Webデザイナーの職務経歴書の書き方|見本・自己PR例文とアピールのコツ

この記事でわかること
- Webデザイナーの職務経歴は、プロジェクト単位で書くと見やすい
- 実際の作品はポートフォリオ、プロジェクトでの役割や成果/評価は職務経歴書に書く
- 使用ツールは名称・経験年数・使用できるレベルまで書く
- 数字的な成果がない場合は、デザインの意図やクライアントの評価を入れると良い。
Webデザイナーの職務経歴書では、実績が数字で表しづらい仕事やスキルの書き方が難しいものもありますが、採用担当者は、作品の仕上がりだけでなく、どう考えて作り、どのような役割を果たしたかも見ています。
この記事では、Webデザイナーの職務経歴書の見本と、使用ツール・実績の書き方のポイント、自己PR例文について解説します。
国家資格 キャリアコンサルタント,組織人事コンサルティングSeguros 代表
目次
Webデザイナーの職務経歴書の見本(ダウンロードテンプレート)
職務経歴書は、職務要約・使用ツール・職務経歴・自己PRの4つを軸にまとめるものです。Webデザイナーの場合、職歴の書き方には2通りあります。1つは、所属する会社ごとに業務内容をまとめる方法と、プロジェクト単位で職歴をまとめる方法です。
作品の詳細はポートフォリオで見せるため、職務経歴書では担当した役割と作品を仕上げるまでの思考プロセスや評価を簡潔に伝えると良いでしょう。
まず見本で全体像をつかみ、自分の経験に置き換えて作成しましょう。
職務経歴書
20XX年xx月xx日現在
陸波 太郎
職務要約
Webデザイナーとして中小規模のWeb制作会社に約4年勤務し、LPやバナー、コーポレートサイトのデザインを担当してきました。コーディングの実務経験に加え、外部パートナーへの制作依頼や進行管理、クライアントとの打ち合わせも担っています。
ポートフォリオ
URL:https://○○○○○○.jp
※実績の詳細は上記ポートフォリオをご参照ください
活かせる経験・スキル
- ユーザーの行動を意識したLP・バナーのデザイン
- Figmaを使ったデザインカンプ・プロトタイプの作成
- 外部パートナーへのコーディング依頼と進行管理
- クライアントへのヒアリングとデザイン提案
使用ツール・スキル
- Figma(4年・実務レベル)/Photoshop(4年・実務レベル)/Illustrator(3年・実務レベル)
- HTML・CSS(4年・実務レベル)/JavaScript(2年・基礎レベル)
職務経歴
- 株式会社○○○○
【事業内容】Webサイト・LP・バナーの企画制作
【従業員数】50名
4年間で約40件のデザインを担当。以下に代表的なプロジェクトを3件記載します。
| 期間 | 業務内容 |
|
20××年××月 |
▼①:地域金融機関 コーポレートサイトリニューアル 【所属】制作部 デザインチーム(体制6名) 【業務内容】 【取り組みと成果】 |
|
20××年××月 |
▼②:アパレルブランド キャンペーンLP・バナー制作 【所属】制作部 デザインチーム(体制3名) 【業務内容】構成案の作成からデザイン全般を担当 【取り組みと成果】 |
| 20××年××月 〜 20××年××月 |
▼③:健康食品メーカーの新商品LP制作 【所属】制作部 デザインチーム(体制5名) 【業務内容】 【主な取り組みや成果】 |
■資格
色彩検定2級 合格(20××年××月)
■自己PR
クライアントの目的をヒアリングで確認し、デザインの意図を言葉で説明しながら制作を進めることを大切にしています。公開後の数値や反応を振り返り、バナーの差し替えや導線の見直しを自分から提案してきた点も強みです。提案を重ねる姿勢を評価いただき、担当クライアントから継続してご依頼をいただいています。入社後も、目的から考えるデザインで成果に貢献したいと考えています。
以上
Webデザイナーの職務経歴書の書き方のポイント
Webデザイナーの職務経歴書で見られているのは、「何を作ったか」よりも「どう考えて作り、結果、どうだったか」です。職務要約・使用ツール・職務経歴・自己PRの各項目で、担当した役割・デザインの工夫・成果や反応の3点を具体的に書くと、経験の再現性が採用担当者に伝わります。
職務経歴は、プロジェクト単位で「概要・役割・取り組み・成果」を書く
職務経歴は、会社ごとの在籍に分けて、その中でプロジェクト単位で区切ると読みやすくなります。各プロジェクトで書くのは「概要(何のサイトか・規模)」「担当(自分の役割)」「取り組み」「成果や反応」の4点です。体制人数や担当範囲を添えると、案件の規模感と自分の担当範囲が一目で伝わります。
携わった案件が多い場合は、応募先の仕事に近いものを中心に5〜7件程度に絞りましょう。絞った場合は、経歴の冒頭に「××年間で××件のデザインを担当」「代表案件を記載する」と全体量と絞った旨を書き添えると、経験の厚みが伝えられます。
使用ツール・テクニカルスキルは名称・経験年数・レベルで書く
使用ツールは「名称・経験年数・使用できるレベル」の3点セットで書くのが基本です。ツール名だけの羅列では、実務でどこまで任せられるかが伝わりません。デザインツールとコーディング言語を分けて、次のように整理します。
| 分類 | 記載例 | レベルの書き方の目安 |
|---|---|---|
| デザイン | Figma(4年)/Photoshop(4年)/Illustrator(3年) | 実務レベル(通常業務で使用している) |
| コーディング | HTML・CSS(4年)/JavaScript(2年) | 基礎レベル(簡単な修正が可能)など |
| その他 | WordPress(2年)/Googleアナリティクス(1年) | 使用した業務内容を添える |
