自己PR例文【強み・キャリア別】書き方・テンプレート・面接での伝え方
強み別・キャリア別の自己PR例文とともに、書き方がわからない人のための4つのステップ、自己PRの基本的なテンプレートを紹介。
採用担当者が見ているポイントや自己PRのNG例、面接で好印象を残す伝え方なども解説します。
あなたの5つの強みを無料で診断できる「グッドポイント診断」もあわせてご紹介します。
目次
自己PRとは
自己PRとは、「仕事へのこだわりや強み」をアピールする項目です。
採用担当者は、この質問を通じて社風や仕事内容にマッチしているかどうかを判断しています。
企業が見ているポイント
書類選考や面接での「自己PR」を通じて企業が知りたいのは、「応募者の強みやスキル・経験が自社にマッチするか」「入社後にどう発揮してくれるのか」という点です。
自己PRでは自身の強みをアピールするだけではなく、企業が求める要素との接点を意識することが大切です。
企業が重視する強みや経験
企業が重視する強みや経験は、経験者の場合、未経験者(キャリアチェンジ)の場合、第二新卒の場合で異なります。
それぞれのキャリアで期待されやすい内容を見ていきましょう。
経験者の場合
即戦力を求められる経験者採用では、特定の領域で専門的な力を発揮する「テクニカルスキル」、業界や職種にかかわらず生かせる「ポータブルスキル」のほか、リーダー・マネジメント経験や、主体的に課題解決に取り組み成果を出した経験が重視されます。
未経験者(キャリアチェンジ)の場合
前職での成果・実績に加え、新たな職種に挑戦する上で必要な向上心や学習意欲の高さが重視されます。
これまでの経験を振り返り、応募先で生かせる強みはどこにあるのかを言語化しておくことが大切です。
第二新卒の場合
社会人経験、職務経験が短いため、スキルや実績でアピールできることが少ないのが第二新卒です。
その分、これまでの仕事への取り組み姿勢やスタンス、成長意欲などのポテンシャル、応募企業の社風とのフィット感、理念への共感、本人が実現したいキャリアパスと自社の方針が一致しているかどうかなどが重視されます。
自己PR例文
ここからは、自己PRの例文をアピールしたい内容ごとに見ていきましょう。
キャリア別の自己PR例文
これまで歩んできたキャリアによって、自己PRのポイントは異なります。
経験者、未経験者、第二新卒など、キャリア別の自己PR例文をご紹介します。
【経験者】自己PR例文(営業)
経験者の自己PRは、仕事に活かすことができる強みを、具体的なエピソードを交えてアピールすると効果的です。
私の強みは「提案力」です。 そのために、顧客の理解度に応じた商品提案はもちろんのこと、相場が悪いときほど状況の報告やフォロー等で、こまめに顧客との接点を持つように努めています。 その結果、顧客と良好な関係を築くことができ、月に1名ほどですが知人の紹介を受けるようになりました。現在の部署では自分自身の営業経験を踏まえて、メンバーに対して実践しやすいセールストーク・ツールの指導を心掛けています。資料作成の効率化や成功事例の共有によって好循環を生み出し、担当支店の手数料収入増加に貢献しました。 これまでに培った提案力を活かして、貴社の事業拡大に貢献したいと考えております。 |
【未経験者】キャリアチェンジを目指す自己PR例文(編集)
未経験の場合は、仕事に活かすことができる強み、または仕事に対する姿勢が伝わる強みをアピールしましょう。
雑誌を読むことが好きで、小学生時代からファッション誌を愛読。 眺めるだけでなく、独自の企画を考えるという別の楽しみ方をしていました。 子供のころから描いていた「編集として企画を作りたい」という夢をあきらめることができず、昨年の4月から、編集業務を学ぶために学校に通っています。通勤時間を使って読書をしたり、退社後に課題原稿作成に取り組んだりと、毎日5時間程度は勉強をしています。 編集の実務経験はありませんが、貴社が力を入れている「〇〇」に関する記事にすべて目を通し、自分でも企画のアイデアを練っています。何事も素直に吸収していけるよう、努力する気持ちを忘れずに頑張ります。 |
【第二新卒】自己PR例文(営業)
