派遣社員の職務経歴書の書き方|ダウンロード用テンプレート・例文サンプル

派遣社員として働いていた方が正社員を目指して転職活動する場合、職務経歴書はどのようにまとめたらいいのでしょうか。
派遣社員としてのキャリアをどのように記載すべきなのか悩んでいる方向けに、ダウンロードできる職務経歴書のサンプルと書き方のポイントをご紹介します。
国家資格 キャリアコンサルタント,組織人事コンサルティングSeguros 代表
目次
「派遣社員」職務経歴書の書き方のポイント
派遣社員で就業する場合、派遣元と派遣先があったり、就業日数なども人によってマチマチなので、履歴書や職務経歴書に書く際には、独特の注意点があります。ここでは派遣社員の職歴の書き方の基本的なポイントを解説します。ご自身の状況に合わせて適切に書くようにしましょう。
| 【関連記事】 派遣社員の履歴書の書き方【ケース別の例文あり】 |
「派遣元」と「派遣先」の企業名を分けて書く
職務経歴書に書く企業名は、派遣登録もしくは雇用契約を結んだ「派遣元(派遣会社)」と、派遣されて実際に勤務した会社である「派遣先」を分けて、それぞれ記載しましょう。
派遣社員は派遣元企業は一つでも、複数の派遣先企業で働くこともあり、人によって働き方が大きく異なります。
雇用関係と就業場所をそれぞれ明確に記載することで、採用担当者が派遣社員としての経歴を正確に把握できるようにしましょう。
| 「派遣元:株式会社△△△」「派遣先:○○○株式会社」 |
守秘義務がある場合は、書ける範囲の情報を書く
職務経歴書に派遣社員としての職歴を記載する場合、派遣先企業名や業務内容を書くことが一般的ですが、中には、会社間の秘密保持契約の関係で、派遣先の会社名や詳細な業務内容を書くことができないケースがあります。
守秘義務がある場合は、派遣元の企業名のみを記載し、派遣先企業については「大手食品メーカー」「ソフトウェア開発会社」など、業界や業種を大まかに書き、「守秘義務のため、業務内容は記載できません」という一文を記すと良いでしょう。
1週間の勤務日数と時間、仕事量を書く
派遣社員は、働く日数や時間を自分の希望に応じた派遣先企業で働くため、同じ期間でも人によって就労時間が異なります。
職務経歴書で業務内容を書く時には、「フルタイム勤務」「週3日、1日8時間勤務」など、どのくらいの勤務時間の中で、どのくらいの仕事量をやっていたのかが採用担当者にもわかるようにしましょう。
応募する仕事に活かせる経験・スキルを中心にまとめる
派遣社員として、さまざまな派遣先で経験を積んでいる場合、業務内容に一貫性がないケースもあるでしょう。その場合、職務経歴書には、応募先の企業や職種で活かせると思われる経験・スキルを抽出して、まとめると良いでしょう。
すべての経験を羅列してしまうと、採用担当者にとって、自社に合った経験・スキルを持ち合わせている人なのかわかりづらくなり、書類選考に通過できない可能性もあるでしょう。
派遣社員の職務経歴書サンプルとダウンロードテンプレート
派遣社員の職務経歴書のサンプルをご紹介します。サンプル下のボタンからダウンロードもできるので、自身の職務経歴を踏まえ加筆修正してみましょう。
正社員と派遣社員、両方の経歴がある職務経歴書サンプル
正社員と派遣社員、両方の経験がある場合は、全ての経歴に対して雇用形態を書いておくと、採用担当者にわかりやすい職務経歴書になります。
▼【見本】職務経歴書イメージ
職務経歴書
20XX年8月31日現在
陸波 太郎
職務要約
新卒で建設会社である○○株式会社に入社後、20xx年より派遣社員として○○○株式会社に勤務。パソコンスキルを活かした書類作成業務を得意としております。
職務経歴
| 期間 | 業務内容 |
|
20XX年4月 |
○○株式会社(建設会社)に正社員として勤務
【実績・工夫】 |
|
20XX年10月 |
○○○株式会社(ソフトウェア開発会社)に派遣社員としてフルタイムで勤務(派遣元:株式会社△△△) 【担当業務】
【実績・工夫】 |
【活かせる経験・知識・スキル】
- 申請伝票等の作成
