転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載!

転職後も収入をキープするためにはするためには、どのような方法が有効ですか?【転職相談室】

外で佇むビジネスカジュアル姿のビジネスパーソン

ライフステージの変化を機に、現在の収入維持を第一条件に転職を考えている相談者。

転職で年収をキープするためのヒントや収入維持に対する考え方、ミスマッチに対する注意点、将来を見据えてのアドバイスを、組織人事コンサルティングSeguros代表コンサルタント・粟野友樹氏に聞きました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

転職後も同じ年収をキープするにはどのようにするのが良いでしょうか?成功させる方法があれば教えてください(Kさん/27歳/営業)

相談者
相談者

<相談内容>
Web系ベンチャー企業の営業に転職して2年になります。ライフステージの変化を機に転職を考えていて、第一条件は現在の収入を維持することです。転職しても現在の年収をキープするための方法などがあれば、教えてください。

たった3分、あなたの適職は?

かんたん適職診断

そもそも「年収維持」だけが条件で本当にいいのかを確認

▶アドバイザー
今の年収を維持することが転職の第一条件とのことですが、まずは転職したい理由について教えてください。

▶相談者
実は、来年結婚する予定なんです。生活拠点の問題で、転職が必要になりました。

▶アドバイザー
ご結婚の予定があり、将来を見据えて年収面を重視されているのですね。

他に希望する条件などはありませんか?

▶相談者
欲を言えば、自分がこれまでやってきた領域ではなく、新たな領域に携わりたいと思っています。

▶アドバイザー
年収維持以外にも、仕事内容を変えていきたいという希望がおありなんですね。

▶相談者
そうですね。ですが、結婚することを考えると、とにかく年収維持が最低条件というか…。

▶アドバイザー
結婚、子どもの誕生、住まいの購入、子どもの進学など、ライフステージの変化にはお金がかかることから、年収維持にこだわる人は珍しくありません。

ところが、実際に転職相談をしてみると、ワークライフバランスや仕事内容など、本当は収入以外の条件のほうが大切だ、ということが明らかになるケースも多いんです。

Kさんも、ご自身の転職軸をもう一度じっくり考えてみたほうがいいでしょう。

でないと、仮に収入維持で採用が決まったとしても、入社後に社風が合わない・仕事内容にやり甲斐が持てないなどのミスマッチにもつながりかねません

▶相談者
確かに、大きなイベントなので真っ先に考えたのが収入のことでしたが、それだけに囚われているかもしれません。あらためて他の条件についても考えてみます。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

グッドポイント診断

収入ダウンが起こり得るケースを知っておこう

▶相談者
とはいえ、年収を維持したいのは本心なので、どういう転職で収入ダウンが起こり得るのか教えてください。

▶アドバイザー

年収ダウンが考えられる状況には、

  • 賃金水準の低い企業に転職した
  • 都市部から地方の企業に転職した
  • 前職よりもポジションが下がった
  • 未経験業界や職種に転職した
  • 業界・企業研究不足で面接で適正に評価されなかった

などが挙げられます。

あとは、そもそも自分の収入の内訳をきちんと理解していなかった、ということも考えられます。

▶相談者
年収の内訳ですか?

▶アドバイザー
実は、自分の給与明細をきちんと見ていない人は意外に多いんです。

明細には、基本給以外に固定手当や残業代、インセンティブなどの変動手当などが記されています。変動手当はその企業のプラスアルファであり、転職時の交渉は基本給がベースです。

収入を条件にするのであれば、自分の収入の内訳をきちんと把握しておく必要があります。

▶相談者
確かに…。プラスアルファがなければ、年収ダウンになりかねないということですよね。

私も内訳などあまり意識していなかったので、きちんと確認しておきます。

ちなみに、どんな転職なら年収アップが期待できるのでしょうか?

▶アドバイザー
年収アップが期待できる状況としては、

  • 業績が好調な企業や成長が見込める業界・企業に転職する
  • インセンティブ制度を導入している企業で実績を上げる
  • 前職より役職を上げる
  • もともとの賃金水準が高い産業や企業規模を狙う

などでしょう。

▶相談者
もともとの賃金水準が高いのは、どんな産業や企業規模ですか?

