレーションするのが大事

転職理由や退職理由に限らず、転職の面接での質問には王道のものがあります。面接前にどう答えるか、回答を事前に整理しておくと落ち着いて面接に臨みやすくなります。

粟野友樹
監修 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

【調査】2026年6月 転職者アンケート(1年以内の転職者)/N=2061/調査企画Indeed/調査協力マクロミル

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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