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転職エージェントを表彰する 「グッドエージェント賞2016」イベントレポート

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転職エージェントの規模や転職紹介人数などといった実績ではなく、「どれだけ真剣に、転職者や採用企業のことを考えて、転職エージェントとしての仕事をしたか」という質的な面を評価し、授与される賞「グッドエージェント賞」。

去る11月10日、97件ものエントリーの中から事前審査で選ばれた5名の金賞受賞者を表彰し、さらにその中から大賞を決めるイベント「グッドエージェント賞2016」が開催された。当日は、転職エージェントや企業の人事担当者など325名ものオーディエンスが集まり、注目度の高さがうかがえた。

金賞受賞者のプレゼンテーションを経て、大賞を決定

「グッドエージェント賞 2016」では、金賞受賞者5名がそれぞれの受賞案件についてプレゼンテーションを実施。その内容を5名の審査員とオーディエンスが評価し、大賞およびオーディエンス賞が決められる。

開会あいさつに続いて行われた、リクルートワークス研究所・労働政策センター長の中村天江による基調講演「『超』人材不足時代の戦略的採用論」の後、金賞プレゼンテーションがスタートした。

053_グッドエージェント賞 2016_16.11.10基調講演「『超』人材不足時代の戦略的採用論」

金賞プレゼンテーションのトップバッターは、株式会社アールストーンの小須賀陶子氏。同氏は、事業継続が困難となった企業で取締役を務めていた男性に対し、「事業を丸ごと移管できる先を紹介する」という、人材紹介領域を大きく超えたミッションに挑戦。「絶対に継続したいサービスを抱えた求職者」と、「売り上げの柱となる新規事業を創出できる人材を求める企業」とのマッチングを実現した。080_グッドエージェント賞 2016_16.11.10
2番手は、株式会社R4CAREERの金子玄氏。同社が地盤とする東海地区は、「外食・サービス企業は東証一部上場企業でも採用に苦戦する」というエリア。新店オープンを控えて正社員採用が急務だった外食サービス企業もその例に漏れず、人材配置のめどが立たずにいた。その中、就業ブランクがあり、「働く理由はお金」という27歳求職者のポテンシャルに注目。面談を通して、「働く意義」や「内なる熱意」に気付いてもらい、「この企業で働きたい」という意欲を高めることに成功。その思いが企業にも伝わり、採用が実現した。114_グッドエージェント賞 2016_16.11.10_resize
3番手は、株式会社プロフェッショナルバンクの近藤主規氏。クライアントは、海外展開や組織力強化を推進するための「右腕」を探していたものの、採用難が続いていた中小企業の3代目女性社長。「大手コンサル出身で、英語力はネイティブ、年齢関係なくマネジメントできる取締役候補を、年収550~650万円で採用したい」というあまりに厳しい条件だったが、「社長の思いを叶えたい」という一心で、二人三脚で採用活動に尽力。その結果、大手コンサル、上場企業への勤務経験があり、事業企画や海外に携わることを希望する、27歳ハイスペック人材とのマッチングに成功した。

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4番手は、株式会社Youth Planetの堀田誠人氏。2年前に「いつか海外で働きたい」という当時23歳の女性に出会い、キャリアプランを設計してそれに沿った求人を紹介。その後も夢に向かって走り続ける彼女に寄り添っていた。そして先ごろ、シンガポールにベンチャー企業を立ち上げるために、営業力のある立ち上げメンバーを求めていた社長と出会い、「彼女ならばピッタリ」と両者をつなげ、見事マッチングに成功。同社は現在、現地で「飛ぶ鳥を落とす勢い」で成長しているという。167_グッドエージェント賞 2016_16.11.10
最後は、株式会社ワークポートの高田静夫氏と辻健斗氏。第一線で働きたい、現場で手を動かしたいと願う58歳エンジニアと出会うが、紹介企業はすべてNG。「思いを叶えたい、あきらめたくない」と奔走し、「現場を理解してマネジメントできる人がいない」と悩む企業に推薦、経験・スキルの豊富さ、強い熱意が評価され、見事採用された。192_グッドエージェント賞 2016_16.11.10_resize

「求職者の夢に寄り添い、2年間伴走し続けた」Youth Planetが大賞を受賞

全てのプレゼンテーション終了後、投票および審査を経て、いよいよ結果発表。最もオーディエンスの支持を集めた「オーディエンス賞」は、株式会社プロフェッショナルバンクの近藤主規氏が受賞。そして「大賞」は、株式会社Youth Planetの堀田誠人氏が受賞した。

5名のプレゼンテーション内容に対する審査員からの講評があり、イベントは盛況裏に終了した。講評内容は以下のとおり(講評順に紹介)。

●リクルートワークス研究所 労働政策センター長 中村天江300_グッドエージェント賞 2016_16.11.10_resize

株式会社アールストーンの小須賀氏の事例は、非常にイノベーティブだと感じた。まず、個人とジョブを1対1でマッチングするのではなく、新規事業そのものを期待している企業に対し、事業ごと移管するという従来の採用支援とはスケールが違う案件である点。加えて、1人ではなくチームごとの採用につなげたという点において素晴らしく、従来の採用支援の枠を大きく踏み越えて、新しい形を提示してくださった。

