転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/12/13 UPDATE 毎週水・金曜更新!

履歴書の「特技」って何を書けばいい?選考への影響は?

履歴書の自己PR欄とボールペン履歴書の「特技」欄。何を書けばいいか、困りませんか? あまりにもプライベートなことだと印象がよくなさそうですが、仕事につながりそうな特技はそうそう思いつかないもの…。

そもそも、選考に影響するものなのでしょうか?

今回は、組織人事コンサルティングSegurosの粟野氏に、特技の記入内容が選考に与える影響について聞きました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

選考への影響はほとんどないものの、「特になし」は避けよう

特技は、ほとんど選考に影響しないと考えていいでしょう。

リクナビNEXTが採用担当者に行ったアンケート調査を、参考にしてみましょう。「履歴書の『趣味・特技』で合否の判断をしたことがあるか」という質問の結果は、「合格にしたことがある(11%)」「不合格にしたことがある(7%)」「どちらもない(82%)」となったのです。

「大道芸」「フラッシュ暗算」のような珍しい特技を書けば、面接官の興味を引くことはできるでしょう。ただ、選考に有利に働くことはほとんどないといえます。

とはいっても、特技の欄は偽りのないその人らしさが出やすい部分なので、そこから人間性を見ている面接官はいます。時に面接の場で、特技に対する取り組み方や得られたことを聞き、その回答から、企業のカルチャーとのフィット度合いや配属予定部署のメンバーとの相性などを見て、選考判断の補足材料とすることはあるかもしれません

そのため、「特になし」と書くことはあまりおすすめできません。直接的に不採用の要因になることはないですが、面接官に不要な疑問や不信感を抱かせてしまう恐れがあります。些細なことでもいいので、特技は書いておきましょう。

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子どもの頃にしていた習い事、長く続けている趣味に近いことでもOK

パッと特技が思いつかない場合は、「読書」「映画鑑賞」「トレーニング」といった趣味を書き出してみましょう。“好きこそ物の上手なれ”というように、趣味から特技が見えてくることがあります。ほかにも、子どもの頃に習っていた「空手」「ピアノ」など、人よりちょっとできるくらいのものでも構いません

「気持ちの切り替えが早い」「初めての経験も楽しめる」といった精神面での特性や、「お客様の名前をすぐに覚えられる」「クレームゼロの接客」など、業務から導き出した長所に近いものを書くという方法もあります。「飲食系口コミサイトへの投稿」「乗った鉄道の特徴をまとめる」など、長く継続していることで、人から面白いと思ってもらえることであれば、特技としてもいいでしょう。

選考にほとんど影響しないということは、特技によって不採用となるリスクも低いということです。あまりかしこまらず、素直に特技を書いて問題ありません。

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50文字前後で特技に関して補足説明するのもあり

ここまで「選考にほとんど影響はない」と説明してきましたが、面接官が特技に興味を持ち、そこから話題が広がって内定に至るケースも、ごく稀に存在します。

以前、特技の欄に「数学」と書いている男性がいました。その方は、欄の中に「小学生時代のそろばんから大学の数学科まで、数学を追求してきました。今も、休日は数学の問題を解いています」と補足的に書いていたのです。それが面接官の目に留まり、面接の場で数学の話題で盛り上がり、「数字や分析力に優れた営業が欲しい」というニーズに合致して採用されたという珍しいケースがありました。

珍しいケースではありますが、興味を抱いてくれる面接官がいる可能性を考え、特技に関する補足説明を記載しておいてもいいかもしれません。ほとんどの履歴書は特技の欄が小さめに設定されているので、書くとしても50文字前後で簡潔にまとめましょう。

補足の内容は、業務に関係すればなお良しですが、無理に業務に関連させなくても問題ありません

「特技」欄の記述例

「マラソン」の例

中学から大学まで陸上部に所属し、現在も体調管理や幅広い方との交流のため、ランニングクラブに入って継続しています。

「結婚式のプロデュース」の例

友達や同僚の結婚式の演出を、年3回ほど担当しています。新郎新婦に満足してもらえると、やりがいを感じます。

「気持ちの切り替えが早い」の例

落ち込んでも、寝る前に抱えている問題を書き出すことで、冷静になることができます。10年続けています。

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記事作成日:2020年4月3日 EDIT:リクナビNEXT編集部
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