自己PR例文集|書き方・簡単テンプレ・面接で効果的な伝え方
![自己PRを添削する人](https://nextmedia.rikunabi.com/uploads/2016/09/knowhow_1-2-300x200.png)
職種別・キャリア別の自己PR例文とともに、書き方がわからない人のための4つのステップ、自己PRの基本的なテンプレートを紹介。
採用担当者が見ているポイントや自己PRのNG例、面接で好印象を残す伝え方なども解説します。
あなたの5つの強みを無料で診断できる「グッドポイント診断」もあわせてご紹介します。
目次
自己PR例文集【強み別】
「自分に関わる強み」「他人に関わる強み」「課題に対する強み」の3つに分けて、自己PR例文をご紹介します。
【自分に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
やり抜く力 | 忍耐力 |
継続力 | 粘り強さ |
実行力 | 活動意欲 |
集中力 | ストレス耐性 |
主体性 | 挑戦心・チャレンジ精神 |
改善・成長意欲 | 前向き思考 |
学ぶ姿勢 | 度胸がある・本番に強い |
感情をコントロールする力 | タフさ(精神力) |
使命感・責任感 | 目標指向性・達成意欲 |
パッション(情熱) | 探究心 |
好奇心 | 変化対応力・柔軟性 |
行動力 | 積極性 |
【他人に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
親しみやすさ | 気配り・ホスピタリティ |
素直さ | 誠実さ |
真面目さ | 約束を守る |
協調性・チームワーク力 | 指導・育成力 |
働きかける力(巻き込み力) | わかりやすく伝える力 |
傾聴力 | プレゼンテーション力 |
調整・交渉力 | コミュニケーション力 |
リーダーシップ | |
【課題に対する強み】自己PR例文サンプル集 | |
論理的思考力 | 課題発見力 |
企画力 | 計画力 |
想像力 | 提案力 |
分析力 | 広い視点で捉える力 |
正確性 | スピード |
自己PR例文【キャリア別】
これまで歩んできたキャリアによって、自己PRのポイントは異なります。経験者、未経験者、第二新卒など、キャリア別の自己PR例文をご紹介します。
経験者の自己PR例文(営業)
経験者の自己PRは、仕事に活かすことができる強みを、具体的なエピソードを交えてアピールすると効果的です。
私の強みは「提案力」です。 そのために、顧客の理解度に応じた商品提案はもちろんのこと、相場が悪いときほど状況の報告やフォロー等で、こまめに顧客との接点を持つように努めています。 その結果、顧客と良好な関係を築くことができ、月に1名ほどですが知人の紹介を受けるようになりました。現在の部署では自分自身の営業経験を踏まえて、メンバーに対して実践しやすいセールストーク・ツールの指導を心掛けています。資料作成の効率化や成功事例の共有によって好循環を生み出し、担当支店の手数料収入増加に貢献しました。 これまでに培った提案力を活かして、貴社の事業拡大に貢献したいと考えております。 |
未経験者(キャリアチェンジ)の自己PR例文(編集)
未経験の場合は、仕事に活かすことができる強み、または仕事に対する姿勢が伝わる強みをアピールしましょう。
雑誌を読むことが好きで、小学生時代からファッション誌を愛読。 眺めるだけでなく、独自の企画を考えるという別の楽しみ方をしていました。 子供のころから描いていた「編集として企画を作りたい」という夢をあきらめることができず、昨年の4月から、編集業務を学ぶために学校に通っています。通勤時間を使って読書をしたり、退社後に課題原稿作成に取り組んだりと、毎日5時間程度は勉強をしています。 編集の実務経験はありませんが、貴社が力を入れている「〇〇」に関する記事にすべて目を通し、自分でも企画のアイデアを練っています。何事も素直に吸収していけるよう、努力する気持ちを忘れずに頑張ります。 |
第二新卒の自己PR例文(営業)
第二新卒の場合は、学生時代、または社会人経験から応募する仕事に活かせる経験をアピールします。
