ネットワークエンジニアの職務経歴書|見本と書き方・自己PR例

この記事でわかること
- 使用機器・ネットワーク規模を書く
- 案件ごとに自分が担当した工程を書く
- 取り組み内容と結果をセットで書く
- 資格・スキルは業務に関連するものを書く
ネットワークエンジニアの職務経歴書では、使用した機器や技術だけでなく、どの程度の規模のネットワークで、設計・構築・運用のどこまで担当したのかが分かるように書きます。運用・障害対応の経験も「監視を担当」とまとめるのではなく、一次切り分け、ログ確認、ベンダーへの連絡、復旧確認など、実際に担当した工程を整理しましょう。
この記事では、SIerでネットワークの運用保守から詳細設計・導入まで経験したケースをもとに、職務経歴書の見本と書き方、自己PRの例文も掲載しています。
組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO
目次
ネットワークエンジニアの職務経歴書の見本(ダウンロードテンプレート)
中堅SIerで約5年間勤務し、運用保守から拠点LAN/WANの詳細設計・導入まで担当したケースを想定した見本です。機器・規模・体制・成果は、自身の経験や公開できる範囲に合わせて変更してください。
職務経歴書
20xx年x月xx日現在
陸波 太郎
職務要約
大学卒業後、独立系システムインテグレーター(SIer)に入社し、ネットワークエンジニアとして約5年間勤務しています。入社後約3年間はデータセンター常駐の運用・監視、障害の一次切り分けと復旧を担当しました。その後約2年間は本社・工場などをつなぐLAN/WANの詳細設計、検証、Config作成から実機への設定投入(構築)、本番導入まで担当範囲を広げています。Cisco、Juniper、FortiGateなどのネットワーク機器を使用した経験があり、AWSとの接続検証、障害対応手順の見直し、定型作業の自動化などに取り組んできました。
職務経歴
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株式会社◯◯
事業内容:システム開発、ネットワークの設計・構築・運用保守の受託
資本金:○千万円
従業員数:約○○○名
| 期間 | 業務内容 |
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20xx年x月 |
所属:ネットワーク技術部 中堅メーカー向け拠点LAN/WAN更改 【プロジェクト概要】 【担当フェーズ】 【技術・環境】 【体制】 【業務内容】
【主な取り組みや成果】
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20xx年x月 |
複数拠点ネットワークの安定化と運用改善 【プロジェクト概要】 【担当フェーズ】 【技術・環境】 【体制】 【業務内容】
【主な取り組みや成果】
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20xx年x月 |
データセンター常駐の運用・監視 【プロジェクト概要】 【担当フェーズ】 【技術・環境】 【体制】 【業務内容】
【主な取り組みや成果】
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【資格・スキル】
- シスコ技術者認定 CCNA 取得(20xx年xx月)
- 基本情報技術者試験 合格(20xx年xx月)
- Cisco:Catalyst、ISR(L2/L3スイッチ、ルーターの設計・構築・検証)
- Juniper:SRX、MXシリーズ(Config作成、検証、運用保守)
- FortiGate:ファイアウォール(セキュリティポリシー策定、VPN設定・構築)
- AWS:VPCを用いたインフラ構築、オンプレミス環境とのハイブリッドクラウド接続検証
- ネットワーク技術:VLAN、OSPF、HSRP、VPN、NAT
- Zabbix:ネットワーク監視
- Python:運用業務で使用する簡易スクリプトの作成
- その他:ログ確認、Wiresharkを用いたパケット確認
【自己PR】
