財務へ転職を目指す職務経歴書の書き方|見本・アピールポイント・自己PR例

この記事でわかること
- 財務経験の有無を問わず「資金の流れへの感度の高さ」をアピールする
- 財務経験がある場合は、財務経験の説明の比重を上げる
- 財務経験がない場合は、経理業務が財務上にどう貢献しているかを伝える。
経理の経験を持ちながら財務への転職を目指す場合、職務経歴書では「どんな財務環境で、何を担当し、銀行とどう関わったか」を伝えることが重要です。財務経験が兼務や短期間であっても、担当期間と業務範囲を正しく書けば、採用担当者には財務経験として伝わります。
この記事では、経理経験者が財務を目指す際の職務経歴書の書き方を解説します。ダウンロードできる見本、書き方のポイント、自己PRの例文がわかります。
国家資格 キャリアコンサルタント,組織人事コンサルティングSeguros 代表
目次
財務の職務経歴書の見本(ダウンロードテンプレート)
中堅メーカーの経理として約5年、うち直近約2年は資金繰りなど財務を兼務した想定の見本です。決済業務、日次出納と資金繰り表、銀行折衝の件数を入れています。売上規模や銀行数は、自分の会社の公開できる範囲に置き換えて使ってください。
職務経歴書
20xx年x月xx日現在
陸波 太郎
【職務要約】
大学卒業後、中堅メーカーの経理・財務課に配属され、経理業務を中心に約5年従事しています。入社後は支払・入金消込などの決済業務を担当し、直近約2年は、日次の出納確認を資金繰り表の更新につなげる業務と、取引銀行への連絡・資料提出など財務の一部も兼務しています。正確な決済と、先を見据えた資金繰りの両方を意識して取り組んできました。
【職務経歴】
-
株式会社○○○○
事業内容:産業用部品の製造・販売
資本金:○億円
売上高:約80億円(20xx年度)
従業員数:約200名/非上場
| 期間 | 業務内容 |
|
20xx年x月 |
【所属】 【企業・財務環境】
【担当業務】 <経理(決済中心)>(約5年)
<財務(兼務)>(直近約2年)
【主な実績】
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【経験・知識・スキル】
- 経理:支払・入金消込など決済業務、仕訳補助
- 財務:出納確認、資金繰り表の更新、借入金残高の把握
- 折衝:取引銀行への定例連絡・資料提出
- PC:会計ソフト、Excel(表計算・簡易な資金繰り表)
- 普通自動車第一種運転免許(20xx年xx月取得)
- 日商簿記検定2級(20xx年xx月合格)
【自己PR】
私の強みは、決済業務で培った正確性と、資金の流れを先読みする意識です。現職では支払・入金消込を担当しつつ、出納確認を資金繰り表の更新につなげ、取引銀行への定例連絡も担ってきました。経理で身につけた数字の裏付けを、財務の資金管理と銀行対応に活かし、貴社の資金繰りの安定に貢献したいと考えています。
以上
財務用の見本は、下のリンクからWord形式でダウンロードできます。
Word以外の形式を使う場合は、職務経歴書のフォーマット(テンプレート)から探せます。
財務の転職を目指す「職務経歴書の書き方」のポイント
財務を募集している採用担当者は、どんな財務環境で、何をどこまで関わったかを見ています。書き方のポイントは、「企業概要・財務環境」「担当業務(経理・財務)」「銀行折衝の内容や件数」の3つです。
企業概要・財務環境を書く
会社の売上規模と取引銀行数など、財務の前提が分かる情報を書きましょう。同じ「資金繰り」でも、売上数十億円の中堅企業と、上場大企業では求められる範囲が違うからです。
資本金、従業員数、上場・非上場、会計ソフト名も、分かる範囲で添えると現場が想像しやすくなります。社外に出せない数字は、無理に書かず「約○億円規模」「取引銀行○行」など出せる粒度に落とします。
担当業務(経理・財務)を書く
見本のように経理を担当したあと財務にも携わるようになった場合は、経理の業務は簡潔に箇条書きで示したあと、財務関連の業務を厚く記載しましょう。財務の業務を書く際は「現金出納を担当」だけで終わらせず、日次の出納確認が週次・月次の資金繰り表の更新にどうつながっているかを1行添えると、資金の流れを意識して動いていたことが伝わります。兼務や短期間であっても、担当期間と業務範囲を明示すれば採用担当者には財務経験として伝わります。「兼務で○ヶ月、資金繰り表の更新を補助」のように、期間と役割をセットで書きましょう。
経理が中心で財務経験が浅い場合は、経理業務の記述に「資金の出入りへの関わり」を加えましょう。支払や入金消込は「決済業務」として書くだけでなく、「資金の出入りを日次で把握する業務」として表現すると、財務への適性が伝わりやすくなります。
銀行折衝の内容や件数を書く
取引銀行との関わりは、内容と件数で具体化します。「銀行対応」だけだと、窓口の電話なのか、資料提出なのか、条件確認なのかが分かりません。記載する内容の例は次のとおりです。
- 月次資料の提出
- 残高証明書の手配
- 返済手続き
- 融資相談時の資料準備
件数は「月平均○件」など、公開できる範囲で示します。単独交渉でない場合は、「上司同席」「資料準備を担当」と役割を明記することをおすすめします。
職務経歴書の自己PRで差をつける方法
財務経験の程度によって、自己PRで伝える内容を調整する工夫をすると良いでしょう。具体的に解説します。
財務経験がある場合(兼務・短期間含む)の例文
| 私の強みは、資金の動きを先読みして関係者に共有する資金繰り管理です。現職では日次の出納確認を週次・月次の資金見通しに反映し、取引銀行への定例連絡・資料提出も担当してきました(月平均4〜6件)。上司同席のもと融資相談時の補助も経験しており、これらの経験を貴社の資金管理の安定に活かしたいと考えています。 |
| 財務経験を伝える際、「何をやったか」だけでなく「資金の流れ」に対する取り組みや成果を書くことが大切です。銀行対応の経験がある場合は、件数や自分の役割(上司同席での補助、資料準備など)も具体的に書きましょう。 |
経理経験のみの場合(財務兼務なし)の例文
| 私の強みは、決済業務で培った数字の正確性です。支払・入金消込を5年担当する中で、残高の変動や支払サイトのズレにいち早く気づく習慣が身につきました。経理で身につけた「資金の出入りを正確に把握する視点」を財務の資金管理に活かし、貴社の資金繰りの安定に貢献したいと考えています。 |
| 財務経験がない場合は、経理業務を「財務の視点で言い換える」ことで差がつきます。「支払・入金消込を担当した」ではなく「資金の出入りを日次で正確に把握してきた」と表現するだけで、財務への適性が伝わりやすくなります。また、「なぜ財務を目指すのか」を一文加えると、経験が浅い分を動機の強さで補えます。簿記2級など資格がある場合は末尾に添えると、知識の裏付けとして有効です。 |
そのほか、[自己PR(金融・財務・会計)]や[志望動機(経理)]を見ることで、自分に合うアピールを整理する参考になります。同じ金融業界の[金融バックオフィスの職務経歴書]を見るのも良いでしょう。
職務経歴書の一般的なフォーマットや、項目別の書き方の基本は[職務経歴書の書き方完全ガイド]で確認できます。
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。