第二新卒の場合は、学生時代、または社会人経験から応募する仕事に活かせる経験をアピールします。
学生時代より、行動力を意識し、多くの人に接する事を心掛けていました。 大学生時代は部活動の一環で、企業にスポンサーになってもらうよう営業をしていました。その頃から行動量と成果の自己目標を持って活動することを心掛けていました。 現職での約1年間は、既存顧客への提案に加え、1日の新規訪問件数の自己目標を持ち、少しでも多くのお客様に接することと新規開拓に積極的に取り組んでまいりました。 その結果、月間の新規件数は営業部で5位以内をキープし、賞も複数いただくことができました。さらに多くの経験を貴社で積み、自らの目標をさらに高く持てるようがんばる所存です。何卒よろしくお願いいたします。 |
強み別の自己PR例文
1【コミュニケーション力(聞く力)】をアピールする自己PR例文
ハウスメーカーの営業として、それぞれのご家族の暮らしに合った家づくりを提案してきました。 普段の生活の様子を丁寧にヒアリングすることで、お客様自身が気づいていなかったニーズを引き出し、当初の要望になかった間取りを提案し受注につなげたこともありました。 結果として、年間〇件の成約数を達成し、社内表彰を受けることができました。 |
2【協調性・チームワーク】をアピールする自己PR例文
営業事務のチームリーダーを任された際、メンバーの一人が産休・育休を取得し一時期、職場を離れることになりました。 休みに入るメンバーも、その分の業務をカバーするメンバーもお互いが気持ちよく、安心して引継ぎができるように、タスク管理の仕方を改善し、やるべき業務の可視化を徹底。 誰がどの業務をどこまで進めているのかが明確になったことで、協力しやすい雰囲気が生まれ、チームの業務効率を上げることができました。 |
3【誠実さ】をアピールする自己PR例文
カスタマーサポートとして、お客様に誠実に向き合うことを大切にしてきました。 商品について厳しい指摘やお叱りの声をいただくこともありますが、わざわざご意見をいただけるということは、「商品をより良くしてほしい」という思いがあるからこそ。いただいたご意見によっては、社としてどう改善したかを後日連絡することもありました。 そうした対応を続けた結果、当商品の大ファンとなり、その後何年も定期購入を続けてくださったお客様もいました。 |
4【主体性・実行力】をアピールする自己PR例文
人事として、部門採用の浸透に力を入れました。とくにエンジニア採用に苦戦しており、業務内容やその魅力を詳細に伝えられるエンジニア自身が採用に携わらなければ、いい人材を引きつけられないと考えました。 当初、「採用は人事の仕事」と考えているメンバーも少なからずいましたが、採用に関する勉強会の実施や、採用を進めるにあたってのマニュアルの作成や周知、現場が採用に携わる大切さを粘り強く伝えることで、各部門に賛同者を増やしていくことができました。 その結果、1年後には部門との連携が当たり前になり、エンジニア採用数の目標達成につながりました。 |
5【真面目さ】をアピールする自己PR例文
経理として、常に確認を怠らない真面目さが強みだと考えています。 経理部には、請求書や領収書、発注書などの内容に関して、各部署からさまざまな質問が寄せられます。 少しでも分からないところがあれば、曖昧な返答はせずに確認してから答えることを徹底しており、おかげで、「何をすべきか明確になった」「いつもわかりやすくて助かる」という声をもらっています。 |
その他の強みの自己PR例文集
そのほかの強みをアピールする自己PR例文は、以下のリンクからご確認いただけます。
よくあるNG例文(3選)
企業がより魅力を感じる自己PRを書くためには、NG例も理解しておくといいでしょう。
ここでは、よくあるNG例として以下の3つを紹介します。
1. 誰でもいえるような強み、抽象的なエピソードしか書かれていない 2. 複数のエピソードが混在している 3. 企業が求める人物像と乖離している |
【NG例文1】誰でもいえるような強み、抽象的なエピソードしか書かれていない
