履歴書や職務経歴書の自己PRの例文と作成方法【テンプレート付】

履歴書や職務経歴書の中には、自己PR欄を設けているものがあります。
自己PRは面接で聞かれやすい質問のひとつでもあるため、事前に自己PRの書き方やアピールポイントの見つけ方を知っておくと良いでしょう。
埋めるだけで自己PR文が作成できる自己PRのテンプレートや、サンプル例文などをご紹介します。
目次
自己PRとは
自己PRとは、「仕事へのこだわりや強み」をアピールする項目です。仕事で活躍するには、求められる経験・スキルを満たしているとともに、強みが発揮できるかどうかも重要な要素となります。
自分の強みが仕事で存分に発揮できれば、成果を出しやすくなり、周囲からの評価も高くなるでしょう。その結果、成長実感を得られてモチベーション高く、長く活躍することが期待できます。
社風や仕事内容と強みとの相性は、入社後の活躍可能性や定着性に影響するため、企業の採用担当者は自己PRを通じてミスマッチがないかを確認しているのです。
自己PRの作り方・穴埋めテンプレート紹介
自己PRの基本構成を知っておくと、簡単に自己PR文を作成することができます。テンプレートを活用して、自己PR文を作ってみましょう。
自己PRの基本構成
自己PRが上手くまとめられない場合は、「書き出し」「具体的なエピソード」「その成果」「締めの言葉」の4つで構成すると文章が作りやすくなます。
なお、「強みが分からない」という方は、リクナビNEXTの「グッドポイント診断」 を利用すると、無料で強みを診断することができます。

