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【DeNA川崎ブレイブサンダース】川崎からバスケの未来を――プロバスケットボールクラブが見据える事業展望と人材戦略

国内男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE(Bリーグ)」B1に所属する、川崎ブレイブサンダース。拠点である川崎を中心に着実にファンを増やし、売り上げ、ホームゲーム入場者数ともに急速な伸びを見せている注目のクラブだ。

この人気の立役者が、株式会社DeNA川崎ブレイブサンダースの元沢伸夫社長。DeNAで新規事業立ち上げや人事部門を経験した後、横浜DeNAベイスターズに出向。執行役員としてさまざまな改革を実行、万年赤字球団を黒字化し再び人気チームに押し上げた実力者だ。

昨年から川崎ブレイブサンダースの社長として新しい挑戦を続ける元沢社長に、プロバスケットボールの未来と同社の事業展望、人事戦略を伺った。

DeNA川崎ブレイブサンダース・元沢社長写真1

▲株式会社DeNA川崎ブレイブサンダース 代表取締役社長 元沢伸夫氏

日本のプロバスケットボールは成長過程、伸びしろしかない

「2019年は、日本のプロバスケットボールの歴史が変わった1年」と断言する元沢社長。

八村塁選手がNBA(米プロバスケットボール)のドラフト一巡目にワシントン・ウィザースに指名され、世界で活躍するスター選手が現れた。今夏に開催されたFIBAバスケットボール・ワールドカップでは、実に21年ぶりに自力での出場を実現。そして、2020年の東京五輪に44年ぶりに出場することも決まった。元沢社長はこの1年、現場でバスケットボールの盛り上がりと風向きの変化を肌で感じてきたのだ。

「逆に言えば、20年以上も世界で戦えていなかった、ということ。先日開催されたラグビーワールドカップが象徴的ですが、“世界と戦う姿”は多くの人の心をつかみます。その舞台に立てるようになったのは、大きな前進です」

バスケットボール全体の盛り上がりを支えているのが、Bリーグだ。Bリーグが発足して3年半、各クラブがさまざまな工夫を凝らし、入場者数を増やしている。

バスケットボールは試合運びが早く、会場で見ればその迫力やスピード感を肌で感じることができるため、来場者の満足度は非常に高い。

「しかし、我々のクラブにおいては、マーケティング活動がまだ十分とは言えません。クラブをどうやって地元に根付かせるか、どのように初回来場を促すか、まだまだやれることは山ほどあります。ポジティブな言い方をすれば、まさに日本のバスケットボール界は成長過程にあり、伸びしろしかないと思っています

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自ら手を挙げ、異業界からスポーツビジネスへ飛び込む

DeNA川崎ブレイブサンダース・元沢社長写真2そんな中、元沢社長は横浜DeNAベイスターズを建て直した経験をもとに、さまざまな施策を行っている。

ホームアリーナである川崎市とどろきアリーナには“ブレイブレッド”の装飾を施し、センターハングビジョンも新たに設置。試合前後にはさまざまなイベントを実施し、オリジナルグッズの販売にも注力しているほか、会場でかける音楽、流す映像も厳選。「バスケ観戦でビールなんて」という先入観を覆し、クラフトビールを新たに販売し人気を集めている。

「あくまで試合がメインですが、試合以外でもあらゆるエンターテインメントを提供し、“会場に来たら誰もが必ず楽しめる”環境を作っています。人によって楽しいと感じるものは異なるので、イベント、映像、音楽、フードなど様々な方面から仕掛けることを大切にしています」

豊富な経験をもとに辣腕をふるい、スポーツビジネスのスタンダードを変えることに挑む元沢社長だが、もともとはコンサルティング会社出身であり、スポーツビジネスとは無縁だった。2006年にDeNAに入社し、社長室で長年新規事業の立ち上げに関わった。その後HR本部のマネジャーを経て、2014年に横浜DeNAベイスターズに出向した。

「横浜DeNAベイスターズには、自分から行きたいと手を挙げました。スポーツは昔からやるのも観るのも大好き。勤務先がスポーツビジネスに関わるようになり、『こんなチャンスは二度とない』と思い、上長に異動願いを出したんです。当時ベイスターズは赤字経営が続いていて、自分の経験を活かして黒字転換できたら、会社も球団もスポーツ界にもいい影響を与えられるのではないか…との思いもありました」

実際、ビジネスの進め方は一般企業のそれと何ら変わりないと感じたという。しかし、プロ野球には長い歴史があり、それだけ関わっている人も多い。ベイスターズがどんな歴史をたどっていて、どんなステークホルダーがいて、ファンがどんな思いで応援してくれているのか、そういった背景を十分理解したうえで戦略を練る必要があると感じた。

ファクトベースではいい施策に見えても、それだけでは人の心は動かせない。歴史や背景を無視した施策は支持を得られないのだと学びました

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バスケのステータスを上げ、日常生活にバスケを浸透させたい