- パソコンスキル(Word、Excel、PowerPoint)
- 社員管理ソフト「○○」「○○」の操作スキル
【資格】
- 普通自動車第一種運転免許 / 20xx年xx月取得
- TOEIC Listening&Reading Test xxx点 / 20xx年xx月取得
【自己PR】
隅々まできめ細かな心配りができる点が私の強みです。
相手が求めていることを素早く察知し、対応することを常に念頭に置いて業務を行ってきました。これまではデスクワークが中心でしたが、対象を「社員」から「顧客」に変えてより多くの人に喜ばれる販売の仕事を目指しています。派遣社員よりも、より責任の重い正社員として、積極的に「人」にかかわり、一人ひとりの心を打つ提案を行えるよう、これまでの業務で培ったコミュニケーション能力も活かして、貴社に貢献したいと考えております。
以上
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派遣社員として複数の派遣先を経験した場合の職務経歴書サンプル
派遣先が多い場合は、職務要約で各経験の共通点を書くことで、採用担当者に一貫性をアピールできる職務経歴書になります。
▼【見本】職務経歴書イメージ
職務経歴書
20XX年8月31日現在
陸波 太郎
職務要約
20xx年より株式会社△△△に派遣社員として在籍し、事務系職種を中心に継続して実務経験を積んでまいりました。総務事務、一般事務、営業事務として、Word、Excel、PowerPointを活用した文書作成、業務マニュアルの整備、管理業務の改善に強みがあります。
職務経歴
| 期間 | 業務内容 |
|
20XX年4月 |
20xx年10月~現在 株式会社△△△ 【担当業務】
【実績・工夫】 【担当業務】
【実績・工夫】 備品管理や書類整理では、保管ルールや管理方法を見直し、必要な情報をすぐに確認できる状態を整備しました。 【担当業務】
【実績・工夫】 |
【活かせる経験・知識・スキル】
- 各種申請書類、請求書、見積書、納品書などの作成・管理
- 受発注処理、売上データ集計
- 電話、メール、来客対応を含む社内外との調整業務
- 業務マニュアル作成、運用改善の経験
- パソコンスキル(Word、Excel、PowerPoint)
- 社員管理ソフト「○○」「○○」の操作スキル
【資格】
- 普通自動車第一種運転免許 / 20xx年xx月取得
- TOEIC Listening&Reading Test xxx点 / 20xx年xx月取得
【自己PR】
私の強みは、新しい環境でも業務内容やルールを素早く把握し、正確かつ丁寧に業務を進められることです。派遣社員として複数の就業先で事務系業務に携わる中で、それぞれの職場で求められる役割や進め方の違いに柔軟に対応し、安定した業務遂行を心がけてきました。
また、書類作成や管理業務では、単に処理を行うだけでなく、読み手にとって分かりやすく、使いやすい形を意識して工夫してきました。今後もこれまで培ってきた事務処理能力、調整力、コミュニケーション力を活かし、周囲から信頼される存在として貢献していきたいと考えております。
以上
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職務経歴書の基本項目の正しい書き方
職務経歴書の基本項目ごとに書き方を解説します。何を書けば良いかわからない人、正しい書き方が知りたい人は、参考にしてみましょう。

①日付(提出日)と氏名
職務経歴書の右上に書く日付は、提出日です。同時期に複数の企業に提出するなど、提出日が異なる場合は都度記載し直します。
履歴書とは異なり、職務経歴書では氏名にフリガナ・押印は必要ありません。
②職務要約(職務概要)
職務要約(職務概要)は、職務経歴書の冒頭に200〜300文字程度の経歴の要約文です。
派遣先が複数ある場合などは、採用担当者が詳しく確認する前に、一見で「どのような経験を持ち、何ができるか」が分かる内容にまとめましょう。
③活かせる経験、知識、スキル
