営業事務の職務経歴書の書き方|見本、自己PR例文、アピールのコツ

この記事でわかること
- 業務内容は、受発注や見積など、営業事務特有のものを書く
- 担当社数、営業の人数など、具体的な「量や規模」を示すとスキルをアピールしやすい
- 営業事務の自己PRは、正確性や調整力などのキーワードがあります。
営業事務の職務経歴書は、業務の種類が多い分「何をどう書くか」で読み手の印象が変わります。そのまま使える見本(テンプレート)をもとに、自分の経歴に置き換えながら書き進めていきましょう。
国家資格 キャリアコンサルタント,組織人事コンサルティングSeguros 代表
目次
営業事務の職務経歴書の見本
営業事務の職務経歴書は、受発注処理や見積書作成などの業務量を数字で示すのが基本です。
職務経歴書は「職務要約」「職務経歴」「資格・スキル」「自己PR」の4項目で構成し、A4用紙1〜2枚にまとめます。次の見本を見ながら、項目の内容と全体のボリューム感の参考にしてみてください。
職務経歴書
2025年8月31日現在
陸波 花子
職務要約
メーカーの営業事務として5年間従事し、現在は営業10名をサポートしています。受発注や見積作成等の業務に加え、テンプレート整備による作成時間の短縮(15分→5分)や、チェックリスト導入によるミス撲滅など、自発的な業務効率化で組織の生産性向上に貢献しました。
職務経歴
- 株式会社A
【事業内容】電子部品・産業機器の製造・販売
【設立】1990年
【資本金】5億円
【従業員数】280名
| 期間 | 業務内容 |
|
20xx年4月 |
【所属】営業部 【業務内容】
【主な取り組みや成果】
|
【資格・免許・スキル】
- PCスキル:
- Excel(IF関数、VLOOKUP、ピボットテーブル)、Word、PowerPoint
- 販売管理クラウド操作経験
- 普通自動車第一種免許(20xx年6月取得)
- 日商簿記検定3級(20xx年11月取得)
- Microsoft Office Specialist Excel 20xx(20xx年5月合格)
- 中国語検定試験2級(2023年xx月合格)
【自己PR】
私の強みは、営業担当が本来の仕事に集中できる環境をつくる、正確さと先回りのサポート力です。現職では営業担当10名をサポートするなかで感じた問題意識から自ら動き、見積書テンプレートの整備(1件あたり約15分→5分に短縮)や受発注チェックリストの導入(修正対応を月3〜4件からほぼゼロに)に取り組んできました。指示を待つのではなく現場で非効率を拾い上げて動く姿勢を、営業担当者からは「正確で安心して任せられる」と評価されています。貴社でもこの姿勢を活かし、営業部門の体制づくりに貢献したいと考えております。
以上
営業事務の職務経歴書の書き方のポイント
採用担当者は、職務経歴書から「任せられる業務の範囲」と「こなせる仕事量」を読み取ります。ここでは、営業事務の職務経歴書で押さえておきたい書き方のポイントを解説します。
業務内容は担当範囲と件数が分かるように書く
業務内容は、受発注処理や見積書・請求書の作成、納期管理、電話・メール対応など、経験したものを箇条書きで主な業務を書き出します。
日々こなしている仕事でも、記載することで任せられる業務の範囲を採用担当者に伝えることができます。
あわせて、業務の量が分かる数字を添えましょう。
- 受発注処理数、見積書作成数(例:月間約◯件)
- 担当する社数、営業担当の人数(例:取引先◯社、営業担当10名分)
- 継続した期間(例:遅延ゼロを1年間継続)
同じ「受発注業務」でも、件数や人数によって仕事の規模感は大きく変わります。最もアピールしたい業務を箇条書きの上段に置くと、担当範囲がより伝わりやすくなります。
顧客対応業務は任されていた範囲まで書く
顧客や仕入先との折衝経験は、対応力の高さを示す材料です。
顧客からの発注や納期の変更・調整、クレームの初期対応など、臨機応変な判断が求められる業務を任されていた場合は、その範囲まで具体的に業務内容に書きましょう。任されている範囲が具体的に分かると、受け身ではなく能動的に働く姿勢が伝わるからです。
また、対応の手段(電話・メール)や相手(顧客・仕入先・他部署)も添えると、入社後に同じ対応を任せられるかを判断しやすくなります。
