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内定保留はできる?待ってもらうメール・電話の例文、保留の理由などを解説

転職の内定保留をしようか迷っている男性

内定の連絡は嬉しいものですが、他社の選考状況や、家族・パートナーの理解を得る準備などのため、承諾を待ってもらいたいケースもあります。そもそも内定保留はできるのか、可能ならどのくらい待ってもらえるのでしょうか。

この記事では、内定保留をお願いする際のマナーや、企業が待ってくれる期間の目安、角を立てずに伝えるためのポイントなどを解説します。

監修 粟野友樹

国家資格 キャリアコンサルタント,組織人事コンサルティングSeguros 代表

内定保留はできる?待ってもらえる期間の目安

返事が難しい場合、内定保留の相談をすることは可能です。企業側も、応募者が他社の選考を並行していたり、家族・パートナーとの相談や調整の必要がある人もいたりするケースも想定できるため、納得の上で入社してもらうためにも、一定期間の保留を認めるケースは多いです。

企業にもよりますが、内定の保留期間は一般的に1週間程度が目安になります。

ただし、急ぎの欠員補充や、代わりの候補者がいる場合など、事情によっては延長が難しいケースがあることも理解しておきましょう。

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内定を保留したいよくある3つの理由

内定の返事を保留したいよくある理由には、次の3つがあります。当てはまるケースを参考にしてください。

  • 他社の選考結果を待ちたい
  • 現職の業務調整や家族の相談が必要
  • 条件面や業務内容などを再確認したい

他社の選考結果を待ちたい

内定保留を希望する際、特に多いのは、並行して受けている他社の選考結果を確認したいというケースです。

転職活動では複数の企業に応募するのが一般的なため、企業側へ正直に伝えても失礼にはあたりません。ただし、「第1志望の結果を待ちたいから」という直接的な伝え方は角が立ちます。「他社の選考プロセスも見届けた上で決断をしたい」というニュアンスで伝えるといいでしょう。

現職の業務調整や家族の相談が必要

内定を承諾する前に、現在の職場での業務調整に時間を要するケースも少なくありません。

具体的には、担当しているプロジェクトの区切りを明確にしたり、重要案件のアサインを避けるように調整したりといった業務の整理が挙げられます。また、円滑な退職交渉を進めるために、就業規則や退職にかかる正確な期間を再確認する時間も必要です。

あわせて、勤務地や勤務形態が大きく変わる場合、家族の同意を得ることは入社後のトラブルを防ぐためにも不可欠です。家庭環境や現在の職場環境を整えるためという理由は、受け入れられやすい傾向にあります。

条件面や業務内容などを再確認したい

内定通知書(労働条件通知書)の内容が、当初の想定と微妙に異なっていたり、具体的な業務内容に不明点が残っていたりする場合です。

年収や福利厚生、配属先での役割など、懸念点を残したまま承諾するのはリスクが伴います。この場合は、ただ待ってもらうだけでなく、条件のすり合わせや追加の面談を依頼するなど、前向きに検討している姿勢を見せることが大切です。

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内定を保留する際に知っておきたい懸念点・注意点

内定保留は権利として認められる一方で、企業側としては採用後の準備の保留期間となるため、保留によって発生しうる懸念点や注意点を押さえておきましょう。

  • 内定辞退と判断される可能性がある
  • 志望度や入社意欲を疑われることがある
  • 入社後の評価に影響することがある

期限をすぎると「内定辞退」と判断される可能性がある

原則として、企業が一度出した内定を一方的に取り消すことは法的に困難です。

しかし、回答を不自然に引き延ばしたり、1週間以上、何の連絡もしなかったりした場合には、「内定を承諾する意思がない(内定辞退)」と判断されてしまう可能性があります。保留はあくまで「特別な猶予」であると心得、企業が提示した期限を守って早めに返答しましょう。

志望度や入社意欲を疑われる

内定保留を伝えると、企業側から「自社への志望度が低いのではないか」と懸念される可能性があります。返答を待たせる時間が長引くほど、入社後の意欲まで不安視されかねません。そのため、入社を希望する可能性がある企業に内定保留を伝える際は、入社に前向きな意思もあわせて伝えることが肝心です。

入社後の評価に影響する可能性がある

無事に保留が認められて入社したとしても、長期間の保留を希望したり、回答期限内に返事をしないなど、不誠実な対応をしていた際は、入社後の期待値や信頼関係の構築に影響を及ぼす可能性もないとはいえません。

もちろん、入社後の仕事ぶりで評価を挽回することは十分に可能ですが、内定保留にはそのような側面があることを理解しておきましょう。

内定保留を相談する際の連絡手段

内定保留は、企業側の採用計画を一時的に停滞させてしまう行為です。そのため連絡手段はできるだけ早く確実な方法を取るようにしましょう。

  • 状況によりメールと電話を併用する
  • 転職エージェントを利用する場合もある

状況によりメールと電話を併用する

基本的には、まず電話で直接担当者に連絡し、口頭で状況を説明するのが最も丁寧な方法です。担当者が不在の場合や、聞き間違いなどの行き違いを防ぐため、電話の後に改めてメールを送り、履歴を残すのが確実です。

