転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/04/26 UPDATE 毎週水・金曜更新!

転職・求人 トップ > 転職成功ノウハウ > 転職相談室 > 転職未経験のため、転職活動の進め方を1から教えてください【転職相談室】

転職未経験のため、転職活動の進め方を1から教えてください【転職相談室】

オフィス街でビルに向かって歩く女性社会人転職が初めての場合、まず何から着手すればいいのかわからない、という人もいるでしょう。

今回は転職初経験で、出版社の営業から未経験であるデジタルコンテンツの企画職へ転職したいというご相談に、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏がお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

出版社の営業から未経験でデジタルコンテンツの企画職へ転職したい(Eさん/出版社・営業職/27歳・女性)

相談者
相談者
■相談内容
今は中堅規模の出版社の書店営業を担当しています。書籍のデジタル化が進んだ昨今、書店営業の仕事の将来性には不安を感じるばかりです。一方で私自身、日常的に購買意欲を掻き立てられるようなWebサイトやコンテンツのチェックを楽しんでおり、そうしたデジタルコンテンツの企画を自分で考えてみたいと思うようになりました。自社内での異動は難しいため、初めて転職を考えています。周囲で転職している人も少ないため、参考情報がありません。どのように転職活動していけばいいか教えてください。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

グッドポイント診断

まずは転職の軸を定めよう

アドバイザー
アドバイザー
初めての転職で、未経験の仕事にチャレンジしたいということですね。転職する際には、今までの経験を活かすことが前提となるため、未経験の仕事に転職する場合にも、今までの業務で培った経験の中で共通点を探すことが必要です。

共通点を見つけるためには、これからやっていきたい仕事に求められるスキルをよく理解すると共に、今までの自分の経験の棚卸しをすることになります。

ただ、そうした作業の前に、まずは転職活動がどのような工程を経て進むのか、全体像を把握しておきましょう。

転職活動は次の工程を経るため、少なくとも3カ月、平均的には4カ月かかります。

・応募書類の作成:1~2週間
・応募から内定まで:1カ月~1カ月半
・退職交渉(自社に退職希望日を伝え、業務の引き継ぎをする):1カ月~1カ月半
アドバイザー
アドバイザー
上記に加え、書類作成に時間がかかったり、現職が多忙で面接日程をスムーズに組めなかったりすると、少しずつ所要期間が増えていくと心得ておくとよいでしょう。
結構長くかかるものなのですね。まずは応募書類の作成ということですが、求人票を見ると、履歴書と職務経歴書を提出することが多いようです。どのように書いたらいいのでしょうか?
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
転職先の事業・仕事内容をよく理解し、その業務に必要な能力は現職で経験していて実績を出している、とアピールすることがポイントです。Eさんは、記事系デジタルコンテンツの企画をやりたいということですが、単に「興味があるから」では、選考で落ちてしまう可能性が高いでしょう。大切なのは、記事系デジタルコンテンツの企画をするために「活かせる経験」があると伝えることです。今までの出版社の営業で、デジタルコンテンツや企画要素のある業務について、どのような経験がありますか?
書店営業なので、書店の立地ごとにユーザー層を分析し、書店に協力いただきながら自社の出版物の展示方法を提案してきました。また、自分で書店に足を運び、お客様がどのようなジャンルを手に取るのか見て回り、天気や時間で変化する客足をデータ化しました。それを元に、ターゲットに合わせたコンセプト作成、キャンペーンの企画などを提案してきました。デジタルコンテンツについてはユーザーでしかなく、業務経験としてはつながらないとは思います。ただ、ニーズを分析し、自社商品を提案していくという企画経験をデジタルコンテンツの企画に活かせないでしょうか?
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
そうですね。応募企業の事業のニーズと合えば、活かすこともできそうです。また、扱ってきた商品が書籍で個人向けのものなので、同じく個人に訴求する機会が多いデジタルコンテンツとは親和性が高いとも言えます。例えば、書籍や漫画をデジタル化している企業であれば、書店の現場経験を業務知識として活かすことにもつながります。
アドバイザー
アドバイザー
Eさんが転職で実現したいことが「記事系デジタルコンテンツの企画」の仕事に就くことであれば、次のような4つのパターンの求人が考えられます。

【Web広告代理店】まずは営業職として、提案営業の経験を即戦力として活かしながら最新のデジタルコンテンツ提供に関わり、キャリアップのためのベースを築くことになります。

【コンテンツ制作会社】デジタルコンテンツを中心に、事業会社やWeb広告会社の委託を受けて、デジタルコンテンツ制作をするため、制作現場の経験を積むことができます。ただ、全くの未経験分野なので、大手企業には経験がないと判断される可能性も高く、中小規模だと、年収が下がる可能性があります。

【オウンドメディアを運営する事業会社】自社オウンドメディアの運用から将来コンテンツ企画を目指すことはできます。ただ、デジタルコンテンツの制作・運用経験など即戦力を求める傾向が強く、ハードルは高めになるでしょう。

【自社商品・サービスを持つ事業会社】自社のWeb担当者として、商品サイトやSNSの運用を含めた販売促進の企画・運用に携わることができます。提案営業の実績が販売促進の手法の一つとして評価される可能性があります。

アドバイザー
アドバイザー
応募する場合は、これらの中から、事業内容や業務内容を確認して、今回転職の軸として考えておられる、「記事系デジタルコンテンツの企画」に携われる会社を探していくことになります。
記事系デジタルコンテンツの企画といっても、「どの立場で何を誰に向けて提供するか」で求められる経験も異なってくるのですね。また、自社メディアの場合は制作経験も問われるようで、私の場合、いきなりのチャレンジは難しいでしょうか?
相談者
相談者

8,568通り、あなたはどのタイプ?

