簡単作成!自己PRテンプレートと面接での伝え方(例文&強み診断付)

自己PRは、履歴書や職務経歴書に記載したり、面接でも聞かれたりする重要な項目のひとつです。
そこで、誰でも簡単に作ることができる自己PRの基本的なテンプレートをご紹介します。あなたの5つの強みを無料で診断できる「グッドポイント診断」もあわせてご紹介。
これまでの経験を振り返り、仕事へのこだわりや強みをテンプレートに当てはめれば、簡単に自己PR文を作ることができるでしょう。
目次
当てはめるだけで作れる!自己PRのテンプレート
「自己PRが上手くまとめられない」と悩んでいる方は、自己PRのテンプレートに当てはめて作成してみましょう。自己PRの説得力を高めるためには、「書き出し」「具体的なエピソード」「その成果」「〆の言葉」の4つで構成するのがポイント。「自己PRのテンプレート」を理解しておけば、文章が作りやすくなります。

なお、「強みが分からない」という方は、リクナビNEXTの「グッドポイント診断」 を利用すると、無料で強みを診断することができます。
4つの要素で構成!自己PRのテンプレート
自分の強みやこだわりを決めたら、テンプレートに当てはめて文章を作ってみましょう。
①書き出し(強み・経験領域・こだわり)
- 「私の強みは○○です」
- 「これまで10年間○○を続けてきました」
- 「○○にこだわりを持っています」など
②①を裏付けるエピソード
- 「半年ごとに個人目標を設けて達成のために行動し、必ず振り返っています」
- 「信頼を獲得するために、できるだけ早い連絡・報告・相談を心掛けています」
- 「まず相手の話を聞き、真意を理解できてから話すようにしています」など
③その成果
- 「社内で設定された目標を外したことはなく、20XXには年間営業売り上げ5位を獲得しました」
- 「困ったことがあるとすぐにご相談をいただき、9割の顧客は保守契約を継続されています」
- 「メンバーが当事者意識を持ち、20XX~20XXのグループ目標を達成することができました」など
④締めの言葉
- 入社後は○○を磨きながら、即戦力として成果を出したいと考えております」
- 「これまでの○○の経験を活かして、貴社の成長に貢献したいと考えております」
- 「できる限り早く仕事を覚え、すぐにお役に立てるよう邁進するつもりでおります」など
テンプレートを使った自己PR例
私の強みは「提案力」です。(①書き出し)
そのために、顧客の理解度に応じた商品提案はもちろんのこと、相場が悪いときほど状況の報告やフォロー等で、こまめに顧客との接点を持つように努めています。(①を裏付けるエピソード)
その結果、顧客と良好な関係を築くことができ、月に1名ほどですが知人の紹介を受けるようになりました。現在の部署では自分自身の営業経験を踏まえて、メンバーに対して実践しやすいセールストーク・ツールの指導を心掛けています。資料作成の効率化や成功事例の共有によって好循環を生み出し、担当支店の手数料収入増加に貢献しました。(③その成果)
これまでに培った提案力を活かして、貴社の事業拡大に貢献したいと考えております。(④締めの言葉)
【強み別】自己PR例文集
「自分に関わる強み」「他人に関わる強み」「課題に対する強み」の3つに分けて、自己PR例文をご紹介します。
【自分に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
やり抜く力 | 忍耐力 |
継続力 | 粘り強さ |
実行力 | 活動意欲 |
集中力 | ストレス耐性 |
主体性 | 挑戦心・チャレンジ精神 |
改善・成長意欲 | 前向き思考 |
学ぶ姿勢 | 度胸がある・本番に強い |
感情をコントロールする力 | タフさ(精神力) |
使命感・責任感 | 目標指向性・達成意欲 |
パッション(情熱) | 探究心 |
好奇心 | 変化対応力・柔軟性 |
行動力 | 積極性 |
【他人に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
親しみやすさ | 気配り・ホスピタリティ |
素直さ | 誠実さ |
真面目さ | 約束を守る |
協調性・チームワーク力 | 指導・育成力 |
働きかける力(巻き込み力) | わかりやすく伝える力 |
傾聴力 | プレゼンテーション力 |
