【ストイックさの自己PR例文】履歴書や職務経歴書、面接でのアピール方法とポイント

転職活動の自己PRでストイックさをアピールする方法を、職種別の例文や具体的な書き方、効果的にアピールするための注意点を交えて解説します。
自己PRは、転職活動で必要となる職務経歴書や、面接でも必ず聞かれる重要な項目です。ただ、いざ自己PRを考え始めてみると、「なかなか浮かばない…」と悩んでしまう方も多いようです。
4ステップで書けて、企業の採用担当者が好印象を抱けるようなコツも紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
目次
「ストイックさ」とは
「ストイックさ」とは、現状維持や平均的な水準に満足せずに、目標達成や課題解決に対してベストを尽くそうとしたり、困難があっても諦めずに粘り強く取り組んだりする姿勢のこと。
ストイックさがよりわかりやすく求められるのは、営業や販売職など、売上数字などの目標達成がミッションの職種でしょう。
しかしその他の職種でも、ストイックさは重要な力です。
例えばエンジニアやデザイナーなど、ものづくりやクリエイティブを行う職種は、プロダクトや作品の完成度を高める際にストイックさが必要になるでしょう。
事務職においても、ミスを極力せずに担当チームのサポートを高い品質レベルで徹底して行う際に有効です。
これまでの経験の中から、目標達成や課題解決に対して、平均的な水準に満足せずにベストを尽くした経験を洗い出し高い成果や実績につながったものや、社内外で高く評価されたものがあれば、転職の面接や職務経歴書などで「ストイックさ」としてアピールしてみましょう。
「ストイックさ」の自己PR作成のポイント(履歴書、職務経歴書、面接)
自己PR作成のポイントと、履歴書、職務経歴書、面接用に作成する方法をご説明します。
自己PRの作り方
自己PRは、まず「キャリアの棚卸し」を行い、これまでの経験・スキルや得意分野を明らかにすることから始めます。
次に応募先企業の人材ニーズを掴み、棚卸しした経験・スキルや得意分野からアピールできそうな強みをピックアップして言語化。
最後に自己PR文として、エピソードを交えて作成します。
「自分の強み」に活かせる3つの力
自己PRに盛り込む「自分の強み」を考える際、大きく次の3つに分けられます。
- 他人に関わる力(協調性やチームワーク、指導・育成力など)
- 自分に関わる力(責任感、行動力、計画性、粘り強さなど)
- 課題に対する力(論理的思考力、分析力、企画力など)
「ストイックさ」は自分に関わる力になります。
自己PRの作り方4ステップ
- キャリアの棚卸しをする
- 応募先企業のニーズを考える
- 自分の強みを言語化する
- 1~3で整理した情報を元に自己PR文にまとめる
履歴書、職務経歴書、面接用の「ストイックさ」の自己PR作成の流れとポイント
まず、職務経歴書用に200~400文字程度の自己PR文を作成しましょう。
履歴書はスペースが限られているので、職務経歴書用の自己PRのうち特に伝えたいことを中心に、100文字程度にまとめます。
面接の自己PRは職務経歴書用と同様になりますが、伝える時は表情や姿勢、話し方を意識しましょう。
また、自己PRに対して、「なぜそう感じたのか?」「苦労したポイントは?」など、さらに踏み込んだ質問が来る可能性があるため、付随する質問を想定しておくと万全です。
ストイックさを自己PRで伝える際の3つの注意点
ストイックさを自己PRで伝える際は、企業の採用担当者が好印象を抱けるように、以下の3つに注意しましょう。
<ストイックさを伝える際の注意点>
- ストイックさのレベルを具体的に伝える
- ストイックだと言える理由や背景を伝える
- ネガティブな印象にならないように他の強みも交える
1. ストイックさのレベルを具体的に伝える
自己PRを効果的に伝えるには、「1.仕事における信条」「2.それを裏付ける具体的な行動」「3.その結果として出た成果」で構成するのが基本です。
ストイックさをアピールする場合は、「平均的な水準に満足せずにベストを尽くして高い成果や実績につなげていること」をイメージできるPR文になっていると、より効果的です。
そのため、「2.それを裏付ける具体的な行動」には、課題や困難も具体的に盛り込んで、求められる水準を大きく超えて解決を図ったことを強調しましょう。
企業の採用担当者は、本人がストイックだと捉えていることが、どのようなレベル感か知りたいと考えています。
アピールする際には、具体的な数字や行動量などでストイックさの度合いがイメージできるようにしましょう。
2. ストイックだと言える理由や背景を伝える
「なぜその行動がストイックだと言えるのか」といった理由や背景も重要です。
例えば、「営業として新規顧客開拓のために、1日10件の顧客アプローチを30日間続けました」とアピールした場合、求職者が在籍した企業ではストイックと評価される行動であったとしても、応募企業から見たときに同じようにストイックだという評価を得られるかはわかりません。
その行動がストイックと言える根拠や、それが強みだと在籍企業で評価される理由や背景もあわせて伝えると、企業の採用担当者の納得度や理解度も上がるでしょう。
3. ネガティブな印象にならないように他の強みも交える
「ストイックさ」は、高いパフォーマンスを発揮する時に有効な力である反面、協調性が欠けてしまうと「真面目すぎる、融通が利かない、些細なことにこだわりすぎる」などのネガティブな印象を与えてしまう可能性もあります。
伝え方によっては「他者にも厳しく接して組織に馴染めないかもしれない」と思われる可能性もあるので、チームワークや他者への思いやりを大切にしている姿勢なども交えてみるとよいでしょう。
同様に、ストイックであったとしても、課題に対する思考力や分析力が欠けていると、「思い込みだけで不必要な努力を続けて非効率だ」と思われてしまう可能性もあります。
