転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/04/26 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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正社員から派遣社員に転職しようか迷っています【転職相談室】

PCを使用する女性ライフイベントの発生によって、働き方を見直すきっかけになることもあります。

正社員で経理職を続けてきたNさんの相談は、「結婚を機に雇用形態を見直したい」というもの。

組織人事コンサルタントの粟野友樹さんが、その悩みにお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

結婚後は週4勤務で働きたいので、正社員から派遣に転職しようか迷っています。(Nさん/経理/40歳/女性)

相談者
相談者
■相談内容
現職は、大手メーカー子会社での経理担当です。28歳のときに派遣社員として入ったのちに正社員登用され、そのまま10年以上勤務しています。
キャリアとしては長いのですが、ベテラン層になった今も下にメンバーがつくこともなく、業務量の多さや責任の大きさに、毎日へとへとになっています。
結婚を機に、「平日は遅くまで働いて家で何もできない」という生活が続くことに不安を抱くようになりました。
夫婦の時間も大事にしたくて、私には週4勤務くらいがちょうどいいなと思っています。
業務範囲が限定された派遣社員なら、週4勤務もできますし、雇用形態を変えて転職しようか迷っています。

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まずは上司に業務調整してもらえないかどうかを打診してみては

アドバイザー
毎日お忙しく働かれている様子が伝わってきます。
これまで派遣社員と正社員、両方を経験しているからこそ、働き方の違いも理解した上でのご相談なのだと思います。
ただ、これから派遣社員を選択した場合、また正社員に戻ることは難しいのが現実です。
Nさんが求める働き方は、本当に“正社員”という雇用形態だからできないのか、きちんと整理しておく必要があります。

相談者
経理という仕事柄、社内のいろんな部署から問い合わせが舞い込んでくるんです。
対応しているうちに自分のやるべき仕事が終わらない…ということも多くて。
派遣社員だった頃は、決まった時間に帰れるし、自分が責任を負わなくていいという点で、その方が効率的に働けると思ってしまいます。

アドバイザー
なるほど。
Nさんに業務が集中しすぎている懸念もあるので、まずは上司に現状を相談してみてはいかがでしょうか。
会社としても、Nさんに頼っている部分が多いのでは。
「この働き方では続けられない」という正直な思いとともに、業務負荷がどれくらいなのかを説明すれば、業務量を調整してもらえたり、下にメンバーをつけてくれたりと、何らかの対応を考えてくれるかもしれません。

相談者
そうですね。
これまで「正社員登用されたのだから」と期待に応えようと突っ走ってきて、相談して状況を変えてもらおうという視点が欠けていたかもしれません。
ただ、正社員だと週4勤務希望はさすがに難しいですよね。

アドバイザー
勤務日数の調整は、企業によっては可能なところもあるので相談次第だと思います。
そもそもNさんはなぜ「週4勤務がいい」という考えに至ったのでしょう。
そこを整理すると違う視点が見えてくるかもしれませんよ。

相談者
うーん。
今は、仕事のある日の負荷が大きいので、家で家事や趣味の時間を持つなどの余裕がなくなっていて…。
平日に1日くらい休みを入れて、仕事と私生活とのバランスを取りたいんです。

アドバイザー
だとすると、仕事のある日の負荷を減らすことができれば、これまで通りの週5勤務でも問題は小さくなるかもしれません。
時短勤務やフレックスタイム制を活用したり、在宅勤務制があるのなら使ってみるのも一つ。
週何日かだけでも自宅で仕事をすることができれば、休憩の間に家事ができて、Nさんが描く両立に少し近づけるでしょう。
正社員だからこそ活用できる制度もあると思うので、週4勤務だけにこだわらずに選択肢を広げて考えてみてはいかがでしょうか。

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転職して正社員から派遣になる前に考えたいこと

相談者
そうですね。
「正社員だからしんどい」「派遣社員になれば問題は解決する」と思い込んでいたところがありました。

アドバイザー
様々な要素を検討した上で派遣社員への転職を決めるのなら、それも一つの決断なので、応援したいです。
ただ、事前に考えるべきポイントはきちんと押さえておくべきだと思います。

転職後の生活を事前にシミュレーションしよう

アドバイザー
転職を考える際は、転職後の生活を具体的にシミュレーションしておくことが大切です。
ひとつは、経済面。正社員から派遣社員になれば、年収が下がることが多いです。
あとになって「やっぱり経済的に厳しい」とならないように、賞与を含めるとどれくらい変わるのかを計算して確認しておきましょう。
福利厚生でも、正社員のみ対象となっている制度や手当もあります。
そうした細かな違いも生活にはじわじわと影響してきます。

相談者
確かに、正社員だと、受けられて当たり前だと思っている手当がいくつかありそうです。

アドバイザー
あとは、パートナーと家族計画を話し合うのも大事です。
ご相談では、パートナーがどう考えていらっしゃるのかが分からなかったのですが、もし転職を悩んでいることを話されていないのなら、何が負担なのかを含めて考えを共有できるといいと思います。

相談者
そこは、あまりきちんと話せていませんでした。
もやもやしたままで、うまく言葉にできなそう…と思ってしまって。

アドバイザー
パートナーの方が、「正社員として働き続けてほしい」「夫婦共働きでやっていきたい」と思っている可能性もありますよね。
そうしたら、例えば夫婦の家事負担を見直してみよう…という議論もできるかもしれません。

相談者
そうですね。
二人の生活のことなので、改めて向き合ってみます。

正社員求人も幅広く検討しよう

アドバイザー
今は、正社員でも多様な働き方が広がっています。
Nさんは、1社の中で派遣社員と正社員を経験されているからこそ、「派遣社員はこういう働き方」「正社員はこういう働き方」と、イメージが固定されている可能性があります。
募集されている求人を幅広く見ていくと、正社員でも週4勤務がOKだったり、比較的定時で帰れたり、在宅制度など働き方が自由な会社も少なくありません。
正社員の道をいきなり断ち切るのは、これまでのキャリアを考えてももったいないです。
正社員求人の中で、自分に合った働き方ができる職場はないか検討していくといいと思います。

今後のキャリアプランについて考えよう

相談者
確かに、キャリアという点でも、これまでのスキルや経験を発展させていこうという視点が抜けていましたね。

アドバイザー
もちろん、目の前の生活の充実は大切です。
一方で、5年後、10年後のキャリアプランを考えることも、これからの長い社会人生活の上では重要です。
経理を10年以上やっていらっしゃったなら、簿記1級など資格取得に挑戦したり、経理だけではなく財務の経験を積んだり、労務・人事などほかのバックオフィス業務に幅を広げていくのもいいでしょう。
仮に今後転職することを考えた時に、40代以降の転職では、マネジメント経験があることが重視されるので、下にメンバーを入れてもらって管理職としてキャリアを重ねるのもいいと思います。
正社員に登用されて、責任ある仕事を任されてきた経緯があるのですから、そのキャリアを辞めるのではなく、続けられる方法を模索していってほしいと思います。

相談者
そうですね。
「今の働き方に疲れた」と、視野が狭くなっていたことに気付かされました。
自分の強みも改めて考えながら、キャリアと生活をそれぞれ見直したいと思います。ありがとうございました。

記事作成日:2022年4月13日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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