転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/07/26 UPDATE 毎週水・金曜更新!

第二新卒とは?第二新卒に求められるものと転職するときのポイント

スーツを着た男性の写真転職市場で「第二新卒」という言葉を目にする機会は少なくありません。

そもそも第二新卒とはどの層を指すのか。そして、第二新卒が転職をする際はどんなことに気をつけるとよいのか…。

組織人事コンサルタントの粟野友樹さんに聞きました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

第二新卒とは?いつまで第二新卒と呼べるのか?

第二新卒の定義は明確には定められていないものの、一般的には新卒入社して勤続3年未満の求職者を指します。4年制大学卒業者を想定すると、25歳くらいまでとなります。

第二新卒は社会人経験のない新卒とは異なり、短期間でも社会人経験を積んでいる若手であり、一定の職務スキル・経験を積んだ即戦力人材とはいえないまでも、基本的なビジネススキルを習得しているポテンシャル層だといえるでしょう。

また、大学卒業後に社会人経験がない(就職をしていない)場合は、第二新卒ではなく「既卒」ということが多いです。

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第二新卒の転職市場におけるニーズ

新卒入社の場合は、内定者研修から始まり、新人研修や配属決定前の現場研修、OJTなど、社会人としての基本スキルを学ぶ機会が提供されるところも多くあります。

一方、第二新卒は、ビジネスパーソンとしての土台ができあがった状態での若手人材の受け入れと考えられているため、基本的なビジネスマナーを身につけた若手として企業からも期待されています。

厚生労働省発表の「新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)」を見ると、新規大卒就職者の約3割が就職後3年以内に離職していることがわかります。

▼参考:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00001.html」

さらに少子高齢化により生産年齢人口は減少し、企業側の若手人材採用ニーズは今後も続いていくとの見方もあるので、第二新卒の転職に関しては、「社会人経験が少ないから不利になるのでは…」と過度に心配するのではなく、短期間であっても現職で身につけたスキル・経験をアピールしていくことが大切です。

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第二新卒の転職を成功させるためのポイント

では、第二新卒の転職を始めるにあたり、どんな点に注意して準備を進めていけばいいのでしょう。

転職理由はポジティブな表現で伝える

転職活動において大切なことは、企業側に自分を採用するメリットを感じてもらうことです。

「この人を採用したら、ゆくゆくは戦力となって事業成長に貢献してくれるだろう」「この人が入ったら、既存社員へのいい刺激になるだろう」と、採用側に思ってもらえるかが重要なので、選考では、そのための情報提供を心がける必要があります。

そこで、転職理由を伝えるときはできるだけポジティブな表現を使いましょう。

例えば、「現職(前職)では〇〇のスキルを身につけたかったが、自分の努力不足もあり実現できなかった。

だからこそ、次のフィールドでは諦めずにチャレンジしてスキルを身につけたい」「現職(前職)でこんな経験をして、こんな職種の人に出会ったからこそ、新たに挑戦したい仕事が見つかった」など、次のキャリアへの意欲につなげていきましょう。

現職(前職)の不満や愚痴を伝えても、企業にとって採用する理由にはつながりませんし、逆に「また同じように不満を感じて、すぐに辞めてしまうだろう」というネガティブな印象を残してしまいます。

転職理由の伝え方については以下の動画を参考にしてみてください。

反省点・改善点を認識して志望動機につなげる

第二新卒に関しては、「就職活動での自己分析が甘く、風土の合わない会社に入ってしまった」「就職活動で企業分析をきちんとしなかったため、自分に向かない〇〇職についてしまった」「新卒で〇〇業界に行きたかったが、落ちてしまったから再チャレンジしたい」など、就活の反省点などが転職の志望動機につながっているケースも少なくないでしょう。

ただ、「合わなかった」「向いていなかった」だけでは、企業側に「現状を打開しようと努力する姿勢が足りないのではないか」という懸念を抱かせてしまうかもしれません。

そこで、以下のように自分の至らなかった点や改善すべき点をきちんと伝えた上で、志望動機につなげることが大切です。

例:
「就職活動では、具体的な仕事内容を理解しないまま入社を決めてしまいました。

入社後、〇〇の資格に挑戦するなど自分なりに努力しましたが、なかなか思うような力を発揮できませんでした。そこで、改めて自己分析を深め、私には○○の社風や働き方が合っていると考え、転職を決めました。

御社では、現職で身につけた〇〇のスキルを活かし、お客様の課題解決に貢献したいです」

上記では自分の足りない部分を謙虚に認識して行動に移している事実が伝わり、「次の環境では活躍するだろう」という可能性さえ感じさせます。

第二新卒の転職は、20代後半~30代前半などの中堅層の転職者に比べて、スキル・経験面でアピールできることが少なくなりがちです。だからこそ、これまでの行動実績と入社後の意欲を伝える姿勢が大事になるでしょう。

