履歴書の「本人希望記入欄」の書き方|書くべきこと、書かない方がいいこと、基本ルールを解説

履歴書の「本人希望記入欄」は、応募者の希望を伝えるための欄です。ただ、どのような希望であれば記載していいのか、迷う人もいると思います。ここでは、履歴書の本人希望記入欄の基本の書き方と記入例、書いて良いこと・書くべきではないことなどを解説します。
国家資格 キャリアコンサルタント,組織人事コンサルティングSeguros 代表
目次
履歴書の「本人希望記入欄」とは?
履歴書にある「本人希望記入欄」は、入社希望時期や連絡手段・時間などといった「応募先に認識してほしい事項」や、勤務時間の制約など「入社にあたっての絶対条件」などを記載する欄です。
履歴書には、「本人希望記入欄(特に給料・職種・勤務時間・勤務地・その他についての希望などがあれば記入)」などと併記されているケースが多いため、「希望があれば自由に記載して良い」というイメージを持つかもしれません。
しかし、実際は「希望を何でも書く欄」ではなく、記載内容には一定のルールやマナーがあります。思いつくままに記載するとマイナスイメージにつながる恐れもあります。
次項からの基本の書き方や記入例などを参考にしながら、正しく本人希望記入欄を作成しましょう。
履歴書の「本人希望記入欄」の基本の書き方(見本付)
履歴書の「本人希望記入欄」の基本の書き方を、希望がある場合・ない場合に分けてご紹介します。
希望がない場合は「貴社の規定に従います」と書く

本人希望記入欄に記載することがない場合は、空欄にするのではなく、上記のように「貴社の規定に従います」と記載するのが基本です。
空欄で提出してしまうと「書き忘れ」と捉えられる可能性があるため、必ず「貴社の規定に従います」と記載しましょう。
希望がある場合は、内容を簡潔に書く
絶対に譲れない条件や、退職予定日・入社可能日、連絡が取りやすい時間帯など事前に共有すべき事項がある場合は、詳細は省き、下記のように要点のみを記載しましょう。
多くの企業は、「この欄に記載された内容は応募者の絶対条件である」と捉えるため、最低限の内容を簡潔に記載することをお勧めします。
履歴書の「本人希望記入欄」に書いて良いケースと書き方のポイント
履歴書の「本人希望記入欄」に書いても良い内容は、主に次の4つです。
「絶対に譲れない条件」とまでは言えない希望や要望の場合は、ここでは「貴社の規定に従います」と書いておき、選考過程ですり合わせると良いでしょう。
複数の職種や勤務地で募集があり希望を伝えたい場合
複数の職種や勤務地で募集している場合は、募集要項に書かれている表記に合わせて希望職種や希望勤務地を明記しましょう。

連絡方法や連絡可能な時間帯を伝えたい場合
連絡方法が限られている場合や、連絡がつきにくい時間帯がある場合は、この欄を活用して共有すると良いでしょう。採用担当者との連絡の行き違いを防ぐことができます。遅い時間帯や休日のみの指定は避け、先方の業務時間にも配慮して書くようにしましょう。


退職予定日や入社希望日などに関する希望を伝えたい場合
退職予定日がすでに決まっていて、「いつから働けるのか」を明確に伝えたい場合は、この欄に具体的な日付を記載しましょう。
現在在職中で、退職にむけて日程を調整中の場合は「現在、3月末の退職にむけて調整中」などと一言添えるのも良いでしょう。


譲れない条件や希望がある場合
入社にあたりどうしても譲れない条件や、業務への影響が想定される事情がある場合は、その条件と理由を記載しましょう。例えば、介護や子育て、健康上の理由などで勤務地や勤務時間に制限があるケースなどが挙げられます。
曖昧な表現は避け、具体的に配慮が必要な内容を簡潔に明記しましょう。



履歴書の本人希望記入欄に書くべきではないこと
繰り返しになりますが、「本人希望記入欄」と言っても応募者の希望を自由に書くための欄ではありません。
次のようなことを記載してしまうと、マイナスイメージにつながりかねないので注意が必要です。
給与や待遇面での希望
給与や待遇は、入社を決める際の重要な条件ではありますが、本人希望記入欄に書く内容ではありません。一方的に希望をぶつけてしまうことになり、ネガティブな印象を持たれかねません。
給与・待遇に関する条件は、ある程度選考が進んだ後に確認したり、内定後の条件すり合わせの場で希望を伝えたりすると良いでしょう。
一方的な条件提示
「東京本社以外の勤務は不可」「週〇日以上はリモートワーク、できればフルリモートを希望」など、一方的な印象になりかねない断定的な条件提示は、マイナス印象になる可能性があるため避けるべきです。
志望動機や自己PR
履歴書の本人希望記入欄は、志望動機や自己PRを記載する欄ではありません。ここに志望動機などを記載してしまうと、ルールが理解できない人、ビジネスマナーをわきまえていない人などと思われてしまう可能性があります。
志望動機や自己PRは該当する欄を活用し、書き切れない場合は職務経歴書に記載しましょう。
「特になし」や空欄のままにする
希望がない場合であっても「特になし」と記載するのは、熱意や意欲に欠ける印象を与えかねないので避けるべきです。
空欄のままにするのもNGです。記入漏れと誤解され、「注意力が散漫なのではないか」「ミスが多い人なのではないか」などと思われてしまう可能性があります。忘れず「貴社の規定に従います」と記載しましょう。
履歴書の本人希望記入欄に関する良くある質問
履歴書の「本人希望記入欄」に関して良くある疑問や質問について解説します。本人希望記入欄の不明点や不安を解消したうえで、正しく記載しましょう。
本人希望記入欄は、選考ではどこまで重視される?
多くの企業は、本人希望記入欄に書かれていることは応募者の「絶対条件」であり「妥協できないポイント」であると認識しているため、記載内容は必ずチェックし重視しています。
したがって、「記載されている条件を満たせない」と判断した場合、書類選考の段階で採用候補者から外されてしまう可能性もあるため、安易に書き込まないよう注意しましょう。
給与や待遇などの希望はどうやって伝えればいい?
履歴書の本人希望記入欄では、絶対に譲れない希望条件のみを記載し、細かい希望条件は面接時や内定後の条件面談の場ですり合わせるのが一般的です。
面接の逆質問の機会を活用し、昇給の基準や評価制度などについて確認しておくのも一つの方法です。入社後の給与や待遇のイメージを理解し、自分の希望に合うかどうか把握しておけば、その後のすり合わせがスムーズに進むかもしれません。
応募先が医療法人などの場合は、どう書けばいい?
応募先が一般企業ではない場合は、応募先に合わせて「貴社」以外の敬称で記載しましょう。例えば、銀行の場合は「貴行の規定に従います」、医療法人の場合は「貴法人の規定に従います」との記載が適切です。
- 財団法人や医療法人などの場合:貴法人
- 協会の場合:貴協会
- 銀行の場合:貴行
- 学校の場合:貴校
- 行政機関の場合:貴庁、貴省
- 業界団体や社会福祉団体など各種団体:貴団体
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。
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