【30代女性の転職】「年収を上げ、子供との時間を確保できる」大手生保に転職
ユキエさん(仮名):30代 調剤薬局の医療事務→大手生保のフォロー営業 |
シングルマザーになり、安定した収入を求めて医療事務に転職
「最初の仕事は北海道で、競走馬を育てる牧場で働いてたんです。」
意外な経歴を話してくれたユキエさん。高校を卒業するときに動物と関われる仕事がしたくて、担任が紹介してくれた仕事に就いた。体力勝負の仕事ながら、馬と触れ合うことができ、とても楽しい毎日だったが、22歳の時に結婚。その後、2人の子どもを出産というライフイベントが続く。さらに26歳の時には離婚。子どもを育てるために、「安定」と「収入」という2つを重視して牧場を辞め、実家のある神奈川で仕事を探すことにした。
「たまたま家の近くの調剤薬局で医療事務を募集していたんです。資格は必要ないし、薬局なら安定していて子どもを育てながら働けると思いました。」
入社時は基本給16万、7年間働いて最終的には手取り19万ぐらいまで上がった。賞与は基本給2カ月分が年2回。しかし、ある年は5000円昇給したかと思うと翌年は昇給額が2000円に下がるなど昇給のルールが不明確で、収入の伸びが何年でどのくらいになるのかが不透明だった。
収入アップを目指して別の調剤薬局へ転職したが、手取りは23万になったものの、今度は賞与がゼロ。年収にするとあまり変わらない状況だった。実家で子供を育てているので生活はかろうじて成り立っているが、これでは困ると考えて薬局の仕事が終わると近所のそば屋で働くダブルワーク生活へ。金銭的な余裕は出来ても、今度は過労で体を壊しそうになった。一番大切にしたかった子どもたちとの時間も取れない。追い打ちをかけるように、医療費削減のあおりで会社自体の規模が縮小し始めた。「このまま会社に勤めていても、定年まで安定して働くことは難しいのでは」と感じるようになった。
40歳を目前にして、昇給制度が明確な大手生保に転職
ユキエさんが次の転職先に選んだのは、大手生命保険会社で契約顧客へのアフターフォローを行う仕事だった。雇用形態は正社員、週休2日の待遇。基本給に加え、目標以上の働きをするとその分も還元され、収入が上がる。何よりも、成果に対してのインセンティブの基準が明確に示されていることが魅力だった。
未経験の仕事だったため、入社するまでは不安感もあったが、座学研修を受けてみると医療事務の際に得た知識が生命保険の仕事に役立つことがわかった。また、同じように未経験で入社した同期が20数人おり、モチベーションが高く尊敬し合える仲間ができた。
「今はまだ仕事を覚える身。当初から目標としている年収には届いていませんが、どう働けば収入が上がるのかという道筋がはっきりしているので目標が立てやすいです。会社が大手なので、以前のような不安感を持たずに働けます。土日はしっかり休めるし、仕事が終わったあとに家族のための時間を持てるようになりました。ようやく理想的な仕事に出会えたのかなと思っています。今はこの仕事でキャリアアップするために努力するつもりです。」
女性が働きやすい環境を得るために
40歳手前で牧場スタッフと医療事務という異色のキャリアを持っていたユキエさん。2人の子供を育てるシングルマザーでもあり、転職先を選ぶ際には、昇給制度が明確であることだけでなく、子供を持つ女性が働きやすい職場であるかどうかも重要な条件のひとつだ。
現在、政府が主導となって女性の雇用環境の整備が進められている。今後、働く女性を取り巻く環境は変化を続けていくため、働く女性は定期的に自身が置かれている環境とキャリアを見詰め直すことで、より良い仕事環境を得られる機会につながるのではないだろうか。
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