飲食店の職務経歴書の書き方見本|店長・ホール・キッチン

この記事でわかること
- 業態・客単価・体制を先に書くと、店舗規模感や担当範囲が伝わりやすい
- 担当業務を細分化して書くと、任せられる範囲が伝わる
- 廃棄削減や売上昨対など、日常の工夫も数字にすれば実績として書ける
飲食店の職務経歴書は、店長・ホール・キッチンいずれも日々のルーティン業務が多く、「アピールできる特別な実績が見つからない」と書き出しで詰まりやすいものです。店舗規模や廃棄削減・新人教育といった日常の工夫を数字で整理することで、十分なアピール材料になります。
組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO
飲食店の職務経歴書の書き方のポイント
飲食店の職務経歴書では、「接客した」「調理した」と書くだけでは、どこまでの業務を担当できるかが採用担当者に伝わりにくくなります。書き方のポイントは、以下の3つです。
勤務店舗の規模とマネジメント人数を先に書く
業態(居酒屋、ファミレス、和食など)、席数、客単価、1日の客数目安を記載します。あわせて、社員◯名・アルバイト◯名など、自身が指導や管理を担当した人数も示します。アルバイトスタッフも、教育やシフト調整の対象であれば「マネジメント人数」に含めて構いません。
担当業務を役割ごとに細分化する
複数の役割を兼務している場合は、見出しや箇条書きを使って業務ごとに分けます。店長業務であれば「売上・原価管理」「シフト作成」「採用・教育」、ホール業務であれば「接客」「レジ締め」「クレーム対応」、キッチン業務であれば「仕込み」「発注」「在庫・衛生管理」など、自身が責任を持って担当した工程を書きます。
日々の業務改善を数値でアピールする
売上昨対比の維持、客単価の向上、廃棄ロスの削減率など、飲食店ならではの日常の工夫を数字で示します。「エリア売上1位」のような目立つ表彰がなくても、売上の維持やロス削減といった数字を添えるだけで、業務の改善実績は十分に伝わります。
そのほか、職務経歴書の基本の書き方とテンプレートは、職務経歴書の書き方完全ガイドと職務経歴書フォーマットを参照してください。
飲食店の店長の職務経歴書の見本と書き方
飲食店の店長の職務経歴書では、売上や人件費の管理、QSC(品質・サービス・清潔さ)の維持など、「どの範囲の業務に責任を持っていたか」を、店舗の規模(席数や客単価)とセットで示すことが大切です。
飲食店の店長の職務経歴書サンプル
職務経歴書
20xx年x月xx日現在
陸波 太郎
職務要約
大学卒業後、居酒屋チェーンに入社し、約4年間店舗運営に従事。ホール業務を経て店長に就任し、現在は席数45・客単価2,800円前後の居酒屋で、社員3名・アルバイト14名のマネジメントと売上・原価管理を担当。シフト作成、採用面接、新人教育、発注・在庫確認まで幅広く関わり、売上は昨対比105%を達成し、食材廃棄量約20%削減などの改善に取り組む。
職務経歴
-
株式会社○○○○
事業内容:居酒屋チェーンの運営/従業員数:約800名(全店)/正社員として勤務
所属:○○店/役職:20xx年10月より店長
| 期間 | 業務内容 |
|
20xx年x月 |
【店舗スペック】
【担当業務】 <店舗運営・数値管理>
<マネジメント>
【主な取り組みや成果】
|
【資格・スキル】
- 食品衛生責任者(20xx年xx月取得)
- Excel(売上集計表の更新)、店舗管理アプリ
【自己PR】
私の強みは、数字を起点に現場を動かして改善を続けてきたことです。担当店舗では、過去の仕込みデータをもとにメニュー別の発注量を見直し、キッチンスタッフへ共有して新しいオペレーションに定着させることで、食材廃棄を前年比約20%削減しました。売上も昨対比105%を達成し、数字と現場を両方見ながら店舗を動かしてきました。貴社でも、売上・原価等の数字をもとに店舗運営を行うことで業務改善を実現し、業績向上に貢献いたします。
以上
飲食店の店長の職務経歴書で書くべき内容
