転職活動のやり方と期間、準備~内定・退職までの流れ
転職活動が初めての場合、まず何を準備すべきなのか、どのくらいの期間がかかるのか、気を付けておくべきことは何かなど、不安に思う方も多いのではないでしょうか。
まずは大まかな転職活動の流れと進め方を知り、ひとつひとつ実行に移していきましょう。
平均的な転職活動期間は?
在職中の場合は、長期に及んでしまうと仕事との両立は難しくなり、離職中の場合は離職期間の長さがデメリットとなる可能性があるため、転職活動は、あらかじめスケジュールを立てておく必要があります。
内定への返事も期限があるため、活動時期をあらかじめ決めて、入社企業の比較検討ができる状態を目指すことが、転職活動で後悔を生まないコツです。
「3~6カ月」が転職活動期間の目安
転職活動の流れを大きく分けると、「自分はどんな仕事が向いているのか」「転職に何を求めるのか」を明らかにする自己分析から始まり、企業や業界の情報収集、履歴書や職務経歴書の作成、そして求人への応募、面接と進みます。
「情報収集~書類作成」で2週間、「応募~面接」で1~2カ月、「内定~入社」までは1~3カ月程度が各期間の目安になります。
入社希望月別の転職活動スケジュール
入社したい時期が決まっている場合は、希望の入社月から逆算して転職活動スケジュールを立てると良いでしょう。
以下リンクより、入社希望月別のスケジュールをご覧頂けます。
1月入社 | 2月入社 | 3月入社 |
4月入社 | 5月入社 | 6月入社 |
7月入社 | 8月入社 | 9月入社 |
10月入社 | 11月入社 | 12月入社 |
転職活動は辞める前?辞めてから?
転職活動は、会社を辞める前と辞めた後、どちらで始めた方が良いのでしょうか。
転職経験者にアンケートを行ったところ、働きながら転職活動を行った方が全体の約76%という結果となりました。比較的、会社を辞めずに転職活動を行っている方が多いようです。
会社を辞めてから転職活動した 18%
転職活動中に会社を辞めた 7%
「在職中」「退職後」のメリットとデメリット
「在職中」と「退職後」、どちらがおすすめということはありません。現職の状況や、転職を希望する時期などによって変わるからです。そしてそれぞれにメリットやデメリットがあります。
「働きながら転職活動した」と答えた方の多くは、「収入があること」と「離職期間がない」というメリットを挙げています。お金や内定までの期間に制約がないため、気持ちに余裕ができることが、働きながら転職活動をすることの一番のメリットと言えそうです。
一方、「会社を辞めてから転職活動した」と答えた方は、「ゆっくりする時間ができた」「面接の対応がしやすかった」と回答しています。仕事と転職活動の両立が難しい場合や、心身ともにリフレッシュしたい場合は、会社を辞めてから転職活動を始めるというやり方を選択すると、時間に余裕を持って転職活動できるでしょう。
転職活動の進め方・流れ
転職活動の進め方・流れは大きく分けて以下の5ステップです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
STEP1:転職活動の準備
これまでの経験を活かして同じ業界で転職する場合はその限りではありませんが、未経験の仕事に挑戦したい場合や、異業種への転職を検討している場合は、求人を探したり、応募したりする前に、情報収集や転職の目的を整理することから始めましょう。
少し面倒だと思うかもしれませんが、事前準備は転職活動を進める上で重要なプロセス。準備しないまま転職活動を始めることは、地図や荷物を持たずに山を登るようなもの。
無駄な動きが増えてしまい、転職活動の長期化を招いたり、希望に合った求人への応募を逃してしまったりする可能性もあります。
自己分析
応募書類や面接の場で、自分を理解して興味を持ってもらわないと採用には結びつきません。
そのため、これまでの経験から、自分の強みや弱みを明らかにする必要があります。また、自分にどんな仕事が向いているのかわからない場合も、自己分析によって明らかになってくることも。
なかなか思いつかない場合は、リクナビNEXTが提供している自己分析ツール「グッドポイント診断」を使ってみるものもおすすめです。転職によって本当に実現したいことを整理しましょう。
情報収集
