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リストラにあってしまった。どう転職活動を進めればいい?【転職相談室】

思い悩むサラリーマン業績悪化により、新卒で入社し管理職として勤める会社でリストラにあった40代のTさん。

3ヶ月後には退職金無しでの退職が決まり焦っているとのこと。

リストラ後の転職活動について、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがアドバイスします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

リストラにあい、3ヶ月後の退職が決まりました。どう転職活動を進めればいいですか?(Tさん/ ITエンジニア 管理職/42歳/男性)

相談者
相談者
■相談内容
ITエンジニアでマネージャーとして管理職をしていましたが、業績不振により突然のリストラにあいました。
会社からは3ヶ月後には退職と言われています。
気持ちを切り替えなくてはとわかっていますが、このまま定年まで会社にいるのだろうと思っていたので、転職をこれまで考えたこともなく戸惑っています。
子供が私立の学校に進学していてお金がかかりますし、家族を心配させたくないです。
リストラ後の転職活動はどう進めていけばいいのでしょうか?

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リストラにより突然始まった転職活動の場合、まずは「転職先が決まっていなくても大丈夫なのはいつまでか」を整理しよう

アドバイザー
まずは、現在の状況を少しお聞かせいただけますか。

相談者
リストラにあった会社には新卒から勤めています。
2年ほど前から業績悪化しており、地方拠点の閉鎖や、賞与カットなどあらゆる経費削減をしていました。
派遣社員は満期で契約終了、オフィスは移転し規模を縮小、希望退職の募集も行って、それでも業績回復しなかった。
リストラ自体はやむなしという感じもあるんです。でも、まさか自分が対象になるとは…。

アドバイザー
たとえ予兆があったとしても、実際に気持ちの整理を行うのは難しいですよね。

相談者
はい。自分は管理職で20年ほど働いてきたので、最後まで残る立場だと、甘く考えていたのかもしれないです。
会社に愛着もあったので、これまで転職を考えたこともなくて…。
でも、3ヶ月後には、退職金無しで辞めることが決まっているので、焦ってしまって。

アドバイザー
なるほど。突然のことで転職活動をどう進めていけばいいのか悩んでいるとのことですね。

相談者
はい。「書類選考用の職務経歴書を作成する」「求人を探して応募する」などの基本的な手順は調べたので分かるんです。
ただ、自分にとっては本当に突然のことだったので、どこに応募すればいいんだろう、退職までに決まるかな…など不安も多くて。

アドバイザー
不安を1つ1つ潰していくためにも、まずは「転職先が決まっていなくても大丈夫なのはいつまでか」を整理してみることをお勧めします。

相談者
「いつまでに転職をする」ではなくて、「いつまでなら決まってなくても大丈夫」を決めるんですか?

アドバイザー
いつまでに転職をするという設定だと、「早く安心したい」「退職した翌日には働き始めたい」という希望で決めがちなんです。

相談者
はい、実際に私も、家族を心配させたくないので、退職した翌日には働き始めたいと思っていました。

アドバイザー
それは、とても自然な気持ちです。
ただ、理想的なスケジュールだけを設定すると、期限が近づいた時に「早く決めなくては」と焦って自分に合っていない会社に転職してしまうリスクもあります。

相談者
あぁ、なるほど。
それはあるかもしれません。ただでさえ今は自信もなくなって、焦ってますし…。
内定をもらったら、しっくり来ていない会社でも飛びついてしまうかも…。

アドバイザー
そうならないためにも、焦って転職先を決めなくてもいい期間を最初に定めておくと安心です。
今の貯蓄額と生活費を計算した時に、いつまでなら収入がなくても生活ができるのかを整理して、転職の最終ラインを設定しましょう。

相談者
私の場合は、退職金がないことが決まっているので、現在の貯蓄額と失業保険をもとに計算すれば良いんですね。

アドバイザー
会社都合退職の場合、失業保険が振り込まれるのは約1ヶ月後です。
金額は賃金日額に対して50〜80%で、年齢や雇用保険に加入していた期間、退職前の半年間にもらった給料(賞与などを除く)によって異なります。
失業保険の詳細はハローワークで確認しておくと良いでしょう。

相談者
わかりました。
生活費をざっと計算すると、半年は転職できなくても問題なさそうです。
確かに、「3ヶ月後までに転職しないと」と思うよりも、「半年間は焦って転職しなくても大丈夫」と思うことで、不思議と気持ちに余裕が生まれますね。

アドバイザー
それは良かったです。
実は、一般的な目安として、転職活動期間は準備から内定まで3ヵ月程度と言われています。
半年あれば、比較検討も合わせて焦りすぎずに転職活動を進めて行くことができると思いますよ。

相談者
そうだったんですね。
一般的にはどんなスケジュールで進めていくことが多いんですか?

転職までの一般的なスケジュール

アドバイザー
あくまで目安ですが、キャリアの棚卸しや自己分析をして、書類作成をするまでに約2週間。求人に応募して面接をするのに約2ヶ月。内定が決まり退職をするまでが約1ヶ月半と言われています。

転職までの一般的なスケジュール

相談者
なるほど。
私の場合は、会社が転職活動に理解を示してくれているのと、既に退職が決まっていて新しい案件にプロジェクトマネジャーとしてアサインされることもないので、有給休暇などを使えば、書類作成などの初動で必要な期間をもっと短くできそうです。

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譲れる条件と譲れない条件、「転職で叶えたいこと」を整理して応募を進めよう

相談者
書類作成などは少しずつ着手しているので不安はあまりないのですが、どんな企業に応募すればいいのかは迷ってしまって。 

アドバイザー
転職にあたって、譲れる条件と譲れない条件はありますか?

