転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/04/24 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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入社して半年…辞めて転職することはできる?退職理由はどう伝える?【転職相談室】

ノートパソコンを見る男性新卒入社、あるいは中途入社してまだ半年。けれど、今の会社は自分に合っていないと気付いた。すぐに転職したほうがいいのかどうか迷っている――そんなお悩みに、リクルートエージェントのキャリアアドバイザーが回答。すぐに転職すべきかどうかを見極めるポイント、転職活動にあたって整理すべきポイントなど、成功のためのアドバイスをお伝えします。

アドバイザー

三角 南海子(みかど・なみこ)

現在、販売・営業・その他サービス職を担当。企業向けに求人開拓をしていた経験を活かしつつ、キャリアの方向性に迷っている転職者の思考を整理、納得感のある判断ができるよう目指している。

【ケース1】転職した会社は、営業方針・社風が合わない。入社半年だけど、転職できますか?(Aさん/28歳/男性)

<相談内容>
電話をしている男性の後ろ姿不動産会社に5年勤務した後、年収アップを目指して同業他社に転職しました。成約件数・金額に応じてインセンティブが入る給与体系に魅力を感じましたが、思った以上にノルマへのプレッシャーがきついと感じます。売上のためなら多少強引な営業活動もOK、という方針ですが、自分はそれができるタイプではないのでその点もストレスを感じます。

また、社風にもなじめません。前職は社員同士、仲が良かったのですが、今の会社は個人主義で、メンバーのコミュニケーションは必要最低限に限られます。孤独感があり、モチベーションが上がりません。入社して半年しか経たないうちに、また転職してもいいものか悩んでいます。そもそも転職できるのでしょうか?

求人企業からは「またすぐに辞めるのでは」という懸念を抱かれる可能性

最初に就職した会社に長く勤務した人が、2社目以降、短期間で転職を繰り返してしまうケースは少なくありません。特に、1社目に大きな不満はなかったものの、ステップアップを目指して転職した人にその傾向が見られます。最初に勤務した会社が「基準」となり、それより劣る部分が気になってしまうため、転職を重ねることになりがちです。

Aさんの場合も、5年勤務した前の会社のやり方や環境が当たり前に身に付いているため、ギャップを感じているようです。それを理由に半年で再度転職を図るとなると、応募先企業の採用担当者は「うちの会社に入っても、前の会社とギャップを感じればすぐに辞めてしまうのでは」と思われる可能性があります。

また、高年収を得られる営業職求人であれば、ノルマのプレッシャーが強いことは応募前・入社前に想像できたはず。理想を追い求めて、現実を見ていない人と思われてしまうかもしれません。

「入社半年でも、すぐ転職すべき?」――見極めるポイント

入社半年で転職を図れば、応募先企業からシビアな目で見られることは避けられません。しかし、相手が納得する転職理由、今後のビジョンを語れれば、受け入れられるチャンスはあります。

まずは、自分がこれからどんなキャリアを築いていきたいのかを見つめ直してみてください。

今の仕事がつらくても、それを通じて得られる経験・スキルが、目指すキャリアにプラスになるのであれば、もうしばらくとどまって努力してみてはいかがでしょうか。自分になりに工夫して成果を挙げ、ノウハウやスキルを向上させれば、それが次の転職の武器となります。

しかし、今後目指したいキャリアと、今の会社の仕事内容がかけ離れている場合は、なるべく早く動くことをお勧めします。Aさんの場合、「売上優先ではなく、顧客の利益を重視した営業活動をじっくりと行いたい」「チームワークを活かし、チーム力の最大化を目指す働き方がしたい」という意志が強いのであれば、それができる会社を選び、その意志を訴えれば、納得を得られるケースもあるでしょう。

今の会社で不本意な働き方を続けることで、身が入らず、成果を挙げられ…という状況に陥ると、自信を失ってしまうでしょう。そうなる前に、「自分が大切にしたいこと」を早めに整理し、決断することをお勧めします。

次の転職活動では、「優先順位」を明確にする

Aさんは、1社目の環境や労働条件が「当たり前にあるもの」と考えていたのかもしれません。そのため、転職先でそれがないことに気付き、ギャップを感じてしまいました。

転職活動では、「得られるもの」ばかりに目が奪われがちで、「失うもの」に気付けないこともあります。

自分が仕事において何を優先したいのか、整理した上で転職活動に臨んでください。

<優先順位を検討する項目例>

  • 企業理念
  • ビジョン
  • 事業戦略
  • 事業・商品の特徴
  • 仕事内容
  • タスク
  • 社風
  • 経営者
  • 社員
  • 評価・教育制度
  • 給与
  • 設備
  • 勤務場所

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【ケース2】新卒入社して半年。入社前のイメージと実際の仕事内容にギャップを感じています。(Bさん/23歳/女性)

