転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/12/11 UPDATE 毎週水・金曜更新!

【課題を乗り越え、風土がマッチする大手企業へ】企業の懸念と応募者の不安を払拭し、障がい者採用の新たな道を切り拓く

障がい者採用の必要はあるものの、「どのように取り組んだらよいのか」「どんな仕事を任せられるか」という課題を持つ企業は少なくない。一方で、障がい者側も「やりたい仕事に就けない」「待遇に満足できない/満足とはいえない」といった悩みを抱えている。 株式会社ヒルストンのキャリアコンサルタント山田拓人氏は、長野県のある企業のニーズと懸念、求職者の要望と意欲を根気強く聞き出し、両者を結びつけた。「GOOD AGENT AWARD 2022 特別賞」を受賞したマッチングを紹介したい。

正社員として働きたいと望む障がい者の転職を全力サポート

Iさんは学生時代の不慮の事故が原因となり、短期記憶障害とてんかんの発作リスクを抱える障がい者となった。障害者手帳(高次脳機能障害)も持っている。

大学卒業後は、地元企業(長野)の障がい者雇用枠で契約社員として採用され、総務職を務めた。契約満了後、将来役立つスキルが身につく仕事に就きたいと考えたIさんは、地元の製造会社に正社員として転職する。だが、現実は厳しかった。

「手に職をつけたいという思いから製造業を選んだものの、仕事がなかなか覚えられない辛さや待遇面などから、次の転職を決意したそうです」(山田氏)

転職活動を開始したものの、エージェントからは希望する正社員採用ではなく、契約社員やアルバイトでの雇用を勧められることが多く、すっかり自信喪失に陥っていたIさん。初めてヒルストンを訪れ、山田氏が面談した時、Iさんから最初に出た言葉は「私には何ができるんでしょうか」だったという。

「不安が募ってつらい精神状態だったと思います。そういった方に対しては、いつも『心配はいらないですよ』と言葉をかけることからスタートします。そして、何がやりたいのか・できるのか、何がやりたくないのか・できないのかを聞きます。特に退職理由となった不満については、どんな細かいことでもいいから教えてもらうようにしています。根本的に嫌なことを繰り返してもうまくいきませんから」(山田氏)

電話やオンラインなどを使いながら通常より多い面談を持ち、長野県内の障がい者雇用に関する募集状況も理解してもらった上で、Iさんの信頼を得た山田氏。Iさんが参考書などでプログラミングを学んでおり、プログラマになりたいという希望があることを引き出した。

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人事が聞きにくいデリケートな質問を代行し、採用活動をサポート

ヒルストンのチームメンバーと協力しながら、法規的に障がい者採用が義務付けられている大手企業を中心に、障がい者雇用のニーズ確認のメールDMを送信したところ、障がい者採用のニーズがある企業から返信が届いた。

山田氏はIさんの希望に合いそうな企業の案件を、電話やオンラインの面談で一緒に内容を確認した。

今回Iさんが入社したE社は、障がい者の採用実績はあるものの、エージェント案件には求人票がなかったため、候補者の希望やスキルを確認した上で、改めて求人票を作成してもらうことになった。そして、障がい者雇用のニーズはあるものの、採用活動は後手になっていることに気づく。

「これはE社だけではなく、他企業においても言えることですが、障がいレベルやどんなことを任せられるかなど、デリケートな内容を本人に聞きにくいこともあります。ポテンシャルがわからないので、雇用形態がアルバイトや契約社員からスタートすることが多いということがわかりました」(山田氏)

そこで山田氏は、事前に了承をもらって聞いていた障がい状況やご家族の反応、業務や今後のキャリア形成に向けた学習意欲も高いことなどを、人事担当に伝えた。実際、E社の風土とIさんの人柄や意欲が上手くマッチし、面接も順調に進んでいった。

「選考を進めるうちに、声がどんどん明るくなり、自分の意見を堂々と述べるようになっていくI氏の姿を見て、私も心から嬉しく思いました」(山田氏)

その後、1カ月ほどで内定が出ることとなった。会社風土やビジョンに共感しただけでなく、給与などの条件面やキャリアアップ支援なども考慮してくれたことから、IさんはE社に入社。現在は情報系資格取得に向け、前向きに仕事に取り組んでいるという。

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地方創生に貢献できる目標ができた

実は今回Iさんには、E社以外にも複数の大手企業から内定が出ていた。このことはIさんの自信を取り戻すことにつながった。

「入社後、Iさんからご両親がとても安堵していましたとお礼のメールが届きました。元気で働いていること、そしてこれからスキルアップしていけば昇給・昇格もあるでしょう。ご両親に安心していただけて、本当に良かったです」

E社にとっても多様性を促進する採用実績ができた。障がい者の採用においてどう働きたいかを確認することの大切さを認識できたと喜んでいるという。山田氏をはじめとするヒルストンにとっても、県内企業の障がい者採用に関する現状がわかったことは大きな収穫となった。

「障がい者採用の実例を作ったことは、何より大きな収穫でした。今後さらに障がい者採用も含めた採用のお手伝いをすることで、地方創生に貢献していきたいと思います」(山田氏)

転職者・企業へのメッセージ

【転職者の方へ】
本当にやりたいこと、やりたくないことをざっくばらんに教えてください。壁打ちに使ってもらって結構なので、自分の思いや不満をなんでも話しに来てください。いつでもお待ちしています。

【企業様へ】
求人票にどう載せていいかわからない、会社の雰囲気や社員の皆さんの人柄を求職者の方に魅力的にお伝えしますので、なんでも気軽にご相談ください。

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「GOOD AGENT AWARD 2022」イベント開催レポート


山田拓人氏
株式会社ヒルストン
1982年、石川県生まれ。大学卒業後、新卒で地元の印刷会社に就職。営業として約12年にわたって、クリエイティブを通じた販促戦略の提案やキャンペーンの企画・立案に携わる。大手企業や地元密着の中小企業と取引。「いつ、何時でもお役に立つ!」を実践し、新規訪問からスタートした企業を年間売上上位に導いた実績も持つ。営業で培ったスキルをいっそう磨くとともに、雇用の分野から地域発展に貢献したいと考え、ヒルストンに転職。企業・求職者双方に心から喜ばれるマッチングをめざし、相手に寄り添ったコンサルティングを心がけている。休日は子育てに奮闘する二児の父。
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