学ぶ姿勢をアピールしたい場合の自己PR例文
自己PRは、転職活動で必要となる職務経歴書や、面接でも必ず聞かれる重要な項目です。ただ、いざ自己PRを考え始めてみると、「なかなか浮かばない…」と悩んでしまう方も多いようです。
そこで今回は、「学ぶ姿勢」をアピールしたい場合の自己PR文作成のポイントと、例文をご紹介します。
「学ぶ姿勢」とは?
「学ぶ姿勢」とは、新しい知識やスキルを前向きに身に付けようとする姿勢のこと。
自身の担当業務の範囲のみならず、業務にプラスになると思われる周辺知識もどん欲に吸収しようとする姿勢も含まれます。挑戦心や向上心、新しいものを進んで取り入れる力があるとみなされるため、特に異業界・異職種への転身を目指す場合に有効となるでしょう。
自己PR作成のポイント(履歴書、職務経歴書、面接)
自己PR作成のポイントと、履歴書、職務経歴書、面接用に作成する方法をご説明します。
自己PRの作り方
自己PRは、まず「キャリアの棚卸し」を行い、これまでの経験・スキルや得意分野を明らかにすることから始めます。
次に応募先企業の人材ニーズを掴み、棚卸しした経験・スキルや得意分野からアピールできそうな強みをピックアップして言語化。最後に自己PR文として、エピソードを交えて作成します。
「自分の強み」に活かせる3つの力
自己PRに盛り込む「自分の強み」を考える際、大きく次の3つに分けられます。
・他人に関わる力 (協調性やチームワーク、指導・育成力など)
・自分に関わる力 (責任感、行動力、計画性、粘り強さなど)
・課題に対する力 (論理的思考力、分析力、企画力など)
「学ぶ姿勢」は自分に関わる力になります。
自己PRの作り方 4ステップ
1.キャリアの棚卸しをする
2.応募先企業のニーズを考える
3.自分の強みを言語化する
4.1~3で整理した情報を元に自己PR文にまとめる
履歴書、職務経歴書、面接用の自己PR作成の流れとポイント
まず、職務経歴書用に200~400文字程度の自己PR文を作成しましょう。履歴書はスペースが限られているので、職務経歴書用の自己PRのうち特に伝えたいことを中心に、100文字程度にまとめます。
面接の自己PRは職務経歴書用と同様になりますが、伝える時は表情や姿勢、話し方を意識しましょう。また、自己PRに対して、「なぜそう感じたのか?」「苦労したポイントは?」など、さらに踏み込んだ質問が来る可能性があるため、付随する質問を想定しておくと万全です。
学ぶ姿勢を伝える際の注意点
「学ぶ姿勢」は、中堅以上の即戦力層ではアピール材料になりにくいですが、ポテンシャルが評価される第二新卒の場合は「吸収力がある」「成長が期待できる」と判断されやすく、アピール材料になり得ます。
自己PRとして伝える際は、「学ぶ姿勢を普段の仕事にどう活かせているか、それによりどんな成果が上がったのか」まで伝える必要があります。単に「学ぶ姿勢があります」だけでは、学ぶ姿勢がどう業務に寄与しているのかわからず、評価しにくいためです。また、企業によっては「教えてもらおうという受け身の姿勢であり、自主性に欠けるのではないか」と懸念される可能性もあります。
そのため、具体的なエピソードとセットで、学ぶ姿勢の高さをアピールするといいでしょう。例えば、「営業に活かせると考えマーケティングを独学、営業戦略に3C4P分析を取り入れることでより的確な顧客アプローチができるようになった」「業務効率を上げるためにMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)を取得した」などと伝えれば、応募先企業に「うちの会社でも能動的に新しい知識を吸収してくれそうだ」と思ってもらえるでしょう。
なお、一つの分野で経験を積み上げたベテラン層においても「学ぶ姿勢」が高く評価される可能性があります。経験が長くなると、どうしてもこれまでのやり方に固執する人が少なくありませんが、その中で新しい知識や手法などを柔軟に取り入れ挑戦しようとする姿勢は、好印象につながるでしょう。
【職種別】「学ぶ姿勢」の自己PR例文
「学ぶ姿勢」を強みにした自己PRの例文を、職種別にご紹介します。
営業の自己PR例文
私の強みは、常に学ぶ姿勢を持っていることです。現在、法人クライアント相手に人材派遣の営業を行っていますが、求人マーケットの動向だけでなく、人事制度や研修、教育、能力開発など人事系の知識を幅広く収集し身に付けることで、クライアントの課題により丁寧に寄り添い、潜在ニーズをつかむことができました。
今回、未経験業界への転身となりますが、この学ぶ姿勢を持って新しい知識をどん欲に吸収することで、早期に業務をキャッチアップして成果につなげたいと考えております。
営業事務の自己PR例文
SEの自己PR例文
私はSE未経験ですが、学ぶ姿勢を強みに早期に知識を習得し、スキルアップできると考えています。現在は一般事務の仕事に就いていますが、業務を通してプログラミングに興味を持ち、1年ほど前から学習サイトで独学。この知識を仕事に活かしたいと考え、SEへの転職を決意しました。現在は基本情報技術者試験に挑戦すべく、勉強に注力しています。
これからも、学ぶ姿勢を武器に技術に関する知識やスキルを磨き続け、早く戦力になるべく努力し続けたいと考えています。
その他の自己PR例を見たい場合
自己PRがなかなかうまくまとまらない時は、他のケースの自己PRも参考にしてみてください。あなたのキャリアに合った自己PR例が見つかるかもしれません。
【自分に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
やり抜く力 | 忍耐力 |
継続力 | 粘り強さ |
実行力 | 活動意欲 |
集中力 | ストレス耐性 |
主体性 | 挑戦心・チャレンジ精神 |
改善・成長意欲 | 前向き思考 |
学ぶ姿勢 | 度胸がある・本番に強い |
感情をコントロールする力 | タフさ(精神力) |
使命感・責任感 | 目標指向性・達成意欲 |
パッション(情熱) | 探究心 |
好奇心 | 変化対応力・柔軟性 |
行動力 | 積極性 |
【他人に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
親しみやすさ | 気配り・ホスピタリティ |
素直さ | 誠実さ |
真面目さ | 約束を守る |
協調性・チームワーク力 | 指導・育成力 |
働きかける力(巻き込み力) | わかりやすく伝える力 |
傾聴力 | プレゼンテーション力 |
調整・交渉力 | コミュニケーション力 |
リーダーシップ | |
【課題に対する強み】自己PR例文サンプル集 | |
論理的思考力 | 課題発見力 |
企画力 | 計画力 |
想像力 | 提案力 |
分析力 | 広い視点で捉える力 |
正確性 | スピード |
診断ツールを使ってみる
どうしても思いつかない場合は、診断ツールを使ってみるという方法もあります。
リクナビNEXTでは、無料で使える自己分析ツール「グッドポイント診断」をご用意しています。簡単な質問に答えていくだけで、強みを5つ明らかにすることができます。診断結果は8,568通り。診断ツールを活用して、自分の強みとなるキーワードを探してみましょう。
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