<相談内容>
スーツケースを引いて歩くビジネスウーマン教育関連のベンチャー企業に、営業職として新卒入社しました。子どもを持つ家庭に向けて教材を提案する仕事と聞いていましたが、実際の仕事は毎日ひたすら電話をかけるだけ。しかも、ほとんどが電話口で断られます。たまに興味を持ってもらえた場合も、営業マニュアルがかっちり決まっており、そのとおりに説明すれば契約できます。
自分で考えて提案をする余地がないので、単調でつまらない。やりがいが感じられず、成長している実感もありません。転職を考えていますが、まだ入社半年で営業実績を積んでいないのに、転職できるかどうか不安です。

求人企業には「逃げている」と受け取られるかもしれない

Bさんが、この相談内容の通りの転職理由を面接で語ったとしたら、採用担当者はどう捉えるでしょうか。

まず、電話営業への不満に対しては、「つらい現状から逃げたいだけなのでは」と思われる可能性があります。また、「やりがい」という言葉が、主観的かつ感情的と感じられるかもしれません。

「単調でつまらない」と言いますが、入社から半年間は、まだまだ基礎を身につける時期。いきなりクリエイティブな仕事を任されることはそうそうありません。「段階を追ってステップアップしていく」という意識が欠けていると思われるでしょう。

「うちの会社に入っても、つらいことや気に入らないことがあれば、『やりがいがない』という理由を付けてすぐに辞めるのではないだろうか」――そんな懸念を抱かれる恐れがあります。

「入社半年でも、すぐ転職すべき?」――見極めるポイント

新卒入社して半年しか勤務していなくても、転職することは可能です。社会人3年未満の「第二新卒」を対象とする求人は豊富にあり、入社1年以内に辞めて希望通りの転職を果たしている人は多数います。

しかし、転職を成功させるためには、企業が納得できるような転職理由を語れるかどうかが重要です。

そのために、次のポイントを考えてみましょう。

今の会社で積める経験が、これから目指すキャリアで活かせるかどうか

これからどんなキャリアを築いていきたいのかを考えてみましょう。目指す業種・職種を明確にしないまでも、「こんなビジネスパーソンになりたい」といったイメージを描いてみてください。その将来像に近づくために、今の仕事で得られる経験・スキルがプラスになるのであれば、しばらくとどまって経験を積むのもいいでしょう。今はやりたい仕事ができなくても、2~3年後にはできるのかもしれません。自分の部署内だけでなく、社内を広く見渡してみて、先輩たちがどう働いているかを観察してみてはいかがでしょうか。

その上で、今の会社でできる仕事と目指す将来像がかけ離れていると判断した場合は、なるべく早く動くことをお勧めします。

自分にとっての「やりがい」とは何か

Bさんは「やりがいを感じられない」と話しますが、今のままでは非常にあいまいです。自分にとっての「やりがい」とは何なのか、どういう状態なのかを言語化しましょう。

ただし、「やりがい」というワードで考えると、考えがまとまらないこともあります。その場合、「どのようなスキルを身につけたいか」「どのような形で人や社会に貢献したいか」といった観点で考えてみるといいでしょう。面接においても、「やりがい」という言葉を語ると、新卒生によくある「夢見がち」な印象を与えてしまうこともあります。「どう成長したいか」「何を実現したいか」という表現で語れば納得を得やすくなります。

「やりがい」以外の観点も見つめ直してみる

現在のBさんは「仕事内容」への不満だけにフォーカスしているようです。しかし、会社や仕事への満足感は、複合的な要素が組み合わさって得られるものですので、「仕事のやりがい」以外の観点にも目を向けてみてはいかがでしょうか。Aさんの例でも挙げた項目を、ここでもご紹介しておきます。

<優先順位を検討する項目例>

  • 企業理念
  • ビジョン
  • 事業戦略
  • 事業・商品の特徴
  • 仕事内容
  • タスク
  • 社風
  • 経営者
  • 社員
  • 評価・教育制度
  • 給与
  • 設備
  • 勤務場所

特に女性であるBさんの場合、結婚・出産などでライフステージが変わったとき、どのように働いていたいかを考え、それが叶う企業かどうかを見てみることもお勧めします。

自分にとっての優先順位を整理し、どの項目に満足していれば、自分が生き生きと働き続けられるのかを考えてみてください。

入社半年での転職活動でアピールするポイント

新卒入社してまだ半年では、転職活動でアピールできるような「実績」がない人が大半です。

しかし、新卒とは異なり、半年間でもビジネス経験を積んでいるのですから、それをアピール材料として使いましょう。

今の会社でも、全く知識がない状態から仕事をキャッチアップしていったはず。知識を習得するためにどのような努力をしたのか、日々どんなことを心がけながら仕事に取り組んでいたかを整理し、伝えてください。

また、学生時代の経験もアピールして構いません。学生時代のアルバイトなどのほうが、今の仕事よりも長く経験しているのではないでしょうか。アルバイトを通じて身につけた仕事観を語れるようにしておいてください。もちろん、ゼミやサークル、ボランティアなどの活動経験を通じて培ったこと、学んだことを伝えるのも有効です。

記事作成日:2019年9月19日 WRITER:青木典子 EDIT:リクナビNEXT編集部

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