飲食店の店長の職務経歴書では、「現場の作業ができること」だけでなく、「店舗の数字を改善できるマネジメント力」が評価されます。以下の項目のうち、店長として自身が責任を持って担当した業務を中心に、売上・人員・QSCの管理範囲が明確に伝わるように記載しましょう。
職務経歴書に書くべき内容
- 店舗概要:業態、席数、客単価、1日の客数
- マネジメント規模:社員◯名、アルバイト◯名(教育・シフトの対象人数)
- 数値管理:売上昨対比、目標達成率、FL比率(売上に対する食材費+人件費の比率)の改善(分かる範囲で)
- 人材:採用、教育、離職率や定着の改善
- 店舗運営:シフト、発注、クレーム対応、本部施策の展開
職務経歴書に書く際は「店舗運営全般」とひとまとめにせず、自身が責任を持って担当した業務を2〜3個に絞って記載することで、採用担当者に実務スキルが正しく伝わりやすくなります。
飲食店の店長の自己PRになる経験・スキル
飲食店店長の自己PR欄では、売上・原価管理やスタッフ育成、クレーム対応など、これまで店長として経験した業務の中から自身の強みを見つけ、エピソードと結び付けて書きましょう。
- 計数管理・コスト意識:売上、客単価、原価率、廃棄率などの数字
- マネジメント力:シフト作成、アルバイト教育、役割分担
- 課題解決力:クレーム対応、ピーク時のオペレーション改善
飲食店のホール・サービススタッフの職務経歴書の見本と書き方
飲食店のホール・サービススタッフの職務経歴書では、単なる接客の「経験年数」や「対応人数」だけでなく、レジ締め・予約管理・クレーム対応など、担当した業務の幅を書くことが重要です。また、店長候補へのキャリアアップを目指す場合は、シフトリーダーや新人教育の経験もあわせて記載しましょう。
飲食店のホールの職務経歴書サンプル
職務経歴書
20xx年x月xx日現在
陸波 太郎
職務要約
短大卒業後、カジュアルイタリアンのチェーン店に入社し、約4年間ホール業務に従事。席数52・客単価2,800円前後の店舗で、接客、配膳、レジ締め、予約管理、クレーム一次対応を担当。20xx年よりシフトリーダーとして、アルバイト8名のシフト調整と新人接客トレーニングも行う。デザートやドリンクの追加提案により、客単価を平均250円程度上げる取り組みにも関わる。
職務経歴
-
株式会社△△△△(20xx年4月~現在)
事業内容:カジュアルイタリアンの運営/従業員数:約1,200名(全店)/正社員として勤務
所属:□□店/役職:20xx年7月よりシフトリーダー
| 期間 | 業務内容 |
|
20xx年x月 |
【店舗概要】
【担当業務】 <ホール・接客>
<トラブル対応・提案>
<シフトリーダー(20xx年7月~)>
【主な取り組みや成果】
|
【資格・スキル】
- 食品衛生責任者(20xx年xx月取得)
- レジ・予約管理、店舗POS操作
【自己PR】
私の強みは、お客様の状況に合わせた提案で店舗の数字を改善してきたことです。デザートやドリンクの追加提案の声かけ方法をスタッフ間で統一した結果、客単価を平均約250円向上させました。シフトリーダーとして新人の接客トレーニングも担当し、個人の工夫をチーム全体の改善につなげてきました。次の現場でも、提案と仕組み化のサイクルを続けます。
以上
飲食店のホールの職務経歴書で書くべき内容
飲食店のホールスタッフの採用では、基本的な接客スキルがあることが前提とされます。そのうえで、自身が任された業務の幅を具体的に記載することで、さらに評価されやすくなります。
職務経歴書に書くべき内容
- 店舗概要:業態、席数、客単価、1日の客数
- 接客:担当ゾーン、ピーク時の人数、外国語対応など
- レジ・会計:締め作業、現金管理
- クレーム:内容の種類と対応の流れ(個人名は伏せる)
- 予約・電話対応
- シフトリーダー、教育(該当する場合)
職務経歴書に書く際は「接客全般」とひとまとめにせず、「レジ締めまで一人で担当した」など業務単位で分解して書くことで、採用担当者に正確な実務レベルが伝わります。
飲食店のホールの自己PRになる経験・スキル
