「ブランク3ヶ月」は転職で不利になりますか?【転職相談室】
キャリアのブランク(空白期間)は中途採用の選考に影響するのでしょうか。
今回は、「ブランク3ヶ月は転職で不利になりますか?」というご相談に、組織人事コンサルティングSegurosの粟野氏がお答えします。
目次
「ブランク3ヶ月」は転職で不利になりますか?(Sさん/営業/28歳/女性)
新卒入社した大手SIerで営業をしています。仕事は忙しく充実しているのですが、学生時代に留学していたこともあり、グローバルな環境で働きたいと考えています。英語を使わないと語学力が落ちてしまうので、一年前からビジネス英会話のスクールにも通うようになりました。
現在担当しているプロジェクトが半年後に終わる予定です。そのタイミングで会社を辞めて、2~3ヶ月程度は海外でリフレッシュしてから転職活動を始めたいのですが、ブランク期間があると転職で不利になってしまいますか?
外資系IT企業では、3ヶ月程度のブランクであれば不利になる可能性は低い
SIerでの営業経験を活かす場合は、ITベンダーかIT系のコンサルティングファームで、IT投資やシステム開発のコンサルティング営業などがマッチするでしょう。顧客は国内の企業になりますが、本社が海外にあるため社内で英語を使う機会も多く、語学力を活かすこともできます。また、ジョブ型で成果主義の外資系は、日系企業よりも給与が高い傾向にあります。年収アップも期待できるかもしれません。
なお、Web系企業の営業職への転職も不可能ではありませんが、自社プラットフォームへの広告出稿や出店などを中心とした営業になるため、SIerの経験を活かしにくいかもしれません。
今回は「リフレッシュ期間に充てたい」とのことなので、例えば「語学力を維持するため、一年前から英会話スクールに通っており、退職を機に、リフレッシュと語学力の確認のため、海外旅行に行っていました。心機一転、入社後も集中して働けそうです」など、計画的にブランク期間を有効活用したことを伝えると良いでしょう。
ブランク期間が長引く場合は、「ブランク理由」「キャリアの活かし方」を説明できるようにする
採用企業側は、ブランク期間が長くなると、「スキル不足で転職活動がうまくいかなかったのでは?」「計画性に欠けているのでは?」など、応募者に対して不安を感じるようになります。「ブランク期間ができた理由」と「ブランク期間をどのようにキャリアに活かしたのか」を説明できるようにしておきましょう。ブランクの理由によっては、「語学留学のため」「家族の介護のため」など、応募書類の備考欄などに記載するという方法もあります。
ブランクが長くなり、転職活動中に「ブランクが選考に影響している」と感じた場合は、応募先を見直したり、応募数を増やしたり、応募書類を見直したりして、選考率を上げることに注力することをお勧めします。
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