履歴書と職務経歴書の違いとは?両方提出する場合の書き分け方法を解説

転職活動では履歴書と職務経歴書を提出するのが一般的ですが、履歴書と職務経歴書にはどのような違いがあるのでしょうか。
応募書類の作成前に履歴書と職務経歴書の違いを理解しておくと、明確に書き分けができるので、アピールポイントがより伝わりやすくなります。
転職活動を始めるにあたり押さえておきたい、履歴書と職務経歴書の項目の違いや書き分け方のポイントについて解説します。
履歴書と職務経歴書の違い
履歴書と職務経歴書の見本と、役割、項目の違いについて解説します。
▼履歴書イメージ

▼職務経歴書イメージ

履歴書と職務経歴書の役割の違い
履歴書と職務経歴書は、役割や重視されるポイントが異なります。
一般的な役割の違いについて、比較表にしました。
項目 | 履歴書 | 職務経歴書 |
---|---|---|
目的 | 氏名、連絡先、年齢、学歴や職歴、保有資格など基本的なプロフィールを伝える | 具体的な職務内容や経験・スキル、実績や自己PRなどを伝える |
フォーマット | 履歴書形式 | 自由形式 |
枚数 | A4サイズ×2枚またはA3サイズ×1枚(二つ折り) | A4サイズ1~2枚程度 |
重視されるポイント | 基本的なプロフィール、本人希望欄 | 実務経験、経験・スキル、実績、自己PR |
書き方のポイント | 正確性、読みやすさ | 具体性、読みやすさ、アピール力 |
履歴書と職務経歴書の項目の違い
履歴書と職務経歴書に設置されている項目一覧です。
履歴書の○は必須項目ですが、△はフォーマットによってあるものとないものがあります。
職務経歴書も、○は必須項目、△は必要に応じて入れましょう。
項目 | 履歴書 | 職務経歴書 |
---|---|---|
日付 | ◯ | ◯ |
写真 | ◯ | |
氏名 | ◯ | ◯ |
生年月日 | ◯ | |
現住所 | ◯ | |
電話番号 | ◯ | △ |
連絡先 | ◯ | △ |
学歴 | ◯ | |
職務要約 | ◯ | |
職歴 | ◯ | ◯ |
免許・資格 | ◯ | ◯ |
志望動機 | △ | △ |
自己PR | △ | ◯ |
趣味・特技 | △ | |
本人希望欄 | ◯ | △ |
なお、履歴書と職務経歴書のフォーマットは、以下のページからダウンロードできます。ぜひご活用ください。
転職では履歴書と職務経歴書を両方提出することが多い
転職では、履歴書と職務経歴書の2種類の応募書類を求める企業が一般的です。
履歴書のみだと簡単な経歴や資格しか分からず、人材要件にマッチしているか、入社後に活躍してもらえるかを判断しにくいからです。
ただし、履歴書のみで経験・スキルを推測できるために職務経歴書の提出を求めない職種や、履歴書と職務経歴書以外に、実績作品をまとめたポートフォリオを求めるクリエイティブ系の職種もあります。
必要な応募書類は求人に記載されているので、応募時点で必ず確認して用意するようにしましょう。
履歴書と職務経歴書の書き分け方のポイント
履歴書と職務経歴書には重複する項目もあります。
書き分け方のポイントを解説します。
職歴
履歴書の職歴欄はスペースが限られているので、入社・退職した年月と企業名を1行ずつ記載するのが基本です。
職歴欄に余裕があれば、配属部署や仕事内容を簡潔に記載してもいいでしょう。
一方、職務経歴書は会社概要や具体的な担当業務、役割や実績などを具体的に記載します。
表組みやリストなどを活用して、職歴を分かりやすくまとめましょう。
免許・資格
応募する仕事に活かせる免許・資格は、アピールになるので履歴書と職務経歴書のどちらにも書いておきます。
職務経歴書の場合は、免許・資格名以外にも、操作経験できるツール・アプリケーション名や使用OS、経験言語や開発環境など、実務経験を裏づけるスキルを記載すると効果的です。
自己PR
履歴書の形式によっては、自己PR欄が設けられているものがあります。
履歴書の自己PR欄は記入できる文字量に限りがあるため、職務経歴書に記載する自己PRの要約を履歴書に記載するようにすると、一貫性も保たれます。
職務経歴書の自己PRには、採用担当者が応募者の人物像をイメージできるように、具体的なエピソードを交えることが重要です。
自分の強みや仕事に対するこだわりを伝えましょう。
志望動機
自己PR同様に、履歴書の形式によっては志望動機欄が設けられているものがあります。
職務経歴書に志望動機欄を設けることは一般的ではありませんが、志望意欲の高い企業に応募する場合や、社会人経験が短くアピールできることが少ない場合などで、志望動機を入れるケースもあります。
職務経歴書用の志望動機を先に作成し、文字数が限られている履歴書用に要約します。
応募企業ならではの志望理由や入社後に活かせることを伝えて、入社意欲や熱意をアピールしましょう。
履歴書と職務経歴書の作成方法
応募書類の作成には、想定よりも時間がかかることもあります。
履歴書と職務経歴書を効率的に作成する方法をご紹介します。
自分に合うフォーマットを決める
履歴書は、転職回数が多い人向けの学歴・職歴欄が大きいものや、自己PR欄や志望動機欄が重質しているものなど、複数のフォーマットがあります。
自分の経歴やアピールしたいことに合わせてフォーマットを選ぶと、履歴書を作成しやすくなるでしょう。
職務経歴書も、前述の通り「編年体式」「逆編年体式」「キャリア式」の3つのフォーマットがあります。
編年体式は古い経歴から記載していくので、社会人経験が短い・転職回数が少ない方向けです。
逆編年体式は、最新の経歴から記載するので、すぐに社会人経験が豊富・転職回数が多い方向けです。
キャリア式は複数の職種経験を持っていたり、転職回数が多かったりする場合に適しているでしょう。
テンプレートをダウンロードし入力する
自分に合うフォーマットが決まったら、テンプレートをダウンロードしましょう。
必要項目を入力するだけで履歴書や職務経歴書を作成できます。
テンプレートはExcelやWordで作成されているので、オフィスソフトの操作に自信がある方は、自分の経歴に合わせて余白や枠、表や見出しなどを調整することで、さらに見やすい応募書類にブラッシュアップできるでしょう。
履歴書と職務経歴書の違いに関連するQ&A
履歴書と職務経歴書の違いについて、よくある疑問にお答えします。
Q. 転職活動で、履歴書と職務経歴書は両方必要ですか?
A. 多くの企業で、履歴書と職務経歴書の提出を求められます。
ただし、応募する企業や職種によっては、リクナビNEXTの応募フォームからの応募で履歴書を不要としたり、レジュメをもとに選考したりするケースもあります。
応募書類については、リクナビNEXTの「選考の流れ」を確認してみましょう。
Q. 履歴書と職務経歴書はどこで買えますか?
A. 市販の履歴書や職務経歴書を使いたい場合は、文房具店やECサイトなどで自分に合った様式を探してみましょう。
ただし、市販の履歴書や職務経歴書を使うと直書きになるため、何枚も作成する場合は手間がかかる点に注意が必要です。
なお、購入しなくても、リクナビNEXTの履歴書・職務経歴書ダウンロードページより無料でダウンロード可能です。
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