「探究心」を自己PRで上手くアピールするには?例文も紹介

自己PRは、転職活動で必要となる職務経歴書や、面接でも必ず聞かれる重要な項目です。
ただ、いざ自己PRを考え始めてみると、「なかなか浮かばない…」と悩んでしまう方も多いようです。
そこで今回は、「探究心」をアピールしたい場合の自己PR文作成のポイントと、例文をご紹介します。
「探究心」とは?定義や「探求心」との違いについて
「探究心」とは、物事を深く突き詰めようとする気持ち、壁にぶつかっても根気よく向き合い続ける心を指します。
これは、多くの職種で歓迎される強みになります。
特に、自ら考え行動する事が求められる営業職や、トラブル等の原因を追究する必要のある技術職、一つのことを納得いくまで極めようとするクリエイティブ職・コンサルティング職では、求められる要素の一つと言えます。
なお、漢字の異なる「探求心」がありますが、こちらは「興味を持って追求する」「物事を得ようと努める」という意味です。
転職でのアピールポイントとしては「探究心」のほうが効果的でしょう。
「探究心」を自己PRで上手くアピールするためのポイント
では、自己PRで「探究心」をアピールする際、どのようなことがポイントになるのでしょうか。
自己PRの基本構成に沿って作成する
自己PRは、以下の4つの内容で構成されます。

【1】書き出し
「探究心」を自己PRに使う場合、まずは書き出しで「自分の強みは探究心であること」を伝えます。
【2】裏付けるエピソード【3】その成果
次に「探究心の強さ」を裏付けるエピソードと得られた成果を、具体的な数字や固有名詞などを用いながら説明します。
【4】締めの言葉
最後に、「探究心の強さ」を転職先の企業でどう生かせるのか、何を実現したいのかといった思いを記し、締めの言葉としてまとめていきましょう。
「プロセス」をより詳しく具体的な数字で伝える
「探究心」を自己PRとして伝える際には、探究心が強いがゆえにどんな行動を取り、どんな成果を上げられたのかを具体的なエピソードとともに伝えることが重要です。
これにより、「入社後も同様の姿勢で貢献してくれるだろう」というイメージをより持ってもらいやすくなります。
エピソードを具体化させるには、成果を得るまでの「プロセス」を詳しく述べることです。
例えば、「成果が出るまで、徹底して情報収集した」「たくさん検討を重ねた」といった表現では、徹底度や量の基準が曖昧です。
「100本の論文を読み、情報収集を徹底した」「社内で10人の先輩に企画書を見てもらい、フィードバックをすべて反映させた上で提案内容を作り上げた」など、具体的な数字を用いてプロセスを伝えましょう。
たとえ目に見えた成果につながらなかった場合でも、実際の行動を通じて探究心の強さを十分アピールすることができます。
探究心を伝える際の注意点
「探究心がある」ことを伝える際に、注意すべきこともあります。
自己PRを準備する際は、以下について確認しておきましょう。
ネガティブに思われないよう気をつける
探究心をアピールする際、「探究心があること」だけを強調してしまうと、「興味のあることだけに固執してしまうのではないか」「こだわりが強すぎて、行動に移せなくなるのでは?」といったネガティブな印象を与える可能性もあります。
探究心の強さをアピールする際には、柔軟性や、興味のない分野にも前向きに取り組む姿勢があることも合わせて伝えられるといいでしょう。
例えば「周囲の助言を取り入れ、アプローチを変えた結果、このような成果につながった」と説明することで、柔軟性や多様な視点を取り入れる力を加えてアピールできます。
応募先企業が求める「探究心」なのかを精査する
自己PRで欠かせないポイントは、「それが応募企業に対してアピールになっているかどうか」です。
まずは応募先企業がどんな人材を求めているのかをきちんと確認すること。
その上で、その職務では「探究心」が求められている・評価の対象になりそうだと判断できた場合は、具体的にどのような力や姿勢なのかを精査しましょう。
企業側のニーズと自分との接点を見出すことが大切です。
【職種別】「探究心」の自己PR例文
