【挑戦心・チャレンジ精神の自己PR例文】履歴書や職務経歴書、面接でアピールするポイント

自己PRで「挑戦心・チャレンジ精神」をアピールする方法と魅力的な例文・NG例文を職種や経験別にご紹介。
新卒採用と中途採用ならではの自己PR文作成のポイント、挑戦心・チャレンジ精神の言い換え方もまとめているので、「自己PRが浮かばない…」と悩んでしまう方は必見です。
自己PRは転職活動で必要となる職務経歴書や、面接でも必ず聞かれる重要な項目なので、ぜひ自分らしい自己PRを作成してみましょう。
目次
「挑戦心・チャレンジ精神」とは?
「挑戦心・チャレンジ精神」とは、課題や問題に対して果敢に取り組もうとする姿勢を指します。
諦めることなく向き合う姿勢は、ビジネスで大きな成果を出すために重要な要素。時に失敗することもあるかもしれませんが、失敗を恐れて後ろ向きになっていると、成長のスピードも遅くなってしまいます。
失敗をも糧として、成果や自身の成長のために貪欲にチャレンジする姿勢は、営業や企画など多くの職種で評価されるでしょう。
自己PR作成のポイント(履歴書、職務経歴書、面接)
自己PR作成のポイントと、履歴書、職務経歴書、面接用に作成する方法をご説明します。
自己PRの作り方
自己PRは、まず「キャリアの棚卸し」を行い、これまでの経験・スキルや得意分野を明らかにすることから始めます。
次に応募先企業の人材ニーズを掴み、棚卸しした経験・スキルや得意分野からアピールできそうな強みをピックアップして言語化。最後に自己PR文として、エピソードを交えて作成します。
「自分の強み」に活かせる3つの力
自己PRに盛り込む「自分の強み」を考える際、大きく次の3つに分けられます。
・他人に関わる力(協調性やチームワーク、指導・育成力など) ・自分に関わる力(責任感、行動力、計画性、粘り強さなど) ・課題に対する力(論理的思考力、分析力、企画力など) |
「挑戦心・チャレンジ精神」は自分に関わる力になります。
自己PRの作り方 4ステップ
1.キャリアの棚卸しをする 2.応募先企業のニーズを考える 3.自分の強みを言語化する 4.1~3で整理した情報を元に自己PR文にまとめる |
履歴書、職務経歴書、面接用の自己PR作成の流れとポイント
まず、職務経歴書用に200~400文字程度の自己PR文を作成しましょう。
履歴書はスペースが限られているので、職務経歴書用の自己PRのうち特に伝えたいことを中心に、100文字程度にまとめます。
面接の自己PRは職務経歴書用と同様になりますが、伝える時は表情や姿勢、話し方を意識しましょう。
また、自己PRに対して、「なぜそう感じたのか?」「苦労したポイントは?」など、さらに踏み込んだ質問が来る可能性があるため、付随する質問を想定しておくと万全です。
挑戦心・チャレンジ精神を自己PRで伝える際の注意点
挑戦心・チャレンジ精神を自己PRで伝える時は、以下の4つに注意しましょう。
注意1:背景・工夫点・成果を伝える 注意2:困難や課題に立ち向かった姿勢やプロセスを伝える 注意3:バックオフィスなどサポート職は目的を持って取り組んだ経験がアピールになる 注意4:新卒採用と中途採用では企業が重視するポイントが異なる |
注意1:背景・工夫点・成果を伝える
自己PRは、具体的なエピソードと成果を交えることによって、採用担当者に効果的に伝えることができます。挑戦心・チャレンジ精神の場合、「チャレンジしようと思った背景」と「自分なりの工夫点」を盛り込み、「得られた成果」を併せて伝えましょう。
注意2:困難や課題に立ち向かった姿勢やプロセスを伝える
挑戦心・チャレンジ精神を自己PRで伝える場合、必ずしも大きな成果を出したエピソードでなくても構いません。
困難や課題に立ち向かった姿勢やプロセスを伝えることが重要であり、結果として大きな成果が得られなかったとしても、自分なりの気づきや学んだことを活かしていることを伝えれば、自己PRとして有効です。
注意3:他者をサポートした経験も目的を持って取り組めば、挑戦力をアピールできる
挑戦心・チャレンジ精神の自己PRというと、自分が主体となって、自分が大きな成果を出したものでなければいけないと考える人もいるでしょう。
しかし、他者をサポートした経験であっても、自分なりに目的を持って取り組んだことは、挑戦力をアピールできます。
