自己PRの作成に困ったら…個性や資格も見直してみよう
履歴書や職務経歴書の作成に欠かせないのが自己PRです。企業に人物像を伝える重要な項目ですが、キャリアが浅かったり、自分の強みをうまく見つけられなかったりして、自己PRの作成に苦労している方も多いのでは。
今回は、自己PRがうまく作れない方向けに、3つの方法をご紹介します。ありきたりの表現ではなく、自分の言葉で伝えることができれば、人柄や熱意は伝わります。「あなたならでは」の自己PRを目指しましょう。
どんな個性を持っているか?
あなたの個性、人物像をより鮮明にするには、自分の思う長所と短所の両面を述べるのが効果的です。それらが仕事にどう影響するかを、具体的に表現していきましょう。ただし、長所と短所は、本人にとっての長所が職種によっては阻害要因になるなど、受け手によって逆転する場合があるので要注意。前職についての悪口や情に訴えるような苦労話は避けた方が無難です。書く必要がある場合は、そこに得たものを必ず書き添えること。
POINT:客観的な目で自分を見つめ直してみよう
- あなたは周りの人からどんな人物といわれているか?
- あなたの人づきあいは? コミュニケーションの幅は?
- あなたの性格を示す習慣は?(例:毎朝15分早い電車で座って通勤)
- あなたが仕事上で最も大切に考えてきたことは?
- あなたが仕事を通して、得てきたものは?
- あなたの性格が職場や会社にもたらしたものは?
性格をアピールした自己PR
努力をアピールした自己PR
姿勢をアピールした自己PR
アピールできる資格・特技はあるか
資格などを持っている場合には、仕事に直結していないものでも、内容に盛り込んでおきましょう。自己啓発を怠らない姿勢をアピールするためです。 資格取得の背景や勉強の様子などもさりげなく書いておくと良いでしょう。なお資格を志望動機と関連づけられると説得力は増しますが、こじつけは逆効果。資格以外の特技など(パソコン利用、セミナー受講ほか)についても、担当者のイメージをふくらませる材料になるので盛り込みます。
POINT:「これなら負けない」資格・特技は?
- あなたが持っている資格をすべて列記しよう
- 資格取得の背景は?受験までの苦労は?
- 資格はないが、熟練している技能はないか?(例:Excelが使える)
- あなたが仕事上で最も大切に考えてきたことは?
- あなたが長年勉強、研究してきたテーマは?
- 資格を取ってよかったこととは何か?
資格取得をアピールした自己PR
意欲をアピールした自己PR
仕事以外でアピールできることはないか
自己PRは、あなたの個性や考え方を伝える項目です。そのため、内容は仕事のことに限るというルールもありません。例えば、学生時代からの興味やサークル活動、現在のオフの活動、趣味のこと、そこで得られた人脈や専門の知識ほか、仕事以外の部分でもあなたの個性や考え方を象徴する事柄はたくさんあるはず。あくまでサブ情報としての扱いには変わりありませんが、こうした部分が、面接時の応答をスムーズにする材料となる場合もあります。
POINT:仕事以外で自慢できるキャリアは?
- 学生時代、あるいは卒業後のサークル活動などは?
- 仕事以外で現在最も興味を注ぐ対象は?
- 長く続けてきた趣味、あるいは習慣は?
- 最近、最も心地よいと感じる瞬間は?
- あなたが仕事関係以外に持つ人脈は?
- 学生時代の専攻は?現在の仕事に生かされているか?
仕事以外をアピールした自己PR
自己PR・こんなときはどうする?(よくある質問)
Q. 自己PRポイントが見つけられません
A. まずは3つに分類して考えてみましょう。「社会の中にいる自分」「仕事をしている自分」「余暇を楽しむ自分」それぞれ、あなたはどんな姿で、どんな考えを持ち、どんな行動をしているでしょうか?思いつくままに書き出してみましょう。この作業で、あなたらしさが見えてくるはず。3分類に共通点があれば、それが自己PRのポイントになります。
Q. 資格を持っていないと不利ですか?
A. 履歴書の免許・資格欄に、普通自動車免許しか記入できない人は少なくありませんが、悲観することはありません。応募資格として掲げる場合は別として、人事担当者は、この欄を応募者の自己啓発への意欲やチャレンジ精神を見る項目としてとらえるケースが多いようです。スキルアップしたい事柄や、取りたい資格などについて「○○に挑戦中」と記入しておくのも良策です。
Q. 就業経験が短い場合や、転職回数が多い場合はどうすればいい?
A. ハンディを抱えている人は、引っ込み思案に陥りがちですが、マイナス面ばかりに注目してしまうのは損。失業期間の長さは、充電や勉強、意中の企業探しの期間と置き換えたり、転職回数の多さは、さまざまな世界を見知っているととらえるなど、ほかとは違う経験として訴えることで、逆にアピール材料にしていくことも可能です。
Q. 趣味も「得意科目・分野」と言っていいの?
A. 「手品」「ピアノ」「生け花」「料理」……。科目・分野というと、つい英語や、歴史などと書いてしまいそうですが、広く「特技」ととらえてみましょう。他人より秀でていると思われる一芸を記入してこそ、人事担当者の目をひくことになります。「他人より秀でている」という基準はあいまいですが、人事担当者から質問されても困らないレベルと考えておけば安心です。
その他の自己PR例を見たい場合
自己PRがなかなかうまくまとまらない時は、他のケースの自己PRも参考にしてみてください。あなたのキャリアに合った自己PR例が見つかるかもしれません。
【自分に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
やり抜く力 | 忍耐力 |
継続力 | 粘り強さ |
実行力 | 活動意欲 |
集中力 | ストレス耐性 |
主体性 | 挑戦心・チャレンジ精神 |
改善・成長意欲 | 前向き思考 |
学ぶ姿勢 | 度胸がある・本番に強い |
感情をコントロールする力 | タフさ(精神力) |
使命感・責任感 | 目標指向性・達成意欲 |
パッション(情熱) | 探究心 |
好奇心 | 変化対応力・柔軟性 |
行動力 | 積極性 |
【他人に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
親しみやすさ | 気配り・ホスピタリティ |
素直さ | 誠実さ |
真面目さ | 約束を守る |
協調性・チームワーク力 | 指導・育成力 |
働きかける力(巻き込み力) | わかりやすく伝える力 |
傾聴力 | プレゼンテーション力 |
調整・交渉力 | コミュニケーション力 |
リーダーシップ | |
【課題に対する強み】自己PR例文サンプル集 | |
論理的思考力 | 課題発見力 |
企画力 | 計画力 |
想像力 | 提案力 |
分析力 | 広い視点で捉える力 |
正確性 | スピード |
診断ツールを使ってみる
どうしても思いつかない場合は、診断ツールを使ってみるという方法もあります。
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