DeNA川崎ブレイブサンダース・元沢社長写真3川崎ブレイブサンダースを任されることになったときも、まずは背景の理解に注力した。東芝時代からの歴史を紐解き、理解するのはもちろん、運営スタッフやファン、そして選手一人ひとりの話を聞き、皆の想いを把握したうえで、自分の想いも腹落ちするまで伝えたという。その結果、見えてきたことがあった。

「残念ながら、バスケットボールはまだステータスが低い、ということ。これだけ歴史があり、関わっている人も大勢いて、素晴らしい選手がたくさんいるのに、認知度が低い。まだ世の中にインパクトを与えられていないと強く感じました

そこで、着任早々に策定したのが「MAKE THE FUTURE OF BASKETBALL ~川崎からバスケの未来を~」というミッション。バスケのステータスを上げ、もっと日常会話にバスケットボールの話題が上がり、子どもたちの将来の夢として「プロバスケ選手」が上がるようになり、週末家族で出かける先の選択肢の一つにバスケットボール観戦が入る…そんな未来を目指したミッションだ。

「こういう世界に、バスケットボールを押し上げたいんです。おこがましいかもしれませんが、川崎からそれを実現し、業界全体をけん引できたらと考えています」

スポーツビジネス経験は関係ない。プロ意識を持った人に来てほしい

そんな同社では今、ミッションに賛同してくれる人材を募集している。

「スポーツ業界は華やかに見えるかもしれませんが、実は泥臭い仕事もたくさんあります。一つの興行を成功させるため、何十人、何百人というスタッフが朝から晩までいろんな準備をしていますが、力仕事も多いし、土日勤務も多く、タフな環境と言えます。一方で、人の感情を揺さぶる瞬間に関われるという稀有な仕事でもあります。いいプレーをしなければお客様は怒りますし、逆に感動して泣くこともある。私自身、年に何回かは自分のクラブの試合を見て泣いてしまうことがあります。そんな感情を抱ける仕事はほかにはないし、お客様の感情の変化を間近で見られるのも貴重だと思っています」

その中でも、バスケットボールはこれから爆発的に成長する分野であり、いま参画すれば成長過程を肌で感じられ、ビジネスパーソンとして成長できる…と元沢社長は断言する。

「私はベイスターズでの5年間で、赤字から黒字転換して球団に元気が戻り、ファンが一気に増えた過程を体感しています。もちろん何度も失敗して試行錯誤を繰り返しましたし、辛いこともたくさんありましたが、この過程を体感できる機会はそうそうありません。今、川崎ブレイブサンダースに入社すれば、同じようなプロセスが体感できるはず。ビジネスパーソンとして、一生ものの経験とキャリアが得られると思います」

スポーツビジネスの経験やバスケットボールの知識などは求めていない。重視しているのは、「プロ意識」だ。

「プロの選手を支える我々スタッフも、プロであるべき。それぞれのパートでやるべきことを、高いクオリティでやり切る気概を持っている人に、ぜひ来てほしいですね。なお、バスケが好き、川崎ブレイブサンダースが好きでなくてもいいのですが、スポーツもしくは川崎が好きであってほしい。このどちらかはあったほうが、入社後のモチベーションになるからです」

元沢社長は、「川崎ブレイブサンダースは、Bリーグの中でも圧倒的に伸びるクラブ」と自負している。自信の背景には、シーズン1年目にベイスターズの経験を活かせたという手ごたえを得られたことがある。これからも、自身の経験や知見をどんどんメンバーに伝えたいし、メンバーのアイディアをどんどん吸い上げ、効果の出る施策をともに練り上げたいと考えている。

「そして、川崎という急成長中の都市で事業を展開できる点も、当クラブにとっては追い風だと捉えています。川崎市は政令指定都市の中でもっとも人口が増えていて、このほど神戸市を抜いて第6位になりました。成長中の大都市では、あらゆるマーケティングを駆使できるというメリットがあります。イベントを行う上で大量集客できる施設も豊富ですし、駅で告知をすれば多くの人の目に触れる機会がある。いろいろな打ち手が考えられるし、アイディアを活かせる場も豊富に用意できます」

同社のスタッフは現在約30名。イベントを中心に、常に数十件のプロジェクトが動いており、誰もがプロジェクトマネージャーを兼任している状態だという。

お客様が喜んでくれる顔を想像しながら、自らイベントを企画し、実際にそれを運営して、お客様の笑顔に触れることができる。この喜びは何物にも代えがたいものです。ぜひプロとして自身の業務を遂行し、ミッションをともに追い続けてくれる人に、仲間になってほしいですね」

DeNA川崎ブレイブサンダース・元沢社長写真4

記事掲載日:2019年12月23日 WRITING:伊藤理子

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