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転職に有効なセルフブランディングは?【転職相談室】

パソコンを操作するビジネスパーソン

数年後の転職に備えて、今のうちから「セルフブランディング」をしておきたいと話す相談者。

そもそも、転職におけるセルフブランディングとはどういうもので、何をしておくべきなのか。組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

【転職相談】ヘッドハンティングやスカウトが来やすいようにセルフブランディングしておきたい(Tさん/エンジニア/27歳)

相談者
相談者

<相談内容>
新卒でIT企業に入り、エンジニア歴5年になります。
今すぐの転職ではないのですが、2~3年後には今担当しているプロジェクトが落ち着く予定で、そこから転職に向けて動き出そうと考えています。ちょうど30歳を迎える年にもなり、次のステップに進むには良いタイミングだと思うからです。
そこで、転職するときに有利になるように、今のうちから「セルフブランディング」をしておきたいです。ヘッドハンティングや転職サイト、SNSなどからスカウトが来やすくなるようにするには、どんなことをしたら良いでしょうか。
(Tさん/エンジニア/27歳)

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転職におけるセルフブランディングとは

▶アドバイザー
3年後を見据えて今から準備を考えているとのこと。すごくしっかりキャリアを考えているんですね。まずは、そもそもセルフブランディングとは何かを整理しておきましょうか。

▶相談者
いざ転職するときに、自己PRにつなげられるものがセルフブランディングだと捉えていました。ただ、どうやっていけばいいのかは全く検討がつきません。

▶アドバイザー
そうですね。セルフブランディングは、意識的に自分の「価値」を具現化することです。
目指すキャリアを実現するために、自分が持っている経験スキル、強みや志向性などを企業側に伝え、認識される状態を作っておくことを指します。

Tさんの場合は、エンジニアとしての強みをわかりやすく伝える方法を考えると良いでしょう。

▶相談者
セルフブランディングをする時には、どんなポイントがあるのでしょうか。

▶アドバイザー
どんな職種にも共通して言えることですが、目指すキャリアにつながるようなブランディングを意識することが大切です。

例えば、全方位的に“何でもできる完璧なエンジニア”を演出したり、過度に実績をアピールしたり、知名度を上げることがセルフブランディングではありません。実現したい働き方、挑戦したい業務内容に向けて、一貫性のある軸・方向性を持って、それをどう周囲に伝えていくかを考えると良いですよ。

▶相談者
なるほど。ゴールから逆算することが大切なんですね。

▶アドバイザー
そうですね。とは言え、今から時間をかけて準備できるので、難しく考えすぎる必要はありません。まずは目指す状態をどこに置くのかを定めてみましょう。将来の働き方について希望はありますか?

▶相談者
そうですね…今は開発エンジニアなのですが、インフラ構築や運用面を含めて見られるDevOps(デブオプス)エンジニアになりたいんです。プログラミングスキルもありますし、大規模アプリケーションの開発運用経験があるので、それはDevOps(デブオプス)エンジニアに通じる強みになるかなと思っています。

▶アドバイザー
そうですね。自分自身の強み・弱みをしっかりと整理することで、採用面接という短い時間の中でも、端的にわかりやすく自己PRできるようになると思います。

もしかすると、他にもインフラのコード化や、仮想化技術、クラウド知見なども目指す姿につながるかもしれませんね。

▶相談者
確かにそうですね。いずれは、自社サービスのソフトウェア開発をしている企業から「うちに来てほしい!」と言っていただけるようになるのが理想です。そのためにも、まずは自分の強みの整理が大事ですね。

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セルフブランディングの仕方

▶アドバイザー
おっしゃる通りです。では、具体的なセルフブランディングの仕方を4つのステップで見ていきましょう。

<セルフブランディングのステップ>
① なりたい姿を想定する
② 自分のキャリアを棚卸しして、強み弱みを整理する
③ なりたい姿に対して、強化したいこと、身につけるべきことを整理する
④ 情報を発信する

「①:なりたい姿を想定する」では、DevOpsエンジニアの中でも、何を目指したいかをより具体的にすると良いですよ。例えば、システムのクラウド移行に強い、大量データを扱うプロダクトでの分散処理に強い、コンテナ技術の専門性が高い、セキュリティ対策に強い、など様々な方向性があるはずです。