グッドポイント診断

適切な応募数を確保して転職活動の経験値を上げることが大事

アドバイザー
アドバイザー
転職活動の際に、転職成功者の平均応募数は7.5社というデータがあります。初めて内定が出たからといって、本当に納得できる転職になるかどうか判断に迷うこともあります。今後、思い描いたキャリアへ踏み出すためには、数社を比較して、軸が実現できそうな企業を見極めることが重要です。そこで、最初に内定が出た1社にいきなりとびつくのではなく、数社から内定をもらった上で比較検討してから決めることを想定したスケジュールを組んでみるといいでしょう。例えば、3社の内定を取るためであれば20社ほど応募することになります。
そんなに応募するものなのですね。想像以上です。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
これを踏まえると、先の4つのパターンについては、どれかに絞って応募する必要はなく、4つのパターンがあることを認識して、興味のある企業に応募していけばいいのです。その中で、志望意欲の順序を整理しておくと、選考を進める際に、優先順位がつけやすくなります。
確かに、転職するなら本当にデジタルコンテンツの企画ができるところに行きたいので、よく見極めたいと思います。現職でもデジタルコンテンツを扱っていくという話は出ますが、そのまま立ち消えてしまい、なかなか実現しません。実際のデジタルコンテンツの制作過程がどう進んでいるのか、今あるコンテンツの研究や会社の方との面接を通して確認したいと思います。そのためにも、いくつか比較できるよう、複数応募していくといいのですね。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
はい。例えば10社ほど書類応募して、その結果を待ってから、ほかの企業を応募してみましょう。予想よりも書類選考が通過したので、面接候補日が少なく、日程が組めない、という事態を防ぎながら常に一定数の選考を進めることができます。
それは、第一志望から応募していくものなのでしょうか?初めての転職活動で、初めての面接が志望度の高い企業だと、うまくいかなかった場合が不安です。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
それは、Eさんの判断で決めていただいて問題ありません。応募意欲の高い企業に先に挑戦して集中力が切れないようにする方もいますし、何度か面接を重ねることで話し方が上手になることを見込んで、後に設定する人もいます。
なるほど。私もまずは転職活動に慣れたいので、いくつかの企業で面接までいくことができたら、志望度の高い企業に挑戦してみようと思います。
相談者
相談者

企業を探す時は職種名に注目する

アドバイザー
アドバイザー
「デジタルコンテンツの企画」が希望だと言っても、未経験で初めから「企画」に携われることは少ないものです。そのプロセスとして、制作や運用、場合によっては営業というステップを経ていくであろうことは想定しておくとよいでしょう。

企業を探すには求人サイトを使い、はじめは多くの案件をチェックしてみてください。Eさんの場合、「デジタルコンテンツ」や「企画職」という視点で求人を探すことがやりたいことにつながりやすいですが、少し視野を広げてみると、それ以外にも関連性の高い様々な職種を目にするはずです。「プロデューサー」「デジタル」「コンテンツ制作」「Web運用」など、広い分野の求人を見てみることで、やりたい仕事につながる求人に出会うこともあります。

わかりました。デジタル企画には制作や運用の過程を理解していることが必要そうなので、将来のキャリアパスにつながることに焦点を当てて、視野を広げてみます。
相談者
相談者

人に相談するのも手

アドバイザー
アドバイザー
今回相談してくださったように、求人の紹介や選考の進め方など、困ったら、キャリアアドバイザーなどの専門家に相談するのも一つの方法です。

特にEさんのような転職未経験の方は、転職者向けの書類作成や面接対策の方法がわらからず不安な点もあると思います。キャリアアドバイザーであればそれらを1から丁寧に説明できますし、また、Eさんにとっても人に話すことで自分の志向が整理される場合もあるので、遠慮なく相談してみてください。

はい。今回お話したことで、転職活動でやるべきことが見えてきました。今日の内容を整理して、改めてご相談させていただこうと思います。ありがとうございました。
相談者
相談者
記事作成日:2020年11月24日 WRITER:衣笠可奈子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

8,568通り、あなたはどのタイプ?

グッドポイント診断で、あなたの隠れた強みを診断してみましょう。

診断結果は8,568通り。あなたはどのタイプ?

リクナビNEXTで書類を自動作成

レジュメをカンタンに作成

履歴書と職務経歴書を作成するのが面倒な方は、リクナビNEXTにレジュメ登録するのがお勧めです。

リクナビNEXTに、プロフィールや職務経歴などを入力すると、入力された内容に従って自動で書類(レジュメ)が作成され、PDF形式でダウンロードすることが可能です。

※『レジュメ』とは、リクルートの求職活動支援サービス共通で利用できる、職務経歴書機能です。

ご登録はこちらから:リクナビNEXTに会員登録する(無料)
すでに会員の方はこちら:レジュメダウンロード画面へ

イベント・セミナー※リクルートエージェントに遷移します

RAGイベント

申込締切日が近いイベント・セミナー

イベント情報を更新中