自己PRの例文とテンプレート|履歴書・職務経歴書・面接での書き方、伝え方

履歴書や職務経歴書の中には、自己PR欄を設けているものがあります。自己PRは面接で聞かれやすい質問のひとつでもあるため、事前に自己PRの書き方やアピールポイントの見つけ方を知っておくと良いでしょう。
職種・強み別の自己PRの例文サンプルと、4ステップで作成できる自己PRの書き方について解説します。
目次
【職種別】自己PR例文サンプル
営業や事務、企画など職種別の自己PR例文サンプルをご紹介します。
営業
学生時代より、行動力を意識し、多くの人に接する事を心掛けていました。 大学生時代は部活動の一環で、企業にスポンサーになってもらうよう営業をしていました。その頃から行動量と成果の自己目標を持って活動することを心掛けていました。 現職での約1年間は、既存顧客への提案に加え、1日の新規訪問件数の自己目標を持ち、少しでも多くのお客様に接することと新規開拓に積極的に取り組んでまいりました。 その結果、月間の新規件数は営業部で5位以内をキープし、賞も複数いただくことができました。さらに多くの経験を貴社で積み、自らの目標をさらに高く持てるようがんばる所存です。何卒よろしくお願いいたします。 |
事務
常日頃からチームワークを大切にしています。 営業事務のチームリーダーを任された際、メンバーの一人が産休・育休を取得し一時期、職場を離れることになりました。 休みに入るメンバーも、その分の業務をカバーするメンバーもお互いが気持ちよく、安心して引継ぎができるように、タスク管理の仕方を改善し、やるべき業務の可視化を徹底しました。 誰がどの業務をどこまで進めているのかが明確になったことで、協力しやすい雰囲気が生まれ、チームの業務効率を上げることができました。 |
企画
ハウスメーカーの企画として、傾聴を意識してご家族の暮らしに合った家づくりを提案してきました。 ライフスタイルの変化に伴う新シリーズの企画立案のため、営業同行を通じて普段の生活の様子を丁寧にヒアリングするようにしました。お客様自身が気づいていなかったニーズを引き出し、新シリーズでは従来のプランにはなかった間取りや機能を設けたことで、新たなニーズを拡大することができました。 新シリーズの初年度の成約数は年間XX件と過去実績と比べて好調で、社内表彰を受けることができました。 |
人事
粘り強さや巻き込み力が強みです。 人事として、部門採用の浸透に力を入れました。特にエンジニア採用に苦戦しており、業務内容やその魅力を詳細に伝えられるエンジニア自身が採用に携わらなければ、いい人材を引きつけられないと考えました。 当初、「採用は人事の仕事」と考えているメンバーも少なからずいましたが、採用に関する勉強会の実施や、採用を進めるにあたってのマニュアルの作成や周知、現場が採用に携わる大切さを粘り強く伝えることで、各部門に賛同者を増やしていくことができました。 その結果、1年後には部門との連携が当たり前になり、エンジニア採用数の目標達成につながりました。 |
経理
経理として、常に確認を怠らない真面目さが強みだと考えています。 経理部には、請求書や領収書、発注書などの内容に関して、各部署からさまざまな質問が寄せられます。 少しでも分からないところがあれば、曖昧な返答はせずに確認してから答えることを徹底しており、おかげで、「何をすべきか明確になった」「いつもわかりやすくて助かる」という声をもらっています。 |
カスタマーサポート
カスタマーサポートとして、お客様に誠実に向き合うことを大切にしてきました。 商品について厳しい指摘やお叱りの声をいただくこともありますが、わざわざご意見をいただけるということは、「商品をより良くしてほしい」という思いがあるからこそ。いただいたご意見によっては、社としてどのように改善したかを後日連絡することもありました。 誠実さを大切にした対応を続けた結果、当商品の大ファンとなり、何年も定期購入を続けてくださったお客様もいらっしゃいます。 |
編集
