転職時の筆記試験ってどんな内容?対策は?
転職活動の選考でも「筆記試験」を行う企業があります。
中途採用の場合、これまで培ってきたスキルと企業が求めるスキルとのマッチングを見ることが多く、すべての企業が筆記試験の結果だけで合否を判断しているわけではありません。とはいえ、最低限の準備をしておくにこしたことはないでしょう。
今回は中途採用における筆記試験の目的・内容・準備方法などについて、リクルートキャリアが行ったアンケートを交えながらキャリアアドバイザーに解説してもらいました。
※アンケート【調査概要】2019年7月5日~7月6日 株式会社ジャストシステム「あなた自身に関するアンケート」 調査対象:転職経験がある会社員・公務員20~50代の男女334名
中途採用での筆記試験の内容とは
転職経験者334人に聞いたアンケート調査によると、約70%の人が「これまで転職の選考で筆記試験をうけたことがある」と答えています。
■これまでの転職の選考で筆記試験を受けたことがありますか?(n=334)
新卒採用で行われる筆記試験と違い、中途採用ではどんな筆記試験が行われるのでしょうか。
企業が筆記試験を行う目的や、種類についてみてみましょう。
企業が筆記試験を行う目的
企業が筆記試験を実施する主な目的は、面接では測りにくい「基礎能力」を判断するためです。中途採用の場合は即戦力を求められることが多いので、職種によっては実務に関わる試験を行うケースもあります。
筆記試験の採用可否の重要度
筆記試験の結果が採用にどの程度影響するかどうかは、企業によって異なります。筆記試験を重要視する企業は、合格基準を満たないと不採用になることもありますが、スキルのマッチングを重要視する場合は、筆記試験と面接の両方の結果を総合的に判断することが多いでしょう。
筆記試験の種類、内容は?
筆記試験の主な種類としては、適性などをみる「能力・性格検査」、国語・計算・時事問題のような基礎知識をみる「一般常識」試験、経験に伴う実務スキルをみる「論作文・専門領域」試験などがあります。
アンケートでは、これまで転職活動で筆記試験を受けたことがある人にその内容を聞いたところ、一般常識の試験を受けたことがある人が約7割、能力検査、性格検査を受けたことがある人は半数以上という結果でした。
■筆記試験の内容は?(n=234)
筆記試験の内容は企業や職種によって異なり、その内容は非公開としている企業が大多数です。
筆記試験の傾向は、人事や採用担当者に直接聞いたり、口コミサイトを参考程度に見たりするほか、転職エージェントを利用していればキャリアアドバイザーから過去の傾向を教えてもらえることもあります。
筆記試験の準備・対策方法
これまでの転職活動において、7割の人が筆記試験の準備・対策をしたことがあると答えています。
志望する企業の筆記試験の傾向が分かったら、どんな準備や対策をすればよいのか、それぞれの内容に応じてみてみましょう。
■筆記試験の準備・対策をしたことがありますか?(n=234)
能力・性格検査
「SPI」や「クレペリン検査」などに代表される適性検査のうち、能力検査は「出てきた問題を正しく理解して処理する」ことが求められます。落ち着いて試験を受けるため、受検方法や入力形式をしっかりと確認しておきましょう。
能力検査を久しぶりに受検する場合は、問題の解き方自体を忘れてしまっていることもあるので「問題を解く感覚」を取り戻しておくとよいでしょう。
また性格検査に関しては、偽りの回答をしても面接で矛盾が生じることになるため、正直に回答しましょう。
転職時の適性検査「SPI」の目的と内容は?
一般常識
一般常識の試験は基本的な学力、時事問題を含む問題が出されることが多いので、高校までの基本的な問題を復習することや、日ごろからニュースについて自分なりの考えを深めておくなど関心を高めておくとよいでしょう。
アンケートでは、中途採用の筆記試験の準備・対策として「一般常識の参考書・問題集を購入し、例題を解いた」「漢字の勉強をした」「日経新聞を読んで時事ニュースを把握」「転職先の市場動向を調査」といった意見が多くみられました。
論文・専門領域試験
論文は企業や業種によって異なりますが、「入社後の抱負」「業界ニュースに関する意見」などテーマは様々です。また専門知識を要する業種の場合、専門スキルに関する試験が実施されることがあります。
これらの準備・対策としてアンケートでは「仮テーマで論文を書いてみた」、「事前にどんなことを聞かれるか想定し、考えをまとめておいた」「専門用語の復習」「過去問題をチェックした」「あらかじめ渡された資料を徹底的に読み込んだ」などの意見が見られました。
注意すること
筆記試験当日は落ち着いて本来の力を発揮するために、事前に準備・対策できることは行っておくと安心でしょう。
また、基本的なことですが、試験日や課題の締め切り日など企業から指定された期日が守れないと、入社後のビジネスシーンにおいても約束ごとを疎かにする印象をもたれることもあります。期日はしっかりと確認しておきましょう。
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