相談者
絶対に譲れないことは、家族の生活のためにも自宅から通える距離であることですね。
妥協してもいいことは、年収と役職かな。1割くらいまでは収入ダウンも受け入れる覚悟ですし、役職はつかなくてもいいです。

アドバイザー
なるほど。では、「転職で叶えたいこと」はありますか?

相談者
うーん。ネガティブなきっかけで転職を始めているので、特に考えたことがないですね。
「転職で叶えたいこと」って、リストラ起因の転職でも必要ですか?

アドバイザー
「転職で叶えたいこと」は面接時の志望動機にも活かせるんです。
具体的に定めておくことで、転職のきっかけがネガティブなことだったとしても、ポジティブな志望動機を伝えることができるので面接官にも意欲が伝わりやすくなりますよ。

相談者
なるほど。とは言っても、どう考えていけば良いんでしょう…。

アドバイザー
まずは、これまでのキャリアの棚卸しと自己分析をしてみましょう。
これまでの仕事を振り返りながら、自分の人間性や、仕事における得意・不得意、興味やモチベーションの源泉などを分析していくことで、転職先でも大切にしたいことや叶えたいことが見つかっていくかもしれません。

相談者
わかりました。やってみます。

アドバイザー
転職で叶えたいことを明確にしておくと、応募する求人を絞り込む目安にもなるので、ぜひ早めに取り組んでみてくださいね。

相談者
確かにそうですね。
これまでは、求人が多すぎてどれに応募すればいいのか混乱していたのですが、その悩みも解決しそうです。
ちなみに、どのくらいの数を応募すればいいんでしょうか?

求人への応募数の目安

アドバイザー
過去にリクナビNEXTが転職成功者に実施したアンケートによると、応募数の平均は7.5社、面接した企業の平均は3.4社、内定が出たのは一人あたり平均1.4社という結果が出ています。

相談者
なるほど。

アドバイザー
今回は現職の理解もあり転職活動に集中できるとのことなので、ある程度多めに応募し、複数社内定を得てからご自身やご家族も含めて慎重に検討して決めていけるようにもっていけると良いですね。

相談者
はい。相談当初は、「とにかく早く転職先を決めないと…」と焦っていたのですが、段々と「どんな始まりだったにせよ、納得できる転職をしたい」と前向きに考えられるようになってきました。

アドバイザー
それは何よりです。

相談者
あとは、私のような40代でも採用してくれる会社があるといいんですが…。
こればっかりはご縁ですよね…。

40代の転職で求められること

アドバイザー
確かに、年齢が上がるにつれて、企業から求められるものは高くなります。
しかし、豊富な経験やスキルをもつ40代転職者に期待する企業も多く、採用ニーズはあります。悲観しすぎることはありませんよ。

2019年度通期中途採用における採用年齢層

出典:リクルートワークス研究所『中途採用実態調査(2019年度実績、正規社員)』

相談者
本当ですね!40代を採用している会社が、思っていたよりも多くて、びっくりしました。

アドバイザー
40代の転職では、特にマネジメントスキルと専門知識が重視されるようになります。
Tさんの場合、ITエンジニアとしての経験に加えて、プロジェクトマネジメントなどIT領域での専門性を持ち、管理職としてのマネジメント経験もありますよね。

相談者
はい、プロジェクトマネジメントはかなりの数をこなしてきたと思います。
炎上しかかっている案件の火消しなども含めて、場数はそれなりに踏んでいますね。

アドバイザー
であれば、企業が40代転職者に求める経験スキルは充分持っているのではないかと思います。
応募先を定めた後は、求人情報に記載されている採用背景や仕事内容、求めているスキルを確認し、過去の経験でアピールできるエピソードがないかを振り返ってみましょう。

相談者
わかりました。ここでも、キャリアの棚卸しが重要になりますね。

アドバイザー
そうです。
転職活動において、自己分析とキャリアの棚卸しは本当に大切です。
また、それらを面接でアピールする時は、「STAR」のフレームを利用し、具体的なエピソードを交えると説得力が増すでしょう。

▼STARフレーム

S:どのような状況で(Situation)
T:どのような課題があり(Task)
A:どのような行動をして(Action)
R:どのような成果が出たのか(Result)

相談者
なるほど。
分かりやすくていいですね。これも必ずやってみます!

リストラされることは、応募書類や面接でどのように伝えらたら良いのか

相談者
最後に質問なのですが、面接では、リストラにあったことは正直に話していいのでしょうか? 隠した方がいいですか?

アドバイザー
事実ベースで伝えることをお勧めします。
企業側も、現職の業績状況をしっかり説明することで理解してくれるでしょうし、その上でご自身の経験スキルや人物タイプを伝えることができれば、求めてくれる企業を見つけていけるでしょう。

相談者
良かったです。
嘘をつくのは性に合わないので、伝えていいと言われてホッとしました。

アドバイザー
面接では現職への不平不満は言わないように心がけましょう。
20年超の経験を今後どう活かしていきたいか、どう転職先に貢献したいかを伝えることに焦点を絞るといいですよ。

相談者
分かりました。

アドバイザー
最初は初めての転職活動で不安だと思います。
書類選考の合格・不合格などで一喜一憂するかもしれませんが、同じタイミングで複数の選考を進めていって、できるだけ冷静に、比較検討して納得の転職をできるように図ってみてくださいね。
現職の元同僚にコンタクトを取り、ご自身の実力や人柄をよくわかっている人から紹介をしてもらう等も良いかもしれませんね。

記事作成日:2021年12月17日 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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