分析力や論理的思考力があることもエピソードに交えて、ストイックさだけではなくバランスよく能力をアピールするとよいでしょう。
【職種別】「ストイックさ」の自己PR例文
「ストイックさ」をアピールする方法として、営業職、エンジニア職、事務職の3つ職種別に自己PRの例文をご紹介します。
営業職の自己PR例文
私の強みは、最後まで諦めないストイックさです。
例えば昨期末は、営業日が残り1週間しかない中でチームの売上目標達成率85%と、達成の見通しがつかない時期がありました。誰もが諦めモードだったのですが、不足数字を明確にして個々人の取り組みを詳細化してメンバー全員が協力すれば達成できない数字ではないと判断して、周囲に働きかけたことがあります。
具体的にはマネジャーに相談し、その期間は例外的に毎日朝・夕に10分間の短いチームミーティングを主催し、チーム状況とそれに応じた個々人の目標設定と具体的な取り組みを常に最新化して共有し、全員で最後まで諦めない体制を維持し続けました。最初は乗り気ではないメンバーもいましたが、個々のやるべきことを明確化して互いに鼓舞しあう状態を続けたことが、1日1日の売上向上に着実に繋がり、結果的に年間予算を103%で達成することができました。
この経験を活かして、何事も「無理だ」と諦めずに最後までやりぬくストイックさで、御社でも組織貢献をしていきたいと考えています。
エンジニア職の自己PR例文
最新の技術や技術の深掘りをするストイックな探究心が、私の強みです。
現職では、若手や未経験者が多いチームのリーダーを務めています。就任した直後のチームメンバーは、日々の担当業務で手一杯でスキルアップの実感がなくモチベーションダウンした状態でした。
現状の打破には、エンジニアとして最新の技術知見を得て、深掘りして使えるようになる経験がメンバーに必要だと考えたのですが、実際にはそういった機会が非常に少ないことに危機感を抱きました。
そこで、自分の強みでもあり楽しみながら取り組める技術の勉強結果をチームに展開することにしました。より質が高く実務に活かせる技術を習得するために、自身も社外の勉強会に週1回は参加し、当時は得意ではなかった英語も勉強し直して海外論文を購読し、そこで得た知識を月1回社内勉強会として還元するようにしました。
現在、この社内勉強会は開催から2年が経ち、開催頻度も月2回に増やしています。危惧していたメンバーの状態は、それぞれが積極的に新しい技術をプロダクトに取り込むようになって生産性が向上心し、チームの雰囲気も良くなっています。
御社に入社した後も、物事を探求するストイックさを活かし、周囲に良い意味での刺激を与えて組織力を向上させていきたいと思います。
事務職の自己PR例文
仕事のミッションに確実に応える、という強い使命感を持ったストイックさが強みです。
現職で、事業拡大と人員不足により、営業事務チームの業務ミスが多発したことがあります。その時は営業や経理などから苦情が多数寄せられる状況がとても心苦しく、上司に掛け合って営業事務チームの役割についてのチーム内で認識を共有しなおして、現状に合わせた業務フローの再構築を任せてもらいました。
ミスをすることは社内だけではなく、社外の顧客や取引先にも迷惑をかけ、会社の業績やブランドにも影響することだと私は考えています。そこで、営業事務が担当すべき必須業務とそれ以外の仕分けを行い、他部門とも交渉をして必須ではない業務を減らして負荷を軽減させ、その分サポート品質が上がるように業務フローとマニュアルを策定し直しました。
その結果、営業事務起因の業務ミスが3ヶ月で約30%削減され、社内からも「すごく仕事がやりやすくなった」と感謝されるようになりました。
自身が仕事で果たすべきことはなにか、そのために何ができるのかをストイックに考えて行動し続けることで、今後も仕事の質を高めて組織に貢献したいです。
その他の自己PR例を見たい場合
自己PRがなかなかうまくまとまらない時は、他のケースの自己PRも参考にしてみてください。
あなたのキャリアに合った自己PR例が見つかるかもしれません。
【自分に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
やり抜く力 | 忍耐力 |
継続力 | 粘り強さ |
実行力 | 活動意欲 |
集中力 | ストレス耐性 |
主体性 | 挑戦心・チャレンジ精神 |
改善・成長意欲 | 前向き思考 |
学ぶ姿勢 | 度胸がある・本番に強い |
感情をコントロールする力 | タフさ(精神力) |
使命感・責任感 | 目標指向性・達成意欲 |
パッション(情熱) | 探究心 |
好奇心 | 変化対応力・柔軟性 |
行動力 | 積極性 |
【他人に関わる強み】自己PR例文サンプル集 | |
親しみやすさ | 気配り・ホスピタリティ |
素直さ | 誠実さ |
真面目さ | 約束を守る |
協調性・チームワーク力 | 指導・育成力 |
働きかける力(巻き込み力) | わかりやすく伝える力 |
傾聴力 | プレゼンテーション力 |
調整・交渉力 | コミュニケーション力 |
リーダーシップ | |
【課題に対する強み】自己PR例文サンプル集 | |
論理的思考力 | 課題発見力 |
企画力 | 計画力 |
想像力 | 提案力 |
分析力 | 広い視点で捉える力 |
正確性 | スピード |
診断ツールを使ってみる
どうしても思いつかない場合は、診断ツールを使ってみるという方法もあります。
リクナビNEXTでは、無料で使える自己分析ツール「グッドポイント診断」をご用意しています。簡単な質問に答えていくだけで、強みを5つ明らかにすることができます。診断結果は8,568通り。診断ツールを活用して、自分の強みとなるキーワードを探してみましょう。
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