「探究心」を強みにした自己PRの例文を、「書き出し・エピソード・成果・締め」の構成で職種別にご紹介します。
「探究心」を使った営業の自己PR例文
私の強みは、探究心の強さです。 現在、大手クライアント向けの情報システム営業に携わっていますが、クライアントからの要望の裏にある「真のニーズ」をとことんまで探り、的確な提案を行うことで営業成績につなげてきました。ある大手メーカーにおいては、半年以上をかけてクライアント社内の5つの部署と関係性を築き、要望をヒアリングすることで、システム改修に対する現場のニーズを掘り下げることを徹底。それらをもとにベストと思われる提案を練り上げることで、クライアントの心を動かし、先方予算を20%上回る大型受注につなげました。 貴社でも、お客様の思いに寄り添う営業になりたいと考えています。 |
「探究心」を使ったSEの自己PR例文
SEとしての私の強みは、探究心です。 小売業界の顧客向け新システムを担当した際、稼働前に原因不明のバグが多数発生しました。全体で50ある工程の一つひとつを分解し、原因を突き止めるタスクを2週間という短期間で行いました。膨大な作業量にチーム内でも「無理だ」という声も上がりましたが、持ち前の探究心で根気強く問題に向き合うことで期限通りのシステム稼働につなげることができたと考えております。 貴社でも、粘り強く課題に向き合う姿勢を大切にしていきます。 |
「探究心」を使ったマーケティング職の自己PR例文
マーケティング担当者としての私の武器は、探究心だと考えています。 前職では、〇〇市場に向けた商品のリブランディングを担当しました。リサーチ部門から上がってきた分析結果に違和感を持ち、自分なりの仮説に基づいた調査を追加で行った結果、〇〇市場の中でも特に注目するユーザー層のニーズを発掘。リブランディングが成功し、対前年比売上30%アップを実現することができました。 何事にも疑問を持ち、情報収集を徹底する姿勢を、貴社でも生かしていきたいと考えています。 |
「探究心」を使った商品開発職の自己PR例文
商品開発の仕事を通じて、大事にしてきたのは探究心です。 前職では主力商品「〇〇」の期間限定品の開発を手掛けました。理想の味に近づけるために通常の試作品の量の2倍である〇パターンを作り、営業やマーケティング担当からのフィードバックを反映させて改善を重ねた結果、歴代の期間限定品の中でトップの売り上げにつなげることができました。 貴社の仕事でも、妥協しない姿勢とともに、周りの意見を取り入れる柔軟性も大切にしていきたいです。 |
「探究心」を使った事務の自己PR例文
私の強みは探究心です。 営業事務として、提案資料や議事録などさまざまな書類づくりを手掛けてきましたが、提出後には必ず「求めていた内容になっていたか」「改善すべきポイントはどこか」を営業担当に確認し、指摘はすべてエクセルにまとめて一覧表(約○年間で○項目)にしていました。その結果、分からないところをそのままにしない姿勢を評価され、営業事務のチームリーダーを任されるようになりました。 今後も事務として、相手のニーズに丁寧に向き合い、必要なサポートを提供できる存在になりたいと考えています。 |
「探究心」を使った人事の自己PR例文
探究心を強みに、採用の仕事に向き合ってきました。 前職では採用力強化に向けた課題を突き止めるために採用管理ツールを導入し、書類通過率・面接通過率などを細かく分析。各採用部門の課題を一つひとつ洗い出していきました。面接に課題があるとわかれば、面接官トレーニングのやり方を協力会社に教えてもらいマニュアルを作成し、社内勉強会も開催しました。その結果、1年後には、5つの採用部門すべてで採用目標120%達成を実現しました。 課題解決に徹底して向き合う姿勢を、これからも生かしていきたいと考えております。 |
その他の自己PR例を見たい場合
自己PRがなかなかうまくまとまらない時は、他のケースの自己PRも参考にしてみてください。
あなたのキャリアに合った自己PR例が見つかるかもしれません。
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