<例文> 私の強みは、主体性があるところです。前職では、コールセンター部門のチームリーダーとして周りに積極的に声をかけ、働きやすい職場づくりに貢献しました。 |
<NGポイント> この自己PR内容では、具体的なアクションや成果が読み取れず、実際に“貢献したかどうか”を客観的に測れません。 主体性とはどのような特性を示しているのかも曖昧です。 |
<改善方法> 「コミュニケーション能力が高いです」「協調性があります」など、人によって解釈の異なる多義的な言葉を使った強みのアピールは、誰にでも言える“ありきたりな内容”と思われがちなので避けましょう。 加えて、書き出しでアピールした強みを、どのような仕事で発揮したのか、根拠となる具体的なエピソードを入れて、説得力を高めましょう。 入社後にどのように活躍できるのか、採用担当者が具体的にイメージできるような情報を盛り込むことが大切です。 |
【NG例文2】複数のエピソードが混在している
<例文> 事務職として、周りの困りごとを察知し、先回りして動くことに長けています。社内では会議資料の作成や、営業資料づくりのノウハウの共有をいち早く進め、周りから『仕事が早い』と評されることも多いです。部門横断のプロジェクトでは、リーダーとして勉強会の主催も提案しました。お客様対応を求められるシーンでは、相手の話すスピードやトーンに合わせたコミュニケーションを心がけ、信頼構築に努めています。 |
<NGポイント> 強みのアピールと、その後の具体的エピソードとの一貫性がなく、エピソードの種類もバラバラです。 結果的に、何を一番伝えたいのかわからない文章になっています。 |
<改善方法> 自己PRには文字数制限があることがほとんどです。エピソードは1個、多くても2個までに絞り、一つのエピソードを具体的にわかりやすくまとめることを意識しましょう。 エピソードをいくつも盛り込むと、内容が長くなりすぎたり、一つひとつのエピソードの内容が薄くなったりと、結局何を一番アピールしたいのかがわからなくなるのでやめましょう。 |
【NG例文3】企業が求める人物像と乖離している
<例文>顧客と長期的な関係を構築する法人営業に対して 個人向け営業として半年で〇件の受注を上げ、社内で表彰されました。顧客接点を増やし商談の効率を上げるために、自ら商品の魅力を伝える冊子を作成して訪客後に一斉送付するなど工夫を重ねました。量をこなすことで、営業力を高めることができたと思っています。 |
<NGポイント> 応募企業の仕事内容が「1社のお客様に長期的にじっくり付き合いながら関係を構築していく既存法人営業」であるのに対し、「短期間で多くの受注数を上げていく個人営業」の経験を伝えています。 採用担当者は「当社の営業スタイルに合わないのではないか」と懸念を持つでしょう。 |
<改善方法> 自分の強みを具体的なエピソードとともに伝えられていても、企業がその強みを求めていなければ、アピールにはつながりません。 その企業のニーズ、仕事で求められる要素をしっかりとリサーチし、理解した上で自己PRの内容を組み立てましょう。ょう。 |
自己PRの書き方まとめ
自己PRを書くときのポイント
どんなにすばらしい強みやスキル・経験、実績があっても、企業が求める能力にマッチしていなければアピールにつながりません。
また、社風や仕事内容との適性がなければ、本来のパフォーマンスを発揮できない可能性もあるでしょう。
そこで、企業はどんな人物を求め、どんなポジション、業務を任せたいと考えているのか。どんなパフォーマンスを期待しているのかといった、企業側のニーズを把握し、自分の強みとの接点を見出すことが大切です。
「こんな形で、スキル・経験を発揮できます」と、根拠をきちんと整理した上で、自己PRを組み立てましょう。
「第二新卒で職歴が短い」「未経験職種への転職で即戦力となる経験・スキルが足りない」と感じている方は、経験・スキル不足をカバーするために、これまで培ってきたポータブルスキルなどの強みや、仕事にどのように向き合ってきたかをアピールするといいでしょう。
自己PRの構成
「自己PRが上手くまとめられない」と悩んでいる方は、自己PRの4つの構成に当てはめて作成してみましょう。
「書き出し」「具体的なエピソード」「その成果」「締めの言葉」の4つで構成すると文章が作りやすくなります。