常に発想力や新しいアイデアを意識しています。 雑誌を読むことが好きで、小学生時代からファッション誌を愛読、眺めるだけでなく、独自の企画を考えるという別の楽しみ方をしていました。 子供のころから描いていた「編集として企画を作りたい」という夢をあきらめることができず、昨年の4月から、編集業務を学ぶために学校に通っています。通勤時間を使って読書をしたり、退社後に課題原稿作成に取り組んだりと、毎日5時間程度は勉強をしています。 編集の実務経験はありませんが、貴社が力を入れている「〇〇」に関する記事にすべて目を通し、自分でも企画のアイデアを練っています。何事も素直に吸収していけるよう、努力する気持ちを忘れずに頑張ります。 |
エンジニア
私の強みは提案力です。 常駐先の顧客の理解度に応じた開発の提案はもちろんのこと、仕様や運用に課題があるときは、積極的に改善提案を行うなど、こまめに接点を持つように努めています。その結果、顧客と良好な関係を築くことができ、開発がスムーズに進むようになりました。 現在担当しているプロジェクトは計画通りに進捗しており、「○○さんに先を見越した改善提案をしていただき助かった」とのお声をいただいております。これまでの開発経験や提案力を活かして、貴社のサービス向上に貢献したいと考えております。 |
【強み別】自己PR例文サンプル
強みをアピールする自己PR例文は、以下のリンクからご確認いただけます。
受かる自己PRの書き方
自己PRの重要性と具体的な構成、実際に自己PRを作るためのポイントをご紹介します。
自己PRが重要な理由
自己PRとは、「仕事へのこだわりや強み」をアピールする項目です。仕事で活躍するには、求められる経験・スキルを満たしているとともに、強みが発揮できるかどうかも重要な要素となります。
自分の強みが仕事で存分に発揮できれば、成果を出しやすくなり、周囲からの評価も高くなるでしょう。
その結果、成長実感を得られてモチベーション高く、長く活躍することが期待できます。
社風や仕事内容と強みとの相性は、入社後の活躍可能性や定着性に影響するため、企業の採用担当者は自己PRを通じてミスマッチがないかを確認しているのです。
自己PRの構成テンプレート
自己PRが上手くまとめられない場合は、「書き出し」「具体的なエピソード」「その成果」「締めの言葉」の4つで構成すると文章が作りやすくなます。
なお、「強みが分からない」という方は、リクナビNEXTの「グッドポイント診断」 を利用すると、無料で強みを診断することができます。

自己PRは4つのステップでまとめる
【ステップ1】強み・経験領域・こだわりなどで書き出す
文章の冒頭で、企業が求める強みや経験に関するキーワードを、わかりやすく伝えましょう。
「私の強みは、データに基づいた戦略立案力です」 「現職で10年間、対個人向けの営業として、豊富な商談スキルを身につけてきました」 |
【ステップ2】書き出しを裏付けるエピソードを入れる
書き出しで伝えた強みやスキル・経験を裏付けるエピソードを盛り込みましょう。採用担当者が人物像をイメージしやすくなります。
「マネージャーとして、成功事例の要因分析と共有をスピーディに進め、『このチームなら達成できる』という雰囲気を醸成しました」 「お客様の話にじっくり耳を傾け、顕在化されていないニーズを整理した上で、自分がどのように貢献できるかを提案しました」 |
【ステップ3】成果を入れる
アクションに対する成果を、数字・固有名詞を盛り込んで伝えます。
「社内で設定された目標を外したことはなく、入社2年目には全社の年間売上ランキングで5位を獲得しました」 「困ったことがあるとすぐにご相談をいただき、9割の顧客は保守契約を継続されています」 |
【ステップ4】締めの言葉でまとめる
自己PRの締めには、入社後に実現したいことを伝えます。
「入社後に長く活躍してくれそう」「事業成長に貢献してくれそう」と思ってもらえるようにまとめましょう。
「入社後は○○を磨きながら、即戦力として成果を出したいと考えております」 「これまでの○○の経験を活かして、貴社の成長に貢献したいと考えております」 |
NG例から学ぶ、より良い自己PR例文とは?