転職エージェントに伝える場合もある

転職エージェントを利用している場合は、企業へ直接連絡するのではなく、まず担当のアドバイザーに相談します。転職エージェント企業側の採用状況や、過去の保留事例を把握しているため、角が立たない伝え方のアドバイスや、企業との交渉を代行してくれる場合があります。自身の状況を正直に共有し、連携して調整を進めましょう。

内定保留を相談する時の伝え方・マナー

内定保留のお願いをスムーズに進めるためには、必要な情報を過不足なく伝えた上で誠実な対応をするのがポイントです。

  • 内定連絡後、すぐに連絡する
  • 内定の感謝を伝える
  • 保留理由を簡潔に伝える
  • 回答期限の承諾を得る

内定連絡後、すぐに連絡する

内定の返事を保留したいと考えている場合は、企業からの内定連絡後、一般的には当日か翌日のうちに、保留の相談を連絡するのが望ましいとされています。

内定の感謝を伝える

まずは、選考を通じて自分を評価し、内定を出してくれたことに対して謝意を述べます。これは単なる形式的な挨拶ではなく、良好な関係を維持するための大切な要素です。

保留理由を簡潔に伝える

なぜ今すぐ決断できないのか、納得感のある理由を添えます。「他社の選考結果を確認してから総合的に判断したい」「家族と最終的な相談をしたい」など、客観的な状況を端的に説明しましょう。

回答期限の承諾を得る

いつまでに回答を出すのか、具体的な日付を提示します。待ってもらえる期間は、最初に企業から提示された回答期限にプラスして2~3日、1週間が目安となります。必ずしも希望期間が受け入れられるとは限りませんが、企業側の採用スケジュールに配慮しつつ、決断までの期間を提示し相談しましょう。

メールで内定保留を伝える例文

内定保留の連絡は、先述のとおり、感謝の意を伝えつつ、保留の理由と回答期限を明記することが重要です。ここではシチュエーション別の例文をご紹介します。

第一志望の選考結果を待っている場合

他社の選考状況を正直に伝えつつ、納得した上で決断したい旨を記載します。「第一志望を待っている」といったストレートな表現は避けましょう。

件名: 内定のお礼と回答保留のご相談(氏名)
株式会社〇〇
人事部 採用担当様
いつも大変お世話になっております。(氏名)です。
この度は、内定のご連絡をいただき誠にありがとうございます。
身の引き締まる思いであり、心より感謝申し上げます。
回答の期限につきまして、ご相談をさせていただきたく存じます。
現在、他社の選考も進んでおり、全ての選考結果を踏まえた上で、納得感を持って貴社への回答を差し上げたいと考えております。
勝手を申し上げ大変恐縮ですが、回答を〇月〇日までお待ちいただくことは可能でしょうか。
貴社への入社意欲は非常に高いものの、一生を左右する決断であるため、慎重に検討したいと考えております。
何卒ご検討いただけますようお願い申し上げます。
———————————
氏名
〒150-**** 東京都▲▲区〇〇***-***
TEL.090-****-****
E-mail:***@*** .com

条件面など確認したいことがある場合

不明点を解消して前向きに判断したい姿勢を示し、検討に必要な期間を丁寧に伝えます。

件名:内定のお礼と回答保留のご相談(氏名)
株式会社〇〇
人事部 採用担当様
いつも大変お世話になっております。(氏名)です。
この度は、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
多大なる評価をいただきましたこと、厚く御礼申し上げます。
提示いただいた労働条件通知書を拝見いたしました。
内容について、家族とも十分に相談した上で判断したいと考えております。
つきましては、〇月〇日まで回答をお待ちいただけないでしょうか。
不明点が出てきた際には改めてご相談させていただきたく存じます。
ご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
———————————
氏名
〒150-**** 東京都▲▲区〇〇***-***
TEL.090-****-****
E-mail:***@*** .com

電話後、確認メールを送る場合

電話で承諾を得た内容を改めて文章化し、履歴として残します。

件名:内定のお礼と回答保留のご相談(氏名)
株式会社〇〇
人事部 採用担当様
いつも大変お世話になっております。(氏名)です。
先ほどはお電話にてお時間をいただき、誠にありがとうございました。
お話しいたしました通り、現在進行中の他社選考結果を確認した上で、最終的な判断をさせていただきたく存じます。
そのため、回答期限を〇月〇日まで延長いただくことでご了承いただき、感謝申し上げます。
改めて、期限までに回答を差し上げます。
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。
———————————
氏名
〒150-**** 東京都▲▲区〇〇***-***
TEL.090-****-****
E-mail:***@*** .com

電話で内定保留を伝える会話例

電話で保留を伝える際は、まず内定への謝意を述べ、その後に保留したい理由と期限を相談します。

他社の選考結果を待っている場合

他社の選考状況を正直に伝えつつ、納得して決断したい姿勢を示します。

この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
大変ありがたいお話で前向きに検討しておりますが、現在、他社の選考結果を待っている状況です。納得した形で決断したいため、誠に勝手ながら、◯月◯日(曜日)まで回答をお待ちいただくことは可能でしょうか。