なお、「強みが分からない」という方は、リクナビNEXTの「グッドポイント診断」 を利用すると、無料で強みを診断することができます。
自己PRの書き方4ステップ
【ステップ1】強み・経験領域・こだわりなどで書き出す
文章の冒頭で、企業が求める強みや経験に関するキーワードを、わかりやすく伝えることを意識しましょう。
採用担当者は、毎日多くの職務経歴書に目を通しています。
最後まで何を伝えたいのかわからない内容では、読み手に負担がかかりますし、途中で読むのを諦めてしまう可能性もあるでしょう。
「私の強みは、データに基づいた戦略立案力です」 「現職で10年間、対個人向けの営業として、豊富な商談スキルを身に着けてきました」 など |
【ステップ2】書き出しを裏付けるエピソードを入れる
自己PRで大切なのは、内容の一貫性です。
書き出しで伝えた強みやスキル・経験を裏付けるエピソードが盛り込まれていなければ、「自己分析が深まっていないのでは」「自分自身の理解が乏しいのでは」と懸念されてしまい、文章に説得力が生まれません。
エピソードは、具体的にとった行動を、初対面の第三者が読んでもわかるように伝えることが大切です。
「マネージャーとして、チームメンバーの成功事例の要因分析と共有をスピーディに進め、『このチームなら達成できる』という雰囲気を醸成しました」 「お客様の話にじっくり耳を傾け、お客様自身が気付いていないニーズを整理した上で、自分がどのように貢献できるかを提案しました」 など |
【ステップ3】成果を入れる
とったアクションに対する成果を、数字・固有名詞を盛り込んで伝えます。
とくに異業界への転職の場合、応募企業側に業界の相場観がなく、仕事の難易度を理解されない可能性があります。
読み手が具体的なイメージを持てるように、大まかなプロジェクト名やかかわった人数、期間や売り上げなどの数字を入れて、実績をわかりやすくアピールできるといいでしょう。
「全国に100あるチームのうち、月間1位の成績を半年続けてとることができました」 「社内で設定された目標を外したことはなく、入社2年目には年間営業売り上げ5位を獲得しました」 「困ったことがあるとすぐにご相談をいただき、9割の顧客は保守契約を継続されています」 「メンバーが当事者意識を持ち、20XX~20XX年のグループ目標を達成することができました」 など |
【ステップ4】締めの言葉でまとめる
自己PRの締めには、入社後に実現したいことを伝えます。
自身の強みやあげてきた成果、実績との一貫性を意識し、「入社後に長く活躍してくれそう」「事業成長に貢献してくれそう」と思ってもらえるようにまとめましょう。
「入社後は○○を磨きながら、即戦力として成果を出したいと考えております」 「これまでの○○の経験を活かして、貴社の成長に貢献したいと考えております」 「できる限り早く仕事を覚え、すぐにお役に立てるよう邁進するつもりでおります」など |
穴埋めで使える自己PRテンプレート
私の強みは「〇〇」です。(①書き出し) そのために、〇〇をして、△△に努めています。(②裏付けエピソード) その結果、〇〇することができ、△△になりました。現在の部署では〇〇を踏まえて、△△を心掛けています。〇〇によって△△を実現し、〇〇に貢献しました。(③成果) これまでに培った〇〇を活かして、貴社の△△に貢献したいと考えております。(④締めの言葉) |
テンプレートを使った自己PR例文
私の強みは「提案力」です。(①書き出し) そのために、顧客の理解度に応じた商品提案はもちろんのこと、相場が悪いときほど状況の報告やフォロー等で、こまめに顧客との接点を持つように努めています。(②裏付けエピソード) その結果、顧客と良好な関係を築くことができ、月に1名ほどですが知人の紹介を受けるようになりました。現在の部署では自分自身の営業経験を踏まえて、メンバーに対して実践しやすいセールストーク・ツールの指導を心掛けています。資料作成の効率化や成功事例の共有によって好循環を生み出し、担当支店の手数料収入増加に貢献しました。(③成果) これまでに培った提案力を活かして、貴社の事業拡大に貢献したいと考えております。(④締めの言葉) |
