転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/04/26 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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今は実質休日が無いような働き方。転職して働き方を変えたい【転職相談室】

PCを操作する手元の写真休日も業務対応が必要で、実質休日がないような働き方をしているという、ITエンジニアのTさん。

休日はしっかり休んで、メリハリをつけた働き方をするには、どんな転職が考えられるのでしょうか。組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがアドバイスします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

休日も業務対応が必要で、実質休日がないので転職したい。エンジニアのキャリアは活かしながら働き方を変える方法は?(Tさん/ITエンジニア/28歳/男性)

相談者
相談者
■相談内容
ITサービス提供会社で、システムエンジニアとして働いています。
自社サービスの運用・開発と合わせて、導入企業へのカスタマイズ開発などのクライアントワークも行なっています。
いつも忙しく、特にシステムに不具合があったり、リリース期日が近くなったりすると、休日も業務対応が必要になります。
有給をとってもクライアントからの要望やクレームが入ると、営業から携帯に連絡がきて緊急対応をしないといけなくなることも少なくありません。
実質休日がほとんどないような状態なので、転職したいです。
エンジニアとしてのキャリアを活かしつつ、働き方を変えるにはどんな転職をしたら良いですか?

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エンジニアとしての経験を活かしてながら、職種を変えるには

アドバイザー
休日にも業務対応が必要で、完全な休日になっていないから転職をしたいとのことですね?

Tさん
はい。休日出勤分は、きちんと割増賃金は支払われていますし、代休も取れます。
でも、ちょっとした電話での確認なども多いので、気が休まらないんです。

アドバイザー
そうですね。
エンジニア職はパソコン1つあればどこでも仕事ができると、他職種から見られることも多いので、休日でもトラブルなどが起きると、緊急対応を頼まれて困るという方は少なくありませんね。

Tさん
あぁ、やっぱり同じような状況になっているエンジニアもいるんですね。

アドバイザー
もちろん、職場の人員体制にもよりますが、特に運用保守や障害対応をしていると、休日でも緊急対応が必要になる可能性はありますね。
ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアなどのインフラエンジニア職なども、その可能性はあります。

Tさん
エンジニア知識は活かしつつ、休日に緊急対応があまり必要ない職種ってないんでしょうか?

アドバイザー
いくつかありますよ。
例えば、研究機関や研究所などで開発に進む前の基礎研究や新技術の開発をするR&Dエンジニアやリサーチエンジニア、リサーチャー。
新システムの導入提案など上流の企画や要件定義など企画を中心に行うITコンサルタント
開発ではなくシステムの設計(基本設計・詳細設計)など上流工程を担当する社内システムエンジニア(社内ITエンジニア)などですね。
他には、フリーランスとして独立をして、確実にできる仕事だけを請け負うことで業務量をコントロールするという方法もあるでしょう。

Tさん
なるほど。
うーん、その中だと、社内システムエンジニアが転職先としてはイメージしやすいですね。
他にも、ITコンサルタントも気になります。もう少し具体的に教えてもらえますか?

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社内システムエンジニア(社内ITエンジニア)として転職した場合

アドバイザー
まず、社内システムエンジニアは、事業会社などの情報システム部門として、現場部門からの要件を取りまとめ、SIerやソフトウェア開発会社などのパートナー企業に発注・指示を行う職種です。

Tさん
自分で開発はしないということですか?

アドバイザー
企業によって差はありますが、自分で開発する機会は少ないでしょう。
現場のIT知見がない人の要望を取りまとめて、どんなシステムを構築するかをまとめる必要があるので、自分で開発するスキルよりも、IT知識がない人に対しても噛み砕いて説明できるようなコミュニケーション能力が求められます。

Tさん
なるほど。
他にも必要なスキルはありますか?

アドバイザー
自社の事業と組織を深く理解することも大切ですね。
どうしたら事業により効果的か、使いやすいかといったことを考える仕事でもあります。
その考えた内容を具体的に発注する段階では、調整、折衝能力、プロジェクトマネジメント力も必要ですね。

Tさん
今までは自分一人で技術を磨いて開発をしていれば良かったのですが、どんな場面でもコミュニケーション能力が求められることになりそうですね。

アドバイザー
そうですね。
開発を自分で行うことは少ないため、納期前に徹夜や休日出勤をして、システムを仕上げるといったことは必要なくなります。
休日は休日としてしっかり休みやすい職種と言えるでしょう。

ITコンサルタントとして転職した場合

Tさん
ITコンサルタントの方はどういった働き方になりますか?

