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転職して完全リモートワークで働きたいのですが…【転職相談室】

ノートPCに向かう人のコーヒーを持つ手コロナ禍を機に拡大したリモートワーク。大きなメリットを感じ、コロナ禍収束後もリモートワークを続けたいと考えている人も少なくないようです。

今回は、「転職して完全リモートで働くことは可能か?」という相談に、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏がアドバイスします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

転職して完全リモートワークで働きたいのですが、一部リモートワークとしている企業のほうが多いのでしょうか?(Nさん/26歳/女性/営業企画アシスタント)

相談者
相談者
■相談内容
コロナ禍の影響で、リモートワーク中心になりました。とても快適で、プライベートの時間も充実し、通期時間のロスがいかに大きかったかを実感しています。

 

けれど、私の会社は、コロナ禍が落ち着いてきたら再び出社メインに戻りそうです。私としては、今の生活を続けたいので、完全リモートワークで働ける会社に転職したいと考えています。

 

また、コロナ禍以前から、入社以来、仕事内容も職場環境も変わらずマンネリ化、という仕事への不満も感じていました。これまでは営業企画アシスタントでしたが、IT・Web系の企画職として経験を積んでいきたいと考えています。

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コロナ禍でリモートワーク導入の企業もまだ模索中

相談者
リモートワークって、実際にはどれくらい浸透しているのでしょう?

アドバイザー
厚生労働省が設置した「これからのテレワークでの働き方に関する検討会」から、「テレワークの労務管理等に関する実態調査」の結果が2020年11月に発表されています。全体の導入率は14.3%で、従業員数規模が小さい会社ほど導入率は低いようです。

ただ、Nさんが志望する「情報通信業」に関しては、導入率が56.3%と突出して高いので、完全リモートワークの企業も探せば見つかるかもしれません。

相談者
業界によってそんなに違うものなのですね。IT業界がその数字なら、探すのはそんなに難しくないように思えますが。

アドバイザー
リモートワーク導入の企業を探すのは難しくないかもしれませんが、実際には「完全」とはいかないケースが多いと思います。

企業側では、リモートワークによって従業員同士のコミュニケーションが希薄になり、組織の一体感やカルチャーが失われることを懸念している向きもあるからです。緊急事態宣言下では完全リモートワークに移行した企業でも、「やはり出社して対面コミュニケーションをとる機会は重要」と、出社日を設けるケースが見られます。

このように、今は企業も個人も、最適なワークスタイルを模索している途中です。一企業内でも試行錯誤を繰り返しながら、今後もそのスタイルを変化させていくでしょう。そのため、現時点では完全リモートワークOKとしている企業でも、この先継続できるかどうかは判断がつきにくい状況です。

そうした中で、転職先を「完全リモートワークOK」の企業だけに絞り込むのは選択肢を狭めることになり、そのほかに良い条件があった場合、もったいないと思います。

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リモートワークの形態・ルールは、企業によってさまざま

相談者
確かに、この先どうなるかはまだわかりませんよね。とりあえず、「完全リモートワーク」に限定せずに検討してみようと思います。

求人情報を見ていると、「リモートワーク可」とか「在宅勤務OK」とか書かれているんですが、中身まではわからなくて…企業によってそんなに差があるんでしょうか?

アドバイザー
さまざまなパターンがあります。

どのタイミングで週何日リモートワークをするか、すべて個人の裁量に任せている企業もあれば、「○曜日は必ず出社」「リモートワークは週○日まで」など、ルールを設けて制限している企業もあります。

あるいは、「この業務は出社/この業務は在宅でOK」など、業務内容によって勤務形態を分けているケースも。

なお、「在宅勤務」に限らず、複数エリアでコワーキングスペースやシェアオフィスを契約し、「サテライトオフィス」として社員にとって都合のいい場所で働けるようにしているケースもあります。中には、地方の「ワーケーション」施設と提携して、社員が利用できるようにしている企業も見られますね。

いずれにしても、出社とリモートワークを組み合わせた「ハイブリッド型」が多くを占めると思います。

ハイブリッド型リモートワーク導入企業でも完全型が実現する場合も

相談者
「ハイブリッド型」が多いということは、やはり週に何日かは出社しなければならない企業が多いのですね。

アドバイザー
とはいっても、「交渉次第」ということもあります。ハイブリッド型を基本にしていても、柔軟な企業では、個人の希望を受け入れてくれるケースもあります。

応募先の企業が、Nさんの経験・スキルを「ぜひ欲しい」と思えば、完全リモートワークが認められる可能性はあるでしょう。

ただ、Nさんは現在の「営業企画アシスタント」から「企画」へのステップアップを図ろうとしているのですよね。転職先で「これまでの経験を活かす」以上に「新たな経験を積む」ことを目的とするのであれば、勤務形態については自身の希望を主張するより、企業側に合わせる姿勢が必要になると思います。

Nさん自身にとっても、学んだり相談したりするにあたり、リモート環境だけでは不安を感じるかもしれません。

相談者
確かに、新しく経験する仕事だと、近くにいる人にすぐに質問できる環境のほうが心強いですね。リモートワークでもチャットツールを使ってコミュニケーションはとれますが、相手の姿が見えないと、「今、話しかけてもいいだろうか?」と躊躇することがあるので。

アドバイザー
Nさんがリモートワークを快適だと感じているのは、今の会社内で人間関係が築けていて、コミュニケーションが難なくとれるからではないでしょうか?

転職先では、一から人間関係を築く必要がありますし、その会社のルールややり方になじむ必要があります。
そのために、入社直後の何カ月かは出社を求められる可能性が高いと思いますし、Nさん自身も最初にしっかり人間関係を築いておいたほうが、後々のリモートワークがやりやすくなると思いますよ。

そして、転職先で成果を挙げ、会社に貢献できる人材になれれば、完全リモートワークを希望しても受け入れられるのではないでしょうか。

自分の理想のワークライフバランスを考えた上で検討を

相談者
「通勤しなくていいのは楽」「自分の時間が持てる」というだけで完全リモートワークを希望しましたが、仕事で成果を挙げられるかどうか、スキルアップができるかどうかも踏まえてバランスをとることが大切なんですね。

アドバイザー
そのほかに、先々にも目を向けてみましょう。Nさんは副業、あるいは結婚・出産などを視野に入れているでしょうか。

例えば、副業を持って経験の幅を広げたいなら、リモートワーク中心で、スケジューリングが個人の裁量に任されている企業のほうがやりやすいでしょう。

一方、出産後に育児と仕事を両立しようとすると、住む地域によっては、在宅勤務の割合が保育園への入りやすさに影響することもあるかもしれません。

相談者
なるほど。副業には興味がありますが、今回、転職を検討する上では考えていませんでした。

アドバイザー
ライフステージの変化によって最適な働き方も変わるものです。中長期の視点も持って、ご自身にとって理想のワークライフバランスを実現できそうな企業を選んではいかがでしょうか。

相談者
わかりました。これをきっかけに、将来にわたってのプランも想定しながら転職活動に臨もうと思います。ありがとうございました。

記事作成日:2021年8月27日 WRITER:青木典子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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