自己PRを差別化するコツ
テンプレートを生かした自己PRの作成のほかに、「自分ならではのオリジナリティを出したい」「周りとの差別化をはかりたい」と考える人もいるでしょう。
そこで、ひと工夫加えた自己PRの書き方を紹介します。
【方法1】「強み」の表現を自分ならではの経験に基づいた表現にする
例えば、「コミュニケーション力が強みです」だけでは、どのような力を指しているのかがわかりません。
具体的な数字を盛り込み、「10以上の部門間を調整してきたコミュニケーション力が強みです」「10個のプロジェクトで延べ300名をまとめてきたコミュニケーション力が強みです」などと、より詳細な情報を加えましょう。
【方法2】読んだ人が状況や場面などを容易に想像できるように説明する
例えば、「社内の各部門を調整するPMとして…」といった表現では、“各部門を調整する”ことがどれくらい大変なのか、プロジェクト全体の規模感が伝わりません。
「社内の営業、エンジニア、デザイナー等の10部門間、部長・課長・主任級の延べ300名の意見を調整するPMとして…」と具体的に伝えることで、調整力という強みに説得力が生まれます。
【方法3】具体的な経験や事例を効果的に伝えるフレームワークを活用する
5w1hやSTAR(Situation・状況、Task・課題、Action・行動、Result・成果)、PREP法(Point・結論、Reason・理由、Example・具体例の3要素で文章を作る方法)などのフレームワークを使い、自分なりの経験を明確に描写しましょう。
オリジナリティを出す、というと、奇抜でユニークな出来事、目立った成果や表彰実績などがなくてはいけないと考える人もいます。
しかし、そうしたエピソードがあるかどうかよりも、応募企業が求める要件(経験・スキル・実績)に関係した内容を伝えられることのほうが重要です。
例えば、「強みである行動力を活かし、現職の30年の歴史で初めてMVPを3年連続で獲得する実績を出しました」という自己PRを用意したとします。
3年連続受賞は素晴らしい実績なのですが、協調性が大事と考える企業の場合、「圧倒的な行動力で一人突き進むタイプより、チームで協力し合い、周りの力を引き出す人のほうがうちの社風に合いそう」と考え、せっかくの自己PRが刺さらない可能性があります。
この企業の場合は、一見平凡でも、「チームでプロジェクトを円滑に進めた」「メンバーの意欲を引き出した」といった自己PRの方が効果的であり、オリジナリティがあると判断されるかもしれません。
自己PRが書けない場合の3つの対処法
「アピールできる強みや長所が思いつかない」「伝えられるエピソードがない」など、自己PR文の作成がうまくいかない方も多いようです。
自分の強みが見つからないときの工夫や考え方のコツについて、いくつかの方法をご紹介します。
【1】自己分析診断ツールを使ってみる
どうしても思いつかない場合は、診断ツールを使ってみるという方法もあります。
リクナビNEXTでは、無料で使える自己分析ツール「グッドポイント診断」をご用意しています。
簡単な質問に答えていくだけで、強みを5つ明らかにすることができます。
診断結果は8,568通り。診断ツールを活用して、自分の強みとなるキーワードを探してみましょう。
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【2】短所を言い換えてみる
自分の長所はなかなか浮かばなくても、短所はすぐに思い当たるという方もいます。
例えば、「飽き性である」という短所は、「好奇心が強い」「切り替えが早い」などの長所に言い換えることができます。
長所を探そうとしても見つからない場合は、短所を思い浮かべて言い換えることで、自分にピッタリの長所を見つけられるかもしれません。
・融通が利かない → 慎重、堅実性 ・優柔不断 → 協調性、柔軟性 ・短気 → スピード重視 ・大雑把 → 行動力、大胆さ |
【3】ちょっとした工夫をヒントにする
「輝かしい成果や大きな効果を生み出していないと自己PRにならないのでは…」と大げさに考えて、なかなか思いつかない方もいるようです。