例えば、バックオフィスなどの間接部門に携わっていたり、サポートが中心の事務職に就いていたりする場合でも、「これまでのやり方を変えようとした」「新しいことを学ぼうとした」など、目的があって何かに取り組んだエピソードは、挑戦心・チャレンジ精神の自己PRとして十分アピールすることができるでしょう。
注意4:新卒採用と中途採用では企業が重視するポイントが異なる
新卒採用と中途採用では、自己PRで企業が重視するポイントが異なる点に注意しましょう。
新卒の就活の場合は、アルバイト、学業・部活動・サークル・留学、趣味などでの経験を伝えるケースが多いでしょう。
基本的には就活生の「コレを伝えたい!」という「自分が伝えたい自己PR」に主眼が置かれます。
応募企業・希望する職種などとのマッチ度合いも、仕事上の経験ではなく人柄やポテンシャルが重視される傾向にあります。
一方で中途採用の自己PRでは、「仕事の中で挑戦・チャレンジ精神をもって取り組んだこと経験」×「応募企業・職種にマッチするもの」であることが重要になります。
そのため、応募した企業・職種が求める経験とズレていると、どんなに挑戦・チャレンジ精神をうまくアピールしても評価につながらない可能性があります。
【職種・経験別】「挑戦心・チャレンジ精神」の自己PR例文
「挑戦心・チャレンジ精神」を強みにした自己PRの例文を、職種別・経験別にご紹介します。
※クリックでジャンプします
・経理 ・マーケティング ・営業 ・第二新卒 ・アルバイト経験しかない場合 |
経理の自己PR例文
経理関連業務をミスなく期限内に遂行するのが経理の大前提ですが、挑戦心・チャレンジ精神も大切だと考えております。 経理の仕事は月末月初に業務が集中しがちで、月次や四半期・半期ごとのルーティンワークが多いのが特徴です。前職では、月末月初は残業続きで、病気や家庭の事情でもなかなか休みを言い出せないことが課題となっていました。そこで、月中や決算後などの閑散期に、業務の進め方や書類のフォーマットを見直し、思い切ってクラウドツールを導入することで、リモートワークでも業務ができるように整備しました。また、無駄な作業を見直すことで残業時間も1割程度減り、月末でも比較的早く帰れるようになりました。 挑戦心・チャレンジ精神を大切にしながらも、通常業務をミスなく遂行する「頼れる経理」を目指したいと考えております。 |
マーケティングの自己PR例文
私の強みは「挑戦心・チャレンジ精神」です。 現職では、主力商品である美容サプリメントのマーケティングに携わっていますが、これまでの出稿先だけではメインのターゲットにアプローチできないことが課題でした。そこで、エステティックサロン大手の○○社とタイアップを行い、大々的なキャンペーンを打つことを上司に提案。キャンペーンの企画を30案ほど出して社内で検討し、そのうち5案を○○社のマーケティング担当者に提案し、半年かけて合同キャンペーンを作り上げました。リアルとWebにも広告出稿を行い、お互いのユーザーにもメルマガなどでキャンペーンを告知した結果、予算XXXXに対して昨対比280%の成果を得ることができました。 これまで培ったマーケティング経験を活かして、貴社の事業拡大にも貢献したいと考えております。 |
営業の自己PR例文
諦めない挑戦心が強みです。 現職では○○業界を担当し、競合他社と長年の取引実績がある業界三位の△△社に複数回アプローチをしておりました。ただ、担当者には会っていただけましたが、ご提案の余地がない状態でした。そこで、決裁者である営業部長にアプローチするため、人脈やSNSなどを駆使して糸口を探すことにしました。△△社は業界展示会に出展していることを知り、イベント関連で情報収集したところ、××社のセミナーに営業部長が登壇することが分かりました。事前に競合との比較資料と自社のメリット、提案書などを準備しセミナーに参加。セミナー後の懇親会で部長にアタックし、アポイントをいただくことができました。結果として、半年後に初めて△△社からXXXX万円の受注を獲得し、社内で表彰されました。 新たな顧客接点を創出し、顧客の課題を解決することが営業の喜びです。貴社においても、これまでの営業経験を活かして売り上げに貢献したいと考えております。 |
第二新卒の自己PR例文