学生時代より、行動力を意識し、多くの人に接する事を心掛けていました。 大学生時代は部活動の一環で、企業にスポンサーになってもらうよう営業をしていました。その頃から行動量と成果の自己目標を持って活動することを心掛けていました。 現職での約1年間は、既存顧客への提案に加え、1日の新規訪問件数の自己目標を持ち、少しでも多くのお客様に接することと新規開拓に積極的に取り組んでまいりました。 その結果、月間の新規件数は営業部で5位以内をキープし、賞も複数いただくことができました。さらに多くの経験を貴社で積み、自らの目標をさらに高く持てるようがんばる所存です。何卒よろしくお願いいたします。 |
スグに作れる!自己PRの書き方4ステップとテンプレート
「自己PRが上手くまとめられない」と悩んでいる方は、自己PRのテンプレートに当てはめて作成してみましょう。自己PRの説得力を高めるためには、「書き出し」「具体的なエピソード」「その成果」「締めの言葉」の4つで構成するのがポイント。「自己PRのテンプレート」を理解しておけば、文章が作りやすくなります。
![自己PRのテンプレート](https://nextmedia.rikunabi.com/uploads/2016/01/jikotemp.png)
なお、「強みが分からない」という方は、リクナビNEXTの「グッドポイント診断」 を利用すると、無料で強みを診断することができます。
ステップ1.強み・経験領域・こだわりなどで書き出す
自分の強みやスキル・経験をアピールするのが自己PRです。書き出しでは、それらを簡潔に伝えることが大切です。
採用担当者は、毎日多くの職務経歴書に目を通しています。最後まで何を伝えたいのかわからない内容では、読み手に負担がかかりますし、途中で読むのを諦めてしまう可能性もあるでしょう。
文章の冒頭で、企業が求める強みや経験に関するキーワードを、わかりやすく伝えることを意識しましょう。
自己PRの「書き出し」例文: 「私の強みは、データに基づいた戦略立案力です」 「現職で10年間、対個人向けの営業として、豊富な商談スキルを身に着けてきました」など |
ステップ2.書き出しを裏付けるエピソードを入れる
自己PRで大切なのは、内容の一貫性です。書き出しで伝えた強みやスキル・経験を裏付けるエピソードが盛り込まれていなければ、「自己分析が深まっていないのでは」「自分自身の理解が乏しいのでは」と懸念されてしまい、文章に説得力が生まれません。
エピソードは、具体的にとった行動を、初対面の第三者が読んでもわかりやすく伝えることが大切です。
自己PRの「裏付けエピソード」例文: 「マネージャーとして、チームメンバーの成功事例の要因分析と共有をスピーディに進め、『このチームなら達成できる』という雰囲気を醸成しました」 「お客様の話にじっくり耳を傾け、お客様自身が気付いていないニーズを整理した上で、自分がどのように貢献できるかを提案しました」など |
ステップ3.成果を入れる
とったアクションに対する成果を、数字・固有名詞を盛り込んで伝えます。
とくに異業界への転職の場合、応募企業側に業界の相場観がなく、仕事の難易度を理解されない可能性があります。
読み手が具体的なイメージを持てるように、大まかなプロジェクト名やかかわった人数、期間や売り上げなどの数字を入れて、実績をわかりやすくアピールできるといいでしょう。
自己PRする「成果」の例文: 「全国に100あるチームのうち、月間1位の成績を半年続けてとることができました」 「社内で設定された目標を外したことはなく、入社2年目には年間営業売り上げ5位を獲得しました」 「困ったことがあるとすぐにご相談をいただき、9割の顧客は保守契約を継続されています」 「メンバーが当事者意識を持ち、20XX~20XX年のグループ目標を達成することができました」など |
ステップ4.締めの言葉でまとめる
自己PRの締めには、入社後に実現したいことを伝えます。
自身の強みやあげてきた成果、実績との一貫性を意識し、「入社後に長く活躍してくれそう」「事業成長に貢献してくれそう」と思ってもらえるようにまとめましょう。
