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生産技術の職務経歴書|見本と書き方・自己PR例

生産技術の職務経歴書

この記事でわかること

  • 担当製品・ライン数などの基本項目の書き方がわかる
  • 仕事内容は、工程設計・設備選定・導入・改善など、担当フェーズを書く
  • 実績は、実施内容と歩留まりやサイクルタイムなどの結果をセットで書く

生産技術の職務経歴書では、どの製品・ラインを担当し、工程設計から設備導入、量産後の改善までどこに関わったのかを明確にします。現場で行った細かな改善も、設備条件や作業方法を何のために見直し、その後どの数値が変わったのかまで整理すると実績として伝えやすくなります。

監修 粟野友樹

組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO

生産技術の職務経歴書の見本(ダウンロードテンプレート)

中堅の自動車部品メーカーで設備保全から工程設計・設備導入・既存ライン改善まで経験した想定の見本です。規模や実績は自身の内容に置き換えてください。

職務経歴書

20xx年x月xx日現在

陸波 太郎

職務要約

大学卒業後、自動車部品メーカーに入社し、生産技術として約5年間勤務しています。入社後約2年間は製造ラインの設備点検、突発停止時の対応、部品交換などの設備保全を担当しました。その後約3年間は、新規ラインの工程設計、設備・治具の選定と導入、既存ラインの歩留まり・サイクルタイム改善を行いました。製造・品質部門、設備ベンダーと仕様やスケジュールを調整しながら、数千万円規模の設備導入から量産後の改善まで経験してきました。

職務経歴

  • 株式会社○○
    事業内容:自動車部品の製造
    資本金:○億円
    従業員数:約○○○名

期間 業務内容

20xx年x月 

現在

【所属】
生産技術課
雇用形態:正社員

<案件A:新ラインの工程設計・設備導入>(約1年半)

【業務内容】

  • 生産数量・作業内容をもとにした新規組立ラインの工程設計
  • 設備配置を含むラインレイアウトの検討
  • 設備仕様書の作成、設備の選定
  • 治具の仕様検討・選定
  • 設備ベンダーとの仕様・納期調整
  • 導入時の立ち会い、動作確認
  • 標準作業の整理、量産開始後の安定化対応

【主な取り組みや成果】

  • 数千万円規模の設備導入で、仕様検討から据え付け・動作確認まで担当。製造部門・設備ベンダーと確認項目を整理し、計画していた時期に新ラインを稼働
  • 工程設計時に各工程の想定処理時間を確認し、処理が集中する工程の設備配置・作業分担を事前に修正。量産開始後の大幅な工程変更を抑制

<案件B:既存ラインの歩留まり・サイクルタイム改善>(約1年半)

【業務内容】

  • 不良内容・発生工程・設備条件のデータ整理
  • 工程内不良が発生している現物・設備状態の検証
  • 工法、治具、設備条件の見直し
  • 製造・品質部門との改善内容の検討
  • サイクルタイム短縮に向けた作業分担・設備配置の見直し
  • 改善後の数値確認

【主な取り組みや成果】

  • 不良の発生工程と設備条件を整理し、治具・加工条件を見直し。対策実施後、担当ラインの歩留まりが85%から95%に向上
  • 作業時間を工程別に確認し、作業分担と設備配置を変更。サイクルタイムを従来比で約20%短縮

<案件C:設備保全・不具合対応(基礎期)>(約2年)

【業務内容】

  • 製造設備の日常点検・定期点検
  • 突発停止時の設備状態確認、初動対応
  • 消耗部品・故障部品の交換
  • 設備メーカーへの修理依頼
  • 復旧後の動作確認
  • 発生事象・交換部品・対応内容の記録
  • 休日・夜間作業の立ち会い、翌勤務者への申し送り

【主な取り組みや成果】

  • 設備停止時の発生工程、アラーム内容、交換部品、対応結果を記録し、頻発する設備停止の傾向を確認できる形に整理
  • 発生頻度の高い不具合について、初期確認と部品交換の手順を整理し、担当者による対応方法の違いを減らした

【資格・スキル】

  • 普通自動車第一種運転免許(20xx年xx月取得)
  • AutoCAD:設備・ラインレイアウト図、治具図の作成・修正
  • 3D CAD(SolidWorks):治具形状の確認・検討
【活かせる経験・スキル
  • 工程設計:生産数量に応じた新規ラインの工程フロー設計、およびレイアウト最適化
  • 設備仕様書:数千万円規模の要求仕様の策定、ベンダー選定、および納期・仕様調整
  • 歩留まり解析:不具合データの集計・検証、および治具・工法見直しによる良品率向上(85%➝95%)
  • 不具合解析:日常点検や突発停止時の原因究明、および初期対応・部品交換手順の標準化

【自己PR
私の強みは、設備の導入から量産後の改善まで、現場の実態を確認しながら安定稼働につなげてきた点です。設備導入では数千万円規模のラインを担当し、製造部門・設備ベンダーと確認項目を整理することで計画通りに新ラインを稼働させました。量産後の改善では、設備の状態だけで判断せず、不良が発生した工程・設備条件・作業方法を確認し、製造・品質部門と対策を検討してきました。担当ラインの歩留まりを85%から95%に改善し、サイクルタイムを約20%短縮しました。保全から工程設計・設備導入まで経験したことを活かし、貴社でも現場で起きていることを確認しながら安定した生産につながる工程・設備づくりに貢献したいと考えています。