採用を取り巻く環境が変化していく中で、新しい採用の形を私たち自身がたくさん生み出さねばならない局面にあるが、まさにその流れを切り開いてくれた。社内での協業や、クライアントとの関係性、そして迷いを抱いた求職者に対する踏み込み方など、細部にわたって素晴らしい事例だと思う」

●日本大学 総合科学研究所准教授 安藤至大氏305_グッドエージェント賞 2016_16.11.10_resize

株式会社R4CAREERの金子氏は、就業経験の浅い27歳男性に対し、仕事への向き合い方を示し、丁寧な面接指導を行うなどして、東証一部上場の成長企業への就職を実現された。日本においては、いい仕事を得られず困っている人が若者に限らずたくさん存在している。就職氷河期の第一世代は、40半ばに突入している。この人たちが活躍できる仕事に就けるよう支援することは、これからの日本にとって非常に重要だと感じている。

このアワードの審査基準として、『踏み込み度』『協働性』『新規性』の3つが挙げられているが、もう1つ加えるならば、『再現可能性』だと思っている。いくら素晴らしい取り組みであっても、その手法が属人的であり、その人にしかできないものだったり、金銭的に見返りを得られないものだったりしたら、ほかの転職エージェントの参考にはならない。金子氏の取り組みは、利益を得られるかどうかという観点ではもしかしたら難しいのかもしれないが、社会的にとても意義のあることだと感じた。就職困難者の支援に関しては、行政のサポートがまだまだ不十分。いかにしてペイできる事業にするかは、政策を作っていく側の我々の課題でもある」

●カゴメ株式会社 執行役員ダイバーシティ推進室長 曽根智子氏308_グッドエージェント賞 2016_16.11.10_resize

株式会社ワークポートの高田氏、辻氏は、58歳の転職を成功させるという非常に難易度の高い案件に挑み、見事成功された。そのチャレンジにまずは拍手を送りたい。2人が示したものは、人材紹介サービスという仕事の今後の社会的存在価値や、期待される役割を示した事例だと思っている。

人生は長いもの。今後、高齢者の転職ニーズはさらに増えていく可能性が高い。長きにわたって求職者のキャリアを考えた時に、どんなスキルが必要なのかを検討したり、マインド面でのサポートができるよう、人材紹介のプロはハイレベルなカウンセリング力やアドバイス力を身につける必要があると感じた」

●株式会社アカツキ 共同創業者 取締役COO 香田哲朗氏314_グッドエージェント賞 2016_16.11.10_resize

「当社は設立6年のベンチャー。まさに日々、転職エージェントの方々にコミュニケーションをお願いしたり、いい求職者をご紹介いただいたりしている。

株式会社プロフェッショナルバンクの近藤氏の案件が素晴らしいと思ったポイントは2つ。1つは、就任したばかりの経営者を応援したいというモチベーション。「中小企業が世界に名だたる企業になれるよう応援していきたい」という姿勢にロマンを感じた。もう1つは、実行力と粘り強さ。手持ちの案件で済ますことなく、新たに80名以上の求職者に会い、インタビューし続けたというところがすごい。これからもその姿勢を継続し、すばらしい成長企業を生み出していってほしい。そして、当社にもぜひ素晴らしい人を紹介してほしいと願っている」

●株式会社スマイルズ 経営企画本部本部長 田原研児氏318_グッドエージェント賞 2016_16.11.10_resize

株式会社Youth Planetの堀田氏の事例が大賞に選ばれたポイントは、もちろん審査基準である『踏み込み度』『協働性』『新規性』の3つが挙げられるが、それ以上に求職者一人ひとりがイキイキと働く社会を実現しようという、『事業目的』が評価されたのだと思う。転職エージェントとしてのマッチング業務から一歩踏み込み、事業会社の成長創出や、求職者の夢の実現に取り組んで、結果を出せたという点が大きなポイントだと感じた。

長いスパンで求職者に寄り添い続けるというスタンスは、すぐに結果が出るものではないし、ビジネスモデルとしては難易度が高いかもしれないが、『次もまたお願いしたい』というリピートや、口コミでの紹介につながるという見本になる、素晴らしい事例だと思う」

大賞受賞者コメント――Youth Planet堀田氏

最後に、株式会社Youth Planet堀田氏の喜びの声をご紹介したい。

「このような賞をいただき、とても光栄です。ただ、目先の利益を追っていないというのが正直なところです。

私はもともと銀行に勤めていて、そこから1回転職エージェントを利用して転職した経験があるのですが、『なぜエージェントの方は、転職するまでは面倒を見てくれたのに、その後は一切連絡をくれなくなるんだろう』と思っていました。人と人がつながっている仕事なのに、非常にもったいないと感じます。

企業とも求職者とも、転職決定までに“濃い数カ月”をともに過ごしたのだから、その後も一緒に成長していければいい…そんな思いだけでやっています。その姿勢が評価されたのであれば、とても嬉しいですね」357_グッドエージェント賞 2016_16.11.10_resize