アドバイザー
ITコンサルタントは、クライアント企業のIT関連分野全般におけるアドバイス業務、及び、システム導入支援を行うコンサルタントのことです。
自分でシステムを構築することはないので、こちらも休日はしっかり休みやすいと思います。
ただ、仕事がある日は忙しいことも多いです。メリハリがついているとも言えますね。

Tさん
クライアントがいると、何かトラブルがあると、休日であっても対応が必要になったりしませんか?

アドバイザー
トラブル発生時は窓口にはなることは求められるでしょう。
ですが、一般的には、システム導入やアドバイス業務がメインなので、基本的に問い合わせがあるのは、相手企業も稼働している平日が中心となる可能性が高いです。
また、トラブル対応も、自分が直接動くわけではないので、指示や管理が中心になりますね。

Tさん
ちなみに、どんな経験やスキルが求められるのでしょうか?

アドバイザー
ITに関する知識だけではなくクライアントの業務やビジネスに関する知見が必要になりますね。
顧客の問題点を発見する課題解決能力や、プロジェクトマネジメント経験も求められます。
業務プロセスの改善・効率化経験があるとアピールポイントになるでしょう。

Tさん
社内エンジニアも、ITコンサルタントも、どちらも魅力的ですね。
どう決めれば良いのか迷います。

アドバイザー
そうですね。
自分で働き方をコントロールしたいのであれば、プロジェクトの進め方を自分で決められる社内システムエンジニアのほうが良いかもしれません。
休日も大切だけど、仕事内容として上流工程を担当してみたいのであればITコンサルタントもオススメです。
あとは、職種以外にも、会社にも注目してみると良いですよ。

Tさん
会社に注目ですか?

休日はしっかりと休んで、メリハのある働き方をしやすい企業とは?どうやって見極める?

アドバイザー
そうです。休日にしっかり休めるような働き方をしたいのであれば、職種だけではなく、会社にも注目しておくと良いですよ。

Tさん
例えば、どんな企業なら休日は休日としてしっかり休みやすいのでしょうか?

アドバイザー
いくつか観点がありますが、まずは働き方やワークライフバランスを重視している企業は、「休日はしっかり休んで、稼働日はしっかり働こう」というメリハリを大切にしていることが多いです。

Tさん
メリハリがある働き方、良いですね。
どういう観点を見れば、そういった企業を見極められますか?

アドバイザー
有給取得率や、平均残業時間、離職率を公開している企業は、働き方に重きを置いていることが多いですし、理念上だけではなく数値を公開していることで信頼がおけると言えるでしょう。

Tさん
なるほど。

アドバイザー
他には、組織体制に余裕がある企業も、休日はしっかり休みやすいと言えるでしょう。

Tさん
それは、どういうことですか?

アドバイザー
例えば、自分と同一の仕事を行なっている人員がいると、有給取得時などに万が一何かあったとしても、同僚に一時対応をしてもらうことができるでしょう。
そうすると、自分が休日対応する必要はなくなります。

Tさん
確かにそうですね。
他にも、気にしておくと良い観点はありますか?

アドバイザー
企業や事業の成長段階も見ておくと良いでしょう。

Tさん
企業の成長段階が、休日のとりやすさに関係するのですか?

アドバイザー
例えば、創業初期や近々上場を目指している企業などでは、「今は休日でも働いて、少しでも成果を上げよう」という風潮に組織全体がなってしまうこともあります。
一方で、自社のプロダクトやサービスがある程度認知を得ている場合には、安定稼働しているので「休日はしっかり休もう」とメリハリつけやすいでしょう。

Tさん
なるほど。

アドバイザー
同様の考え方で、競合企業が少ない、業界で高いシェアを誇っている、コンペによる受注が少ないといった会社も安定稼働しやすいので、メリハリをつけた働き方がしやすいと言えます。
企業研究や業界研究をしてみると良いでしょう。

Tさん
会社の見極め方にも、いろんな観点があるんですね。
わかりました。
まずは、今日興味を持った2つの職種について、企業研究も含めて取り組んでみます。
今日はありがとうございました。

記事作成日:2022年5月30日 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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