雇用保険被保険者証とは?役割や手元にない場合の確認方法や再発行の手続きを解説

転職すると、転職先企業から「雇用保険被保険者証」の提出を求められることがあります。
雇用保険被保険者証は、日常的に目にする書類ではないため、「どこに保管しているのか分からない」「何のための書類なのか分からない」という方も少なくないようです。
そこで、この記事では、雇用保険被保険者証の役割や再発行の手続きについて解説します。
司法書士事務所V-Spirits 代表司法書士
目次
雇用保険被保険者証とは
「雇用保険被保険者証」とは、雇用保険に加入していることを証明する書類です。「雇用保険被保険者番号」「被保険者氏名」「生年月日」が記載されており、企業がハローワークに雇用保険被保険者資格取得届を提出し、受理されると雇用保険被保険者証が交付されます。
雇用保険の被保険者には、1人1つの被保険者番号が割り振られ、転職する際も同じ番号を引き継ぎます。雇用保険WEBサービスと連携すれば、マイナポータルでも雇用保険被保険者番号の照会ができます。

出典:「雇用保険のしおり」(愛知労働局)
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/pamphlet_form/_121786/_122012.html
雇用保険被保険者証の役割
雇用保険被保険者証は、雇用保険に関する手続きで使用される書類です。転職や雇用保険の基本手当(失業手当)の申請などで必要になります。
転職先企業に提出する
転職先企業に入社する際、雇用保険の加入手続きを行うために雇用保険被保険者証の提出を求められることがあります。被保険者番号を確認することで、過去の雇用保険加入記録を引き継ぐことができます。
雇用保険(失業手当)の受給申請に必要
雇用保険の基本手当(失業手当)を受け取る際にも、雇用保険被保険者証の情報が必要になります。ハローワークでは、被保険者番号をもとに雇用保険の加入履歴を確認します。そのため、失業手当の申請を行う場合は、雇用保険被保険者証を手元に準備しておくと手続きがスムーズになります。
教育訓練給付金の申請に必要
厚生労働大臣が指定する講座を受講した場合に、費用の一部を支給するのが教育訓練給付金制度です。教育訓練給付金の申請時にも、被保険者番号が必要になります。
厚生年金保険の決定請求に必要
雇用保険被保険者証の情報は、厚生年金の加入状況の確認で必要になる場合があります。例えば、老齢年金を受け取るためには年金の請求手続きが必要になりますが、その際に証明書などに加えて雇用保険被保険者証の写しも提出を求められます。
雇用保険被保険者証はいつ、どこでもらえる?
雇用保険被保険者証は、雇用保険の適用要件を満たし働く際に発行されます。ただし、本人が雇用保険被保険者証を直接受け取るとは限らず、会社が保管している場合もあります。雇用保険被保険者証が発行されるタイミングと保管場所について解説します。
入社以降、会社が保管している場合もある
雇用保険被保険者証は、就職した会社がハローワークに雇用保険の加入手続きを行うことで発行されます。発行されたら本人に渡されるケースと、会社が保管するケースがあります。会社が保管しており「雇用保険被保険者証を見たことがない」という方もいるため、必要になったら所属企業に確認すると良いでしょう。
退職時に会社から返却される
雇用保険被保険者証を会社が保管している場合、退職時に会社から返却されます。退職日に他の書類とともに渡される、退職後に郵送されるなど、返却のタイミングは会社によって異なります。転職先で提出を求められるため、退職時に手元にあるか確認しておくことが大切です。
雇用保険被保険者証が手元に無い場合の対処法
転職する場合は、会社に雇用保険被保険者証を提出する必要があります。雇用保険被保険者証が見当たらない場合の対処法を解説します。
加入対象かを確認する
まずは、自分が雇用保険の加入対象か確認しましょう。会社員として働く場合は雇用保険の加入対象になりますが、労働時間などの条件によっては対象外の場合もあります。入社時に受け取った雇用契約書や労働条件通知書を確認すると、雇用保険の加入有無が記載されていることがあります。
会社に保管してあるかを確認する