自己PRの「締めの言葉」例文: 「入社後は○○を磨きながら、即戦力として成果を出したいと考えております」 「これまでの○○の経験を活かして、貴社の成長に貢献したいと考えております」 「できる限り早く仕事を覚え、すぐにお役に立てるよう邁進するつもりでおります」など |
テンプレートを使った自己PR例文
私の強みは「提案力」です。(①書き出し) そのために、顧客の理解度に応じた商品提案はもちろんのこと、相場が悪いときほど状況の報告やフォロー等で、こまめに顧客との接点を持つように努めています。(②裏付けエピソード) その結果、顧客と良好な関係を築くことができ、月に1名ほどですが知人の紹介を受けるようになりました。現在の部署では自分自身の営業経験を踏まえて、メンバーに対して実践しやすいセールストーク・ツールの指導を心掛けています。資料作成の効率化や成功事例の共有によって好循環を生み出し、担当支店の手数料収入増加に貢献しました。(③成果) これまでに培った提案力を活かして、貴社の事業拡大に貢献したいと考えております。(④締めの言葉) |
採用担当者が自己PRを聞く理由&確認しているポイント
書類選考や面接での「自己PR」を通じて企業が知りたいのは、「応募者の強みやスキル・経験を、入社後にどう発揮してくれるのか」という点です。
採用担当者は、履歴書の職務経歴書の職歴を見て「法人営業を5年経験しているので、営業の即戦力になってもらえそうだ」「Excelの関数が使えるので、事務を任せたい」など、仕事の遂行能力を判断することはできますが、仕事への取り組み姿勢や強みまで把握することはできません。
どんなにすばらしい実績があっても、企業が求める能力にマッチしていなければ意味がありませんし、社風や仕事内容との適性がなければ、本来のパフォーマンスを発揮できない可能性もあるでしょう。そうなれば、企業にとっても本人にとっても不幸な結果になってしまいます。
そこで、企業はどんな人物を求め、どんなポジション、業務を任せたいと考えているのか。どんなパフォーマンスを期待しているのかといった、企業側のニーズを把握し、自分の強みとの接点を見出すことが大切です。「こんな形で、スキル・経験を発揮できます」と、根拠をきちんと整理した上で、自己PRを組み立てましょう。
「第二新卒で職歴が短い」「未経験職種への転職で即戦力となる経験・スキルが足りない」と感じている方は、経験・スキル不足をカバーするために、これまで培ってきたポータブルスキルなどの強みや、仕事にどのように向き合ってきたかをアピールするといいでしょう。
「受かる自己PRか」を3つの観点でセルフチェック
自己PRがまとまってきたら、採用担当者に評価される内容になっているかどうか、次の3つの観点でチェックしていきましょう。
自己PRのセルフチェック項目 1. 企業のニーズを確認し、自己PRとの接点を書いているか 2. 取り繕わず、リアリティを重視しているか 3.「締めの言葉」で、どのように強みが活かせるかをアピールしているか |
1.企業のニーズを確認し、自己PRとの接点を書いているか
いくら優秀さをアピールしても、それが応募企業の仕事で“活かせない強み”であるのなら、採用担当者には響きません。
改めて、応募企業の求人情報に記載されている「仕事の内容」や「求める人物像」から、企業はどのようなことを実現できる人物を求めているのかを確認しましょう。
自己PRでアピールしている強みが企業のニーズにマッチしているか、接点を明確にすることが大切です。
![企業ニーズと強みの接点](https://nextmedia.rikunabi.com/uploads/2016/01/jikopr.png)
ただし、応募する企業に合わせて強みや自己PRを変えるのはとても大変です。
そのため、志望度の高い企業は「仕事の内容」や「求める人物像」を意識して自己PRを作成し、複数種類作成するのが難しい場合は、営業であれば積極性や行動力、マーケティングであれば分析力や課題発見力など、応募する職種で求められやすい強みを把握しておき、汎用性の高い自己PRを準備するといいでしょう。