以上

Excelのフォーマットが必要な人は、職務経歴書のフォーマットも利用できます。

生産技術の職務経歴書の書き方のポイント

生産技術の職務経歴書では、何を作るラインで、どの工程を担当し、どのような変更を行ったのかを具体的にします。

担当した製品・ライン・規模を書く

担当した製品・工程・担当ライン数・設備投資額などをセットで書きましょう。たとえば、「自動車部品の組立ライン2ライン担当・数千万円規模の設備導入を経験」のように、担当製品・ライン数・設備導入規模をセットで示すと、担当現場の規模感と設備導入の経験を一度に伝えられます。設備投資額を社外に出せない場合は「数千万円規模」のように粒度を落とすか、担当ライン数・従業人数など出せる範囲の情報で代替しましょう。

担当した工程と業務範囲を具体的に書く

生産技術は会社によって担当範囲が異なるため、実際に経験した工程を分けます。新規ラインであれば、工程設計、レイアウト検討、設備仕様の作成、設備・治具選定、ベンダー調整、導入、量産後の確認まで、どこを担当したのかを明確にします。既存ラインの改善では、「不良データの確認→現場・設備状態の確認→対策検討→条件変更→効果確認」のように書くと、改善をどのように進めたのかが分かります。

製造部門や品質部門とのすり合わせ、設備メーカーとの仕様調整も誰と何を決めたのかまで記載しましょう。生産管理の職務経歴書品質管理・品質保証の職務経歴書と見比べると整、役割の違いを理解しやすくなります。

成果は改善内容と結果をセットで書く

改善実績は、結果の数字だけでなく、どの工程に対して何を変更したのかとセットで書きます。たとえば、「段取り替え時の工具配置と作業順を見直し、平均段取り時間を45分から30分に短縮」とすると、改善対象・行動・結果が一文で伝わります。

数字は、歩留まりやサイクルタイムだけでなく、設備停止時間、段取り時間、不良件数、作業人数、立ち上げ期間など、自分の担当と結び付けて説明できる数字も使えます。

複数の要因で変わる指標については、「自分の改善によって生産量を○%増加」と直接結び付けず、自分が変更した内容と、その後に確認された結果を分けましょう。

資格とCADスキルを書く

使用するCADツールは名称を並べるだけでなく、「AutoCADでラインレイアウト・治具図を作成」「3D CADで治具形状の確認・検討」のように何に使用したかまで書くと、実務での活用レベルが伝わります。

資格は取得済みのものを正式名称と取得年月で記載します。現在取得中・取得予定の資格がある場合は「取得予定(20xx年xx月)」と添えると、スキルアップへの姿勢を示せます。

生産技術でよく記載される資格・スキルの例は次のとおりです。

資格の例

  • 機械設計技術者試験
  • 電気工事士・電気主任技術者
  • 品質管理検定(QC検定)
  • 普通自動車第一種運転免許

スキルの例

  • CAD(AutoCAD・3D CAD・SolidWorksなど)
  • 歩留まり解析・不具合解析
  • 工程設計・設備仕様書の作成

職務経歴書の自己PRで差をつける方法

生産技術の自己PRでは、転職先や希望するキャリアの方向に合わせてアピールする強みの軸を選ぶことが重要です。製造業・生産技術での転職と、開発上流・他職種への転職で例文を紹介します。

生産技術での転職を目指す場合

私の強みは、設備導入前に現場の使用条件を詳細に確認し、仕様を詰めてから進める点です。現職では、設備導入後に追加の仕様変更が発生するケースがあったため、製造担当者への確認項目を整理し、設備メーカーへの仕様提示前に作業条件・保全方法・安全面まで確認する運用に変えました。その結果、設備据え付け後に発生する仕様変更が1案件平均5件から2件に減少しました。導入後の手戻りを減らすための事前検証を徹底してきた経験を活かし、貴社でも量産後の運用まで見据えた設備・工程づくりに取り組みたいと考えています。
💡自己PRのポイント
製造業・生産技術への転職では、ここでは事前検証・仕様の整理力を軸にしていますが、設備導入・立ち上げ力、工程設計力、製造・品質部門との調整力なども有効な切り口です。自分の経験に合わせて軸を選びましょう。

開発の上流工程・他職種への転職を目指す場合

私の強みは、複数の課題が重なる状況で、数値と現場の状態を確認しながら対応の優先順位を判断できる点です。現職では、設備停止に関する改善要望が複数出ていたため、発生頻度・停止時間・生産への影響を一覧化し、優先して対策する設備を製造部門と決める運用に見直しました。その結果、月次の改善会議での検討案件を平均12件から5件に絞り、優先度の高い案件に集中して対策時間を充てられるようになりました。現場で培った課題の構造化と数値を使った優先順位判断の経験を、開発の上流工程を担う業務での意思決定にも活かしたいと考えています。
💡自己PRのポイント
開発上流や他職種への転職では、ここでは数値を使った優先順位判断力と課題構造化力を軸にしていますが、仮説検証力、社内外の調整力なども有効な切り口です。製造業での経験を応募先の言葉に置き換えることを意識して軸を選びましょう。

生産技術の転職に役立つ記事

生産技術の経歴を整理するヒントとして、関連する職種の職務経歴書などを参考にしてみましょう。

生産管理の職務経歴書
品質管理・品質保証の職務経歴書
機械設計の職務経歴書
工場・製造ラインの職務経歴書

設計開発職の志望動機の整理には、エンジニアリング・設計開発の志望動機も参考になります。

職務経歴書全体の基本は、職務経歴書の書き方完全ガイドで確認できます。

粟野友樹
監修 粟野友樹

組織人事コンサルティング 株式会社YAGAI 代表取締役CEO
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、転職支援や企業の採用支援、人材育成・組織開発など幅広く人事領域のコンサルティング業務に従事している。

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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