雇用保険被保険者証は会社が保管していることも多いため、勤務先の人事や総務に確認してみましょう。転職先から提出を求められている場合は、その旨を伝えるとスムーズに対応してもらえることがあります。
紛失の場合はハローワークで再交付する
在職していた会社にもなく、手元にも見当たらない場合は、紛失している可能性があります。その場合はハローワークで再交付の申請を行うことができます。なお、マイナンバーをハローワークに登録していれば、マイナポータルから雇用保険被保険者番号を確認できます。
雇用保険被保険者証の再発行方法
雇用保険被保険者証を再発行する場合、申請方法は複数あり、ハローワークの窓口で手続きする以外にも、郵送や電子申請も対応しています。主な再発行方法をご紹介します。
ハローワークで再交付申請をする
最寄りのハローワークの窓口で再交付申請をする方法です。即日発行されますが、以下の本人確認書類が必要です。
<本人確認書類>
- マイナンバーカード、運転免許証、官公庁が発行した身分証明書(写真付き)のいずれか1種類
- 上記の書類がない場合は、住民票(住民票記載事項証明書)、個人番号通知カード、公的医療保険の被保険者証のうち異なる2種類
郵送で再交付申請をする
ハローワークに申請書を送付し、郵送で申請する方法です。交付までに2週間程度かかります。
<郵送する書類>
- 雇用保険被保険者証再交付申請書
- 本人確認書類の写し
- 返信用封筒(切手貼付)
電子申請で再交付申請をする
e-Gov電子申請システムを利用してインターネットで再交付申請をすることもできます。オンラインで必要事項を入力しますが、本人確認書類の添付が必要です。
<本人確認書類>
- 本人確認および本人の住所確認が行えるもの(運転免許証、国民健康保険被保険者証、雇用保険受給資格者証、住民票の写し、印鑑証明書など)
代理人に依頼して再交付申請をする
【名古屋南】雇用保険被保険者証を再発行する方法は?(転職された方向け)
代理人が申請書と委任状、本人確認書類を持参し、ハローワークの窓口で再発行することも可能です。
<必要書類>
- 雇用保険被保険者証再交付申請書
- 委任状
- 代理人の顔写真付きの本人確認資料1点(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 申請者の顔写真付きの本人確認資料の写し1点 (運転免許証、マイナンバーカードなど)
※本人確認書類がない場合は、国民健康保険被保険者証または健康保険被保険者証、住民票記載事項証明書(住民票の写しまたは印鑑証明書)、年金手帳から異なる2種類の写し
雇用保険被保険者証に関するQ&A
雇用保険被保険者証に関するよくある疑問にお答えします。
雇用保険被保険者番号がわからない場合はどうしたら良い?
雇用保険被保険者番号は、マイナポータルでも確認できます。その際は、あらかじめマイナンバーをハローワークに登録し、利用手続きを行う必要があります。
転職先に原本を渡した後、手元に控えの保管は必要?
前述の通り、雇用保険被保険者証は自身で保管する場合と会社で保管する場合が考えられます。会社で保管する場合、即日で再交付できる書類のため原本を渡しても問題ありませんが、不安であれば控えを保管しても良いでしょう。
雇用保険被保険者証に期限はある?
雇用保険被保険者証に有効期限はありません。
派遣やアルバイトにも雇用保険被保険者証はある?
雇用保険の加入対象の条件を満たした場合は、正社員、パート・アルバイト、派遣などの雇用形態にかかわらず、雇用保険被保険者証が交付されます。
<加入条件>
- 31日以上引き続き雇用されることが見込まれる
- 1週間の所定労働時間が 20 時間以上
まとめ:退職時に必要な書類は自分でも確認を
雇用保険被保険者証などの退職時に受け取る書類は、転職先企業の入社手続きや雇用保険の基本手当(失業手当)の申請で必要となります。すべて受け取っているか自身でも確認をしておきましょう。
\退職日が決まった後にすべきこと/
司法書士事務所V-Spirits 代表司法書士。
大学卒業後、大手食品メーカーや外資系専門商社に在職中に税理士、司法書士、社会保険労務士の資格を取得。2012年独立し、司法書士事務所開設
https://www.pright-si.com/
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