業務での使用ツールやソフト、語学力などのテクニカルスキルと、会社によらず汎用的に発揮できるポータブルスキルを中心に記載します。
派遣先企業が多い場合など、業務内容で一貫性をアピールしづらい人は、「活かせる経験、知識、スキル欄」で応募先企業に活かせる経験をアピールすると良いでしょう。
④会社(勤務先)概要
職務経歴は会社ごとにまとめて書くのが一般的です。主な項目は、社名、事業内容、設立年や売上などの規模がわかる情報を入れます。
派遣社員の場合は、最初に派遣登録した派遣元企業を書き、実際に働いていた派遣先企業を書きます。
| 【関連記事】 職務経歴書の「会社(勤務先)概要」の書き方 |
⑤職務経歴
職務経歴を書くときは、業務内容を具体的に書き、工夫した点や成果をまとめます。仕事を通じて評価されたことや、取引先から褒めたれたエピソードなどがあれば、書き添えると良いでしょう。
派遣先企業が複数ある場合は、応募職種に関係の深い経験を中心に掘り下げ、それ以外は簡潔に記して構いません。
⑥資格・免許など
資格や免許は、採用担当者にとっては“即戦力”や“専門性”を補足する材料となります。取得している資格がある場合は、履歴書だけではなく、職務経歴書にも漏れなく記載すると良いでしょう。
⑦自己PR
自身の強み・成果を、裏打ちするエピソードを交えて200~400文字程度でまとめます。
派遣社員として経験してきた業務に一貫性がない場合は、職務経歴書の自己PRで、これまでの経験を応募先企業でどのように活かせると思うのか、明記しましょう。敢えて異なる業界や職種を派遣先に選んでいた場合は、「多様な業界を見ることで視野を広げた」などと説明するのも良いでしょう。
キャリアコンサルタントがアドバイス
派遣社員から正社員になるためのポイント
多くの企業の採用支援コンサルティングを手掛けてきたキャリアアドバイザーの粟野さんに、派遣社員経験しかない人が転職成功させるコツを聞きました。
| 『職務経歴書ではキャリアの一貫性・役割レベルをアピールしよう』 派遣社員から正社員を目指す際は、職務経歴書では、複数の派遣先での経験をバラバラに並べるのではなく、業務内容やスキルの共通点を整理し、「自分は何を積み上げてきた人材か」という一貫性を明確にすることが重要です。そのうえで、単なる作業の実績ではなく、「どの範囲を任され、どのような工夫や改善を行ったのか」といった役割レベルを具体的に言語化しましょう。さらに、これらの経験が正社員としてどのように活かせるのか、継続的に担える業務や責任範囲まで踏み込んで示すことで、採用側に再現性のある人材として評価されやすくなります。 |
派遣社員の職務経歴書・履歴書でよくある質問
派遣社員の職務経歴書を記載するうえで、よくある質問について解説します。
派遣で働いていた期間は職歴になる?
派遣社員として働いていた期間も職歴として認められます。
就業していた事実を履歴書や職務経歴書に記載しましょう。
短期間の派遣は職歴から省略していい?
単発の派遣バイトの場合は書きませんが、派遣社員として就業した場合は、1回の契約期間など短期間であっても、職歴は省略せずに記載しましょう。
なお、数日~数カ月程度の短期間の派遣を複数経験したという場合は、期間を明記したうえで「○○や△△などの短期・単発派遣を複数経験」などと記載すると良いでしょう。
職務経歴書に書かなくていい職歴はどんなもの?
転職活動では、アルバイトやパートの経験、学生時代の経験は、基本的には職務経歴書に書く必要がありません。それ以外の、正社員、契約社員、派遣社員としての経験は職歴として職務経歴書や履歴書に書く必要があります。
長いブランク期間があります
一定以上のブランク期間がある場合は、その理由を簡潔に記しておきましょう。
例えば、「○年○月~○月は△△資格取得のための勉強に専念」「短期語学留学のため〇年〇月~〇年〇月まで休職」などと添えておく方法が考えられます。
面接で確認される可能性もあるため、ブランク期間にどのように過ごしていたのか、具体的に説明できるよう準備しておくと良いでしょう。
職務経歴書と履歴書はどう違う?