調整・交渉力 | コミュニケーション力 |
リーダーシップ | |
【課題に対する強み】自己PR例文サンプル集 | |
論理的思考力 | 課題発見力 |
企画力 | 計画力 |
想像力 | 提案力 |
分析力 | 広い視点で捉える力 |
正確性 | スピード |
【キャリア別】自己PR例文
キャリアによって、自己PRのポイントは異なります。経験者、未経験者、第二新卒など、キャリア別の自己PR例文をご紹介します。
経験者の自己PR例文(営業)
経験者の自己PRは、仕事に活かすことができる強みを、具体的なエピソードを交えてアピールすると効果的です。
私の強みは「提案力」です。
そのために、顧客の理解度に応じた商品提案はもちろんのこと、相場が悪いときほど状況の報告やフォロー等で、こまめに顧客との接点を持つように努めています。
その結果、顧客と良好な関係を築くことができ、月に1名ほどですが知人の紹介を受けるようになりました。現在の部署では自分自身の営業経験を踏まえて、メンバーに対して実践しやすいセールストーク・ツールの指導を心掛けています。資料作成の効率化や成功事例の共有によって好循環を生み出し、担当支店の手数料収入増加に貢献しました。
これまでに培った提案力を活かして、貴社の事業拡大に貢献したいと考えております。
未経験者(キャリアチェンジ)の自己PR例文(編集)
未経験の場合は、仕事に活かすことができる強み、または仕事に対する姿勢が伝わる強みをアピールしましょう。
雑誌を読むことが好きで、小学生時代からファッション誌を愛読。
眺めるだけでなく、独自の企画を考えるという別の楽しみ方をしていました。
子供のころから描いていた「編集として企画を作りたい」という夢をあきらめることができず、昨年の4月から、編集業務を学ぶために学校に通っています。通勤時間を使って読書をしたり、退社後に課題原稿作成に取り組んだりと、毎日5時間程度は勉強をしています。
編集の実務経験はありませんが、貴社が力を入れている「〇〇」に関する記事にすべて目を通し、自分でも企画のアイデアを練っています。何事も素直に吸収していけるよう、努力する気持ちを忘れずに頑張ります。
第二新卒の自己PR例文(営業)
第二新卒の場合は、学生時代、または社会人経験から応募する仕事に活かせる経験をアピールします。
学生時代より、行動力を意識し、多くの人に接する事を心掛けていました。
大学生時代は部活動の一環で、企業にスポンサーになってもらうよう営業をしていました。その頃から行動量と成果の自己目標を持って活動することを心掛けていました。
現職での約1年間は、既存顧客への提案に加え、1日の新規訪問件数の自己目標を持ち、少しでも多くのお客様に接することと新規開拓に積極的に取り組んでまいりました。
その結果、月間の新規件数は営業部で5位以内をキープし、賞も複数いただくことができました。さらに多くの経験を貴社で積み、自らの目標をさらに高く持てるようがんばる所存です。何卒よろしくお願いいたします。
自己分析が苦手でアピールポイントが思いつかない場合
なかなか自分の長所が思い浮かばず、自己PR文の作成がうまくいかない方も多いようです。そこで、自分の強みの見つけ方をご紹介します。
診断ツールを使ってみる

どうしても思いつかない場合は、診断ツールを使ってみるという方法もあります。
リクナビNEXTでは、無料で使える自己分析ツール「グッドポイント診断」をご用意しています。
簡単な質問に答えていくだけで、強みを5つ明らかにすることができます。診断結果は8,568通り。診断ツールを活用して、自分の強みとなるキーワードを探してみましょう。
短所を言い換えてみる
自分の長所はなかなか浮かばなくても、短所はすぐに思い当たるという方もいます。例えば、「飽き性である」という短所は、「好奇心が強い」「切り替えが早い」などの長所に言い換えることができます。長所を探そうとしても見つからない場合は、短所を思い浮かべて言い換えることで、自分にピッタリの長所を見つけられるかもしれません。
言い換え例
・優柔不断→協調性、柔軟性
・短気→スピード重視
・大雑把→行動力、大胆さ
ちょっとした工夫をヒントにする
