転職エージェントを表彰する”グッドエージェント賞”とは
”グッドエージェント賞”とは
日本には現在、約18,000の転職エージェント(有料職業紹介事業所)がある(厚生労働省「職業紹介事業報告書」(平成26年度報告))。転職しようとしている人にとって、「どの転職エージェントが自分に合っているのか」は、難しい選択だろう。
そんなときに参考になるのが、第三者が評価している「賞」や「ランキング」。
今回紹介する「グッドエージェント賞」は、単に転職紹介人数といった数値で把握できる実績ではなく、「どれだけ真剣に、転職者や採用企業のことを考えて、転職エージェントとしての仕事をしたか」という質的な評価基準を元に、有識者による審査で選ばれるため、特に「転職エージェントの質」にこだわりたい人にとっては参考になる賞といえるだろう。
「求職者・企業への踏み込み度」「協働性」「新規性」
グッドエージェント賞の評価基準は、「求職者・企業への踏み込み度」「協働性」「新規性」の3つ。
これらは、将来どれだけAIやコンピュータが進化して、求職者と企業のマッチングの精度が上がったとしても、機械にはできない、「ヒト」だからできる介在価値を評価する指標だ。
踏み込み度
「踏み込み度」の項目では、高いプロ意識に基づき、求職者や企業に対し、感動を与えるようなサービス提供を行っているかどうかが評価される。
例えば、2016年に大賞を受賞した、株式会社Youth Planetの堀田氏は、ある女性の「夢(=海外で活躍するキャリアウーマンになりたい!)」を一緒に見つけ、その実現のために、なんと2年間も伴走した。
また、2016年に金賞を受賞した、株式会社R4CAREERの金子氏は、正社員としての経験がなかった27歳男性に、「働く意味」を気づかせ、東証一部上場企業への正社員就業を支援した。
企業への踏み込みをした事例としては、2016年に金賞・オーディエンス賞を受賞した、株式会社プロフェッショナルバンクの近藤氏。中小企業から「社長の右腕になる人材がほしい」という依頼を受け、企業にも覚悟を迫り、「本気の採用」を支援した。
協働性
「協働性」の項目では、自分一人の力ではなく、社内外の力をうまく使い、協働することで成果を最大化したかが評価される。
この項目は、2016年のグッドエージェント賞からの新設項目だ。”匠”的なすごい力を持った転職エージェントが一人で頑張ることに加えて、社内外の力をうまく借りながら、求職者と企業にとって最も幸せな引き合わせをすることができたか、という点を評価する。
例えば、2016年に金賞を受賞した、株式会社ワークポートの高田氏・辻氏。58歳で初めての転職を決意したITエンジニアの男性を支援するため、求職者担当の高田氏と求人企業担当の辻氏が密に連携することにより、見事男性の希望であった「現場で活躍したい」という願いを叶える企業への転職を成功させた。
新規性
「新規性」の項目では、今までにない視点で課題を捉えたり、新しい方法を用いて課題の解決につなげたりしているかが評価される。人材紹介業界全体の継続的な発展のために、常に新しい視点や方法を生み出すことが重要だからだ。
例えば、2016年に金賞を受賞した、株式会社アールストーンの小須賀氏は、「事業をまるごと移管したい」という男性の願いを真摯に聞き、新規事業の創出を目指していた企業とのマッチングに成功した。
前回までの受賞者
グッドエージェント賞は、2011年から2015年まで「Most Valuable Agent Award」という名称で開催していた。
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