履歴書と職務経歴書の主な役割の違いは下記のとおりです。
| 履歴書 | 住所などの基本情報や学歴、略歴など応募者のプロフィールを確認する書類 |
| 職務経歴書 | これまでの業務経験と、仕事で活かせるスキルを確認する書類 |
職務経歴書は企業側が書類選考で合否の判断や、面接時の手元資料として使うので、しっかり記入しましょう。
参考になる「職種別」職務経歴書サンプルテンプレート110種
応募職種によって、企業が重視する要素は異なります。職種別の職務経歴書見本も参考にすると、よりアピール力の強い職務経歴書を作ることができるでしょう。
営業職
この職種の職務経歴書では、取り扱っていた商材、顧客の規模、数、商談相手の役職などに加え、売上・営業実績、顧客評価、社内評価(表彰の経験・成績)などの実績を具体的に記入しましょう。
企画・マーケティング・経営・管理職
この職種は、会社の規模によって、仕事内容が大きく異なるのが特徴です。職務経歴書では所属していた部署の規模、自分の役割を過不足なく明確にしておきましょう。
サービス・販売職
この職種の職務経歴書では、「こんな接客経験をしてきたから自分にはこんな強みがある」といえる具体的な情報を盛り込みましょう。店長候補の場合は、接客力だけではなく、マネジメント力についても言及できると良いでしょう。
Web・インターネット・ゲーム
進化の速いWeb系職種は、実績だけでなく持っている知識や技術も重要視されます。この職種の職務経歴書では、使用可能ツールとスキルレベルを具体的に記載しておきましょう。
専門職系(コンサルタント、金融、不動産)
専門性が問われるこの職種の職務経歴書では、「専門分野」「関わってきたプロジェクト」「実績」の具体性が重要です。表などを用いて分かりやすくするのもオススメです。
クリエイティブ(メディア・アパレル・デザイン)
この職種は、会社の規模によって、業務範囲に違いで出てくるのが特徴です。職務経歴書では、自分の役割(企画・コンセプトの立案の有無、実作業をしていたのか、ディレクションだけなのかなど)を明確にしましょう。
ITエンジニア(システム開発・SE・インフラ)
この職種の職務経歴書では、特にこれまでの経験や専門性が問われます。自分の専門スキルや経験をより理解してもらうために、簡潔に記し、表形式などで整理するようにしましょう。
エンジニア(機械・電気・電子・半導体・制御)
この職種は、スキルと実務経験が重視されます。職務経歴書では、スキルや関わっていた工程、役割などがすぐに分かるように、表形式でまとめるのもオススメです。
素材・化学・食品・医薬品技術職
この職種は、実務に裏付けられた経験・スキルが重視されます。職務経歴書では、スキルや関わっていた工程、役割などを分かりやすくまとめましょう。研究や技術開発力だけではなく、他部署との連携や折衝能力、マネジメント能力もアピールできると有効です。
医療・福祉・介護系
この職種は、経験のほかに、コミュニケーションスキルも重視されます。業務の中で工夫や改善したことや、関係者との連携について、具体的に記入すると良いでしょう。
建築・土木技術職
この職種の職務経歴書は、領域担当、主担当か補佐か、保有資格などを具体的に記載しましょう。資格は未取得であっても「専門学校に通学中」「既に受験を済ませ結果待ち」などがあれば記載しましょう。
技能工・設備・交通・運輸
この職種は、経験のほかに、コミュニケーションスキルも重視されます。業務の中で工夫や改善したことや、関係者との連携について、具体的に記入すると良いでしょう。
その他
ブランク期間が長く、転職回数が多い場合には、どんなことを考え、ステップアップを目指してどのように自分自身を磨いてきたかを中心に書きましょう。
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。
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