例えば、厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag(https://shigoto.mhlw.go.jp/User)」では、職種ごとにどのようなスキルがどの程度必要かを職業間で比較できる「しごと能力プロフィール」を公開しています。
それらを参考にしながら、アピールする内容を決めるのも一つの手でしょう。
2.取り繕わず、リアリティを重視しているか
採用担当者の視点を意識して自己PRを作成することは大切です。
しかし、評価ポイントを意識しすぎて、エピソードにリアリティがなくなってしまっては意味がありません。
表現を整えすぎるあまり、人物像や個性がイメージしにくくなってはいませんか。できるだけ具体的なエピソードや成果を交えて伝えているか、成果には達成率や売り上げ、シェアなどの数値や、実際の顧客の声などを入れているか。
文章を読み直し、自分自身のキャラクターが浮かび上がってくるかどうかをチェックしてみましょう。
ご自身では判断できないときは、家族や友人、キャリアアドバイザーなどの第三者に読んでもらうのもおすすめです。
3.「締めの言葉」で、どのように強みが活かせるかをアピールしているか
「私の強みは○○です」「このような実績があります」だけでは、自己PRとしては不十分です。
求人や企業の採用ページなどを読み込んで企業研究や仕事研究を行い、「御社の仕事であれば、強みや経験・スキルをこのように活かすことができます」と、具体的な応募企業の仕事に結び付けられているかどうかを、今一度チェックしてみましょう。
強みや経験・スキルが応募企業でも活かせることをアピールできれば、採用担当者から「即戦力として活躍してもらえそうだ」と評価されるでしょう。
なお、履歴書は文字数が限られているので、職務経歴書にも自己PRを記載し、書類選考の時点でしっかりとアピールしておくことが大切です。
よくある自己PRのNG例3つ
企業がより魅力を感じる自己PRを書くためには、ダメな例も理解しておくといいでしょう。ここでは、よくあるNG例として以下の3つを紹介します。
企業の採用担当者が魅力を感じにくい自己PRの例 1.誰でもいえるような強み、抽象的なエピソードしか書かれていない 2.複数のエピソードが混在している 3.企業が求める人物像と乖離している |
NGポイント1.誰でもいえるような強み、抽象的なエピソードしか書かれていない
「コミュニケーション能力が高いです」「協調性があります」など、人によって解釈の異なる多義的な言葉を使った強みのアピールは、誰にでも言える“ありきたりな内容”と思われがちです。毎日多くの職務経歴書を読んでいる採用担当者には、「また同じようなことが書かれている」と映ってしまうでしょう。
また、書き出しで強みをアピールできても、どのような仕事で発揮されたのかというエピソードが抽象的だったり、根拠が乏しかったりすると、説得力がありません。
入社後にどのように活躍できるのか、採用担当者が具体的にイメージできるような情報を盛り込むことが大切です。
自己PRのNG例文: 「私の強みは、主体性があるところです。前職では、コールセンター部門のチームリーダーとして周りに積極的に声をかけ、働きやすい職場づくりに貢献しました」 NGポイント この自己PR内容では、具体的なアクションや成果が読み取れず、実際に“貢献したかどうか”を客観的に測れません。主体性とはどのような特性を示しているのかも曖昧です。 |
NGポイント2.複数のエピソードが混在している
せっかくのアピールチャンスだからと、たくさんのことを伝えたい気持ちは理解できます。ただ、エピソードをいくつも盛り込むと、内容が長くなりすぎたり、一つひとつのエピソードの内容が薄くなったりと、結局何を一番アピールしたいのかがわからなくなることも…。
自己PRには文字数制限があることがほとんどです。エピソードは1個、多くても2個までに絞り、一つのエピソードを具体的にわかりやすくまとめることを意識しましょう。