私の強みは、運用業務の中で非効率な作業を見つけ、仕組みで改善してきた点です。定型のログ確認と日次報告をスクリプト化し、担当範囲の工数を約50%削減しました。また、障害時の切り分け手順を見直して確認項目と連絡先を一覧化し、平均復旧時間を約30%短縮しました。運用保守から構築まで経験を広げながら、繰り返し作業の効率化と安定稼働の維持に取り組んできた経験を活かし、貴社でも安定したネットワーク運用と構築作業の品質向上に貢献したいと考えています。
以上
ネットワークエンジニアの職務経歴書の見本は、Wordでダウンロードできます。
技術の棚卸しには、エンジニアのスキルシートの方がまとめやすい人もいます。また、職務経歴書には複数のフォーマットがあるので、職務経歴書のフォーマットも参考にしてみてください。
ネットワークエンジニアの職務経歴書の書き方のポイント
ネットワークエンジニアの職務経歴書では、機器名や資格を並べるだけでなく、どの程度の規模のネットワークで、どこまで担当し、改善のために何を行ったのかが分かるように書きます。
書き方のポイントとして、以下3点を解説します。
- 使用機器・ネットワーク規模を書く
- 案件ごとに自分が担当した工程を書く
- 実績は何を変えたかと結果を分けて書く
使用機器・ネットワーク規模を書く
ネットワークエンジニアの職務経歴書では、まずどのようなネットワーク環境で実務を経験してきたのかが分かる情報を記載します。
たとえば、次のような内容です。
- ルーター・スイッチ・ファイアウォールのメーカーやシリーズ
- LAN/WAN・拠点数・機器台数
- 使用したプロトコル・機能
- クラウドとの接続経験
- 監視ツール
- チーム人数
「Ciscoを使用」「ネットワーク構築を担当」といった記載だけでは、実際の経験範囲を判断しにくくなります。機器・規模・実際に行った業務をセットで書くと経験が伝わりやすくなります。規模感が分かる情報(拠点数・機器台数・ユーザー数など)を公開できる範囲で添えましょう。
スキルを一覧で見せたい場合は、エンジニアのスキルシートの書き方もあわせて確認すると整理しやすいです。
案件ごとに自分が担当した工程を書く
「ネットワーク構築」「運用保守」といった業務名だけでは、案件のどこまで担当したのかが分からないため、代表的な案件ごとに、自分が担当した工程を分けて記載します。
構築案件であれば、以下のような工程が例として挙げられます。
- 現行構成の確認
- 詳細設計
- Config作成
- 検証環境での動作確認
- 本番機器への設定投入
- 疎通確認・切り戻し確認
- 手順書の更新
運用保守の場合は、以下のような工程が例として挙げられます。
- アラート確認・監視
- 機器・回線の状態確認
- ログ確認・一次切り分け
- ベンダーへの連絡・エスカレーション
- 復旧後の確認・報告
- 手順書の作成・更新
担当した工程の範囲は、経験年数やポジションによって異なります。全工程を担当していなくても、自分が関与した範囲を正確に示すことが重要です。
運用管理の整理には、システム運用・管理の職務経歴書も参考になります。
実績や成果は、取り組んだ内容と結果をセットで書く
ネットワークエンジニアの取り組みと成果は、自分がどの手順・設定・運用を見直したのかまで記載します。自分が行ったことと、その結果を分けて書くことで、再現性のある改善経験として伝わります。
たとえば以下のように書くと具体的になります。
| 業務種別 | 実績や成果の記入例 |
|---|---|
| 構築・導入 | 本番切替前に通信経路・冗長化動作・VPN接続を検証し、切替手順と切り戻し条件を整理。重大な既存サービスへの影響なく完了 |
| 運用・障害対応 | 障害時の切り分け手順を見直し、確認項目と連絡先を一覧化。平均復旧時間を約30%短縮 |
| 業務改善・自動化 | Pythonを用いて定型のログ確認と報告をスクリプト化し、担当範囲の工数を約50%削減 |
数値を使う場合は、復旧時間・確認作業時間・問い合わせ件数など、自分の担当業務との関係を説明できるものを選びましょう。チーム全体の稼働率や障害件数など、複数の要因が絡む数字は自分だけの成果として書かず、自分が担当した改善と確認された結果を分けて記載しましょう。
資格・スキルは業務に関連するものを書く
ネットワークエンジニアの転職では、保有資格が実務スキルの裏付けとして参照されます。取得済みの資格は正式名称と取得年月を記載しましょう。
ネットワークエンジニアがよく記載する資格・スキルの例は次のとおりです。
資格
- シスコ技術者認定(CCNA・CCNP など)
- Juniper Networks認定資格(JNCIA など)
