転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/04/26 UPDATE 毎週水・金曜更新!

転職・求人 トップ > 転職成功ノウハウ > 転職相談室 > 転職で活かせる「専門スキル」、どうやって見つければいい?【転職相談室】

転職で活かせる「専門スキル」、どうやって見つければいい?【転職相談室】

スマホで通話する男性営業職に就いている人の中には、「自分には専門スキルと呼べるものがなく、転職活動でアピールすることがない」と悩む人が少なくないようです。

転職で活かせる専門スキルをどう見つけ、どのようにアピールすればいいのか、人事歴20年超、現在は人事領域支援会社を経営する「人事のプロ」曽和利光さんにアドバイスをいただきました。

アドバイザー

曽和利光さんプロフィール画像

株式会社人材研究所・代表取締役社長

曽和 利光(そわ・としみつ)

株式会社人材研究所・代表取締役社長。1995年京都大学教育学部教育心理学科卒業後、リクルートで人事コンサルタント、採用グループのゼネラルマネージャー等を経験。その後、ライフネット生命、オープンハウスで人事部門責任者を務める。2011年に人事・採用コンサルティングや教育研修などを手掛ける人材研究所を設立。『「ネットワーク採用」とは何か』(労務行政)、『コミュ障のための面接戦略』(講談社)など著書多数。

営業職としてアピールできる専門スキルがない。どうやって見つければいいのでしょうか?(Sさん/人材関連会社・営業/25歳/男性)

相談者
相談者
人材関連会社で法人営業として働き、現在3年目です。
そろそろ転職を考えていますが、「手に職系」の事務系スペシャリストやエンジニア職などとは異なり、転職活動でアピールできるスキルがないことに悩んでいます。
PCスキルはあると思うのですが、営業としての専門スキルをどうアピールすればいいのでしょう?見つけ方やアピール方法を教えてください。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

グッドポイント診断

まずは目の前の仕事に真摯に向き合い「処理の自動化」を目指そう

アドバイザー
アドバイザー
冒頭から厳しいことを言いますが、「専門スキルがない」と悩んでいるのであれば、本当に「ない」のだと思います。
なので、見つけ方やアピール方法などでアドバイスできることはなく、「ないならば、今から専門スキルを身につけましょう」としか言えません。
や、やはりそうですか…。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
そもそも、まだ営業3年目の段階で、営業としての専門スキルが備わるとは思えません。
Sさんはまだ若いのですから、これから営業の仕事と真剣に向き合い、身に付けていけばいい話。思い悩む必要はありませんよ。
営業における専門スキルとは、どのようなものを指すのでしょうか?これから身につけていくうえで知りたいです。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
目指すゴールは、営業として高い実績を上げ、自身の営業としてのスキルや経験を部下など他人に移植できるよう「形式知化」すること。
形式知化とは、個人が持つ情報や知識を明文化・仕組み化することを指します。
業界や職種問わず“プロ”と呼ばれる人の多くは、何をすれば成果が出るのかを考えることなく、頭の中で最良の方法を自動処理して動いています。

 

これを「暗黙知の知識」と言いますが、これをさらに分析して言語化したり、マニュアルにしたりして形式知化し、そのナレッジを周囲に装着できるまでになれば、転職市場でも高く評価される「希少価値のある専門スキル」にバージョンアップすることができます。

大前提として、営業としての「暗黙知の知識」を身につける必要があるわけですね。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
おっしゃる通りです。
Sさんは今、その暗黙知を身に付けている最中といえます。
人は、一つのことを何度も繰り返すことで能力を身に付けることができます。
これを心理学用語で「処理の自動化」と言いますが、無意識でも自動的に物事ができる状態こそが「暗黙知の知識が身についている」状態です。
まずは目の前の仕事に真摯に向き合い、日々の仕事を繰り返すことで「処理の自動化」を目指しましょう。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

グッドポイント診断

ビジネスパーソンとしての「非認知能力」をアピールしよう

営業として目指す方向性は理解しました。
ただ、専門スキルがまだ装着できていない20代で転職する人も多いはず。
そういう場合、どのように自分のスキルをアピールすればいいのでしょう?
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
20代の面接で多く見られる失敗が、「大した専門性ではないものを、自信満々にアピールする」こと。
面接には部門長など、専門スキルを確立したベテランが出てくるケースが多いですが、そんな人に対して「自分はこんな専門スキルがある」と胸を張ってアピールしてしまうと、「自身を過剰評価していて客観視できていない人」「当たり前水準が低い人」などと判断されてしまう可能性があります。
まだ経験の浅い若手にお勧めしたいのは、「非認知能力」をアピールする方法です。
「非認知能力」とは何ですか?
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
IQや資格などのように数値では測定できない潜在的な力のことで、ポテンシャルを判断する際に見られる能力です。
例えば、物事をやり切る力、さまざまな役割の人たちとコミュニケーションを取る力、状況を読みながら行動する力…など。
どの会社でも活かせる「ポータブルスキル」と言えるものです。
社会に出て2、3年も経てば、この何らかの非認知能力は身に付いているでしょう。
営業としての経験や実績は客観的に伝えつつ、非認知能力のほうを前面に押し出してアピールするといいでしょう。
非認知能力は、専門スキルを支えるOS(基盤システム)のようなもの。

 

例えば、「この能力を活かして御社で専門スキルを磨き、営業としてトップを目指したい」などとアピールすれば、ポテンシャルがアピールできますし、「この非認知能力が備わっているのであれば、こういう業務を任せて営業のプロに育ててみよう」など、入社後の役割や活躍イメージを想像してもらうこともできます。

なるほど…目標数字の達成にはこだわり、最後の1日までやり切ることは自分に課してきました。
「やり切る力」については、非認知能力としてアピールできるかもしれません。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
いいですね。そのような能力をいろいろ洗い出してみてください。
もしもピンとこない場合は、上司や先輩など営業としての自分をよく見ている人に「なぜ自分は営業に配属されたのですか?」、「私の営業としての強みは何だと思いますか?」などと聞いてみるといいでしょう。
例えば「研修のときに、課題に対して最後まであきらめず食らいつく姿を見て、粘り強さを感じた」とか、「クライアントの懐に入り込み、信頼関係を築く力はすごいと思うよ」など、自分では気づくことができない力を聞き出せるかもしれません。
わかりました。
仕事を通じて身に付けた非認知能力はほかにもあるはず。転職活動をする際にはそれらを洗い出し、伝えたいと思います。
ありがとうございました。
相談者
相談者
2021年1月7日 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

8,568通り、あなたはどのタイプ?

グッドポイント診断で、あなたの隠れた強みを診断してみましょう。

診断結果は8,568通り。あなたはどのタイプ?

リクナビNEXTで書類を自動作成

レジュメをカンタンに作成

履歴書と職務経歴書を作成するのが面倒な方は、リクナビNEXTにレジュメ登録するのがお勧めです。

リクナビNEXTに、プロフィールや職務経歴などを入力すると、入力された内容に従って自動で書類(レジュメ)が作成され、PDF形式でダウンロードすることが可能です。

※『レジュメ』とは、リクルートの求職活動支援サービス共通で利用できる、職務経歴書機能です。

ご登録はこちらから:リクナビNEXTに会員登録する(無料)
すでに会員の方はこちら:レジュメダウンロード画面へ

イベント・セミナー※リクルートエージェントに遷移します

RAGイベント

申込締切日が近いイベント・セミナー

イベント情報を更新中