自己PRのNG例文: 「事務職として、周りの困りごとを察知し、先回りして動くことに長けています。社内では会議資料の作成や、営業資料づくりのノウハウの共有をいち早く進め、周りから『仕事が早い』と評されることも多いです。部門横断のプロジェクトでは、リーダーとして勉強会の主催も提案しました。お客様対応を求められるシーンでは、相手の話すスピードやトーンに合わせたコミュニケーションを心がけ、信頼構築に努めています。 NGポイント 強みのアピールと、その後の具体的エピソードとの一貫性がなく、エピソードの種類もバラバラです。結果的に、何を一番伝えたいのかわからない文章になっています。 |
NGポイント3.企業が求める人物像と乖離している
自分の強みを具体的なエピソードとともに伝えられていても、企業がその強みを求めていなければ、アピールにはつながりません。
例えば、応募企業の仕事内容が「1社のお客様に長期的にじっくり付き合いながら関係を構築していく既存法人営業」であるのに対して、自己PRで伝える経験が「短期間で多くの受注数を上げていく個人営業」のものであれば、採用担当者は「当社の営業スタイルに合わないのではないか」と懸念を持つでしょう。
その企業のニーズ、仕事で求められる要素をしっかりとリサーチし、理解した上で自己PRの内容を組み立てましょう。
【動画あり】面接で好印象を残す自己PRの伝え方4つのポイント
自己PRは、書類選考だけでなく面接での伝え方も重要です。ここでは、自己PRを通して企業の面接担当者に好印象を残すために、以下の4つのポイントをご紹介します。
1.企業との接点を意識する 2.具体的なエピソードを交える 3.アピールポイントを絞る 4.エピソードは「STAR」を意識して伝える |
1.企業との接点を意識する
自分のアピールしたい強みは応募企業で本当に活かせるのか、自分のスキルや経験と、企業が求めている人材の接点を意識して話します。応募企業の求人情報や企業サイトなどをよく読み、必要としているスキルをチェックした上で、自分のどういった持ち味が活かせるかを整理しましょう。
2.具体的なエピソードを交える
強みを支える具体的なエピソードは、数字や固有名詞を用いて、初対面の第三者でも仕事内容をイメージしやすいように簡潔に伝えましょう。
最初からすべてを伝え切ろうとすると、話が長くなってしまうこともあります。「より細かい説明は、次に質問をされてから伝えよう」と情報量を調整しながら話すなど、面接担当者との会話のやりとりを大切にするといいでしょう。
3.アピールポイントを絞る
複数のポイントをアピールしようとすると、情報量が多く散漫になります。面接ではアピールする強みは1つ、多くても2つまでに絞りましょう。ここでも、全てを伝えきろうとするのではなく、対話を意識することが面接成功の鍵です。面接担当者が深掘りして質問したくなるようなキーワードを混ぜて話すことで、1つのアピールポイントを深く印象付けることができるでしょう。
4.エピソードは「STAR」を意識して伝えるとより効果的
自己PRの具体的なエピソードは、「STAR」というフレームを使うと、口頭でも分かりやすく伝えることができます。
STARフレームとは Situation(状況):自身が置かれていた状況 Task(課題):解決しようと考えた課題・問題、目標など Action(行動):課題解決や目標達成のために起こした具体的な行動 Results(結果):成果や得られたこと |
面接では、「自分の強み」+「エピソード(STAR)」+「エピソードで得た経験・スキルが、応募企業でどのように活かせるか」という構成で、自己PRを伝えましょう。
(参考)オンライン面接での自己PR伝え方
オンライン面接は表情が読み取りにくく、通信環境によっては聞き取りにくいケースもあります。そのため、できるだけ分かりやすさを意識して話すようにしましょう。例えば、課題や行動などのエピソードを話す際も、「抱えていた課題は3つありました。1つ目は…」など、順序立てて伝えることによって分かりやすくなります。
また、オンライン環境を活かして、すぐに実績や成果物などが分かる1~2枚程度の簡単な資料を作成し、画面共有して伝えるという方法もあります。
6分間の動画で面接での自己PRの伝え方を具体的に確認
面接対策については以下の動画で解説しています。
書類通過後の面接対策に役立つ内容となっていますので、あわせてチェックしてみてください。