飲食店ホールの自己PR欄を書くときは、以下の観点を自身の接客経験に当てはめて書きましょう。
- 提案力・傾聴力:おすすめメニューの提案、セット提案、リピート対応
- 課題解決力・ストレス耐性:クレーム一次対応、待ち時間発生時の声かけ、提供ミス時の連携
- マルチタスク・状況把握:ピーク時のホール・キッチン連携
飲食店のキッチンスタッフの職務経歴書の見本と書き方
飲食店のキッチンスタッフの職務経歴書では、調理スキルだけでなく、仕込み・発注・在庫・衛生管理まで、厨房のオペレーション全体のどこを担ったかを書くことが大切です。
飲食店のキッチンの職務経歴書サンプル
職務経歴書
20xx年x月xx日現在
陸波 太郎
職務要約
調理師専門学校卒業後、和食の個人経営店に入社し、約4年間キッチン業務に従事。席数32・客単価3,500円前後の店舗で、仕込み、調理、発注、在庫・衛生管理を担当。20xx年よりキッチンリーダーとして、メニュー別の仕込み表の見直しと発注量の調整を行い、食材廃棄を前年比約15%削減。
職務経歴
-
○○○○(20xx年4月~現在)
事業内容:和食ダイニング(個人経営)/従業員数:約12名/正社員として勤務
所属:厨房/役職:20xx年8月よりキッチンリーダー
| 期間 | 業務内容 |
|
20xx年x月 |
【店舗概要】
【担当業務】 <調理・仕込み>
<発注・在庫・衛生>
【主な取り組みや成果】
|
【資格・スキル】
- 調理師免許(20xx年xx月取得)
- 食品衛生責任者(20xx年xx月取得)
- HACCP(危害要因分析に基づく衛生管理手法)に沿った衛生管理、Excel(発注表)
【自己PR】
私の強みは、厨房の数字を細かく見直しながらロスを削減してきたことです。曜日別の仕込み量と発注量を過去の売上データをもとに見直し、欠品と廃棄の両方を削減した結果、食材廃棄を前年比約15%削減しました。数字を根拠に仕込み表や発注リストを整え、オペレーションとして定着させてきました。次の現場でも、数字から現場を整える改善を続けます。
以上
飲食店のキッチンの職務経歴書で書くべき内容
飲食店のキッチンスタッフの職務経歴書では、「調理技術がある」だけでなく、発注・在庫・衛生管理まで厨房のどこまで担ったかが評価されます。以下の項目を中心に書きましょう。
職務経歴書に書くべき内容
- 店舗概要:業態・席数・客単価(厨房でも店舗規模は書く)
- 仕込み:担当メニュー、時間帯
- 調理:得意ジャンル、担当ライン
- 発注・在庫:頻度、担当範囲、ロス削減
- 衛生:HACCP、記録、温度管理
職務経歴書には「単に調理技術を羅列する」のではなく、食材ロスの削減や欠品防止といった「店舗経営に貢献する取り組み」を1つ以上記載することで、店長やSV(スーパーバイザー)職へのキャリアアップ転職においてもアピール材料になります。
飲食店のキッチンの自己PRになる経験・スキル
飲食店キッチンの自己PR欄では、以下の観点を参考に、厨房での業務を通じて培った経験を強みとし、エピソードと結びつけて書きましょう。
- 提案力・傾聴力:おすすめメニューの提案、セット提案、リピート対応
- 課題解決力・ストレス耐性:クレーム一次対応、待ち時間発生時の声かけ、提供ミス時の連携
- マルチタスク・状況把握:ピーク時のホール・キッチン連携
まとめ
飲食店の職務経歴書は、店舗概要と担当業務を先に示し、店長・ホール・キッチンごとに業務を分けて書くことが基本です。売上向上や廃棄削減など、日常の小さな改善も数字で示せば、同業転職だけでなく営業や事務などの異業種・異職種でも強みになります。見本を参考に、職務経歴書を作成してみてください。
飲食・フードサービスの志望動機と自己PRをあわせて整えると、応募書類にまとまりが出ます。
組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、転職支援や企業の採用支援、人材育成・組織開発など幅広く人事領域のコンサルティング業務に従事している。
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