- 基本情報技術者・応用情報技術者
スキル
- 使用機器(Cisco、Juniper、FortiGate など)
- プロトコル(OSPF、BGP、VLAN、VPN など)
- クラウド(AWS、Azure との接続経験など)
- 監視ツール(Zabbix、Nagios など)
スキル一覧はあくまで補足であり、具体的にどの案件でどう使ったかは職務経歴欄の案件ごとの記載で示すことが重要です。現在勉強中・取得予定の資格がある場合は「取得予定(20xx年xx月)」のように添えると、スキルアップへの姿勢を示せます。
職務経歴書の自己PRで差をつける方法
自己PRでは、職務経歴欄に記載した取り組みや成果につながった強みを、転職先に合わせた言葉で伝えましょう。同職種のネットワークエンジニアへの転職で伝わりやすい強みの例は次のとおりです。
- 障害の切り分けと復旧対応力
- 可用性を意識した設計・構築力
- 新技術へのキャッチアップ力
- 課題を分解する論理的思考
- 専門外への説明・リスク管理力
転職先によってアピールする強みの軸が変わります。同職種のネットワークエンジニアを目指す場合と、社内SEなど他職種を目指す場合で例文を紹介します。
IT・Web領域の志望動機の整理には、IT・Web・ゲームの志望動機も参考になります。
例文1:同業種(ネットワークエンジニア)への転職
| 私の強みは、可用性を意識しながら、本番作業の前に影響範囲と確認事項を整理して作業できる点です。現職では、設定変更前の確認漏れを減らすため、Configの事前検証・疎通確認・冗長化動作・切り戻し条件を一覧化したチェックシートを作成し、作業前レビューでの追加確認件数を1案件平均4件から1件程度に削減しました。運用保守では障害発生時の切り分け手順を見直し、平均復旧時間を約30%短縮しました。設計・構築・運用それぞれの経験を生かし、貴社でも可用性と安定性を意識したネットワーク環境の構築に取り組み事業に貢献したいと考えています。 |
| ネットワークエンジニアへの転職では、技術スキルだけでなく、可用性や影響範囲を意識した作業の進め方をアピールすることが重要です。設定変更や構築作業において「何を事前に確認し、どう対処したか」を具体的なエピソードと数字でセットで示すと、現場で即戦力として動ける人材として伝わります。 |
例文2:他職種(ITコンサルタント・DX推進・プリセールス・テクニカルアカウントマネージャーなど)への転職
| 私の強みは、問題を切り分けて整理し、専門外の相手にも状況を分かりやすく伝えられる点です。現職では、問い合わせ対応の確認項目が担当者ごとに異なっていたため、端末・LAN・認証・ネットワーク機器の順に確認できるヒアリング項目を整理しました。その結果、一次切り分けの平均時間を約25分から15分に短縮しました。また、作業前に影響範囲とリスクを整理し、関係者への事前共有を習慣化することで、作業中のトラブルや認識のずれを減らしてきました。ネットワーク運用で培った論理的な問題解決力と説明力を、貴社の社内SE/DX推進担当として業務に活かし、事業へ貢献したいと考えています。 |
| ITコンサルタント・DX推進・プリセールス・テクニカルアカウントマネージャーなどへの転職を目指す場合は、技術力に加えて「利用者目線で問題を整理・説明できる力」をアピールすることが重要です。ネットワークエンジニアとして培った論理的な切り分け力とリスク管理の習慣を、専門用語を使わずに伝える表現に言い換えると、IT部門以外の採用担当者にも伝わりやすくなります。問い合わせ対応の標準化や手順整備など、仕組みで改善してきた経験も、ITコンサルタント・DX推進・プリセールス・テクニカルアカウントマネージャーなどとして幅広い業務に対応する際のアピール材料になります。 |
ネットワークエンジニアの関連職種
IT関連の職務経歴書や志望動機の記事をみることで、自分の経歴や強みを客観的に整理するヒントになります。
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組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、転職支援や企業の採用支援、人材育成・組織開発など幅広く人事領域のコンサルティング業務に従事している。
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