アピールポイントが思いつかない…自己PRが書けない場合の3つの対処法
「特段、アピールできる強みや長所が思いつかない」「伝えられるエピソードがない」など、自己PR文の作成がうまくいかない方も多いようです。自分の強みが見つからないときの工夫や考え方のコツについて、いくつかの方法をご紹介します。
1.自己分析診断ツールを使ってみる
![グッドポイント診断アイキャッチ](https://nextmedia.rikunabi.com/uploads/2016/01/goodpoint.jpg)
どうしても思いつかない場合は、診断ツールを使ってみるという方法もあります。
リクナビNEXTでは、無料で使える自己分析ツール「グッドポイント診断」をご用意しています。
簡単な質問に答えていくだけで、強みを5つ明らかにすることができます。診断結果は8,568通り。診断ツールを活用して、自分の強みとなるキーワードを探してみましょう。
2.短所を言い換えてみる
自分の長所はなかなか浮かばなくても、短所はすぐに思い当たるという方もいます。例えば、「飽き性である」という短所は、「好奇心が強い」「切り替えが早い」などの長所に言い換えることができます。長所を探そうとしても見つからない場合は、短所を思い浮かべて言い換えることで、自分にピッタリの長所を見つけられるかもしれません。
言い換え例 ・融通が利かない→慎重、堅実性 ・優柔不断→協調性、柔軟性 ・短気→スピード重視 ・大雑把→行動力、大胆さ |
3.ちょっとした工夫をヒントにする
「輝かしい成果や大きな効果を生み出していないと自己PRにならないのでは…」と大げさに考えて、なかなか思いつかない方もいるようです。もちろん、自己PRで伝えるエピソードは華々しい方が印象に残りやすいものですが、自己PRは「社風や仕事内容への適性」を判断するためのものです。大きな成果が出ていなかったとしても、日ごろから業務上で意識していることや、前向きに取り組んでいる工夫などでも十分アピールになります。
深く考えすぎず、過去の自分の仕事を振り返ってみて、どの仕事でも共通して心掛けていることなどを探してみましょう。
自己PRについてよくある質問
ここまで、自己PRの書き方や考え方のコツを紹介してきました。このほかに、自己PRについてよく寄せられる質問にもお答えします。
Q.履歴書と職務経歴書の自己PR欄はどうやって書き分ければいい
履歴書にも職務経歴書にも自己PRを書くことは可能ですが、履歴書のフォーマットはある程度決まっており、限られた文字数しか記入することができません。履歴書には、職務経歴書用に考えた自己PRを要約し、特にアピールしたい箇所を記入すると良いでしょう。
なお、履歴書のフォーマットによっては、自己PR欄がないものもあります。その場合は、しっかりと職務経歴書に記載しましょう。
▶参考記事:履歴書・職務経歴書テンプレート(Excel・Word)無料ダウンロード
Q.自己PRと長所の違いは何ですか?
A. 自己PRとは、「仕事へのこだわりや強み」をアピールする項目。採用担当者は、この質問を通じて社風や仕事内容にマッチしているかどうかを判断しています。一方で、長所とは「自身の良いところ」を指すので、必ずしも仕事へのこだわりとは限りません。 ただし、強みと長所が似ている、または同じということもあります。面接で自己PRと長所を聞かれ、どちらも同じ場合は、「長所は、自己PRでもお伝えした『行動力』です。プライベートでも、疑問に思ったことはすぐに足を運び、自分の目で確認しないと納得ができません」など、自己PRと長所が同じであることを前置きした上で、自己PRとは別のエピソードを端的に伝えましょう。
Q.自己PRと志望動機の違いはなんですか?
A. 志望動機は、応募企業に対して「他の会社ではなく、この会社のこの仕事を希望する理由」を伝えるものであるのに対し、自己PRは仕事へのこだわりや強みをアピールするためのものです。例えば、志望動機が「○○分野に特化した深い技術力を持っているから」、自己PRは「技術力を磨くための探究心が強み」など、一貫性がある方が、説得力が増すでしょう。
Q.自己PRと自己紹介の違いは何ですか?
