転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/04/19 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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キャリアビジョンが見えないことが不安です【転職相談室】

考えごとをしている男性なりたい将来像がなく、キャリアビジョンが見えないと悩む相談者。同僚たちがやりたいことを明確にして動いている姿に焦りだけが募ります。

そもそも働く上でキャリアビジョンは必要なのでしょうか。組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

自分がなりたい将来の姿が見えません(Kさん/メーカー営業/25歳/男性)

相談者
相談者
■相談内容
新卒で入社したメーカーに、営業職として勤めています。
入社から3年が経ち、それなりに仕事もこなせるようになりましたが、自分がなりたい将来の姿というものがありません。仕事に慣れてきたうえにキャリアビジョンが見えないためか、最近では仕事にもあまり身が入りません。
同僚たちが「もっとこんなことをしてみたい!」と転職していく姿を見ていると、何をしたいのか分からないまま、働き続けていることに不安を抱いてしまいました。キャリアビジョンは働く上で必要ですか。「何をしたいのか分からない」状態から、どう動けばいいのでしょうか。

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「働く上で大事にしていること」から整理してみる

アドバイザー
周りとの比較で焦ってしまう気持ちはよく分かります。でも、キャリアビジョンを明確に持っている方のほうが少ないのではないでしょうか。“将来なりたい姿”は、年次や業務内容、事業方針などによっても変わっていきます。はっきりとしたキャリアビジョンがなくても、大まかな方向性を持っておけばいいと思いますよ。

相談者
同僚や大学時代の友人たちは「こういうキャリアに向けて、こんな仕事にチャレンジしている」と、具体的な行動に移しています。一方、自分は方向性すら見えず、友人に「Kはどうなりたいの?」と聞かれていつも困ってしまいます。

アドバイザー
キャリアビジョンと言われると、何が壮大なゴールや目的地を考えなくてはいけない気がしますよね。でも、Kさんが働く上で「大事にしていること」を整理していくと、方向性が見えてくるかもしれません。例えば、今の会社に入った理由から振り返ってみるのも一つです。

相談者
入社理由ですか…。今の会社は医療機器メーカーで、僕自身が子どもの頃に病気がちだったこともあり、医療領域で貢献できる仕事をしたいと思っていたんです。間接的ですが、患者さんを救うことになるかなと思って。

アドバイザー
なるほど。とても明確な動機があるんですね。

相談者
でも、既存営業なので、お客様と関係構築ができていれば継続的に機器の買い替えがあって、営業の役割は担えている。そんな仕事のやり方にも慣れてきてしまって、「このまま営業現場でやりたいのかな」と分からなくなります。

アドバイザー
キャリアビジョンを設定できると、今の仕事に意味を見出せるようになったり、今後起こすべき行動が明確になったりするかもしれません。
例えば、入社理由の初心に戻って「3年以内にこの医療機器の導入案件数を増やして医療現場に貢献する」など短期スパンで具体的な目標を考えてみてもいいでしょう。

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具体的なキャリアビジョンの描き方

相談者
方向性の定め方はイメージできてきたのですが、もう少し具体的なキャリアビジョンはどうやって見つければいいのでしょう。

アドバイザー
「CAN」「WILL」「MUST」の3段階で考えるのが、一つの整理方法です。

一つ目は「CAN」。つまり、できること、やってきたことを明らかにすることです。これまでの営業経験で得たスキル、成功体験などを振り返ると、自分にとって大事にしてきた価値観、迷ったときの判断基準などが見えてくるでしょう。

相談者
それが分かると、キャリアビジョンにもつながるということでしょうか。

アドバイザー
そうです。2つ目の「WILL」が、人生や仕事において自分自身がなりたいと思う姿のこと。つまりキャリアビジョンになります。
得てきたスキルや経験の中で、「あの仕事が面白かった」「あの瞬間に喜びがあった」という出来事を振り返り、改めてやりたいことをクリアにしていきます。営業としてこんなことを手掛けたい、という思いもあれば、チームリーダーとして動くことにやりがいを見出しているかもしれません。

相談者
なるほど。

アドバイザー
キャリアビジョンは、周りの環境によっても変わっていくので、その前提で短いスパンで考えるといいと思います。

3つ目の「MUST」はキャリアビジョンを実現するための計画、つまりキャリアプランのことを指します。キャリアビジョンを言語化できたのなら、その目標や理想を実現するためにどんな行動をとるべきかを考えていくといいでしょう。

相談者
確かに、計画を立てると、日々の仕事内容にもつなげやすくなりますね。

アドバイザー
そうです。資格取得のための勉強や、異動、職種転換などやるべきことが見えてくると思います。

どうしてもキャリアビジョンが見えない場合

相談者
もし、整理していく中で、今の職場でのキャリアビジョンがどうしても見えない場合は、転職を考えたほうがいいのでしょうか。

アドバイザー
キャリアビジョンは、「人生や仕事において、自分自身がなりたいと思う姿のこと」です。今の職場を変えたら見つけられる、というものではないので、まずは自分自身のことを振り返ることが大事だと思います。

相談者
そうですか。

アドバイザー
転職をした元同僚に「どんな思いで、何を実現したくて転職をしたのか」聞いてみたり、他部署の人に仕事内容やその面白さを聞いてみたり、あるいは社外のビジネスパーソンが集まるコミュニティで情報収集するのもいいかもしれません。
また、結果として転職をしなかったとしても、転職活動をすることで、キャリアビジョンにつながるヒントがあるかもしれません。

相談者
どういうことでしょう?

アドバイザー
転職活動では、自分のこれまでの仕事を振り返り、経験やスキルを言語化する必要があります。様々な企業や職種の情報にも触れ、選考を通じて多くのビジネスパーソンにも出会うでしょう。
比較検討の材料が増えることで「自分はこの環境なら働いてみたい」「これは嫌だな」という気づきがあり、キャリアの方向性が見えてくるかもしれませんよ。

相談者
なるほど、転職活動にはそういう一面もあるんですね。

アドバイザー
「どうしてもこれでなければならない」と思うほどの「やりたいこと」がある人は珍しいと思います。また、Kさんから見れば、「キャリアビジョンに向かっていきいきと働いている」と思う友人たちも、陰ながら「これでいいのだろうか」と悩んでいたり、役割や立場が変わることで思い描いていたビジョンが崩れてしまったりと悩みを抱えているかもしれませんよ。

相談者
なるほど。

アドバイザー
あまり自分のキャリアを決めつけずにオープンマインドでいながら、偶然に起こったチャンスを逃さないことも大切だと思います。

相談者
わかりました。まずは、「CAN」「WILL」「MUST」の整理から始めてみて、チャンスを見逃さないようにもしていきたいと思います。今日はありがとうございました。

記事作成日:2022年7月11日 WRITER: ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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