PCスキルはソフト名と使える操作まで書く
PCスキルは、Word・Excel・PowerPointなどのソフト名に加えて、実際に使える操作まで書きます。
「Excel(IF関数、VLOOKUP、ピボットテーブル)」のように書くと、採用担当者がスキルレベルを判断しやすくなるためです。受発注で使っていたシステム名(販売管理システムなど)も、経験の裏づけになります。
特にExcelのピボットテーブルやVLOOKUP関数を使える人は、「営業データの集計や分析資料の作成など、より幅広い業務を任せられるかもしれない」と期待され、評価される材料になるでしょう。経験がある場合は忘れずに書いておきたいところです。PowerPointで営業の提案書を作った経験も、アピール材料になります。
他職種からの転職の場合は、前職との共通点をアピールする
他職種から営業事務へ転職する場合は、前職と営業事務の共通点を見つけてみましょう。
例えば、一般事務・庶務からの転職では、書類作成やデータ入力、電話・メール対応、社内調整など、営業事務にそのまま活かせる業務を具体的に書きましょう。「営業担当のサポート経験はないが、事務処理の正確さや調整力は即戦力になる」と伝えるのがポイントです。
また、営業・販売職など、事務職以外から転職する場合は、顧客対応や受発注業務、売上・在庫の管理など、営業サポートに活かせるものを書きます。「顧客や数字を扱う感覚がある」と伝わると、事務経験が少なくても経験を評価されやすくなります。
職務経歴書の自己PRで差をつける方法
自己PRの目的は、成果につながった自分の強みや仕事へのスタンス、スキルを伝えることです。売上のような数字の成果がなくても、業務での工夫と周囲からの評価を組み合わせれば、強みは裏づけられます。
営業事務の自己PRで使える強みのキーワード
営業事務の転職では、次のような強みが選考で注目されやすい傾向にあります。自分の経験に当てはまるものを選び、エピソードと組み合わせて書きます。
- 正確さとスピードの両立
- 営業担当との連携・調整力
- 先回りのサポート力
- 業務改善・効率化の工夫
- 資料などの文書作成力
- 顧客対応の丁寧さ
- 新しい業務のキャッチアップの速さ
強みは1つか2つに絞り、見出しを立てて書くと読みやすくなります。
自己PRの例文(正確さとスピードの両立)
| 私の強みは、正確さとスピードを両立させた事務処理力です。 1人で最大30社の受発注を担当し、繁忙期でも当日中の処理を徹底するために、入力後のダブルチェックと受注条件の確認をルール化しました。その結果、納品書や請求書の差し戻しを月平均◯件から△件に減らし、営業担当者からは「任せれば正確でミスがない」と評価をいただいています。件数が増えても品質を落とさない処理体制づくりは、貴社でも活かせると考えています。 |
ポイント:処理する規模(担当社数)と、正確さを支える仕組み(ダブルチェック・確認のルール化)をセットで書くことで説得力を出すことができます。さらに、取り組みによる変化を数字や事実で添えられると、安定して業務を任せられる人材だという期待値があがります。
自己PRの例文(営業担当を支える調整力)
| 私の強みは、営業担当が営業活動に専念できる環境をつくる調整力です。 担当していた営業10名とは日々こまめに連絡を取り、依頼を待つのではなく、「◯◯を準備しましょうか」と先回りして声をかけることを心がけてきました。外出の多い営業に代わって顧客からの問い合わせに一次対応し、引き継ぎ用のフォーマットで漏れなく共有する仕組みも整備。営業担当からは「お客様対応に集中できる」と感謝され、部内の依頼対応の標準フォーマットとして採用されました。 |
ポイント:先回りの行動(具体的な心がけ)と結果(営業からの評価・採用された仕組み)をセットで書くと、数字で示しにくいサポートの成果にも説得力が生まれます。
事務職の志望動機や自己PR
営業事務に限らず、事務職全般の志望動機や自己PRの組み立て方や例文を詳しく知りたい場合は、次の記事でも解説しています。
▶ 事務職の志望動機の書き方と例文
▶ 事務職の自己PR例文
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。





