第二新卒の自己PR例
社会人経験の浅い第二新卒の場合は、応募書類や面接で自己PRをどのように伝えたらいいのでしょうか。
第二新卒の自己PRにおいて気をつけたいポイントと、具体的な自己PR例を紹介します。
そもそも「第二新卒」とは?
「第二新卒」とは、学校を卒業して一度は就職したものの、すぐに転職先を探して求職活動をしている人のことを指します。就職してから1年未満〜3年までの転職者が主な対象で、年齢的には25歳くらいまでが該当します。
厚生労働省の発表によると、大学卒業後、新卒で就職した若者の32.3%が3年以内に辞めており、第二新卒は年々増加傾向にあると言われます(職業安定業務統計「新規学卒者の離職状況」平成24年3月卒業者対象)。
第二新卒の自己PRのポイントとは?
第二新卒の自己PRにおけるポイントとは何なのでしょうか?その前にまず、企業側が「第二新卒」に何を求めているのかについて説明していきましょう。
企業が「第二新卒」に求めているもの
企業側が第二新卒を歓迎する理由は、主に「社会人経験がある」という点と「将来性が期待できる」いう点です。
第二新卒者は、新卒に比べて社会人経験を積んでいます。社会人としての常識やビジネスマナーなどの基礎はしっかりできているため、企業側は「教育にかかるコストを抑えることができる」と判断できるのです。また、企業側としては第二新卒者を、若くて吸収力があり、将来性が期待できる求職者として見ている傾向があります。
一方でもちろん弱点もあります。企業側からすると、「次もまたすぐに辞めてしまうのではないか」と懸念することが少なからずあります。そういった懸念を払拭するためにも、きちんと自己分析をしたうえで、第二新卒ならではのアピールポイントを踏まえつつ、自己PRを作りこんでいきましょう。
第二新卒ならではのアピールポイントを整理しよう
「社会人経験がある」点と「将来性が期待できる」という点を存分にアピールできるような自己PRを仕立てていきましょう。
<自己PR書き方の3つのポイント>
- 仕事における信条(大切にしている考え方、こだわっていること)・自分の強み
- それを裏付ける具体的な行動
- その結果として出た成果
第二新卒者は、<自己PR書き方3つのポイント>のうち、特に「仕事における信条(大切にしている考え方、こだわっていること)・自分の強み」と「それを裏付ける具体的な行動」を深掘りし、書くことをオススメします。
どうしても第二新卒者の場合、社会人経験が短い分、成果についてはアピールできるものが少ない傾向にあります。一方で仕事に対する信条やその裏付けとなる行動については、アピールしやすいですし、「こういう姿勢で仕事に臨んでくれるなら、将来性がありそうだ」と企業側に認識してもらいやすいのです。
具体的な方法については、こちらの記事を参考にしてみてください。
第二新卒向け自己PR例
では、実際に自己PR例を見ていきましょう。
自己PR例1 営業職の場合
学生時代より、多くの人に接する事を心掛け、自分自身もその中で成長したいと考えていました。大学生時代には大学を休学し、一度社会に出ることによりその中で目的意識をもつ大切さ、何事にも前向きに考え、行動することを身に付けることができました。(信条)
○○工機株式会社での約1年間は、大変短い期間ではありましたが、日々の顧客管理に加え、自ら設定した年間目標を実現すべく行動してまいりました。具体的には1日の訪問件数の自己目標を持ち、少しでも多くのお客様に接すること、新規開拓に積極的に取り組み、自分が直接担当する顧客を増やすことの2点です。(具体的な行動)
今までいた業界とは異なりますが、問題意識と目標を持ち、それを達成するということに関しては同じであると思います。さらに多くの経験を貴社で積み、自らの目標をさらに高く持てるようがんばる所存です。(信条)何卒よろしくお願いいたします。
<解説>
大切にしている考え方やこだわっていることが何なのか?またなぜそのこだわりを持つことになったのか?ということを伝える意味でも、上記のように、「学生時代の経験」について触れることもいいでしょう。
自己PR例2 電気・電子系エンジニア職の場合
情報工学科に籍を置いていた学生時代に、課外活動を通じて、マイコンを使用したデータ収集装置を製作する機会がありました。
卒業後、一度はアミューズメント業界へ転職しましたが、電気・電子分野への興味、関心は膨らみつづけ、転職を決意しました。(信条・こだわり)
離職した後は、理論としての知識を夜間大学にて取得し、技術者・設計者としての知識を、日中のベンチャー企業勤務とで両立させてきました。(具体的な行動)
通学に支障をきたすため、また、勤務先に迷惑をかけないよう、アルバイト勤務という形態をとっていますが、実際は、正社員同様、ハードウェアの設計・試作・製造のすべての分野を担当しています。
<解説>
全くの未経験職種・業種への転職、という場合もあるかと思います。その場合には、できる限り上記のように「具体的にどんな行動を取ったのか」について深掘りをし、アピールしましょう。「学生時代に本当にやりたかったことを実現したい」という信条・こだわりだけでは熱意は伝わりにくいのです。
その他の自己PR例を見たい場合
自己PRがなかなかうまくまとまらない時は、他のケースの自己PRも参考にしてみてください。あなたのキャリアに合った自己PR例が見つかるかもしれません。
【自分に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
やり抜く力 | 忍耐力 |
継続力 | 粘り強さ |
実行力 | 活動意欲 |
集中力 | ストレス耐性 |
主体性 | 挑戦心・チャレンジ精神 |
改善・成長意欲 | 前向き思考 |
学ぶ姿勢 | 度胸がある・本番に強い |
感情をコントロールする力 | タフさ(精神力) |
使命感・責任感 | 目標指向性・達成意欲 |
パッション(情熱) | 探究心 |
好奇心 | 変化対応力・柔軟性 |
行動力 | 積極性 |
【他人に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
親しみやすさ | 気配り・ホスピタリティ |
素直さ | 誠実さ |
真面目さ | 約束を守る |
協調性・チームワーク力 | 指導・育成力 |
働きかける力(巻き込み力) | わかりやすく伝える力 |
傾聴力 | プレゼンテーション力 |
調整・交渉力 | コミュニケーション力 |
リーダーシップ | |
【課題に対する強み】自己PR例文サンプル集 | |
論理的思考力 | 課題発見力 |
企画力 | 計画力 |
想像力 | 提案力 |
分析力 | 広い視点で捉える力 |
正確性 | スピード |
診断ツールを使ってみる
どうしても思いつかない場合は、診断ツールを使ってみるという方法もあります。
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