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スカウト経由で応募した場合の志望動機の答え方【転職相談室】

スカウトを受けて求人に応募したのに、志望動機を聞かれることが腑に落ちないという相談者。

転職サイトのスカウト経由の応募者に対しても企業が志望動機を聞く理由、志望動機の答え方ついて、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

スカウトを受けた場合にも志望動機は必要ですか?(Uさん/エンジニア/27歳)

相談者
相談者

<相談内容>
現在、IT企業でエンジニアとして働いています。明確な転職希望の時期は決めていませんが、ゆくゆくは自社以外でもサービス開発に携わりたいと思っています。現在は、情報収集のために転職サイトに登録をしています。先日、ある企業からスカウトを受けたので、面接に行ってみることにしたのですが、その場で志望動機を聞かれてしまい困惑しました。
スカウトを受け取って応募した場合でも、志望動機は必ず聞かれるのでしょうか?その場合、正直に「スカウトを受け取ったからです」と答えて大丈夫でしょうか?

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企業がスカウト経由の応募者にも志望動機を聞く理由

▶アドバイザー
転職サイト経由で企業からスカウトメールを受け取って選考に進んだ際に、志望動機を聞かれて戸惑ってしまったということですね。

▶相談者
そうなんです。スカウトは企業側からの「会ってみたい、転職して来て欲しい」というメッセージだと思っていたので、志望動機を聞かれたことで、「企業が会いたいと言ってくれて応募したはずなのに、どうして聞かれるんだろう」という気持ちを抱いてしまって…。

▶アドバイザー
なるほど。Uさんのお気持ちはよく分かります。疑問を解消するためにも、まずはスカウトの実態について説明しますね。

▶相談者
はい、お願いします。

▶アドバイザー
スカウトは、転職サイト上であなたに興味を持った企業から直接オファーを受けられる仕組みのことです。Uさんが考えているとおり、企業側が選考に応募してほしい人に対して送っているという認識で間違いありません。

ただし、求職者に対する興味がどこまで深いものなのかは、企業や職種によって異なる場合があります。

▶相談者
それは、どういうことでしょうか?

▶アドバイザー
厳選した対象者に送信するスカウトもあれば、幅広い対象者に送信するスカウトもあるということです。

例えば前者は、サイトに登録している経歴を隅々までチェックして厳選し、「絶対にこの人に転職してきて欲しい」という熱意がある場合などが考えられます。

後者は、「少しでも多くの人に自社のことを知ってほしい」という気持ちで、勤務地や年収、職種などの転職条件がある程度合致している人に、大量にスカウトを送っているケースなどです。

▶相談者
なるほど。では、スカウトを受け取ったからといって、必ずしも求職者が優位な立場にあるというわけではないんですね。

▶アドバイザー
そうですね。そして、どちらの場合でも、企業は求職者に対して、なんらかの形で志望動機を聞くと思いますよ。

▶相談者
それはどうしてですか?

▶アドバイザー
まず、前提としてスカウトを送ったとして、全員が選考に応募してくれるわけではありません。企業に興味を持った人だけが応募するので、「この人は、どんなところに興味を持ってくれたのだろう?」と興味を抱くことになります。

そのため、応募理由を志望動機という形で聞くのは、企業にとってはある意味自然なこととも言えます。

▶相談者
なるほど。志望動機という形で、自社の何に興味を持ったかを聞いているということなんですね。

▶アドバイザー
その通りです。場合によっては、そこから「関心度や、選考への本気度を知りたい」ということもあるかもしれませんし、「何が刺さったのかを知ることで、次回以降のスカウトメールの文面に活かしたい」という思惑もあるかもしれません。

▶相談者
スカウトメールの中には「まずは選考としてではなく、カジュアル面談で会いましょう」というものもありますよね。その場合でも志望動機は聞かれるのでしょうか?

▶アドバイザー
スカウト文面に「志望動機不問でお会いしましょう」「カジュアル面談をしましょう」とある場合には、志望動機とは別の形で、同様の質問をするケースが多いですね。

例えば、「今日の話を聞いていかがでしたか?」「ホームページなどで興味を持ったところはありますか?」など、遠回しに興味関心の度合いを測るような質問をされるかもしれません。

▶相談者
なるほど。志望動機という形を取らずとも、企業としては必ず聞いておきたい内容なんですね。

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スカウト後に志望動機を聞かれたら、どう答えれば良いか

▶相談者
スカウト経由の応募であっても、企業が志望動機を聞いてくる理由については理解できましたが、実際に質問された際にはどんな風に答えるのが良いのでしょうか?正直に「スカウトを受け取ったからです」と答えるだけではダメですか?