条件面などを確認したい場合

内定への感謝を伝えつつ、家庭の事情など客観的な理由を添えます。

この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
頂いた条件通知書を改めて拝見し、家族ともしっかり相談して決めたいと考えております。
誠に勝手ながら、お返事を◯月◯日(曜日)までお待ちいただくことは可能でしょうか

内定保留後の結果の伝え方とポイント

保留期間を経て結論が出たら、期限を待たずに速やかに連絡を入れましょう。

承諾する場合

承諾の意思を伝える際は、改めて内定への謝意を述べ、入社後の意欲を前向きに示します。保留を待ってくれたことへの感謝を添えることで、良好な関係を築きやすくなります。

メール例文
件名:内定承諾のご連絡(氏名)
株式会社〇〇
人事部 採用担当様
いつも大変お世話になっております。(氏名)です。
回答をお待ちいただいておりました内定の件につきまして、謹んでお引き受けしたく存じます。
この度は、熟考のお時間をいただき誠にありがとうございました。
貴社の一員として貢献できるよう精一杯努めて参ります。
今後の手続き等、ご指示をいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
———————————
氏名
〒150-**** 東京都▲▲区〇〇***-***
TEL.090-****-****
E-mail:***@*** .com
電話会話例
お世話になっております。内定を保留させていただいておりました(氏名)です。
慎重に検討いたしました結果、ぜひ貴社にお世話になりたいと考えております。お待たせして申し訳ございませんでした。一日も早く戦力となれるよう尽力いたします。

内定承諾メールのその他の例文やマナーはこちらでも解説しています。

辞退する場合

辞退を決めたら、お詫びの気持ちを込めつつ、結論を明確に伝えます。最後まで失礼のない丁寧な対応を心がけましょう。

メール例文
件名:内定辞退のご連絡(氏名)
株式会社〇〇
人事部 採用担当様
いつも大変お世話になっております。(氏名)です。
この度は、内定のご連絡をいただき誠にありがとうございました。
慎重に検討を重ねました結果、誠に残念ながら今回は内定を辞退させていただきたくご連絡差し上げました。
多大なる評価をいただき、回答をお待ちいただいたにもかかわらず、ご期待に沿えず深くお詫び申し上げます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
———————————
氏名
〒150-**** 東京都▲▲区〇〇***-***
TEL.090-****-****
E-mail:****@*** .com
電話会話例
お世話になっております。先日内定をいただきました(氏名)です。回答の期限をいただき、誠にありがとうございました。
非常に魅力的なお話をいただき感謝しておりますが、検討の結果、今回は内定を辞退させていただきたくお電話いたしました。ご期待に沿えず、多大なご迷惑をおかけして申し訳ございません。

内定辞退のマナーやその他の例文はこちらでも解説しています。

内定を受けるか決断に迷う時にすべきこと

内定への返答を迷う場合は、迷いの正体がどこにあるのかをまずは明確にしましょう。その上で、回答の保留期間を利用して懸念点を解消するアクションを検討してみてください。

労働条件面をすり合わせたい場合

提示された条件に不明瞭な点がある場合は、遠慮せずに人事担当者へ確認しましょう。年収や福利厚生、勤務体系などの懸念を放置して入社すると、早期離職などのトラブルに繋がりかねません。詳細を詰めるための「オファー面談」を改めて依頼するのも有効な手段です。

内定のご連絡、誠にありがとうございます。
前向きに内定の承諾を検討しておりますが、入社後の相違をなくすため、
給与や勤務体系等の詳細について改めてお伺いする機会をいただけると、大変ありがたいです。
お忙しいところ恐縮ですが、私の調整可能な日程を下記の通り送付いたします。
ご都合のつくタイミングがございましたら幸いです。

組織の雰囲気を確かめたい場合

求人票や面接だけでは見えにくい社風やチームの空気感を確認したい時は、現場社員とのカジュアル面談を打診してみるのも一つの方法です。実際に働くメンバーと対話することで、自分がその環境に馴染めるかどうか、入社後の姿をより具体的にイメージできるようになります。

この度は、内定のご連絡をいただき誠にありがとうございます。 貴社への入社を前向きに検討しておりますが、承諾にあたり、実際の業務イメージやチームの雰囲気をより深く理解したいと考えております。
つきましては、もし可能であれば現場で活躍されている社員の方と、カジュアルにお話しできる機会をいただくことはできるでしょうか。

経営状態に不安がある場合

企業の将来性や安定性に不安がある場合は、公開されている決算資料(IR情報)を自らチェックするほか、面談を通じて今後の事業戦略や展望を直接問いかけてみましょう。多角的に情報を集めて納得することが決断の後押しになります。

承諾した後に辞退したくなった場合は

内定承諾後の辞退は、しないに越したことはありませんが、どうしても必要な場合は速やかに、誠実に連絡するようにしましょう。

内定承諾後の辞退の仕方や例文はこちらで詳しく解説しています。

\チェックリスト・返信メールの例文など/

粟野友樹
監修 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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