履歴書と職務経歴書の自己PRの違い
履歴書と職務経歴書の自己PRに大きな違いはありません。
履歴書の方が文字数に限りがあるため、自己PR文が短くなる傾向がありますが、履歴書と職務経歴書で一貫した強みを伝えることで、人柄が伝わりやすくなるでしょう。
埋めるだけで完成!自己PRのテンプレート
自己PR文は、(1)~(7)のテンプレートに従って要素を埋めるだけで作成できます。
私の強みは【(1)強み】です。 現職(前職)では、【(2)職種や役割】として【(3)経験年数】、【(4)具体的な業務内容】に携わってきました。 特に【(5)専門分野や強み】を得意としており、【(6)実績や成果】を達成しました。 【(1)強み】を生かし、今後は、貴社の【(7)志向するキャリア・取り組みたい領域】に貢献したいと考えております。 |
(1)強み (2)職種や役割 (3)経験年数 (4)具体的な業務内容 (5)専門分野や強み (6)実績や成果 (7)志向するキャリア・取り組みたい領域 |
私の強みは【粘り強さ】です。 現職(前職)では、【営業リーダー】として【5年間】、【新規開拓営業】に携わってきました。 特に【責任者との接点の創出】を得意としており、【20XXには年間の新規獲得件数ナンバーワン】を達成しました。 【粘り強さ】を生かし、今後は、貴社の【新商品のマーケット拡大】に貢献したいと考えております。 |
【職種別】自己PRサンプル例文
営業や事務、企画など職種別の自己PR例文サンプルをご紹介します。
職種カテゴリー | 記入例 |
---|---|
営業 | 金融営業(個人) │ 金融営業(法人) │ 製造業営業(機械系) │ 製造業営業(電気電子系) │ 製造業営業(食品系) │ 製造業営業(化学系) │ MR(製薬会社営業) │ 自動車ディーラー │ 量販店営業 │ 不動産営業(売買) │ 不動産営業(仲介) │ 不動産営業(土地活用) │ 人材系営業 |
事務 | 一般事務 │ 秘書・アシスタント │ 営業事務 │ 医療事務 │ 貿易事務 │ 経理事務 │ 人事・総務事務 |
企画 | 経営企画 │ 事業企画 │ 営業企画 │ 商品企画 │ マーケティング │ PR │ 広報 │ 人事 │ 総務 │ 法務 │ 経理 │ 財務 │ 購買 |
販売・サービス | 販売(小売) │ 販売(アパレル) │ 販売(飲食) │ 販売(店長) │ 販売(コールセンター) │ 販売(SV) │ 販売(旅行) │ 宿泊業(サービス職) |
ITエンジニア | SE・プログラマー │ プロジェクトマネージャー │ 社内SE │ ネットワークエンジニア │ サーバーエンジニア │ データベースエンジニア │ インフラエンジニア │ Webエンジニア │ テクニカルサポート │ ITコンサルタント |
【強み別】自己PRサンプル例文
強みをアピールする自己PR例文は、以下のリンクからご確認いただけます。
「社内で設定された目標を外したことはなく、入社2年目には全社の年間売上ランキングで5位を獲得しました」 「困ったことがあるとすぐにご相談をいただき、9割の顧客は保守契約を継続されています」 |
自己PRのNG例
企業がより魅力を感じる自己PRを書くためには、NG例と改善方法も理解しておくと良いでしょう。
ここでは、よくあるNG例3つを解説します。
状況や成果が客観的に判断できない
一貫性のない自己PRは、状況や成果が客観的に判断できず、人柄も掴みにくくなります。
自己PRのエピソードは1~2個に絞り、わかりやすさを意識して具体的にまとめましょう。
また、状況や成果は数値で伝えると採用担当者がイメージしやすくなるでしょう。
事務職として、周りの困りごとを察知し、先回りして動くことに長けています。 社内では会議資料の作成をいち早く進め、周りから「仕事が早い」と評されることも多いです。 部門横断のプロジェクトリーダーとして勉強会の主催も提案しました。お客様対応を求められるシーンでは、相手の話すスピードに合わせたコミュニケーションを心がけ、信頼構築に努めています。 |
エピソードが抽象的
抽象的な自己PRは、具体的なアクションや成果が読み取れないため評価につながりにくくなります。
書き出しでアピールした強みを、どのような仕事で発揮したのか、根拠となる具体的なエピソードを入れて、説得力を高めましょう。
入社後にどのように活躍できるのか、採用担当者が具体的にイメージできるような情報を盛り込むことが大切です。
私の強みは、主体性があるところです。前職では、コールセンター部門のチームリーダーとして働きやすい職場づくりに貢献しました。 |
応募する仕事にマッチしていない
自分の強みを具体的なエピソードとともに伝えられていても、企業がその強みを求めていなければ、アピールにはつながりません。
その企業のニーズ、仕事で求められる要素をしっかりとリサーチし、理解した上で自己PRの内容を組み立てましょう。
(募集している仕事内容は、「顧客と長期的な関係を構築する法人営業」) 個人向け新規営業として半年で〇件の受注を上げ、社内で表彰されました。 顧客接点を増やし商談の効率を上げるために、自ら商品の魅力を伝える冊子を作成して訪客後に一斉送付するなど工夫を重ねました。 量をこなすことで、営業力を高めることができたと思っています。 |
【強み診断ツール】自己PRがないと感じたら

リクナビNEXTでは、無料で使える自己分析ツール「グッドポイント診断」をご用意しています。
診断結果は8,568通り。簡単な質問に答えていくだけで、強みを5つ明らかにすることができます。
自己PRが思いつかない場合は、診断ツールを活用して自分の強みとなるキーワードを探してみましょう。
自己PRについてよくある質問
自己PRに関するよくある質問にお答えします。
Q. 自己PRには複数の強みを入れても良い?
A.多すぎる強みは逆に印象に残らなくなってしまう可能性があります。自己PRに入れる強みは、1~2種類程度にしておくと良いでしょう。
読みやすくするために、複数の強みをアピールしたい場合は、見出しをつけるという方法もあります。
Q. 社会人経験が短く、アピールできることがありません
A. 社会人経験が短く、どうしても書くことが思い浮かばない場合は、学生時代にこだわっていた取り組みなどを入れるという方法もあります。
自己PRは人柄や仕事への姿勢を確認する項目なので、アルバイト経験を入れても良いでしょう。
Q. 履歴書と職務経歴書の自己PRは変えた方が良い?
A. 内容を変える必要はありませんが、履歴書のフォーマットはある程度決まっており、限られた文字数しか記入することができません。
そのため、履歴書には職務経歴書用に考えた自己PRを要約し、特にアピールしたい箇所を記入すると良いでしょう。
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