転職サイトでオファーされたのに落ちるのはなぜ?オファーの種類と活用のコツ
転職サイトに登録すると、送られてくることがある「オファー」。しかし、応募しても途中で落とされてしまうことがあります。
オファーされたのに落ちるのはなぜなのでしょう?そもそもオファーとはどんなもので、どのように活用すればいいのか、まとめました。
転職サイト経由のオファーは「内定確約」ではない
オファーという言葉は、一般的には内定の際に使われることもあるため、「オファーが来たということは内定確約!?」と早合点する人もいるかもしれません。
しかし、転職サイトで求人応募前に届く「オファー」は、サイト機能の一つです。自身の職務経歴や希望条件などを登録しておくことで、それを見た企業や転職エージェントから「うちに応募しませんか?」「お勧めの求人があるので面談しませんか?」などの情報が届くものだと思ってください。
例えばリクナビNEXTにおけるオファーは、レジュメ登録者の経験や希望に合う求人情報を告知したり面談への参加を促したりするもの。通常の応募と同様に「選考」があり、不採用になることももちろんあります。
また、オファーはほかの登録者にも送付されているため、ほかの人が採用されることもありますし、応募多数の場合は途中で応募が締め切られることもあります。
オファー経由で応募したのに落ちる場合に考えられること
職務経歴はレジュメでもわかりますが、転職理由や志望動機は面接で実際に聞いてみないと本当のところはつかめないもの。オファー経由だったとしても、一次選考で「自社に合わない」と判断され、不採用になる場合はあります。また、面接の場で仕事内容やスキルレベルを詳しく確認してみると、自社で求めていたレベルに達していなかったというケースもあり得ます。
さらに最終面接の場合は、社長や役員が、細かい経験やスキルよりも「この会社に入って長く活躍してくれそうか」「自社のビジョンやカルチャーにフィットしているか」など長期的な視野で選考を行います。従って、この段階で不採用になる場合は、応募企業のビジョンへの共感や、入社して5年、10年後にどうなっていたいかという将来ビジョンのアピールが足りなかった可能性が考えられます。
これらのことを避けるためには、転職サイトのオファー経由で応募する求人に対しても、油断せずにしっかりとした下準備が必要です。
また、オファーにもいくつか種類があります。その種類によっても、選考への影響度は異なるので、それぞれの特徴を理解しておくことも大切です。
リクナビNEXTのオファーは3種類。それぞれの解説と活用するメリット
リクナビNEXT経由のオファーは、
- 求人掲載企業からのオファー
- 転職エージェントからのオファー
- 転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファー
の3種類。どのオファーを受け取るかは、レジュメ登録時に設定することができます。
1.「求人掲載企業からのオファー」とは
掲載中の求人・説明会をお知らせする告知情報です。
企業が設定した検索条件と、あなたが登録した情報(お住まいの都道府県や現在または直近の職種など)が合致した場合に送られます。
応募すると改めて書類選考が行われます。
なお、求人情報の「気になる」を押すと、「応募しませんか?」(企業からの気になる)や、面接確約のお知らせが「気になるリスト」に届く可能性があります。
<活用するメリット>
自身の希望に合う求人情報が送られてくるので、応募先の選択肢がより多く得られ、視野を広げられるというメリットがあります。自分では探し切れていなかった業界や職種の求人など、思わぬ出会いがあるかもしれません。
2.「転職エージェントからのオファー」とは
公開したレジュメを見た転職エージェントから届く、個別面談のオファーです。
返信すると転職エージェントとの面談が設定され、紹介された求人の応募に向けて詳しい説明が受けられます。
なお、特にユーザー満足度が高い転職エージェントは社名横に「優秀エージェント」と表記されます。
<活用するメリット>
転職エージェントと面談することで、より自分の職務経歴や希望条件に沿った求人が見つかる可能性があります。
応募に際して、自己分析のサポートをしてくれたり、応募書類の作成や面接アドバイスが受けられたりする点もメリット。
3.「転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファー」とは
公開したレジュメを見た企業の採用担当から届くオファーです。
なかには「面接確約」が保証されているオファーがあり、返信すると書類選考免除で企業の面接を受けることができます。
<活用するメリット>
採用意欲の高い企業からのオファーなので、より詳しく登録レジュメを読み込んでいる可能性が高く、採用選考が進みやすいという特徴があります。面接確約のオファーの場合は、書類選考が免除になるので、面接準備に集中できるというメリットもあります。
オファー機能をより上手く使うコツ
自分で応募先を探さなくても、自身の経歴を活かせそうな企業や、希望に合った求人を紹介してもらえるオファーは、うまく使いこなせば転職活動をよりスムーズに進めることが可能です。そのためのコツをまとめてみました。
より希望に沿ったオファーを受け取りたい場合
レジュメの項目をなるべく多く埋め、職務経歴をより詳細に記しておきましょう。なるべくすべての項目に記入し、自由記述欄はできるだけ充実させましょう。自分の情報を充実させておくことで、企業や転職エージェントからの注目度が高まるうえ、条件に合ったオファーが届きやすくなり、マッチング精度が高まります。
また、企業が検索しがちなキーワードをちりばめておくのも有効です。例えば営業職ならば、「目標達成率」「MVP」「表彰」など営業実績に関わるものを、エンジニアならば使用言語や開発環境などを可能な限り具体的に記入しておきましょう。
自分の市場価値を知りたい場合
オファー内容に、「あなたの〇〇に注目しました」「△△の経験を評価しました」など、企業や転職エージェントが注目した理由が書かれているケースがあります。それが、転職市場で今注目されているあなたの価値と判断できます。
特に、転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファーの場合は、あなたを選んだ理由が書かれている可能性が高いので、オファー内容をしっかり読み込んでみましょう。価されている経験やスキルを磨けば、さらに市場価値を高められる可能性があります。
よりたくさんのオファーを受け取りたい場合
3種類のオファーのうち、どのオファーを受け取るかをレジュメ登録時に設定することができますが、よりたくさんのオファーを得たいならば3つすべてを受け取る設定にしておきましょう。
そのうえでレジュメの項目をなるべく埋めるなどして内容を充実させ、定期的に更新しましょう。
オファーの特徴を理解して転職活動に活かそう
多い人では、1回あたり数十件のオファーが届くこともあります。
予想外のオファーが届いて視野が広がったり、「こんなキャリアもあり得るのか」自分の思わぬ可能性に気づけたりするので、もらったオファーにはすべて目を通すことをお勧めします。オファーを確認し続けるうちに、転職市場全体の動きや、評価されやすい経験やスキルなどをつかみ、面接でのアピールに活かせるようになるかもしれません。
オファーに返信したからと言って、必ずしも入社しなければいけないわけではありませんし、オファーを辞退することももちろん可能です。自身の可能性を広げるためにも、まず登録してみてはいかがでしょうか?
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