具体的にどんな会社で働きたいのか。その業界の特徴、将来性など、応募する企業を探し、比較検討を行い、具体的に自分がどのように活躍できそうか、しっかりと情報収集を行いましょう。
ここで情報収集しておくと、企業に伝える志望動機にも活かせます。
STEP2:応募書類の作成
転職が初めての場合につまずきやすいのが応募書類の作成です。
特に職務経歴書は、書き方によって選考に影響が出やすい重要な書類。書き方のポイントを参考にして、できるだけ採用担当者に魅力が伝わる応募書類を目指しましょう。
履歴書作成
応募書類の第一歩。まず、履歴書を作成します。
いきなり記入してしまうと、余白が目立ったり書ききれなくなったりすることも。あらかじめ書くことをまとめてから、ゆっくり丁寧に記入すると失敗を防ぐことができます。
職務経歴書作成
中途採用の場合は職務経歴書も必要です。
書類の仕上がりによって、応募から面接への通過率や印象が変わることも。読みやすさを心がけて、あなたの経験が魅力的に映るようにまとめましょう。
なお、デザイナーなど実績を確認される職種の場合は、職務経歴書とは別にポートフォリオが必要なこともあります。
STEP3:求人に応募する
準備が整ったら、いよいよ応募開始です。希望の職種や、希望勤務地、業種などの条件から、求人を探してみましょう。
なお、面接に行ってみたら「想像していたイメージと違う…」ということもあり得るので、興味を持った企業は積極的に応募して、ご自身の目で確認するようにしましょう。
STEP4:面接対策する
身だしなみや立ち振る舞いなど基本的な面接マナーの把握だけでなく、自分の魅力を上手に伝えるための面接対策をしておきましょう。
また、「志望動機」「退職理由」など、面接の定番質問については、あらかじめ回答の準備を忘れずに。
STEP5:内定・退職手続き
仕事をしながら転職活動をしていた方の場合、内定が決まったら退職の手続きが待っています。
退職にあたって、状況によっては引継ぎがうまくいかず長引いてしまったり、会社から強い引き留めに合ってしまって交渉に難航したりする可能性も。
また、退職手続にはいくつかの書類があります。書類不足が発生しないように、事前に確認しておきましょう。
内定
企業から内定連絡が来たら、入社承諾の返事をする前にきちんと労働条件を確認しておきましょう。
あらかじめ面接が終わった時点で企業から伝えられた労働条件をメモしておくと、確認がスムーズです。
退職手続き
円満退社のために、関係各位への報告や仕事の引き継ぎ、退職に関する事務手続きなどは余裕を持って行いましょう。
また、健康保険証や名刺、入館証など会社から支給されているものの返却と、年金手帳など受け取るものの確認も忘れずに。
リクナビNEXTで書類を自動作成
履歴書と職務経歴書を作成するのが面倒な方は、リクナビNEXTにレジュメ登録するのがお勧めです。
リクナビNEXTに、プロフィールや職務経歴などを入力すると、入力された内容に従って自動で書類(レジュメ)が作成され、PDF形式でダウンロードすることが可能です。
※『レジュメ』とは、リクルートの求職活動支援サービス共通で利用できる、職務経歴書機能です。
レジュメ完成イメージ
ご利用方法
リクナビNEXTにご登録後、プロフィールや職務経歴、自己PRなどを入力し、レジュメ登録を完了させてください。完了すると、レジュメダウンロード画面からダウンロードできるようになります。
初めての転職 よくあるQ&A
Q. 転職活動にはどれくらい費用がかかりますか?
A. リクナビNEXTが実施したアンケートによると、転職活動に掛かった費用の最多回答は「10万円未満」(67.6%)でした。転職にかかる費用は状況によって大きく変わりますので、以下の記事も参考にしてみてください。
Q. 職務経歴書はどんなフォーマットで作れば良いですか?
A. リクナビNEXTの職務経歴書テンプレートをご活用ください。こちらから無料でダウンロードが可能です。
Q. 求人の選び方のコツはありますか?
A. まず、ご自身の転職の軸を可視化してみて、その軸に合う求人を探してみるのがおすすめです。希望条件などを整理するのにおすすめのやり方は以下記事で詳しく解説しています。
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