転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/07/26 UPDATE 毎週水・金曜更新!

自分らしさを発揮できるような会社に転職したいです【転職相談室】

白いデスクの上に並ぶデジタルガジェット「いまの会社では自分らしさを活かせていない」とモヤモヤしている人は、どのように理想の環境を探したらいいのでしょうか。

「もっと自分らしく働きたい」と転職を考えている若手社会人からの相談に、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏がアドバイスします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

自分らしさを活かして働ける会社を探したいです(Kさん/25歳/コンテンツ制作)

相談者
相談者
■相談内容
新卒でWeb会社に入社し、コンテンツ制作を担当しています。社内の雰囲気から「スピード感が大事」ということは理解し、それなりに周囲に合わせて仕事をしてきました。ですが、本当は1つのプロジェクトにもっとじっくり取り組んで、手ごたえを感じられる仕事がしたいと考えるようになりました。物ごとを突き詰めていきながら形にしていく、それが本来の、自分らしい働き方なんだと気づいたためです。そんな“自分らしさ”を活かして働ける企業に転職したいのですが、どうしたらいいでしょうか?

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自分らしさを、他人にきちんと説明できるようにする

アドバイザー
自分らしさを活かした転職についての相談ですね。仕事における自分らしさとは、「職場で本音を言えること」「自分の強み・武器を発揮できること、あるいは評価されること」など、人によって解釈が異なりますが、Kさんはどのように考えていますか?

相談者
「自分の強み・武器を発揮できること、あるいは評価されること」だと思っています。

アドバイザー
わかりました。それでは、具体的には何が自分の強みだと考えていますか?

相談者
分析力や課題解決力だと思っています。

アドバイザー
それをいまの環境では活かせていないと感じ、転職を考えるようになったんですね。

相談者
はい。いまの仕事は運用フェーズにあるコンテンツの制作なので、私に求められているのはミスなくスピーディに仕上げていくこと。本当は、分析力や課題解決力を活かしてもっとつくり込んだり、全く新しいメディアをつくり出したりしたいと考えているんですが…。上司と相談してみたものの、状況は好転しませんでした。

「自分らしく働くために転職したい」という考え方は、おかしいですか?

アドバイザー
そんなことはありません。ほかにも同じように考える方はいますし、いいことだと思いますよ。

相談者
よかったです。でも、具体的にどのように転職を進めていけばいいのかわかりません。

アドバイザー
では、まずは「言語化」から始めましょう。自分らしさである強みを、実績に基づいてきちんと説明できるようにするんです。これは転職活動での面接のときにも重要となります。

相談者
わかりやすく言語化していくコツはありますか?

アドバイザー
まずは“STAR”といわれる、以下のキーワードを意識してみてください。

  • Situation=状況
  • Task=課題
  • Action=アクション
  • Result=結果

これを使い、「どんな場面で、どのような課題のために、何をして、こんな成果を出した」というふうに整理していくとわかりやすくまとまります。

相談者
わかりました。実績を整理して自分の強みを他人にも納得してもらえるようにするんですね。

アドバイザー
そうです。併せて、「じっくり取り組んで、手ごたえを感じられる仕事がしたい」と思う根拠についても、「なぜそう思うのか」「本当にそうなのか」を自問し、確認しておきましょう。

相談者
わかりました。

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自分らしさを強みにして実現したいことを設定する

アドバイザー
次は「深掘り」です。「将来的に何を実現したいのか」を考えてみましょう。転職する企業に関係なく、「将来的にこんなメディアをつくりたい」など、自分の目指す方向性が決まっていれば、そのキャリアビジョンを明らかにしておくのです。

相談者
そこまで考えておくべきなんですね。現段階では、まだキャリアビジョンと呼べるほどのイメージができないかもしれません。

アドバイザー
そうであれば、転職したい企業が決まった段階で、その企業の運営メディアを研究するなどして、「現職で培ったこんな強みを活かして、このメディアをこう変えていきたい」など、自分らしさを活かすことで、その企業にどう貢献できるのかを明らかにしておきましょう。

相談者
それならできそうです。

「自分らしさを活かせる」を条件に企業研究を行う

相談者
実際に企業を探す段階になったら、自分のようなケースでは、どのような観点が必要でしょうか?