もちろん、自己PRで伝えるエピソードは華々しい方が印象に残りやすいものですが、自己PRは「社風や仕事内容への適性」を判断するためのものです。
大きな成果が出ていなかったとしても、日ごろから業務上で意識していることや、前向きに取り組んでいる工夫などでも十分アピールになります。
深く考えすぎず、過去の自分の仕事を振り返ってみて、どの仕事でも共通して心掛けていることなどを探してみましょう。
「受かる自己PRを作れたか」3つの項目でセルフチェック
自己PRがまとまってきたら、採用担当者に評価される内容になっているかどうか、次の3つの観点でチェックしていきましょう。
1. 企業のニーズを確認し、自己PRとの接点を書いているか 2. 取り繕わず、リアリティを重視しているか 3.「締めの言葉」で、どのように強みが活かせるかをアピールしているか |
1. 企業のニーズを確認し、自己PRとの接点を書いているか
いくら優秀さをアピールしても、それが応募企業の仕事で“活かせない強み”であるのなら、採用担当者には響きません。
改めて、応募企業の求人情報に記載されている「仕事の内容」や「求める人物像」から、企業はどのようなことを実現できる人物を求めているのかを確認しましょう。
自己PRでアピールしている強みが企業のニーズにマッチしているか、接点を明確にすることが大切です。
ただし、応募する企業に合わせて強みや自己PRを変えるのはとても大変です。
そのため、志望度の高い企業は「仕事の内容」や「求める人物像」を意識して自己PRを作成し、複数種類作成するのが難しい場合は、営業であれば積極性や行動力、マーケティングであれば分析力や課題発見力など、応募する職種で求められやすい強みを把握しておき、汎用性の高い自己PRを準備するといいでしょう。
例えば、厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」では、職種ごとにどのようなスキルがどの程度必要かを職業間で比較できる「しごと能力プロフィール」を公開しています。
それらを参考にしながら、アピールする内容を決めるのも一つの手でしょう。
2. 取り繕わず、リアリティを重視しているか
採用担当者の視点を意識して自己PRを作成することは大切です。
しかし、評価ポイントを意識しすぎて、エピソードにリアリティがなくなってしまっては意味がありません。
表現を整えすぎるあまり、人物像や個性がイメージしにくくなってはいませんか。
できるだけ具体的なエピソードや成果を交えて伝えているか、成果には達成率や売り上げ、シェアなどの数値や、実際の顧客の声などを入れているか。文章を読み直し、自分自身のキャラクターが浮かび上がってくるかどうかをチェックしてみましょう。
ご自身では判断できないときは、家族や友人、キャリアアドバイザーなどの第三者に読んでもらうのもおすすめです。
3. 「締めの言葉」で、どのように強みが活かせるかをアピールしているか
「私の強みは○○です」「このような実績があります」だけでは、自己PRとしては不十分です。
求人や企業の採用ページなどを読み込んで企業研究や仕事研究を行い、「御社の仕事であれば、強みや経験・スキルをこのように活かすことができます」と、具体的な応募企業の仕事に結び付けられているかどうかを、今一度チェックしてみましょう。
強みや経験・スキルが応募企業でも活かせることをアピールできれば、採用担当者から「即戦力として活躍してもらえそうだ」と評価されるでしょう。
なお、履歴書は文字数が限られているので、職務経歴書にも自己PRを記載し、書類選考の時点でしっかりとアピールしておくことが大切です。
【動画で解説】面接で好印象を残す自己PRの伝え方
自己PRは、書類選考だけでなく面接での伝え方も重要です。
ここでは、自己PRを通して企業の面接担当者に好印象を残すために、以下の4つのポイントをご紹介します。
1. 企業との接点を意識する 2. 具体的なエピソードを交える 3. アピールポイントを絞る 4. エピソードは「STAR」を意識して伝える |
「自己PRの伝え方」解説動画(6分間)
面接対策については以下の動画で解説しています。