▶アドバイザー
その回答はできれば避けたほうが無難ですね。応募企業を知ったきっかけとして伝えるのは良いですが、きちんと事業や仕事内容に興味を持ったことを伝えた方が良いです。

スカウト経由だとしても、面接はあくまで「選考」の場なので、しっかり話せないと厳しい結果になるかもしれません。

▶相談者
なるほど…。ちなみに、この場合の志望動機はどのくらいの完成度で用意する必要がありますか?

▶アドバイザー
志望動機は、「応募をしようと思ったきっかけ」「企業に対して特に興味を持ったところ」「自分の力をどう活かしていきたいか」「入社後にはどういうことを実現していきたいか」の4つを押さえておくのが理想です。

これらをまとめるためには、応募先企業のリサーチは欠かせませんね。

▶相談者
うーん…そこそこの準備時間を取られてしまいそうですね。ちょっと気が重いです。

▶アドバイザー
例えば、最初から選考に応募する目的が「情報収集」なのであれば、ある程度サラッとでもいいかもしれません。

ただ、スカウトを受けた時にはなんとも思っていなくても、実際に採用担当者と話しているうちに志望度が上がるということも考えられるので、後悔しない程度には準備しておくのがオススメです。

▶相談者
確かに、そういった可能性もありますよね。私は一緒に働く人の雰囲気や企業の風土なども大切にしたいので、選考途中で志望度が上がっていくケースもありそうです。ところで、カジュアル面談の場合でも、このくらいしっかり考えておく必要があるんでしょうか?

▶アドバイザー
カジュアル面談だとしても、「応募をしようと思ったきっかけ」「企業に対して特に興味を持ったところ」までは準備しておきましょう。そこを伝えることができないと、企業側も面談の場で何を話していいか戸惑うので、場が盛り上がらなくなってしまいます。

▶相談者
分かりました。何れにせよ、スカウトを受けたからといって何の準備もせずに丸腰で行くと、後々自分が困りかねないということですね。

▶アドバイザー
そうですね。選考の場では、志望動機の良し悪しだけで合否を出すことはありません。経験スキルやポテンシャル、人柄など総合的に考えて判断することになりますが、志望動機を通して会社との相性や志望度、熱意などを測られるため、決して手を抜いていい部分とは言えないでしょう。

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スカウトを有効活用するには

▶相談者
志望動機をきちんと用意することを考えると、もらったスカウトは厳選して応募した方が良いんでしょうか?以前はスカウトを受け取ったからという理由だけで、浮かれて応募してしまったんです。

▶アドバイザー
希望するキャリアや条件に全く合致しないものは避けたほうが良いですが、スカウトをきっかけに、多くの企業に会ってみるのは良いと思いますよ。

選考を通して自分の市場価値や、強みが明確になるので、合否に関わらず、その後の転職活動が良い方向に加速していく可能性があるからです。

多少の準備や下調べは必要となりますが、時間が許すのであれば、これからも興味がある企業には積極的に応募してみてください。

▶相談者
スカウトを有効活用するということですね!

▶アドバイザー
そうです。仮に、送られてくるスカウトの内容が希望とズレすぎている場合は登録内容を修正していくと良いですよ。年収や勤務地などの希望を幅広く登録しすぎたり、逆に絞りすぎていたりすることが原因で、合致度が低い可能性が考えられます。

また、2回目以降の転職の場合には、過去に登録した内容のまま変更してないケースも多いです。最新のキャリア情報を追加することで、希望するスカウト内容を受け取れるようになったという人もいます。

▶相談者
なるほど。他にも何かスカウトをきっかけに応募する際の注意はありますか?

▶アドバイザー
スカウトの返信は早めにしましょう。しっかり企業リサーチをして、志望動機を考えてから応募しようと意気込みすぎると返信タイミングを逃しかねません。興味を持ったらまず返信をして、日程調整をしている間に志望動機を作成していくのがオススメです。

▶相談者
スカウトの返信を早くすることに、何か意味があるんですか?

▶アドバイザー
スカウトを受信して早いタイミングで返信をすると、企業は「興味持ってくれているんだな」と感じて、他の求職者よりも選考を先に進めたくなるかもしれません。選考を進めるのが遅ければ遅いほど、他の人と比べられる機会も増えるため、選考を早く進めてもらえるのは、ある種のメリットと言えるでしょう。

▶相談者
分かりました。スカウトはたくさんもらっていても、応募をしたのは初めてだったので、詳しく聞けて助かりました。次に応募する時には、返信するタイミングに気をつけつつ、志望動機の作成をしてみます。企業リサーチもしっかりやりますね!

▶アドバイザー
そうですね、せっかく来たスカウトメールを有効活用するためにも、面倒くさがらずに、企業について下調べをすることは大切です。企業のことを知ってから面接に臨めば、適切な話題を自分で選べるようになります。

そうすると場も盛り上がりやすく、採用に至る可能性も高まり、転職後のミスマッチを防ぐことにもつながるかもしれませんからね。

▶相談者
本当にその通りですね。今日はありがとうございました。

記事作成日:2023年9月15日 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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