企業がより魅力を感じる自己PRを書くためには、NG例と改善方法も理解しておくと良いでしょう。
ここでは、よくあるNG例3つを解説します。
状況や成果が客観的に判断できない
事務職として、周りの困りごとを察知し、先回りして動くことに長けています。 社内では会議資料の作成や、営業資料づくりのノウハウの共有をいち早く進め、周りから「仕事が早い」と評されることも多いです。 部門横断のプロジェクトでは、リーダーとして勉強会の主催も提案しました。お客様対応を求められるシーンでは、相手の話すスピードやトーンに合わせたコミュニケーションを心がけ、信頼構築に努めています。 |
強みのアピールと、その後の具体的エピソードとの一貫性がなく、エピソードの種類もバラバラです。 結果的に、何を伝えたいのかわからない文章になっています。 |
自己PRのエピソードは1個、多くても2個までに絞り、わかりやすさを意識して具体的にまとめましょう。 また、「書類作成にかかる時間を○時間から○時間に短縮」「XX名が参加する勉強会を主催」など、状況や成果は数値で伝えると採用担当者がイメージしやすくなるでしょう。 |
エピソードが抽象的
私の強みは、主体性があるところです。前職では、コールセンター部門のチームリーダーとして周りに積極的に声をかけ、働きやすい職場づくりに貢献しました。 |
具体的なアクションや成果が読み取れず、実際に“貢献したかどうか”を客観的に測れません。 主体性とはどのような特性を示しているのかも曖昧です。 |
「コミュニケーション能力が高いです」「協調性があります」など、人によって解釈の異なる多義的な言葉を使った強みのアピールは、誰にでも言える“ありきたりな内容”と思われる可能性があるため、避けたほうが良いでしょう。 書き出しでアピールした強みを、どのような仕事で発揮したのか、根拠となる具体的なエピソードを入れて、説得力を高めましょう。 入社後にどのように活躍できるのか、採用担当者が具体的にイメージできるような情報を盛り込むことが大切です。 |
応募する仕事にマッチしていない
個人向け新規営業として半年で〇件の受注を上げ、社内で表彰されました。顧客接点を増やし商談の効率を上げるために、自ら商品の魅力を伝える冊子を作成して訪客後に一斉送付するなど工夫を重ねました。量をこなすことで、営業力を高めることができたと思っています。 |
応募企業の仕事内容が「1社のお客様に長期的にじっくり付き合いながら、関係を構築していく既存法人営業」であるのに対し、「短期間で多くの受注数を上げていく個人営業」の経験を伝えています。 採用担当者は「当社の営業スタイルに合わないのではないか」と懸念を持つ可能性があります。 |
自分の強みを具体的なエピソードとともに伝えられていても、企業がその強みを求めていなければ、アピールにはつながりません。 その企業のニーズ、仕事で求められる要素をしっかりとリサーチし、理解した上で自己PRの内容を組み立てましょう。ょう。 |
自己PRが思いつかない場合は

リクナビNEXTでは、無料で使える自己分析ツール「グッドポイント診断」をご用意しています。
診断結果は8,568通り。簡単な質問に答えていくだけで、強みを5つ明らかにすることができます。
自己PRが思いつかない場合は、診断ツールを活用して自分の強みとなるキーワードを探してみましょう。
自己PRについてよくある質問
Q. 自己PRには複数の強みを入れても良い?
A. 自己PRに複数の強みを入れても問題ありませんが、長文になると採用担当者の負担が増え、多すぎる強みは逆に印象に残らなくなってしまう可能性があります。自己PRに入れる強みは、1~2種類程度にしておくと良いでしょう。
読みやすくするために、複数の強みをアピールしたい場合は、見出しをつけるという方法もあります。
Q. 社会人経験が短く、アピールできることがありません
A. 社会人経験が短く、どうしても書くことが思い浮かばない場合は、学生時代にこだわっていた取り組みなどを入れるという方法もあります。
自己PRは人柄や仕事への姿勢を確認する項目なので、アルバイト経験を入れても良いでしょう。
Q. 履歴書と職務経歴書の自己PRは変えた方が良い?
A. 内容を変える必要はありませんが、履歴書のフォーマットはある程度決まっており、限られた文字数しか記入することができません。
そのため、履歴書には職務経歴書用に考えた自己PRを要約し、特にアピールしたい箇所を記入すると良いでしょう。
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