【企画力の自己PR例文】履歴書や職務経歴書、面接でアピールするポイント
自己PRは、転職活動で必要となる職務経歴書や、面接でも必ず聞かれる重要な項目です。ただ、いざ自己PRを考え始めてみると、「なかなか浮かばない…」と悩んでしまう方も多いようです。
そこで今回は、「企画力」をアピールしたい場合の自己PR文作成のポイントと、例文をご紹介します。
「企画力」とは?
「企画力」とは、ニーズに応えたり課題を解決したりするために計画を立て、それを実行する力のこと。発想力や創造性などと近しい意味で使われることが多く、既存のやり方の踏襲ではなく、目新しく独創性のあるやり方を考える力が求められます。
企画力はクリエイティブ系職種だけではなく、あらゆる職種で必要とされるスキルであり、他者と差がつく評価ポイントになり得ます。たとえば営業職であれば、顧客ニーズにきめ細かく応える提案を企画できる人は高く評価されますし、販売職であれば、顧客の目を引く売り場づくりやキャンペーンを企画することで売り上げに貢献することができます。一般事務ならば、普段の業務フローを見直し改善案を企画することで業務効率化を実現することができるでしょう。
マネジメント職においても同様です。部下のモチベーションを高めるためのイベントを企画したり、チームの実績を上げるための戦略を企画・実行したりと、さまざまなシーンで企画力が求められるでしょう。
これまでの経験の中から独自の視点やアイディアで企画を立てた経験を洗い出し、成果や実績につながったものや、社内外で高く評価されたものがあれば、ぜひアピールしましょう。
自己PR作成のポイント(履歴書、職務経歴書、面接)
自己PR作成のポイントと、履歴書、職務経歴書、面接用に作成する方法をご説明します。
自己PRの作り方
自己PRは、まず「キャリアの棚卸し」を行い、これまでの経験・スキルや得意分野を明らかにすることから始めます。次に応募先企業の人材ニーズを掴み、棚卸しした経験・スキルや得意分野からアピールできそうな強みをピックアップして言語化。最後に自己PR文として、エピソードを交えて作成します。
「自分の強み」に活かせる3つの力
自己PRに盛り込む「自分の強み」を考える際、大きく次の3つに分けられます。
・他人に関わる力 (協調性やチームワーク、指導・育成力など)
・自分に関わる力 (責任感、行動力、計画性、粘り強さなど)
・課題に対する力 (論理的思考力、分析力、企画力など)
「企画力」は課題に対する力になります。
自己PRの作り方 4ステップ
1.キャリアの棚卸しをする
2.応募先企業のニーズを考える
3.自分の強みを言語化する
4.1~3で整理した情報を元に自己PR文にまとめる
履歴書、職務経歴書、面接用の自己PR作成の流れとポイント
まず、職務経歴書用に200~400文字程度の自己PR文を作成しましょう。履歴書はスペースが限られているので、職務経歴書用の自己PRのうち特に伝えたいことを中心に、100文字程度にまとめます。
面接の自己PRは職務経歴書用と同様になりますが、伝える時は表情や姿勢、話し方を意識しましょう。また、自己PRに対して、「なぜそう感じたのか?」「苦労したポイントは?」など、さらに踏み込んだ質問が来る可能性があるため、付随する質問を想定しておくと万全です。
企画力を伝える際の注意点
企画を立てる際は、「着眼」と「プロセス」が重要視されます。従って、企画力をアピールするときは、どんな目的で、どんな内容のものを、どういう材料を集めどんな手法を用いて企画したのか、プロセスを丁寧に説明するといいでしょう。そしてその企画がどんな成果を挙げ、どう評価されたのか、エピソードを交えわかりやすく伝えることが重要です。
企画力を発揮するには、「分析力」や「課題発見力」などのスキルも必要とされます。エピソードの中にこれらの力も盛り込めば、企画力の高さのみならず、より多面的な力をアピールすることも可能です。
なお、企画系職種に就いている場合は、具体的なエピソードに加えて企画の実績(担当分野、企画内容、企画本数など)や手法(マーケティングや分析の方法など)、成果(企画に対する評価、売り上げやコスト削減などの実績、影響を与えた範囲など)も併せて伝えましょう。特に成果を挙げた企画をピックアップし、整理して伝えることも重要です。
【職種別】「企画力」の自己PR例文
「企画力」を強みにした自己PRの例文を、職種別にご紹介します。
営業の自己PR例文