「自己紹介」は、面接の冒頭で挨拶とともに氏名や簡単な自分の経歴について伝えるものです。企業や面接の選考段階によって、自己紹介を求められない場合もあります。仕事内容への質問や志望動機などは自己紹介を終えてから聞かれるため、自己紹介は簡潔に。長々と話しすぎないようにしましょう。
「自己PR」は、自分の強みや仕事へのこだわりを、具体的なエピソードや成果を交えて伝えるものです。採用担当者はその内容が「募集している仕事に活かせるか」、「求める人物像に合っているか」を確認し、入社後に活躍する人材かどうかを見極めます。自己紹介は面接の冒頭で聞かれますが、自己PRはこれまでの経験や仕事内容に関連して聞かれることが多いでしょう。
Q.「受かる自己PR」とはどういうものでしょうか?
A. 確実に受かるとは言い切れませんが、(1)求人の人材要件に合っている、(2)事実ベースで具体的に述べている、(3)採用担当者が興味を引くキーワードが盛り込まれている、といった条件を満たす自己PRは、「面接で話をしてみたい」と評価されやすい傾向があります。
なお、(3)については、求人や採用ページなどに記載されている「○○領域に特化」「新規事業を推進」といった、応募企業が今まさに注目していると推察できるキーワードをイメージしてみると良いでしょう。
Q.どうすれば印象に残る自己PRを作れるでしょうか?
A. わかりやすく、かつ企業との接点が感じられるような自己PRは印象に残りやすいと考えられます。そのためには、(1)異業界や他社の人でもわかるような客観的な数字を用いる、(2)納得感が得られるような論理構造にする、(3)ストーリーが伝わるような構成にする、(4)求人の人材要件に合っていることがわかるように書く、といった工夫が有効です。
Q.自己PRのエピソードは何個くらい書けばいい?
A.エピソードは1つ、多くても2つに絞って書きましょう。たくさんアピールしたいことがあったとしても、複数のエピソードを羅列すると、一つひとつの内容が薄く、散漫になってしまいます。ポイントを絞り切れていないことで、採用担当者に「情報を整理するのが苦手なのでは」「自分自身の理解が浅いのでは」という印象を与えてしまいます。
Q.異業種・異職種への転職を希望するときはどう自己PRすればいい?
A.異業種・異職種への転職では、採用担当者をはじめ応募企業側が、求職者のこれまでの仕事内容やその難易度、成果のレベル感を理解しにくい傾向があります。
相手が業界相場を知らない前提に立ち、よりわかりやすく伝わるように客観的な数字を入れてアピールすることが重要です。
Q.自己PRの最適な文字数は??
A.職務経歴書の中で、自己PRに割けるスペースは限られています。
第二新卒など社会人経験が短い場合は、業務経験の短さを自己PRでカバーする必要があるため、自己PRは長めになる傾向があります。社会人経験が長い場合は、「職務経歴」だけで1枚以上を要することが多いため、必然的に自己PRに使えるスペースは少なくなるでしょう。
経験が少ない場合:400~600文字程度
経験の短さを自己PRで補うためにも、自己PRはA4サイズで1/2~1/3程度を使うイメージで作成するとよいでしょう。段落は複数に分けて見出しを作り、読みやすくなるように、工夫を凝らすとより読みやすくなります。
経験が多い場合:200~400文字程度
転職回数が多い、または職務経験が長い場合は、経験・スキル自体がアピール材料になるので、自己PRはそれほど長く書かなくても問題はないでしょう。経験・スキルでは伝わらない、人柄や強み、仕事への姿勢を自己PRで伝えましょう。
Q.短所を聞かれたらどう答えれば良いですか?
A.マイナス印象にならないように短所を伝えるには、「長所を言い換える」「対応策とセットで伝える」など、伝え方を工夫してみましょう。例えば、短所が「優柔不断」だった場合は、言い換えると「相手の意見を尊重する」という長所にもなります。
短所を聞かれた場合は、「短所は『優柔不断』ですが、『相手の意見を尊重する』とも言えます。判断が必要なシーンでは、メンバーの意見を聞くと同時にメリット・デメリットとリスクを洗い出し、総合的に判断するようにしています」などと、対応策を交えて答えましょう。
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