私の強みは、苦手なことでもチャレンジしてスキルアップにつなげる挑戦力です。 新卒では、営業に配属されました。入社前は、自分はコツコツ物事に取り組むことが得意だと考えて管理部門を希望していたため、当初営業には苦手意識がありました。実際、入社直後は、自分からアポを取ったり、提案プレゼンをしたりといった営業の基本行動がスムーズにできず、同期◯名の中で1年目の成績は下位20%でした。「このままではまずい」と危機感を持ち、入社2年目からは、少しずつできることを増やしていこうと地道に取り組むことに。チームリーダーに朝・夕のプレゼンロープレを依頼し、先輩方に営業同行をしてもらいアドバイスを受けるなどの実践トレーニングを行い、主体的に行動KPIの週次の振り返りなどを6ヶ月間行いました。その結果、現在の営業成績は同期◯名中の上位20%に向上。年間の売上目標も105%で達成し、新たな顧客接点を創出することができています。 今では、顧客の課題を解決することが営業の喜びです。貴社においても、これまでの営業経験を活かして売り上げに貢献したいと考えております。 |
アルバイト経験しかない場合の自己PR例文
私の強みは、できるかわからない未経験のことにも果敢に取り組む挑戦力です。 現在、従業員◯名、年商◯万円規模の飲食店で、アルバイトのリーダー職を任されています。リーダーに就任した当初は、自分よりも年齢が上のアルバイトの方の教育、◯名のシフト管理、アルバイトのモチベーションマネジメントなど、それまでに経験したことがない業務にうまく対応できずにいました。しかし、これは自身が成長するチャンスだと捉え、リーダー職を全うすることに挑戦。自分なりにアルバイト教育体制を実行しました。自分が実行している接客マニュアルの作成、アルバイト全員での日々の読み合わせ、週1回の勉強会、日々の気づきを社内チャットで共有するなど、新しい取り組みをした結果、リーダー就任後にアルバイトの定着率が◯%向上。店長やアルバイト仲間から「お店の雰囲気が良くなった」「お店に来るのが楽しくなった」と高評価をいただいています。 今回応募する仕事内容も正社員という形で働くことも未経験のことではありますが、アルバイトリーダーとして自分なりにできることから挑戦して成果を出してきた経験を活かし、1日でも早くキャッチアップして成果を出したいと考えています。 |
自己PRで「挑戦心・チャレンジ精神」が伝わらないNG例文
「挑戦心・チャレンジ精神」の自己PRで、よくあるNG例4つについて、NG例文、問題点、改善方法を紹介します。
※クリックでジャンプします
NG例1:内容を盛りすぎる NG例2:仕事以外の挑戦・チャレンジを伝える NG例3:「挑戦・チャレンジ」を履き違え・誤解している NG例4:応募企業・職種にマッチしていない |
自己PRのNG例1:内容を盛りすぎる
第二新卒など若手でそこまで経験値がないのに 「年間◯億円規模の〇プロジェクトの責任者として、新たな◯◯に挑戦しました」 「担当する案件全てで「挑戦」をして、その結果ハイ達成をしました」など |
【問題点】
第二新卒の場合、非常に重い責任を負う経験をしている方が稀(まれ)です。
それは、企業の採用担当者も理解しているので、「本当にプロジェクトの全責任者として担当したのか」と疑問を持つかもしれません。
もちろん事実であれば問題ありませんが、実際にはプロジェクトの中の一部分を担当しているだけだったのに、大きく見せようとしていた場合は、面接などで深掘りをした際に嘘が露呈してしまう可能性が高いでしょう。
【改善方法】
自己PRでは自分を大きく見せるよりも、事実を話すことが大切です。
他の人の取り組みを自分が挑戦したかのように伝えたり、特に挑戦していないのに成果が出たことを後付で挑戦したことに話を作り変えたり、成果自体を水増ししたりすることはやめましょう。
自己PRのNG例2:仕事以外の挑戦・チャレンジを伝える
「社会人になって、未経験からトライアスロンに挑戦して、年間◯回のレースに参戦しています。」など |
【問題点】
新卒採用では、プライベートでの挑戦やチャレンジを自己PRにしても問題はありません。しかし、中途採用の自己PRでは、応募する企業や職種の仕事に対するマッチ度も見られています。
仕事の中での挑戦でなければ、評価されづらいでしょう。
【改善方法】
中途採用の自己PRで「挑戦心・チャレンジ精神」をアピールする場合は、仕事をする中での挑戦を伝えるようにしましょう。
プライベートでの成果をどうしても伝えたい場合は、履歴書の特技欄などに記入すると良いでしょう。
自己PRのNG例3:「挑戦・チャレンジ」を履き違え・誤解している
成果が出ていない、または成果をアピールせずに 「営業として〇〇業界、△△業界、□□業界など、多くの業界で経験を積み挑戦してきました。」など |
【問題点】