不動産営業としての私の強みは「企画力」だと考えています。マンションに対する顧客のニーズを聞き出し、条件を備えた物件を探し出し、ニーズに合った提案方法を組み立てる過程はまさに「企画」であり、非常にクリエイティブな仕事だと感じています。
そのために大事にしているのは、「顧客を知る」こと。家族構成や人生設計、予算などにより、ニーズは多種多様に分かれます。まずは信頼関係を築き、顧客の情報を丁寧に引き出して多面的な情報をつかみ、そこからピッタリと思われる物件をとことん探しに行きます。「この物件こそが、このご家庭にはぴったりだ」と思えるぐらい企画を練り上げることで、自信を持ってご案内ができるようになります。
この姿勢が認められ、成約率が上がっただけでなく、お客様からの紹介も増え商談数も着実に増加。3期連続で事業目標を上回る実績を上げることができ、昨年は全国に約400人いる営業担当者のうち5名だけが選ばれる年間優秀賞を受賞することができました。
接客職の自己PR例文
私の強みは企画力です。飲食業界全体の売り上げが低迷する中、地域のお客様に沿ったディスプレイを独自に考えたり、リピート顧客を増やすための店舗限定キャンペーンを企画したりして、売り上げ拡大につなげています。
普段から人の流れをチェックしたり、SNSなどを活用したりしてトレンドを把握し、売り場づくりやキャンペーンなどの企画立案につなげています。最近ではメインターゲットである20代女性向けに、写真映えするメニューばかりを揃えた女子会コースを企画。独自にSNSで打ち出すことで女性グループの予約を大幅に増やすことに成功しました。この実績が高く評価され、別の店舗でもこの企画を横展開することになり、既存店売上高の回復に貢献することができました。
営業アシスタントの自己PR例文
私の強みは企画力です。普段の役割は、営業の売上管理や契約管理、業界トレンドなど各種データの作成やプレゼンサポートなどがメインですが、営業担当者のモチベーションを上げるためにさまざまな企画を考え、実行しています。
例えば、商談自体を増やさなければならないときは、商談件数を競うキャンペーンを企画し、行動量が減っているときにはチームごとの見込み顧客へのアプローチ件数をモニタリングして張り出し、やる気を鼓舞しています。これらの工夫により、前期は目標未達成が濃厚でしたが最後に巻き返しを図ることができました。ちょっとしたアイディアではありますが、営業の士気がぐんと上がり、実績につながっていると感じます。
その他の自己PR例を見たい場合
自己PRがなかなかうまくまとまらない時は、他のケースの自己PRも参考にしてみてください。あなたのキャリアに合った自己PR例が見つかるかもしれません。
【自分に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
やり抜く力 | 忍耐力 |
継続力 | 粘り強さ |
実行力 | 活動意欲 |
集中力 | ストレス耐性 |
主体性 | 挑戦心・チャレンジ精神 |
改善・成長意欲 | 前向き思考 |
学ぶ姿勢 | 度胸がある・本番に強い |
感情をコントロールする力 | タフさ(精神力) |
使命感・責任感 | 目標指向性・達成意欲 |
パッション(情熱) | 探究心 |
好奇心 | 変化対応力・柔軟性 |
行動力 | 積極性 |
【他人に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
親しみやすさ | 気配り・ホスピタリティ |
素直さ | 誠実さ |
真面目さ | 約束を守る |
協調性・チームワーク力 | 指導・育成力 |
働きかける力(巻き込み力) | わかりやすく伝える力 |
傾聴力 | プレゼンテーション力 |
調整・交渉力 | コミュニケーション力 |
リーダーシップ | |
【課題に対する強み】自己PR例文サンプル集 | |
論理的思考力 | 課題発見力 |
企画力 | 計画力 |
想像力 | 提案力 |
分析力 | 広い視点で捉える力 |
正確性 | スピード |
診断ツールを使ってみる
どうしても思いつかない場合は、診断ツールを使ってみるという方法もあります。
リクナビNEXTでは、無料で使える自己分析ツール「グッドポイント診断」をご用意しています。簡単な質問に答えていくだけで、強みを5つ明らかにすることができます。診断結果は8,568通り。診断ツールを活用して、自分の強みとなるキーワードを探してみましょう。
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