書類通過後の面接対策に役立つ内容となっていますので、あわせてチェックしてみてください。
ポイント1. 企業との接点を意識する
自分のアピールしたい強みは応募企業で本当に活かせるのか、自分のスキルや経験と、企業が求めている人材の接点を意識して話します。
応募企業の求人情報や企業サイトなどをよく読み、必要としているスキルをチェックした上で、自分のどういった持ち味が活かせるかを整理しましょう。
ポイント2. 具体的なエピソードを交える
強みを支える具体的なエピソードは、数字や固有名詞を用いて、初対面の第三者でも仕事内容をイメージしやすいように簡潔に伝えましょう。
最初からすべてを伝え切ろうとすると、話が長くなってしまうこともあります。
「より細かい説明は、次に質問をされてから伝えよう」と情報量を調整しながら話すなど、面接担当者との会話のやりとりを大切にするといいでしょう。
ポイント3. アピールする強みやスキルを絞る
複数の強みやスキルをアピールしようとすると、情報量が多く散漫になります。
面接ではアピールする強みは1つ、多くても2つまでに絞りましょう。
ここでも、全てを伝えきろうとするのではなく、対話を意識することが面接成功の鍵です。
面接担当者が深掘りして質問したくなるようなキーワードを混ぜて話すことで、1つのアピールポイントを深く印象付けることができるでしょう。
ポイント4. エピソードは「STAR」を意識して伝えるとより効果的
自己PRの具体的なエピソードは、「STAR」というフレームを使うと、口頭でも分かりやすく伝えることができます。
Situation(状況):自身が置かれていた状況 Task(課題):解決しようと考えた課題・問題、目標など Action(行動):課題解決や目標達成のために起こした具体的な行動 Results(結果):成果や得られたこと |
面接では、「自分の強み」+「エピソード(STAR)」+「エピソードで得た経験・スキルが、応募企業でどのように活かせるか」という構成で、自己PRを伝えましょう。
(参考)オンライン面接での自己PR伝え方
オンライン面接は表情が読み取りにくく、通信環境によっては聞き取りにくいケースもあります。
そのため、できるだけ分かりやすさを意識して話すようにしましょう。
例えば、課題や行動などのエピソードを話す際も、「抱えていた課題は3つありました。1つ目は…」など、順序立てて伝えることによって分かりやすくなります。
また、オンライン環境を活かして、すぐに実績や成果物などが分かる1~2枚程度の簡単な資料を作成し、画面共有して伝えるという方法もあります。
自己PRについてよくある質問
ここまで、自己PRの書き方や考え方のコツを紹介してきました。
このほかに、自己PRについてよく寄せられる質問にもお答えします。
Q. 履歴書と職務経歴書の自己PR欄はどうやって書き分ければいい
A. 履歴書にも職務経歴書にも自己PRを書くことは可能ですが、履歴書のフォーマットはある程度決まっており、限られた文字数しか記入することができません。
履歴書には、職務経歴書用に考えた自己PRを要約し、特にアピールしたい箇所を記入すると良いでしょう。
なお、履歴書のフォーマットによっては、自己PR欄がないものもあります。その場合は、しっかりと職務経歴書に記載しましょう。
参考記事:履歴書・職務経歴書テンプレート(Excel・Word)無料ダウンロード
Q. 自己PRと長所の違いは何ですか?
A. 自己PRとは、「仕事へのこだわりや強み」をアピールする項目。
採用担当者は、この質問を通じて社風や仕事内容にマッチしているかどうかを判断しています。
一方で、長所とは「自身の良いところ」を指すので、必ずしも仕事へのこだわりとは限りません。
ただし、強みと長所が似ている、または同じということもあります。
面接で自己PRと長所を聞かれ、どちらも同じ場合は、「長所は、自己PRでもお伝えした『行動力』です。
プライベートでも、疑問に思ったことはすぐに足を運び、自分の目で確認しないと納得ができません」など、自己PRと長所が同じであることを前置きした上で、自己PRとは別のエピソードを端的に伝えましょう。