「輝かしい成果や大きな効果を生み出していないと自己PRにならないのでは…」と大げさに考えて、なかなか思いつかない方もいるようです。もちろん、自己PRで伝えるエピソードは華々しい方が印象に残りやすいものですが、自己PRは「社風や仕事内容への適性」を判断するためのものです。大きな成果が出ていなかったとしても、日ごろから業務上で意識していることや、前向きに取り組んでいる工夫などでも十分アピールになります。
深く考えすぎず、過去の自分の仕事を振り返ってみて、どの仕事でも共通して心掛けていることなどを探してみましょう。
「受かる自己PR」を目指すためのテクニック
採用担当者に評価される自己PRを作成するために、3つのテクニックをご紹介します。まずは書類選考の通過を目指しましょう。
企業のニーズを確認し、自己PRとの接点を意識する
応募企業の仕事で活かせない強みでは、アピールになりません。応募企業の求人情報に記載されている「仕事の内容」や「求める人物像」から、企業はどのようなことを実現できる人物を求めているのかを確認します。そして、企業ニーズと接点がある強みを選んで、自己PRを作成しましょう。

ただし、応募する企業に合わせて強みや自己PRを変えるのはとても大変です。そのため、志望度の高い企業は「仕事の内容」や「求める人物像」を意識して自己PRを作成し、複数種類作成するのが難しい場合は、営業であれば積極性や行動力、マーケティングであれば分析力や課題発見力など、応募する職種で求められやすい強みを把握しておき、汎用性の高い自己PRを準備します。
取り繕わず、リアリティ重視で
採用担当者から評価される自己PRを意識しすぎて、エピソードにリアリティがなくなるケースがあります。表現を整えすぎてしまうと人物像や個性がイメージしにくくなる可能性があるので、自己PRにはできるだけ具体的なエピソードや成果を交えて伝えるようにしましょう。成果には達成率や売り上げ、シェアなどの数値や、実際の顧客の声などを入れる方法も有効です。
「締めの言葉」で、どのように強みが活かせるかをアピールする
「私の強みは○○です」「このような実績があります」だけでは、自己PRとしては不十分です。「受かる自己PR」を目指すなら、求人や企業の採用ページなどを読み込んで企業研究や仕事研究を行い、「御社の仕事であれば、強みや経験・スキルをこのように活かすことができます」と、具体的な応募企業の仕事に結び付けます。
強みや経験・スキルが応募企業でも活かせることをアピールできれば、採用担当者から「即戦力として活躍してもらえそうだ」と評価されるでしょう。なお、履歴書は文字数が限られているので、職務経歴書にも自己PRを記載し、書類選考の時点でしっかりとアピールしておくことが大切です。
知っておこう!自己PRの基礎知識
なぜ採用担当者は自己PRを聞くのでしょうか。自己PRを作成するにあたり、知っておきたい項目をまとめました。
自己PRとは?採用担当者が自己PRを聞く理由
自己PRとは、応募書類や面接で仕事へのこだわりや強みをアピールする項目です。
採用担当者は、履歴書の職務経歴書の職歴を見て「法人営業を5年経験しているので、営業の即戦力になってもらえそうだ」「Excelの関数が使えるので、事務を任せたい」など、仕事の遂行能力を判断することはできますが、仕事へのこだわりや強みを把握することはできません。
そのため、採用担当者は自己PRを見て「社風や仕事内容への適性」を確認しています。特に「第二新卒で職歴が短い」「未経験職種への転職で即戦力となる経験・スキルが足りない」と感じている方は、経験・スキル不足をカバーするために、自己PRで積極的に仕事へのこだわりや強みをアピールしましょう。
履歴書と職務経歴書の自己PR欄の違いについて
履歴書にも職務経歴書にも自己PRを書くことは可能ですが、履歴書のフォーマットはある程度決まっており、限られた文字数しか記入することができません。履歴書には、職務経歴書用に考えた自己PRを要約し、特にアピールしたい箇所を記入すると良いでしょう。
なお、履歴書のフォーマットによっては、自己PR欄がないものもあります。その場合は、しっかりと職務経歴書に記載しましょう。
▶参考記事:履歴書・職務経歴書テンプレート(Excel・Word)無料ダウンロード
【動画あり】面接での自己PRの伝え方
自己PRは、書類選考だけでなく面接での伝え方も重要です。
応募書類の自己PRを起点に、面接で質問をされる場合があります。面接での自己PRの伝え方をご紹介します。
エピソードは「STAR」を意識して伝える