アドバイザー
Kさんの強みである分析力や課題解決力を活かしたいのであれば、大きく2つに分けてみるといいでしょう。

ひとつは、コンサル会社やコンテンツ制作会社など、多種多様なクライアント案件を扱う企業です。こうした企業は、でき上がったコンテンツを運用していくのではなく、さまざまな企業から依頼されたコンテンツの課題を分析し、解決していく案件が多いので、Kさんらしさである分析力や課題解決力を活かして働ける可能性が高そうです。

もうひとつは、これから新しいメディアを立ち上げる、あるいは立ち上げている最中のスタートアップ・ベンチャー企業です。小規模ではありますが、新しいメディアにじっくりと向き合い、一緒につくり、成長していけるという期待感があります。

相談者
なるほど、どちらもそれぞれのメリットが考えられますね。

アドバイザー
ただし、それぞれに考慮しておくべき点もあります。多様なクライアント案件を扱う企業に転職する場合、全ての案件で自分らしさが発揮できるかはわかりません。じっくり取り組めるほど十分に予算がある案件かどうかは、クライアント次第だからです。また、案件が大きくなればコアの部分に携われないこともあるので、不満を感じるかもしれません。

一方、スタートアップ・ベンチャー企業の場合は従業員が少ない傾向にあります。そのため、自分らしさを活かしてじっくり自分の仕事に取り組みたくとも広範囲の仕事をカバーしなければならなかったり、資金不足に陥って自分らしさを活かした企画を実現できない可能性も考えられます。

相談者
転職しても、常に自分らしさを活かした仕事ができるわけではないということですね。できる機会を少しでも増やすためには、どうすればいいですか?

アドバイザー
企業研究をしっかり行うことです。自分らしく働ける事業内容かどうかだけでなく、会社のビジョンや組織構造などの情報も精査しましょう。

また、年収や働き方などの労働条件や環境もしっかり検討しましょう。でないと、仮に自分らしさを活かした仕事に就けたとしても、労働環境等に不満を感じてしまい、また転職することになりかねません。

相談者
わかりました。つい自分らしさを活かすことばかり考えていましたが、確かにほかの要素も無関係ではないですね。隈なくリサーチします。

自分らしさをほかの言葉に置き換えて伝える

相談者
応募先の面接では、どのようなことに注意すればいいですか?

アドバイザー
応募書類や面接では、自分らしさという直接の表現は控えたほうが賢明です。そもそも、自分らしさというのは主観か客観かなどによっても解釈が異なってくるような曖昧性を持っています。それを強調しすぎると、「客観的なものの見方はできるのだろうか?」「自己主張が強すぎて協調性はどうなんだろう…周囲と合わずまたすぐに辞めてしまうのでは?」と誤解されかねないからです。

相談者
そんなふうに受け取られては困るので、気をつけます。

アドバイザー
自分らしさは、「強み」「武器」という表現や、「〇〇な場面で力を発揮できます」などに言い換えるといいでしょう。

もう1つ、曖昧な主観性をできるだけ除くために、数字や表彰歴で示すなどして客観性を担保し説明するようにしてください。

相談者
わかりました。

アドバイザー
自分の強みや武器(=自分らしさ)を活かして働くことは、本人にとって幸せなことです。企業側も、そういった人は能動的に仕事に取り組んで成果を出してくれる可能性が高いですから、歓迎します。

とはいえ、どんな企業であっても常に自分らしく働けるわけではありません。ときには他メンバーが持つ“らしさ”を尊重すべき場面や、自分らしくない形で仕事に向き合う場面が出てくるでしょう。そのようなことも踏まえながら、Kさんにとって理想の条件を考えてみてください。

相談者
はい。心して転職に臨みます。いろいろと参考になるアドバイスをありがとうございました。

記事作成日:2022年6月16日 WRITER:笠井貞子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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