挑戦心・チャレンジ精神を自己PRにする場合、単に新しいことをたくさんしていればよいと誤解している人も少なくありません。
その結果、例文のように、これまで取り組んできたことを複数羅列するだけで、「挑戦した」とアピールしてしまうと、説得力がない自己PRになってしまうので注意しましょう。
【改善方法】
自己PRで「挑戦心・チャレンジ精神」をアピールするエピソードは、目的や目標を持って取り組み、自分なりの工夫を活かして取り組んだ結果、成果が出たものに絞りましょう。
成果は、大きなものでなくても構いません。
自己PRのNG例4:応募企業・職種にマッチしていない
新しいことに挑戦する人材が欲しい企業に対して、 「困難な状況でも諦めずに挑戦を続けることができます」 など |
【問題点】
同じ「挑戦」をテーマにしていても、企業が求めるポイントと、転職者がアピールするポイントがズレてしまっています。
新しい挑戦をして自ら道を切り拓いていく力を求めている企業に対して、粘り強く挑戦を続ける忍耐力に近いことをアピールしているのが問題でしょう。
この場合、どんなにいいエピソードをアピールしても、企業は「挑戦は挑戦でも、もっと好奇心を持ちフットワーク軽く物事に取り組める人が欲しいからマッチしていないな」と評価をしてしまうかもしれません。
【改善方法】
応募企業が求める挑戦心・チャレンジ精神とは具体的にどんなことかを理解し、マッチした内容を伝えることが大切です。
具体的にどういったことができる力を求められているか、言い換えるとどんな力なのかなどを考えて整理すると、言葉の認識のズレを防ぐことができるでしょう。
挑戦心・チャレンジ精神の言い換え一覧
応募企業が求める挑戦心・チャレンジ精神と、自分が自己PRで伝えたい挑戦心・チャレンジ精神が同じものかを確かめるためには、言い換えが有効です。
以下の、言い換え一覧表をもとに、自分が伝えたい「挑戦心・チャレンジ精神」をより具体化してみましょう。
・新しいことに挑戦 → 好奇心、探求心、変化対応力・柔軟性、積極性、行動力など ・困難に挑戦 → 忍耐力、継続力、粘り強さ、ストレス耐性、前向き思考、タフさ、使命感・責任感など ・苦手なことに挑戦 → 改善・成長意欲、学ぶ姿勢、目標指向性・達成意欲など ・課題へのアプローチの仕方・創意工夫をアピール → 課題発見力、論理的思考力、分析力など |
その他「挑戦心・チャレンジ精神」以外の自己PR例を見たい場合
自己PRがなかなかうまくまとまらない時は、他のケースの自己PRも参考にしてみてください。
あなたのキャリアに合った自己PR例が見つかるかもしれません。
【自分に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
やり抜く力 | 忍耐力 |
継続力 | 粘り強さ |
実行力 | 活動意欲 |
集中力 | ストレス耐性 |
主体性 | 挑戦心・チャレンジ精神 |
改善・成長意欲 | 前向き思考 |
学ぶ姿勢 | 度胸がある・本番に強い |
感情をコントロールする力 | タフさ(精神力) |
使命感・責任感 | 目標指向性・達成意欲 |
パッション(情熱) | 探究心 |
好奇心 | 変化対応力・柔軟性 |
行動力 | 積極性 |
【他人に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
親しみやすさ | 気配り・ホスピタリティ |
素直さ | 誠実さ |
真面目さ | 約束を守る |
協調性・チームワーク力 | 指導・育成力 |
働きかける力(巻き込み力) | わかりやすく伝える力 |
傾聴力 | プレゼンテーション力 |
調整・交渉力 | コミュニケーション力 |
リーダーシップ | |
【課題に対する強み】自己PR例文サンプル集 | |
論理的思考力 | 課題発見力 |
企画力 | 計画力 |
想像力 | 提案力 |
分析力 | 広い視点で捉える力 |
正確性 | スピード |
診断ツールを使ってみる
どうしても思いつかない場合は、診断ツールを使ってみるという方法もあります。
リクナビNEXTでは、無料で使える自己分析ツール「グッドポイント診断」をご用意しています。簡単な質問に答えていくだけで、強みを5つ明らかにすることができます。診断結果は8,568通り。診断ツールを活用して、自分の強みとなるキーワードを探してみましょう。
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