Q. 自己PRと志望動機の違いはなんですか?
A. 志望動機は、応募企業に対して「他の会社ではなく、この会社のこの仕事を希望する理由」を伝えるものであるのに対し、自己PRは仕事へのこだわりや強みをアピールするためのものです。
例えば、志望動機が「○○分野に特化した深い技術力を持っているから」、自己PRは「技術力を磨くための探究心が強み」など、一貫性がある方が、説得力が増すでしょう。
Q. 自己PRと自己紹介の違いは何ですか?
A. 「自己紹介」は、面接の冒頭で挨拶とともに氏名や簡単な自分の経歴について伝えるものです。
企業や面接の選考段階によって、自己紹介を求められない場合もあります。
仕事内容への質問や志望動機などは自己紹介を終えてから聞かれるため、自己紹介は簡潔に。長々と話しすぎないようにしましょう。
「自己PR」は、自分の強みや仕事へのこだわりを、具体的なエピソードや成果を交えて伝えるものです。
採用担当者はその内容が「募集している仕事に活かせるか」、「求める人物像に合っているか」を確認し、入社後に活躍する人材かどうかを見極めます。
自己紹介は面接の冒頭で聞かれますが、自己PRはこれまでの経験や仕事内容に関連して聞かれることが多いでしょう。
Q. 「受かる自己PR」とはどういうものでしょうか?
A. 確実に受かるとは言い切れません。その上で、下記のような条件を満たす自己PRは「面接で話をしてみたい」と評価されやすい傾向があります。
- 求人の人材要件に合っている
- 事実ベースで具体的に述べている
- 採用担当者が興味を引くキーワードが盛り込まれている
なお、(3)については、求人や採用ページなどに記載されている「○○領域に特化」「新規事業を推進」といった、応募企業が今まさに注目していると推察できるキーワードをイメージしてみると良いでしょう。
Q. どうすれば印象に残る自己PRを作れるでしょうか?
A. わかりやすく、かつ企業との接点が感じられるような自己PRは印象に残りやすいと考えられます。
そのためには、下記のような工夫が有効です。
- 異業界や他社の人でもわかるような客観的な数字を用いる
- 納得感が得られるような論理構造にする
- ストーリーが伝わるような構成にする
- 求人の人材要件に合っていることがわかるように書く
Q. 自己PRのエピソードは何個くらい書けばいい?
A. エピソードは1つ、多くても2つに絞って書きましょう。
たくさんアピールしたいことがあったとしても、複数のエピソードを羅列すると、一つひとつの内容が薄く、散漫になってしまいます。
ポイントを絞り切れていないことで、採用担当者に「情報を整理するのが苦手なのでは」「自分自身の理解が浅いのでは」という印象を与えてしまいます。
Q. 異業種・異職種への転職を希望するときはどう自己PRすればいい?
A. 異業種・異職種への転職では、採用担当者をはじめ応募企業側が、求職者のこれまでの仕事内容やその難易度、成果のレベル感を理解しにくい傾向があります。
相手が業界相場を知らない前提に立ち、よりわかりやすく伝わるように客観的な数字を入れてアピールすることが重要です。
Q. 自己PRの最適な文字数は?
A. 職務経歴書の中で、自己PRに割けるスペースは限られています。
第二新卒など社会人経験が短い場合は、業務経験の短さを自己PRでカバーする必要があるため、自己PRは長めになる傾向があります。
社会人経験が長い場合は、「職務経歴」だけで1枚以上を要することが多いため、必然的に自己PRに使えるスペースは少なくなるでしょう。
▶経験が少ない場合:400~600文字程度
経験の短さを自己PRで補うためにも、自己PRはA4サイズで1/2~1/3程度を使うイメージで作成するとよいでしょう。
段落は複数に分けて見出しを作り、読みやすくなるように、工夫を凝らすとより読みやすくなります。
▶経験が多い場合:200~400文字程度
転職回数が多い、または職務経験が長い場合は、経験・スキル自体がアピール材料になるので、自己PRはそれほど長く書かなくても問題はないでしょう。
経験・スキルでは伝わらない、人柄や強み、仕事への姿勢を自己PRで伝えましょう。
Q. 短所を聞かれたらどう答えれば良いですか?
A.マイナス印象にならないように短所を伝えるには、「長所を言い換える」「対応策とセットで伝える」など、伝え方を工夫してみましょう。
例えば、短所が「優柔不断」だった場合は、言い換えると「相手の意見を尊重する」という長所にもなります。
短所を聞かれた場合は、「短所は『優柔不断』ですが、『相手の意見を尊重する』とも言えます。
判断が必要なシーンでは、メンバーの意見を聞くと同時にメリット・デメリットとリスクを洗い出し、総合的に判断するようにしています」などと、対応策を交えて答えましょう。
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