▶アドバイザー
厚生労働省が発表した『令和5年賃金構造基本統計調査の概況』によると、産業別では「電気・ガス・熱供給・水道業」がもっとも高く、次いで「学術研究,専門・技術サービス業」です。

企業規模別では、賃金の高い順に、大企業、中企業、小企業となっています。

営業職なら、外資系IT系や医療系の企業なども、収入アップが見込めるかもしれません。

業界・企業研究を行うことも「収入維持」のカギに

▶相談者
お話を伺って、年収アップ・ダウンにつながる状況についてはわかりました。

転職軸の見直しだけでなく、自分にはもっと業界や企業の研究が必要だなと感じました。

▶アドバイザー
そうですね。どれほどハイスキルを持ち市場価値が高い人材でも、高い年収が期待できない業界や企業では収入の限界があります。

収入維持を希望するのであれば、どの業界・企業に応募していくのかが重要なポイントになりますので、業界・企業研究については丁寧にやっておく必要があるでしょう。

もちろん、自分がどういった業界・企業・職種なら求められるか、ひいては年収維持に繋がるかを判断するには、先ほどもお伝えした通り、「転職軸を見直す」「スキル・実績や強みを明確にする」を丁寧にやっておくことも必要です。

▶相談者
よくわかりました。

面接で「収入維持」の希望を伝えるポイント

▶相談者
ところで、年収維持の希望はどのように伝えればいいのでしょうか?

▶アドバイザー
面接で、「希望年収はどれぐらいでお考えですか?」と聞かれたら、例えば「現年収は500万円で、1年以内に結婚を予定しているので、現年収以上を考えています」と答えればいいでしょう。

年収維持を強調しすぎると、仮により高い年収提示を考えていた企業があったとしても「年収維持でいいのか」となって年収アップのチャンスを逃すかもしれませんし、「収入のことしか考えていないんだ」と受け取る企業もいるでしょうから。

参考リンク:「譲れない条件」を面接でうまく伝えるにはどうすればいいか教えてください【転職相談室】

▶相談者
はい。強調し過ぎないよう気をつけます。

未来の収入アップを見越した転職の検討も

▶アドバイザー
収入維持へのアドバイスからは外れますが、転職される方々の中には、「転職後一時的に年収が下がっても、将来的に年収アップが実現できれば良い」と考える方もいます。

Kさんにはそういった選択肢はありえますか?

▶相談者
年収維持を第一と考えてきたので、それは思いつきませんでした。

転職後一時的に年収ダウンしても、いずれ年収アップを実現できる可能性が高いのであれば、それは確かに選択肢に入れてもいいかもしれません。

▶アドバイザー
それなら、例えば営業での実績・成果に応じたインセンティブを得ることができる企業や、年齢や在籍年数などではなく実力に応じて昇進や昇給ができる人事制度がある企業を検討することも1つの方法です。

▶相談者
営業スキルを最大限に活用して、収入を増やしていくわけですね。

▶アドバイザー
もしくは、さまざまな手当がついたり、雇用期間が70歳までに延長されたりして、トータルで見ると生涯年収が高くなるような大手企業も候補となり得るでしょう。

そういう視点でも応募先を考えてみてください。

▶相談者
わかりました。

▶アドバイザー
ほかにも、Kさんは新たな領域を希望しているとのことですし、思い切って、未経験でも将来的にニーズが高まる業界や職種に転職する方法もあります。

この場合、“一時的に年収”ダウンのパターンになるかもしれませんが、生涯年収を増やすには良い選択肢の1つになります。

▶相談者
具体的には、どんな仕事が考えられますか?

▶アドバイザー
経済産業省が発表した『未来人材ビジョン』によると、エンジニアのように問題発見力や的確な予測などが求められる職種、AIやロボットで代替しづらい職種や新たな技術開発を担う職種です。

日本では、将来的に情報処理・通信技術者、開発・製造技術者などの需要が増えると予測されているようです。

▶相談者
将来のニーズを見越して未経験分野にチャレンジする転職もあるんですね。

営業スキルを生かして年収がキープできたらいいな、としか頭にありませんでしたが、お話を聞いて、目先の年収だけにとらわれずにもっと広い視野で考えてみるべきだと気づきました。

参考になるアドバイスをありがとうございました。

転職・求人 トップ > 転職成功ノウハウ > 転職相談室 > 転職後も収入をキープするためにはするためには、どのような方法が有効ですか?【転職相談室】

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

グッドポイント診断で、あなたの隠れた強みを診断してみましょう。

診断結果は8,568通り。あなたはどのタイプ?

リクナビNEXTで応募書類を自動作成

レジュメをカンタンに作成

履歴書と職務経歴書を作成するのが面倒な方は、リクナビNEXTにレジュメ登録するのがお勧めです。

新機能
・AI要約でワンタップで職務要約を自動生成
・AIと3分話すだけで「業務内容」を自動生成

リクナビNEXTに、プロフィールや職務経歴などを入力すると、入力された内容に従って自動で書類(レジュメ)が作成され、PDF形式でダウンロードすることが可能です。 ※『レジュメ』とは、リクルートの求職活動支援サービス共通で利用できる、職務経歴書機能です。

作成はこちらから:あなたのレジュメを簡単作成(無料)
すでに会員の方はこちら:レジュメダウンロード画面へ

イベント・セミナー※リクルートエージェントに遷移します

RAGイベント

申込締切日が近いイベント・セミナー

イベント情報を更新中