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希望していないのに昇進させられた…今後のキャリアをどう考えればいい?【転職相談室】

昇進してマネジメント業務に就くよりも、現場で技術を追い続けていたい。そんなキャリアを思い描いていたのに昇進させられてしまった場合、今後のキャリアはどう考えたらいいのでしょうか。

組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏にアドバイスをいただきました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

昇進したくなかったのにマネジメントを任されてしまいました…(Aさん/27歳/IT関連会社・SE)

相談者
相談者

■相談内容

SEとして現場で技術を追い続けていたかったので、日頃から上司にも昇進したくないと伝え続けていましたが、先日昇進させられてしまいました。なぜ希望していない私がマネジメント職に就くことになったのか、その意図がわかりません。また自分がマネジメント業務に向いているタイプだとも思えません。私はこれからのキャリアをどう考えればいいのでしょうか?(IT関連会社・SE・男性・27歳)

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そもそもなぜ昇進したくなかったのか?

アドバイザー
Aさんはなぜ昇進したくなかったのですか?

相談者
ずっと現場で好きな技術を追い続けたいと思っていたからです。私は技術者となってまだ5年目です。現場で成長できる余地はまだまだたくさんありますし、プロダクトに関わるなどやりたいことが他にもいろいろあったんです。

また、ITの技術は日進月歩で進化しています。現場を離れれば、それを追えなくなってしまう不安もあります。最新の技術動向に詳しくないエンジニア、管理職にはなりたくないとも思っています。

アドバイザー
最新の技術動向を追えれば、管理職の立場でもいいという考えはありますか?

相談者
私はそもそも管理職には向いていないと思っています。人の上に立つというポジションは学生時代からずっと苦手なんです。管理職として社内外と交渉することやクレーム対応することなどにも苦手意識があります。社内会議が増えたり、部下の育成や評価面談などにも時間を割かなければならなくなったりして、技術に関わる時間が減ってしまうこともストレスに感じています。

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マネジメント志向のない相談者を、敢えて昇進させた理由として考えられること

アドバイザー
とはいえ、マネジメントはみんなに任せられるものではありません。リクルートワークス研究所の調査によると、管理職に就いているのは、30代で3.8%、40代で18.9%、50代で32.2%とあります。

それぐらい管理職に就けるチャンスは少ないので、Aさんは会社で優秀だと評価されているのだと思いますよ。

相談者
確かに、技術者として仕事に真摯に向き合っている姿勢を評価してもらえていたとは思います。しかし、私の他にも優秀だと評価されているエンジニアは複数いましたから、なぜ自分が?と思ってしまいます。

アドバイザー
メンバーやエンジニアとして優秀であることと、管理職として優秀かどうかは別物です。昇進したくないと繰り返し伝えていたにもかかわらず昇進したということは、ご自身が認識していないだけで、「マネジメントの素養」があると会社から期待されているのかもしれませんよ。

相談者
「マネジメントの素養」ですか?

アドバイザー
メンバーは指示された仕事への成果を出せばいいわけですが、管理職に求められるのはリーダーシップや企画力、組織への影響力です。Aさんは組織を動かしていく力があると思われているのではないでしょうか。もし心当たりが全くないのであれば、上司に確認してみてはいかがでしょう。

相談者
そう言われてみると、新しい案件はよく任されていました。プロジェクトの人数が多い案件の担当になることも多いので、それが評価されたのかも…。しかし、現場で技術力を磨きたい気持ちが強いので、今後のキャリアについてどう考えたらいいのかと悩みます。

「管理職経験はキャリアのポジティブ要素」と捉えてみては?

アドバイザー
どうしても管理職が嫌という場合は、社内にスペシャリスト(専門職)コースがあれば異動を願い出るという方法があります。もしくは、スペシャリスト募集を探して転職してしまうという選択肢もあります。

しかし、先に述べた通り、管理職を経験できる人は限られています。20代、30代での管理職経験者はそう多くありませんから、このまま経験を積めば次の転職活動で有利に働きます。

管理職の経験はキャリアの可能性を広げ、転職時の年収アップにもつながる可能性があります

相談者
今後のキャリアを考えたら、今の管理職という立場を受け入れたほうがいいかもしれないということですね…。

アドバイザー
27歳の今は、昇進したくなかったという気持ちのほうが強いかもしれませんが、5年後10年後には考えが変わっているかもしれません。そして、もし昇進していなければ、将来的に同僚や部下が上司になる可能性だってあります。

例えば、Aさんが37歳になった時に、昇進した10歳下の課長が自分よりも高い年収をもらっていると想像してみてください。その状況について自分がどう思うでしょうか。

相談者
その状況は、ちょっと嫌かも…。

アドバイザー
最新の技術動向が気になるのであれば、管理職を続けながら技術を追うプレーイングマネージャーのような働き方を模索する手もあります。覚悟を決めて管理職の仕事に向き合い、効率化に注力することで、多くの時間を割かずにメンバー管理、チーム管理ができるようになるかもしれません。

その結果、マネジメントへの興味が深まったなら、VPoE(Vice President of Engineering /エンジニア部門のマネジメント責任者)への道も開けますし、やっぱり技術のスペシャリストになりたいと思ったなら、CTO(Chief Technology Officer /最高技術責任者)を目指す道だってあります。

現時点では目に見えていないやりがい、自覚できていない自分の能力もあるかもしれません。今後のキャリア形成のためにも、ひとまず与えられた役割を頑張ってみてはどうでしょう。

相談者
そうですね。もうしばらく頑張ってみることにします。

記事作成日:2023年1月30日 WRITER:タナカトウコ ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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