▶相談者
そう言われてみると、これまでの経験を活かした上で、次にどこを目指すかはあまり考えていませんでした。どうやって考えていけば良いのでしょうか。

▶アドバイザー
方向性を考える上で必要なのは、「②:自分のキャリアを棚卸しして、強み弱みを整理する」ことです。

エンジニアでしたら、スキルチェックができるサイトも多くあります。活用して自己分析に使うのも良いでしょう。求人情報に多く触れ、どんなエンジニアが求められているのか市場動向を調べるのもオススメです。

▶相談者
なるほど。そうすることで、自分には何が足りていて、新たに身に着けるべきスキルは何かが整理しやすくなるんですね。

▶アドバイザー
その通りです。「③:なりたい姿に対して、強化したいこと、身につけるべきことを整理」できれば、新たな技術スキルを学んだり、資格取得に向けて勉強を始めたりと、具体的な行動に移しやすくなります。

そして、得たスキルや経験などを「④:情報を発信」して、セルフブランディングを積み重ねていきましょう。SNSやブログ、エンジニアの情報共有サイトで、自身のスキルやノウハウを発信するほか、ポートフォリオサイトを作成してWebサービスの開発実績などをまとめるのもいいと思います。

▶相談者
わかりました。この他にも、何かすると良いことはありますか?

▶アドバイザー
転職を見据えたセルフブランディングでは、これまでの業務経験や実績などを、第三者にも伝えやすいようにまとめることも重要です。

他には、今の環境で、より目的にあった経験を積めるような仕事に携われるように上司や人事に掛け合ってみるのもオススメです。せっかくなので、機会を生み出す行動を重ねられるといいですね。

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セルフブランディングをする際の注意点

▶相談者
わかりました。教えていただいた方法を参考にしながら取り組んでみます。ちなみに、セルフブランディングをする上で、注意すべきポイントはありますか。

▶アドバイザー
情報発信をする際には、公にしていい情報かどうかの事前確認をしましょう。会社によっては、技術的な内容に発信制限を設けているところもあります。「社名を出さない」「実名で書かない」など、何らかのルールがあるかもしれません。

社内ですでに発信している方がいれば話を聞き、上司や広報担当者などに確認してから動くことをおすすめします。

▶相談者
確かに、業務を通して得た技術的な内容を公開する場合には、特に慎重さが必要になりそうですね。必ず事前確認をするようにします。

▶アドバイザー
ほかには、いい印象を与えようとして情報を盛り込みすぎないこと。セルフブランディングで大切なのは、目指すキャリアにつながる強みをアピールすることです。

「あれもこれも、何でもできます!」というよりも、DevOpsエンジニアとしてインフラやセキュリティ、自動化技術など、テーマを絞って知見や実績にフォーカスして発信するほうが、Tさんが描く将来に結びつきやすくなると思います。

▶相談者
なるほど。確かにテーマを絞った方が、新しく勉強するにしても効率がいいですよね。気を付けますね。

▶アドバイザー
あとは、もしもセルフブランディングをきっかけにスカウトをたくさんされても、自分がなりたい姿につながっているか、冷静に判断することが大事です。

▶相談者
浮かれてはダメ、ということですね。

▶アドバイザー
場合によっては、業務内容が希望にあっていない高年収のスカウトや、希望業界とは違うけれど誰もが知る大手有名企業からのスカウトなどが来る可能性もあります。そういったときには、反射的に飛びつかずに、自分の希望と本当にマッチしているのかを考えるようにすると良いでしょう。

▶相談者
なるほど。当初の目標を見失わないようにしなくてはいけませんね。

▶アドバイザー
3年後の転職に向けて今から準備すれば、定期的な発信情報の蓄積ができ、とても価値ある自己PRにつながると思います。継続することが大事なので、最初から飛ばしすぎず、無理なく発信できるペースで進めることも忘れずにいてくださいね。

▶相談者
ありがとうございます。おかげで、やるべきことがクリアになりました!改めて自分のキャリアの整理から進め、コツコツと情報発信していきたいと思います。

記事作成日:2023年4月24日 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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