現在の実務で広く使われているFigmaの経験は、プロトタイプ作成やコンポーネント管理など、業務での使い方まで書くとアピールになります。過去に使ったツールは、直近の業務で使用しているものや応募先に活かせるものを中心に絞り込むのがおすすめです。
Webデザイナーが活躍する企業は、大きく3つのタイプに分かれます。
自社サービスを持つ事業会社、クライアントから制作を請け負うWeb制作会社、広告施策やクリエイティブを企画・担当する広告代理店です。事業会社では、数値分析やマーケティングの視点が評価され、制作会社や代理店では、提案力や進行管理の経験が評価される傾向にあります。応募先のタイプに合わせて、書く順番や厚みを調整しましょう。
数字で示せる成果が少ない場合は、工夫と評価を書く
LPやバナーの制作では、CVRなどの数値はクライアント側でしかわからないことも多くあります。数字で示せる成果が少ない場合は、無理に数字を作らず「デザインの意図と工夫」「クライアント・社内からの評価」を成果として書きます。
| ×悪い例 |
| 「広告用のLPのデザインを担当しました。」 |
| ⚪︎良い例 |
| 「広告からの流入を想定してファーストビューの構成を2案作成し、比較検証を提案しました。公開後はクライアントから高い評価をいただき、バナーの追加制作を継続して受注しています。」 |
改善提案をした経験、継続して依頼を受けた事実、社内やクライアントからの評価の言葉は、いずれも数字の代わりになるアピール材料です。日々の業務で意識した行動と、結果として起きた変化をセットで書きましょう。
ポートフォリオと職務経歴書は役割を分ける
Webデザイナーの転職では、職務経歴書とあわせてポートフォリオの提出を求められるのが一般的です。2つの書類は役割を分けて作ります。
- ポートフォリオ
デザインの個性・幅・レベルを作品そのもので見せる - 職務経歴書
プロジェクトでの役割・考え方・仕事の進め方を言葉で伝える
職務経歴書に作品画像を貼り込む必要はなく、担当サイトのURLやポートフォリオの参照先を記載します。ポートフォリオ側には、何のサイトを・いつ・どのような目的で・何を担当したかを書きます。構築ページ数や体制などの規模感も添えると、採用担当者が職務経歴書と紐付けやすくなります。
職務経歴書の自己PRで差をつける方法
自己PRの目的は、成果につながった自分の強みやスキル、仕事への取り組みスタンス伝え、入社後の再現性を感じてもらうことです。実績の列挙は職務経歴欄に任せ、自己PRでは「どんな姿勢で仕事に取り組み、周囲にどう評価されたか」を、具体的な行動とクライアントや社内の反応で裏づけて書きます。
Webデザイナーの自己PRでは、次のようなキーワードが使えます。
- 提案力
例)要望の背景を捉えて代案を出せる(なぜそのデザインにしたのかをロジカルに説明できる力) - ユーザー視点
例)見た目だけではなく使いやすさも意識する(UI/UXの改善、アクセシビリティや情報の優先順位設計など) - 進行管理・調整力
例)納期と品質の両立、外注や他職種との連携(ディレクターやエンジニアとのスムーズな協業・チーム開発) - 学習の継続
例)新しいツールや技術のキャッチアップ(Figmaの新機能、AIツールの活用、トレンドのデザイン表現など)
例文1: 提案力・ユーザー視点をアピールする場合
| 私の強みは、要望の一歩先を考えた提案力です。 クライアントの依頼をそのまま形にするのではなく、目的とユーザーの行動を確認したうえで、構成やデザインの代案を添えて提出することを心掛けてきました。あるLP制作では、ボタンの文言と配置の変更を提案し、公開後にクリック率が改善したことで追加のご依頼につながったのが代表的な成果です。 入社後も、目的から逆算したデザインで成果に貢献したいと考えています。 |
| 「言われたものを作る」ではなく「目的から考えて提案する」姿勢を、具体的な行動と相手の反応で裏付けています。数値が出せない場合は「継続受注につながった」などの事実で置き換えられます。特に成果へのコミットが求められる事業会社(インハウス)や、上流工程から関わる制作会社への応募に効果的です。 |
例文2: 進行管理・調整力をアピールする場合(Webディレクターを目指す人向け)
| 私の強みは、制作全体を見渡した調整力です。 デザイン業務と並行して、外部パートナーへのコーディング依頼や制作スケジュールの管理、クライアントとの定例打ち合わせを担ってきました。関係者の認識のずれを打ち合わせの段階で埋めることを意識し、担当した案件では納期の遅れを出していません。 現在はデザイナーとしてこれらの業務を担っていますが、今後は要件定義や提案の段階からプロジェクトに関わり、ディレクターとしてデザインと進行の両面でプロジェクトを主導したいと考えています。 |
| ディレクターや上流工程への移行を目指す転職では、デザインスキルに加えて進行管理・折衝の経験が評価されます。規模の小さい案件でも、スケジュール管理や外注依頼の経験は具体的に書く価値があります。現職がデザイナーであっても、キャリアチェンジへの意欲と「その土台となる実務経験」がすでに備わっていることを明確に示せています。 |
Webデザイナーの転職に関連する記事
広くクリエイティブ職、広告やデジタルマーケディングの関連する職種の記事から、ご自身の志望動機や自己PRを磨く参考にしてみましょう。
▶ クリエイティブ職の志望動機例文
▶ クリエイティブ職の自己PR例文
▶ 広告(プロモーション企画・制作)の職務経歴書
▶ Webマーケティングの職務経歴書
▶ Webディレクター・プロデューサーの職務経歴書
職務経歴書全体の基本は職務経歴書の書き方完全ガイドで確認できます。
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。
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