自己分析や企業研究を深め、接点のあるスキルをアピール

第二新卒は、1~3年と短い社会人経験とはいえ、現職(前職)で得た自分なりの経験・スキルがあるはずです。

仮に顕著な業績を残せていなかったとしても、普段の仕事で心がけていたことをエピソードとしてアピールするだけでも印象アップにつながるでしょう。

また、自分の強みの言語化と同時に、企業研究も重要です。

自分の強みが、転職先の企業で具体的にどう活きるのかを考えたり、求人情報や企業ホームページの社員インタビューを読んだり、キャリアアドバイザーに相談したりしながら、自分と企業との接点を探りましょう。

選択肢を持つために比較検討し、幅広く応募する

転職したい業界・企業が絞られていたとしても、入社後の納得感を高めるために、比較検討のプロセスを経ることは大切です。

応募前の自己分析や企業研究も大事ですが、実際に選考の中で面接担当者と話して見えてくることもたくさんあります。

質疑応答を重ねたり、複数の企業を比較したりすることで、「A社がいいと思っていたけれど、仕事の進め方が合わないかもしれないな」「B社は思ったよりも一人ひとりへの裁量権が大きい。C社の方が自分で考える力が身につくかもしれない」などと、それぞれの良いところ・引っかかるところを自分の優先順位と照らし合わせて検討することができます。

何より、「きちんとほかの企業も見た上でこの職場を選んだ」という思いが納得感や入社後の支えにもなるため、選択肢をより多く持つためにも幅広く応募してみることをおすすめします。

第二新卒の転職に関するQ&A

第二新卒の転職に向けて、気になるポイントをQ&Aで考えていきましょう。

Q:第二新卒の転職は不利になる?

A:社会人スキルのある若手採用ニーズは高いので、自分の経験・スキルをきちんとアピールできれば、不利になることはありません。

ただ、定着性懸念を抱かれる可能性はありますので、転職理由や自己PR、志望動機では、それらの懸念を払しょくするために、「次のキャリアではこんなことを実現したい」と長期就業への意欲を伝えることは大切です。

Q:企業が第二新卒に期待するものは?

A:基礎学力や仕事に対する価値観や柔軟な姿勢、業種・職種に関係なく応用できるポータブルスキルなどが期待されるでしょう。

同時に、第二新卒はポテンシャル層とはいえ、一定程度は業種・職種の知見を求められるケースも少なくないので、現職でどんな仕事を任されてきたのか、それによってどんなスキルを身につけたのかをしっかりとアピールしましょう。

Q:求人に「第二新卒歓迎」と記載されている場合は有利になる?

A:若手ポテンシャル層を積極的に採用している傾向もあり、有利になる可能性はあります。ただ、「歓迎」ということは、ほかの即戦力層も含めて幅広く募集しているとも考えられるので、どんな仕事でも活用できるポータブルスキルを強みとして具体的にアピールするなどの工夫は大切です。

Q:自己PRで特にアピールできるスキルがない場合はどうすればいい?

A:現職(前職)での職務経験が短くて、何も実績を残していないと不安に思う人もいるかもしれませんが、アピールするスキルは些細なことでも大丈夫です。

例えば、「商談に向けた資料作成を任された際、お客様が何気なく話した現場課題を思い出し、解決につながるような導入事例を入れた」などの小さなエピソードでも、ニーズを探り先回りして動く対応力としてアピールできるでしょう。

Q:第二新卒が異業界・異職種に挑戦する際に気をつけたいことは?

A:第二新卒はスキル・経験よりもポテンシャルを見られるケースが多いです。そのため、未経験でも「自分にはその仕事に求められる要素がある」とアピールすることが大事です。

例えば、営業職から、異業種・異職種のコンサルタントにチャレンジしたいときは、「お客様への提案の際、過去の商談内容をすべてリサーチし、お客様のニーズを分析した上で資料を作成しました」と伝えられると、営業で培った力を活かして、コンサルタントとして活躍できそうな期待感を抱かせることができるかもしれません。

転職活動では、挑戦したい職種が具体的にどのような業務内容で、どんな力が求められるかを調べた上で、自分の強みとの接点を探る準備が必要です。

まとめ

第二新卒の転職であっても、自己分析や企業研究から志望動機につなげていくのは、通常の転職活動と同じです。「なぜその業界・企業なのか」、「なぜその仕事内容が良いのか」など、業界や企業、仕事内容の順に考え方を整理し、入社後に実現したいことをまとめましょう。

記事作成日:2020年3月12日 WRITER:田中瑠子 EDIT:リクナビNEXT編集部
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