自己PRの具体的なエピソードは、「STAR」というフレームを使うと、口頭でも分かりやすく伝えることができます
Task(課題):解決しようと考えた課題・問題、目標など
Action(行動):課題解決や目標達成のために起こした具体的な行動
Results(結果):成果や得られたこと
面接では、「自分の強み」+「エピソード(STAR)」+「エピソードで得た経験・スキルが、応募企業でどのように活かせるか」という構成で、自己PRを伝えましょう。
オンライン面接での自己PR伝え方のポイント
オンラインは表情が読み取りにくく、通信環境によっては聞き取りにくいケースもあります。そのため、できるだけ分かりやすさを意識して話すようにしましょう。例えば、課題や行動などのエピソードを話す際も、「抱えていた課題は3つありました。1つ目は…」など、順序立てて伝えることによって分かりやすくなります。
また、オンライン環境を活かして、すぐに実績や成果物などが分かる1~2枚程度の簡単な資料を作成し、画面共有して伝えるという方法もあります。
動画で学ぶ、面接での自己PRの伝え方
面接対策については以下の動画で解説しています。
書類通過後の面接対策に役立つ内容となっていますので、あわせてチェックしてみてください。
自己PRについてよくある質問
Q. 自己PRと長所の違いは何ですか?
A. 自己PRとは、「仕事へのこだわりや強み」をアピールする項目。採用担当者は、この質問を通じて社風や仕事内容にマッチしているかどうかを判断しています。一方で、長所とは「自身の良いところ」を指すので、必ずしも仕事へのこだわりとは限りません。 ただし、強みと長所が似ている、または同じということもあります。面接で自己PRと長所を聞かれ、どちらも同じ場合は、「長所は、自己PRでもお伝えした『行動力』です。プライベートでも、疑問に思ったことはすぐに足を運び、自分の目で確認しないと納得ができません」など、自己PRと長所が同じであることを前置きした上で、自己PRとは別のエピソードを端的に伝えましょう。
Q. 「受かる自己PR」とはどういうものでしょうか?
A. 確実に受かるとは言い切れませんが、(1)求人の人材要件に合っている、(2)事実ベースで具体的に述べている、(3)採用担当者が興味を引くキーワードが盛り込まれている、といった条件を満たす自己PRは、「面接で話をしてみたい」と評価されやすい傾向があります。
なお、(3)については、求人や採用ページなどに記載されている「○○領域に特化」「新規事業を推進」といった、応募企業が今まさに注目していると推察できるキーワードをイメージしてみると良いでしょう。
Q. どうすれば印象に残る自己PRを作れるでしょうか?
A. わかりやすく、かつ企業との接点が感じられるような自己PRは印象に残りやすいと考えられます。そのためには、(1)異業界や他社の人でもわかるような客観的な数字を用いる、(2)納得感が得られるような論理構造にする、(3)ストーリーが伝わるような構成にする、(4)求人の人材要件に合っていることがわかるように書く、といった工夫が有効です。
Q. 自己PRと志望動機の違いはなんですか?
A. 志望動機は、応募企業に対して「他の会社ではなく、この会社のこの仕事を希望する理由」を伝えるものであるのに対し、自己PRは仕事へのこだわりや強みをアピールするためのものです。例えば、志望動機が「○○分野に特化した深い技術力を持っているから」、自己PRは「技術力を磨くための探究心が強み」など、一貫性がある方が、説得力が増すでしょう。
Q. 短所を聞かれたらどう答えれば良いですか?
A.
マイナス印象にならないように短所を伝えるには、「長所を言い換える」「対応策とセットで伝える」など、伝え方を工夫してみましょう。例えば、短所が「優柔不断」だった場合は、言い換えると「相手の意見を尊重する」という長所にもなります。
短所を聞かれた場合は、「短所は『優柔不断』ですが、『相手の意見を尊重する』とも言えます。判断が必要なシーンでは、メンバーの意見を聞くと同時にメリット・デメリットとリスクを洗い出し、総合的に判断するようにしています」などと、対応策を交えて答えましょう。
転職活動ステップナビ
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